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人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン

/*
ロール&蘇生確認しました!
貴重な機会、是非モノにしたい……!

そちらからの"声"についてのロールですが
@「祠から村に戻るまで」
A「この島の外へと生還できるまで」
このどちらで解釈した方がよろしいでしょうか?
(-17) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 1:54:05

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

爛れた暗闇へと己を誘う狼の声。

それに掻きだされるようにして
青年の曖昧な開かれた口元からは
幾度と無く、跳ねるような喘ぎが転び落ちる。

「――ぁ、は、ぅく……ぁ…ッ」


――傷だらけの躰を持つ、この男の成すことが、
ただの慈悲や戯れで無いことは知っている。
それは、青年が現実から目を逸らす為の幻惑。


それなら尚、この男との茹る熱気の中で
与えられる快楽を、己が身へと宿してしまえば。

「くっ、ぅ、あ、ぁ―――!」


縛れるような刺激が細い背筋を迸る。
躰を寄せ合い、触れ合う感触は
遂に、青年の理性へとも撫で往く――
(-26) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 18:37:15

【人】 書生 シキ

「―――。」

その青年は、ゆらり影のように"そこ"に居た。

暗い獣の胎の如き穴倉から歩み戻ったその姿は
あの時見せていた訝し気な佇まいそのままに
しかし、浮かぶ瞳の色には、"曖昧さ"を増している。

「………。」

まるで、皮を裂き肉を喰らう獣たちの姿を
遠目でのみ見眺めて来たかというように。

己の記憶に空いた虫食いを覗き込むその目は
どこか虚ろで、心ここに有らずとすら思えるような
生気に欠いた様を、顔に貼り付かせていることだろう。
(9) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 18:44:55

【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華

/*
ご配慮痛み要ります。
それでは沙華さん以外の背景モブに狼藉された部分は
なんとなく曖昧にしか覚えていないという体で
行かせて頂こうと思います。

実は同タイミングでシラサワさんにも
*だいぶ可愛がられて*ましたので
そっちとの設定合わせをやんわり頑張りたいです(邪悪)
(-27) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 18:49:40

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

/*
ご配慮痛み入ります……諸々申し訳ありません。
実は同タイミングで沙華さんにも
*かなーり可愛がられて*ましたので
そっちとの帳尻合わせも頑張りますネ.........♥
(-28) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 18:52:55

【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン

/*了解しました!
それでは別PCさんとのロールの中でも
そのような形で進行したいと思います。

うーむ皆さんとロール時間が
あんまり合わないのがなんとも悔しい!
ほんと、ギリギリまで頂けた見せ場を活用したい....
(-29) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 18:56:16

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

音を立てて、声を奏でて互いを重ね合えば
幾度も高みへと昇らんとする青年の感覚が
汗ばむ細い躰を揺らし、あなたを抱く。

込み上げる熱に抗う意志は無く
最早、自身の乱れる様を忘れように
青年は、ただあなたの行為に溶けるばかりで。

「う、っ……
シラ、サ、ワ…さ、ん
……っ」

細く呆けた目線で、あなたの名を小さく呼ぶ。
溺れ往く意識の中で、あなたの海の色を離さぬようにと
震える顔を寄せて、息を絶やして――

「――っあぁ、あ………く、ぅ…ぁ…ッ!」


刻まれた印に染み込む"それ"は
やがて、青年の僅かに残った心のしこりを
突き崩していくことだろう。
(-33) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 19:52:37

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「ぅ、く、ッ―――!」


――共に吐き出される熱の感触。

互いの名を囁く中で放たれたそれは
ひどく熱の籠った粘り気に溢れたもので。

「……は……はっ…」

ぼんやりと、虚ろな目付きで躰を見つめる。
止まぬ熱、互いの息に混ざる味は
享楽の海に沈みきった青年を、更なる深みへと。

「……お、れは……は、……」


問われる。
その言葉は、青年の心を強く揺らぐ。
自身にとっては、"どちらがよい"か、
そして、"あなた"にとっても、と。


「俺は……、……。
が良いです…シラサワさん……。」


そうして囁かれた答えは、ひどく不器用に。
あなたからの快楽を、更に求めるように、
(-35) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 20:31:41

【人】 書生 シキ

人目に付かぬ影の中で、青年は目を開ける。

己の意識へ、古錆の如く張り付いた曖昧な記憶。
おぼろげな"狼たち"の様を追憶する青年は
それと共に、別のものへとも意識を向ける。

「………、さん……」

まるで、寝言のように小さく曖昧な呟き。
手にした本を開くことなく座り込む青年の口からは
そうやって時おり、誰かの名が零れ落ちていたことだろう。
(10) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 20:36:03

