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【人】 裁判官 リーベルト[『隣にいて、リーを幸せにすることが出来るか……?』 そう、彼は言った。 『一緒に、幸せになることは、出来るだろうか?』 続けて不安げに漏らされた問いに、 出来ますよと、僕は答えた。 ……ヴィクトル。 僕は、君に幸せをあげられているだろうか。 君を幸せにするために、 僕には何が出来るんだろうか。] (78) rinto 2019/04/08(Mon) 6:12:44 |
【人】 裁判官 リーベルト[主 文 被告人を終身刑に処する。 理 由 (罪となるべき事実) うううううううううううううううん。 キーボードを叩く音が響いては止まり、止まっては響く。 『お前さんにはさあ、 人情っつーもんがなんか足りねーんだよなァ……』 年末に上司に掛けられた言葉が、頭の中でリフレインする。 今の自分は、少しは丸くなったと自負している。 少なくとも文字通りの悪鬼であった学生時代の己を知る者ならば、え?同一人物??なんて茶化されること請け合いだ。] ……こんなことさえ容易に纏められないとは……。 [書斎の机に広げた資料の山を整え、判決文を書く手を休めて溜息をひとつ。 未完成の原稿ファイルを保存したノートパソコンを、旅行の持ち物リストに追加した。カーテン越しに柔らかな光が頬を照らす。 リクライニングチェアから立ち上がって窓際に佇めば、遥か眼下では住み慣れた街が目覚め始めていた。] (79) rinto 2019/04/08(Mon) 6:20:38 |
【人】 裁判官 リーベルト[都会のド真ん中。 利便性とセキュリティ面を考慮したタワーマンションの角部屋。 書斎の本棚には六法全書やら判例集やらその他様々な資料が隙間なく詰め込まれているけれど、その他の部屋には生活に必要な最低限の家具と電化製品しかない。 よく言えばすっきりとした、悪く言えば殺風景な室内。 これまでは一人暮らしでも別段何も感じなかった3LDKが、今はやたらと淋しく感じられる理由はわかっている。 人恋しさ、というものを知ってしまった。 この孤独感は、 床を縦横無尽に駆け回るロボット掃除機では癒せない。 それも彼が家に越してくるまで。 後数週間の辛抱だ。 まして、今日からは念願の旅行なのだから。 冷蔵庫に常備した缶コーヒーを一気飲みして、手荷物の最終確認を行う。 年明けに購入したグリーンのスーツケースに、衣類と観光ガイドと思い付く限りの行楽グッズ、それから仕事用のノートパソコン。お土産を入れるスペースもしっかり確保してある。 あとは――金さえあればなんとかなるだろ。] どこか遠くへ行ってみたいですね。 一緒に。 [そんな会話をしてから随分と時が経ってしまった。 息つく間もなく目まぐるしく日々は過ぎ、雪が溶け桜が咲き、季節の移ろいを感じる余裕すらほとんどなく夏が来た。 ジリジリと照りつける太陽が背を焦がす。] (80) rinto 2019/04/08(Mon) 6:23:55 |
【人】 裁判官 リーベルト[己が忙しないのは常だけれど、彼もここのところ余裕がなさそうだった。 忙しい本業の合間を縫っての引っ越し準備も大変だろう。 束の間のバカンスだけれど、彼にとっても息抜きとなったらいい。 立体駐車場から愛車を出して荷物を詰め、シートベルトを閉めてブレーキを踏み、キーを回す。 抜けるような青空の下を走らせるのは、この日の為にぴかぴかに磨き上げたシルバーのシューティングブレーク。 ガソリン満タンで一路、向かうは彼の待つ郊外。 自宅から見える緑はどれも遠く心許ないから、久しぶりに身近に感じる自然が心地いい。 邪魔にならない場所に車を停めて、玄関先のベルを鳴らした。] おはようございます、僕です。 お迎えに上がりました。起きてますか? [インターホン越しにも、声が弾んでいるのは伝わっただろう。 扉が開かれ迎え入れられたなら、相変わらず荒れ果てた家>>57>>59に苦笑した。**] (81) rinto 2019/04/08(Mon) 6:24:49 |