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「……ッ…」

あなたの声が聞こえれば
青年は目を見開き、顔を強張らせる。

「五十鈴……相変わらずだな……」

その口調に、当初の物腰柔らかさは無い。

「……"君じゃない"と言ったら傷付くか?」

されど、青年の物言いは棘を持ったままに。
(-39) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 21:11:57

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「……はい。」


自身と相反するかのような、暗闇の中に在って
その姿を凛と輝かせるあなたの色を見つめ
青年は、あなたの口付けに小さく頷く。

「ッう……は…、ぅ……」


不安と関心に塗れ、力無く震える体が
浸み込む薬の効能によって、更に湿り気を増していく。


……そうして。

「――ん、ッう……!」


青年のそれは、あなたの小さな形を
徐々に、徐々に受け入れていくだろう。
(-41) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 21:21:39

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「っ……ふざけるなよ……」

吐き出す言葉の重みは、あなたを突き放すようで
しかし必要以上の毒を持たすぬようにと
どこか抑え気のある、複雑なものだった。

「……君だって、いつか"そうなる"んだ。
 望んでるんだろ、君は"それ"を
 あの暗い処にいる化け物たちの……」

あなたの笑みに青年は小さく呟いた。
(-43) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 21:25:29

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

あなたの指が青年の内を弄る度に
深く喉を鳴らして響く小さな声が
どろりと、重みをもって口から溢れだす。

「っあ、うぁ……く、ぅ……ッ」

苦しそうに呻く青年の肉体は
それでもしっかりと、慣れぬ感触を
感じ得ようと身を捩り続ける。

「は、あ…っ…ぃ……。」


自然と紡がれた返事……解かれきった己の理性は
ただ、目の前の快楽を呑み込むことを望むばかりで。

「ッう……そ、こ、ぁ――!」


音を立てて探られる己の内側。
そそりたつ背筋に、張りつめた男としてのそれ。

ぬめる音が響き渡れば
青年の声もまた、淫らな色を増して行く。
(-46) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 22:13:11

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「そん、な……っ……」

"そんなことなど在り得ない"と。
そう呟こうと震えた己の唇は
刹那、己の内を満たす昏い海の底へと堕ち往く。

その声の色は、青年があなたの佇まいに感じていた
"狂えるもの"とは違う、確固たる意志を垣間見る。

「子々孫々、この村が消えてなくなるまで……」

まるで、あなたの弁に注釈するかのようなそれ。
無意識に転び出たそれを噤めば、別の言葉を。

「……この島から出られるかは分からない。
 ましてや、この"印"がある間は……」

諦め深い念が、その言葉を彩っていた。
(-47) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 22:18:48

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「あッ…ぅ……ッ!」


ビクリと、青年の背が跳ね上がる。
手慣れきった激しい様に翻弄される肉体は
全身を以てその快感を味わうばかり。

腹の内でうごめく指が、狭い感触を貪る。
強く撫で付けられるれば、その度に
汗の滴る顔が、だらしの無い表情に染められる。

「っは、は、……あ、うっくぅっ…あ……!」


曝け出された剥き出しの感覚で全身を揺らす青年の
声を絶やさぬその口は、だらりと快楽に蕩けきる。

「ッあ、ぁ―――……!!」


――そうして青年は。
がくがくと脚を震わせ、細い背を小さく丸め、
三度、あなたの成す爛れた"高み"へと導かれた。
(-52) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 22:58:39

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

暫しの間、激しい快楽から解放される青年は
しかしすぐにあなたと顔を合わせ
細めきった目を、垂れ落すように向けるだろう。

「……、です……。

 ほかの、やつらは、いやだ……。

 あなた、なら……

 
シラサワさんなら
……」


譫言の如く呟かれるそれは
何処を見ているかも定かでない、虚ろな瞳と共に。

初めから、ずっと内に思っていたことだ。

狼の餌食になどなりたくはない、この村の掟など知りはしない。
自分はただ、『先生』の思惑でここに居るに過ぎない。
自らの意志も曖昧に、ただ一つの"本"を片手に下げて。

それでも、この蒸せ返る欲情の穴倉の中で
せめてもの慈悲を己に与えてくれた
目の前の海を湛える男にならば、と。

それもまた、ただの
諦めの一つでしか無いのかもしれないが。

それでも、青年は熱を帯びた声で
あなたのそれを、強く求めた。
(-55) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 23:39:32

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――ああ。
 俺もこんな島はうんざりだ。
 
 俺はただ『先生』の言い付けでここにだけだ。
 あの穴倉の中は、君が考えている以上に狂っている。
 この島も、ここに居るヤツらも、何もかも。
 俺だって、こんな島……」