裁判官 リーベルトは、メモを貼った。 (a12) rinto 2019/04/08(Mon) 6:35:43 |
【独】 裁判官 リーベルト/* 最上さんwwwww おおおお邪魔しますお世話になります!! 最上さんのおかげでちょっと緊張緩みましたありがとう… 真面目一本だとホント僕誰???ってなるので崩れたい…崩れたいです…… (-15) rinto 2019/04/08(Mon) 6:39:55 |
【人】 裁判官 リーベルトあっ、 ではお言葉に甘えて。 引越し準備の進捗も見ておきたいですし。 お邪魔します。 [ここまでの道程だって小旅行のようなものだ。 茶でも、とのお誘い>>196を有難く受けることにした。 履いてきた靴をポーチできっちりと揃えて、上機嫌で一歩中へと歩みを進め――…… ――そうして流れるように、半歩後退した。 口元に笑みを湛えたまま、眉間に皺を寄せる。] またこんなに散らかして…… うちに来たら本当に きっちりしてくれるんでしょうね? [一体何をどうしたら、ここまで部屋が荒れてしまうのか。 全くもって理解に苦しむ。 確かに近頃は顔を出せず掃除を手伝えていなかったけれど、それというのも今日この日からの休暇をつつがなく楽しむ為に仕事に追われていたからだったので、己に非はまったくない。 前回片付けの手伝いに来た際、去り際に 『良いですか。この状態をキープするんですよ』 そう言い残したことも忘れてしまったか、友よ。] (260) rinto 2019/04/09(Tue) 3:35:14 |
【人】 裁判官 リーベルト[手先の器用さから几帳面な性格と思い込んでいたから、初めてここを訪れた時はそれはもう驚愕した。 まず、物が多すぎる。 これは本当に必要なものですかと問い詰めたくなるような品物が、そこらじゅうに転がっている。 何度か遊びに来るうち、インテリアに統一感がまるで無いことに気付いた。どうも本人の好みというわけでもなさそうな品々は、訊けば貰い物なのだとか。 贈り物を大切にしているところは、彼らしい。 そして贈り物の数は、イコール彼がそれだけ多くの人間に愛されている証でもある。 半ば諦め顔で室内へと足を踏み入れ、どうにか足場を見つけつつ藍色のカウチに辿り着いて腰を下ろした。 無造作に捨て置かれた布団を丁寧に折り畳む。 壁面と床に染み付いた絵の具の匂い。 荒れ放題だけれど、生活感溢るる空間。 腐海の森も住めば都……だろうか、それは流石にちょっと遠慮願いたいけれど、どこか安心する場所ではあった。 この風景とももうじきお別れかと思えば、感慨深い。] ちゃんと綺麗に…… ……してくださいね。 君はやれば出来る子なんですから。 [積み上げられたダンボール箱は、準備の順調さをそれなりに示して見えた。避けられなければ手を伸ばして、ここまでよく頑張りましたと撫でてみようか。] (261) rinto 2019/04/09(Tue) 3:37:44 |
【人】 裁判官 リーベルト『 ふむ。確かに、 ここは創作活動には大変お誂え向きな物件ですが、 役者として活動するには些か不便な場所ですね。 構いませんよ。 うちで良ければ。 丁度一部屋、持て余してたとこです。 掃除はお掃除ロボットさんが大体してくれます。 洗濯も食器洗いも、 乾燥まで機械がこなしてくれるので間に合ってます。 飯の準備は大歓迎です。 君の作るご飯は美味しいですし、 デパ地下のお惣菜にももう飽きてしまったので…… ……ただ。この場合、 僕が君に給料を払うのではなく、 君が僕に家賃と光熱費を払うべきでは??? 』 (262) rinto 2019/04/09(Tue) 3:40:43 |
【人】 裁判官 リーベルト[僕に永久就職する気があるなら話は別ですけど、 なんてね。嘘ですよ。 そんな風に冗談めかして言ったのが懐かしい。 環境を変えることで、過去を振り切れることもある。 街中に住まうことが友の前進の一助となるのなら、 我が家などいくらでも提供しよう。 新しい家が見つかるまでと言わず、ずっとうちに住めばいい。 幸いなことに、誠に偶然ながら、 部屋は空いているのだから。 君の作るご飯が美味しいというより、君の作るご飯だから美味しいのだと気付いてしまった。 隣に、すぐ傍に居てほしいと思ってしまった。 他でもない、眩しくて愛おしい君に。] (263) rinto 2019/04/09(Tue) 3:43:48 |
【人】 裁判官 リーベルト……ええ。 ふふ、ゆっくりします。 ヴィクの方こそ、このところ忙しかったでしょう。 どうぞのんびりしてください。 [仕事が現在進行形で立て込んでいるのは黙っておいた。 隙あらばパソコンを開くつもりでいるけれど、さて、彼相手にそんな隙があるかどうか。 折角持ち込んだ仕事道具の全てがまさしくお荷物になってしまうことだけは避けたい。] そうそう!! クジラ見れると良いですね!! [観光ガイドを取り出して、話題をさくっと転換した。]** (265) rinto 2019/04/09(Tue) 3:47:05 |
裁判官 リーベルトは、メモを貼った。 (a33) rinto 2019/04/09(Tue) 3:55:55 |
【独】 裁判官 リーベルト/* うーーーーんヴィクトルめちゃくちゃうつくしくかっこよく拾ってくれてるのに上手く拾い返せなくて悔しいマン…気を抜くと餅が顔を出してしまう……もっちもち リーベルトの本業は判事補じゃなくてサバクンジャーだったんや…… あと靴を揃えるのはポーチじゃないな???って思ったけど寝ま( ˘ω˘ )スヤァ… (-82) rinto 2019/04/09(Tue) 4:09:01 |
【独】 裁判官 リーベルト/* どのペア様も読み応えあって皆様言葉選びセンスが素晴らしくて楽しいなぁああ…!! ダンテさんの紅茶知識が凄すぎる 紅茶飲みたいです…… (-99) rinto 2019/04/09(Tue) 19:36:55 |
【独】 裁判官 リーベルト/* この方が噂の……!! 装飾が芸術センス突き抜けてて素敵だなぁ かっこいい……!! ダンテさんのハーブティーめっっちゃ飲みたいしシロガネさん面白すぎだろ…こういうもだもだカップルとてもSUKI ニクスセレンはロルの空気感が大変好き…… (-124) rinto 2019/04/09(Tue) 23:52:01 |
【独】 裁判官 リーベルト/* 地方でもそこそこするので都会のド真ん中の上層部3LDKって月額数十万しそうな気がする。やばい…… 元々裕福だったことにしないと……(( (-135) rinto 2019/04/10(Wed) 1:07:34 |
【人】 裁判官 リーベルト[もう何度目だろう。こういうやりとりをするの。 僕は君のお母さんじゃないんですけど。 歯切れの悪い、明言を避けた曖昧な供述をする被告>>407を暫し半目で見つめた。] …………。 ごみはゴミ箱。空き瓶空き缶は一カ所に纏める。 要らない雑誌は処分する。 脱いだ衣類はすぐ洗濯かごに入れる。 オフでの服装もファンはチェックしています。 ジャケットに埃でも付いてようもんなら、 王子様イメージ台無しですよ。 心機一転、と言うなら これを機に生活も改めてください。 [小声で言っても聴こえてますよ。多分じゃねーですよ。 相手が無二の親友だろうと他ならぬ君であろうと、恩赦はない。 うちでも片付けられない様子であれば、僕は辛抱ならず強硬手段に出てしまいかねない。 大切な君に嫌われる未来は御免だ。 百歩譲って、明け渡す予定の現空き部屋が第二の廃墟となることは許そう。 でも共用部の清潔感だけは死守したい。 掃除という概念がまず彼の辞書にはない様子だった。 もうずっとそうだったから、正直あまり期待していない。] (438) rinto 2019/04/10(Wed) 13:06:52 |