そうして遂に、青年はそれを口にする。
あなたの内に渦巻く執念と狂気を
その目で、耳で具に感じる為に――

「……そして君は、何が言いたい。」

「君は、俺に何かして欲しいのか?」
(-56) Jagd_Katze 2021/07/25(Sun) 23:51:32

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「………、ぁ……」


囁かれた小さな返事に。
青年は、何かを紡ごうと唇を震わせ
言葉にならない、安堵にも似た声を漏らした。

「――――ッ!!」


刹那、青年の白い額の上で
味気の違う汗がじわりと浮かぶ。

何物も、ましてや、男の火照りきった滾りなど
一度たりとも受け入れたことの無かったそこが
あなたに抱かれる中、大きく埋め込まれる。

「――ふ、くッ、ぅ……!」


溺れそうになる息を必死に抑え付け
徐々にやってくる濡れた感触に身を浸せば
次第にその痛みは、別のものへと置換されて行く。

「っあ、ぁ……ッあ……!」


じわりと広がる痛みと息苦しさは、
徐々に、"印"が持つ淫らな衝動と
薬が染み込ませた熱き感覚と
そして、あなたの術によって、消え失せていく。
(-59) Jagd_Katze 2021/07/26(Mon) 0:12:18

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

込み上げる快楽の中で喘ぎ続ける。
狼の欲が、己の細い肉体を蹂躙していく。

「っあ、あく、うぅ――ッ!!」


くすんだ暗色に満ちた瞳から、小さな光が滴り落ちる。
汗に紛れたその色は、青年の頬を伝いながら
やがて、あなたの躰へとも染みていくだろうか。

「は、ぁ……っう、ぅ……っ」


形だけの言葉、意味の無い言葉。
それは、青年が流す感情の灰汁とも同じもので
それでも、この穴倉に蔓延る邪な気から
ずっと遠く、清純なものに感じられた。


あなたが成せば、青年はそれに応える。
その抱擁に、青年もまた両腕を広げて。


「シ、ら、ぁ……さ…ん……ッ」


肉欲に溢れた繰り返しが、延々と。
この泥濘の中で、最後の果てを迎えるまで
青年の言葉にならない求めは、続く――
(-64) Jagd_Katze 2021/07/26(Mon) 1:12:02

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――ック、フ、ふふ……」

青年は、嗤う。


「……最初から言われてたことだったけどね。
 正直、本気にする方がどうかと思ってたんだよ。
 でも、俺があの"穴倉"で味わったものと比べれば
 君の"それ"の方が、寧ろ現実味があるくらいだ」

そうして、嗤う。


「俺は、この島が憎くてたまらない。
 この島も、この島の掟も全て最悪だ。
 今すぐ逃げ出してやりたいくらいだ。
 ここを出たら、俺をこんなとこにやった『先生』に
 この恨みつらみを全てブチ撒けてやるよ。
 
 ……でも、それはまだできない。
 俺を"自由"にしてくれた人が言っていた。
 だから、俺は島でできることを探さなきゃならない」

幾度も、幾度も、嗤う。

 
「――それで、改めて思ったんだが。
 
この俺は、いまの君にとって
 "必要なもの"を全て持ってると思わないか?


 ああそうさ、
"お誂え"
ってやつじゃないか。
 
俺みたいな、この島に恨みたっぷりな男ってのはな
(-65) Jagd_Katze 2021/07/26(Mon) 1:33:56

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

音を交え、色を交え、ただ只管に。

どこまでも、目前の男から与えられるがままに。
青年は底無しの深みへと身を投げ打つ。
この暗闇に蔓延る全ての爛れを忘れる為に、
自らの身を、別の爛れへと落としながら。


「う、はっ……あぁっ、ぁ……ッ!」


口を衝いて出そうになる言葉の波は
込み上げる快楽に混ざり合い、蕩け合い
その全てが、曖昧な音として零れ落ちる。

『う―――ぁ―――!!』

"印"に突き立てられた牙は
甘い一筋の火花を青年の意識へと迸らせ。
度重なる到達によって乱れた意識を
いま一度、その迸りへと導いていった――
(-69) Jagd_Katze 2021/07/26(Mon) 18:06:16

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

――果てきったばかりの朦朧とした意識を
飢えた獣が為す、止め処ない攻め立てが刺激する。

鈍く響いていた痛みはとうに消え去り
今はただ、その昏い欲情の中へと
ただ只管に、溺れ落ち、溶けていく。

「あっ…っ……ん…ぅ……ッ」


本能のまま貪る仕草、しかし
決して激しいとも言えぬ行為の波打ちは
青年の躰の内へと、絶妙な感触を伝えていく。

「くッ、ぁ…あ…っ、め……ッ!」


何を口走ろうとも。
最早、青年に抗う術は何も無い。


交ざり合う意識は、この身を浸す欲情に身を攫われて
己の意識すらも全て消し去ってしまう程に
延々と、あなたとの快楽に狂って行く――
(-73) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 16:04:47