【人】 裁判官 リーベルト[人間そう簡単には変われない。 悩んで悩んで判決を下した被告だって、平気で再犯を起こしてまた裁判所に来たりするのだ。 初めてお宅訪問した時から物は多かった。 昨今に限らず、彼の部屋はいつ見ても散らかっていた。 旅行や引っ越しの準備時間を加味しても、そも常日頃から丁寧に暮らしていれば、ここまで酷くはならないと思う。 「よくこんな埃にまみれていられますね……」 悪態を吐きながら、最初はただ己の座る場所を確保する為だけに部屋の片付けを手伝った。 それが元来の潔癖症から放っておけなくなり、やるからには徹底したいから大掃除となり、定期的に今日まで続いてきたのだ。 ――今、思えば。 まだ現一軒家ではなく、マンションに住んでいた頃。 あの頃のヴィクの家は、ここまで荒れてはいなかった。 ファンから貰ったという品を嬉しそうに見せてくれた。>>408 初めて玩具を買ってもらった子どものように、無邪気にはしゃいでいた>>409のが印象的だった。 『 ——へぇ。それは凄い。 応援している役者にそんなに喜んで貰えたら、 ファンも贈り物のし甲斐があるでしょうね。 君の芝居が世間に認められて僕も誇らしいです。 期待に応えないと、ですね。 』 何気なく無責任に激励の言葉を贈った。 後々それが彼にどういった影響を及ぼすかなど、考えもしなかった。] (439) rinto 2019/04/10(Wed) 13:09:42 |
【人】 裁判官 リーベルト[ヴィクは誰に対しても明るくて気さくだ。 故に老若男女問わず人望も厚いし、仕事もてきぱきこなす。 眩しかった。 自分とは真逆の世界の人間だと思っていた。 誠にもって遺憾ながら、色々と世話にもなった。 だから、表向き完全無欠に見えた彼の弱点をカバーすることは、その礼のつもりでもあった。 ――部屋は、 住む人を映す鏡という。 彼の心もまた、 この汚部屋のように荒んでいたのかもしれない。 名が売れるにつれて増えてゆく差し入れの数々。 厳選しないから置き場は減る一方。 一軒家なら問題なくても、うちでは床が抜けてしまいかねない。 そのうち貸し倉庫を借りてもらうことになるかもな。 なお万が一危険なプレゼントが贈られてきた場合には、 何としても犯人を突き止めて法的措置をとる準備は出来ている。] (440) rinto 2019/04/10(Wed) 13:12:39 |
【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル大人扱い、して欲しかったですか。 [こうして頭を撫でるのだって、自分が触れたいからだ。 君の為の行いであるという恩着せがましい理由を添えながら。 驚いた様子で放心している彼>>410の瞳を覗き込む。 撫でていた掌を返し、重ねられた彼の左手に指を絡めて引き寄せて] ……頼みましたよ。 僕に君を追い出させないでください。 [空いた方の手を彼の顎に添えると、唇に軽く触れるだけのキスを贈った。余裕を持って集合したのに、出発出来ない状態になってしまってはいけない。] (-153) rinto 2019/04/10(Wed) 13:13:59 |
【人】 裁判官 リーベルト[家賃も光熱費も水道代も、元より取らないつもりでいた。 少なくとも役者としての仕事が軌道に乗るまでは。 こういうこともあろうかと貯めておいた金が、君ひとり養えるくらいには十分ある。 売れっ子役者として絶賛躍進中の今の君になら、家賃の支払いなど朝飯前だろうけれど。 半年前の君には難しかっただろう。] 『 ええ、どうぞ。 好きなだけ滞在してってください。 …………、 プロポーズなら然るべき時に 然るべき場所でキメてくれ。 』 [いきなり永久就職は重いかなと思って敢えて茶化して見せたのに、相手の目つき>>413は明らかに本気と書いてマジだった。 そんなに生活に困窮しているのだろうか。 思わず疑ってしまったのは、話の流れの所為だったから許せ。] (441) rinto 2019/04/10(Wed) 13:16:32 |
【人】 裁判官 リーベルト『 このご時世に洗濯板で洗濯して、 釜戸で飯炊く人なんかほとんどいないでしょう。 文明の利器を利用しない手はありません。 手間をかけるばかりが良いこととは限りません。 そういうのは家事好きな人がすればいいんです。』 [すぐに話題が転換されたのは有難かった。 跳ねっぱなしの心臓を宥めて、平静を装った。] (442) rinto 2019/04/10(Wed) 13:17:20 |
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