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――あぁ、本当に酷かったよ。
 昨日のことだってのに、本当に最悪過ぎて、
 
あそこにいた時の記憶が曖昧になってる
くらいだ」

青年の視点は、何処とも知らぬ処を見つめて。

……仲良く、ね


自らの投げかけた言葉に対する返事に
わざとらしく、思わせ振りなものを紡ぎ。
(-75) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 17:06:34

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「っは……ぅは……っ」


事切れそうになる寸前まで繋がっていた唇は
やがて音を立てて離れ、息苦しさと、溢れる熱で
しっかりと濡れた息遣いが、青年の口から溢れ出る。


『あっ、ぅ、ぁ―――……ッ!!』



攪拌されていた意識に、その滾りが押し込まれ。
弾ける快感が、青年の細い躰を染め上げて。

「っく、ぅ……あッ、ラ、サワ…さ、ん……ッ!」


激しい交じり合いの中で、あなたを名を呼ぶ。
"それ"を見失わぬようにと、己の爛れた本能のままに。

自らを喰らう"狼"の名へと、
真っ直ぐ手を伸ばすかのように、呟く。
(-78) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 17:40:48

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――ハ、ッハ、クハ……っ」

何もかもが、可笑しい。
ここに自分がいるという現実すら。


「俺は『先生』に、夢でも見させられてるのか?
 この最悪の島も、最悪な大人たちも
 君が男で女で、神を食い殺そうってのも
 何もかも嘘みたいだが、本当のことなんだな」

嗚呼、それとも。
いま己が感じていること全てが"幻"だとするなら
むしろ、いっそのこと"人"としての皮など
今この場で捨てて、夢のままに狂うべきなのか。


「――ああ。
 いいよ、五十鈴。

 
お前がしくじったら、お前は俺の子を孕め。


 この島の神を食い殺すための
忌み子
を宿してくれ。
 俺が感じたこの島の
憎悪
を、お前の子に宿させてくれ。
 そうして、この島を乗っ取るんだ――お前と俺とで」
(-80) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 17:53:46

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「……っは…ぁ……、……ぁ……」


――腹の中へと注がれる熱は
青年の蕩けきった曖昧な意識を、今一度だけ
その汗ばむ躰の内へと寄り戻す。

「……ら、サワ……さん……っ……」


あなたの声が聞こえれば、青年もまたそれを。

そのまま、熱く煮立つ感覚に揺れながら
あなたに抱かれ、溺れさせられたその意識を
深い、深い、水底へと沈めさせていくように。

「――、――………。」


そうして、あなた以外の全てを忘れる為に。
己が瞳を染め上げた海の色を、決して忘れぬように。

青年は、もう少しだけ。
あなたのくれた熱と共に在る。
(-84) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 18:46:39

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「…、………。」

青年は、何もかもを
その輝かしき深みへと沈みこませた。

何も知らぬ、何も見えぬ青年の昏き瞳。
飢え爛れた獣の巣で、己に刻まれる筈だった傷痕は
自らを抱き、そして沈み往かせた海の色に満ちている。

それもきっと、束の間の安息でしか無いのだと
僅かに残った己の理性が顔を下ろし、己を嗤う。


この男から与えられた、全ての熱と安堵は
この島から与えられた、全ての恐怖と共にある。
故に、全ては幻と消え、いずれ己もまた消え往くのだと。


そうであっても、今はただ
その熱の中に抱かれてさえいれば。


はらりと垂れた、
い栞紐。

それが示していたものも、きっと、
この夜が明ければ、共に霞んでいくだろう――
(-87) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 20:12:13

【人】 書生 シキ

――曖昧に残っている心の"痕"。
目を凝らし、その継ぎ接ぎへと意識をやる。

最早、大人たちの言葉紡ぎなど興味は無い。


何者の視線も掻い潜るかのように
ひっそりと、流れ往く足取りのまま
青年は、三度その姿を隠すだろう。
(17) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 20:21:46

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

/*
こちらこそお相手頂き感謝です!
終始圧倒されてしまった、初BLでこれは大変貴重な思い出です……
遅筆が祟ってだいぶ遅々としてしまい
改めて申し訳ありません、本当にお世話になりしました。

えっ吊られるんですか?????
えっえっヤバ……………………どうしよう…………………(悶)
(-90) Jagd_Katze 2021/07/27(Tue) 20:27:31
 




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