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【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 彼がいじめを受けていたことや それに伴って暴力を振るわれていたことは 彼から直接聞きました。 その時私は泣いてしまったと思います。 受けた痛みを、話を聞くだけで想像してしまって 胸が苦しくて仕方なくて。 でもそれを聞いたのはきちんと恋人になった後。 彼の過去を聞いても私は、 彼が不安に思うことがあるとは 気づけていなくて…気づけていないから。 彼を一人にしたくない理由が、 未だに分からずにいるのです。 ] (-1) alice0327 2021/06/09(Wed) 1:17:14 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁……今度は、ローションつかってみる…? [ おうじくんは経験豊富なはずで 私よりも上手い人なんて経験していそうなのに。 途切れながらに頼まれてしまっては またしてあげたいな 、と思って口角をあげつつ“今度”の話をするのです。 ] (-2) alice0327 2021/06/09(Wed) 1:18:18 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 彼は本当に優しかった。 今までの幸せはまやかしだったと気づけるほどに。 「優しくされたから」心まで侵されるのは もはや必然だったとも、言えるのではないでしょうか。 優しくされていなければ…… 初めて一夜を共にしたあの日、 中に出していい、なんて 女の子にとって致命的なことは おそらく言わなかったはずです。 ] (-3) alice0327 2021/06/09(Wed) 1:19:46 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁おうじくんが、好き。 おうじくんの前戯も、すき…… [ 彼のつぶやきにはそう答えるのでした。 彼に何度も抱かれて彼に慣らされた体は 彼の形をしっかり覚えていて。 受け入れるのは容易いことだったのです。 ] (-4) alice0327 2021/06/09(Wed) 1:20:42 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁ぁ、んんっ…… わたしも、しあわせ…… [ おうじくんとの子供が出来たら 幸せだと思うでしょうし、 それを拒むことはありません。 ただ、今の私は快楽に屈服しているので 深いことは考えられないのです。 声を出すたびに、動きが激しくなっていく気がして。 身体を痙攣させて、ひときわ大きく声をあげて 彼より先に達してしまいました。 ] (-5) alice0327 2021/06/09(Wed) 1:21:13 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁ひっ、あぁ……おうじくん、の…… [ 達した後で敏感な中に 子種が溢れていく感覚に恍惚としながら 抱え起こされれば、そのまま抱きつこうとして 彼の声にぴたり、と動作を止めるのです。 ] っあ…… 見られてもいい 、からぁ……続きしよ……?種付けえっちしようよ……! [ ぎゅうっと中は反射的に締まって 反応を示しましたが、私はと言えば もう見られてもいいから、ただただ 気持ち良くなりたくて。 彼に続きをしよう、と囁いたのです。 誘惑するように耳に息を吹きかけてみれば 彼もその気になってくれるでしょうか? 扉がこれで開いたかもしれないとか そんな思考には微塵もたどり着かず。 気持ち良くなって彼の子供を孕みたい、 それだけが頭を支配していました。 ]* (-6) alice0327 2021/06/09(Wed) 1:22:37 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 彼はつらい過去を話しているはずなのに 泣いてなんていなくて、どちらかといえば 他人事みたいな話し方にも聞こえて。 泣いている理由は 自分でも上手く説明できませんでした。 ただ、苦しくて、涙を止めることも出来なくて 彼を困らせてしまうだけで。 唇を重ねられても落ち着くことはなく、 それで言葉を詰まらせながらも私は こう聞いたのです。 ] どうして、泣かないの? ……おうじくんいつも、笑ってて わかんない……そんなの、やだ…… [ 私はすぐ泣いてしまう弱い人だから 泣かない理由が、わからなかったのです。 私には彼の過去が泣くほどの事じゃないと 思えなかったからこその、質問でした。 ] (-48) alice0327 2021/06/09(Wed) 21:45:34 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁……今度、行こうね? [ 別に冗談でもいいと思っていた、 そんな提案は彼には堪らない提案だったみたいです。 彼が気持ち良さそうにしてくれるのは 私も好きですから、反対なんてしませんでした。 ] (-49) alice0327 2021/06/09(Wed) 21:46:16 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 普通なら、中に出していいなんて言いません。 実際、私はすぐに後悔しました。 自分の言動の愚かしさに。 彼が結婚を考えているなんて まさか会った次の日にそこまで考えるなんて ――――私が繋ぎとめる何かを持っていたなんて わかるわけも、なかったのです。 わかってなどいなかったけれど。 彼の目論見通り、私は彼に繋ぎとめられて 彼に何度も会って、別れたあとは何度も泣いて そうして、婚約した今があるのです。 経緯はどうあれ、今は幸せなはずなのに。 どうしてでしょうね。彼がどこかに行ってしまいそう。 そんな不安がまだ消えないのです。 だから、早く結婚したい。 早く彼との子供が欲しい。 ――彼が私の傍から離れないと思える何かが欲しい。 ] (-50) alice0327 2021/06/09(Wed) 21:47:36 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ ぼくだけ見てて、なんて言われて 勿論、と返そうとしますが 何か言葉を紡ぐ余裕すらなかった私は こくこくと頷くのでした。 彼以外なんて、あり得ないから。 ] (-51) alice0327 2021/06/09(Wed) 21:48:02 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 羞恥心よりも種付けしてほしい、なんて そんな欲求が勝ってしまった私は 体勢を変えられて突き上げられて 嬌声をあげながらも、まだ強請っていました。 キスがしたくて体をよじろうとしたら 彼に意図は伝わったでしょうか? ] ふっ…もっと、もっとぉ…… ふかいとこ、に出して…… * (-52) alice0327 2021/06/09(Wed) 21:49:05 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 彼は泣けないと答えてくれました。 彼自身も何故泣けないのかはわからないようで 私は私で涙を止めることが出来なくて。 髪を撫でられても、 ぽたぽたと涙がこぼれ落ちていくのです。 ] おうじくんは……悲しかったり痛かったり そんなときも、泣けない、の……? [ 彼の頬をゆっくりと撫でながら 私は思うのです。 彼が受けた痛みを消せればいいのに。 肩代わりできたらいいのに。 ……助けられたら、どんなによかっただろう、と。 ] (-82) alice0327 2021/06/10(Thu) 14:08:08 |
【独】 フィアンセ 葛葉 桜子[ 泣けない、なんて今の私からは ほど遠いことですが。 私が泣けなくなる時があるとしたら、 それはきっと、こうして 泣き止ませようとしてくれる大事な人が 私の傍からいなくなってしまった時でしょうね。 ] (-81) alice0327 2021/06/10(Thu) 14:08:52 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 買い物をしに行くとか煙草を吸うとか そんな些細なことで不安になってしまうのは 私が弱いから、でしょうか。 私はそんなに心が強くないけれど、 それだけではなくて…… 彼の言動の何かが、私を不安にさせたまま。 彼が煙草をやめてからは 離れることがとても減りました。 私もぎゅうっと手を握ってぴったりくっついて どこにもいかないで、と心の中でずっと 願っていたのです。 ] (-83) alice0327 2021/06/10(Thu) 14:10:06 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ 深いところに、と言えば 体勢を変えるために一度立つことに。 先ほど出されたものが逆流してきそう、なんて ぼぅっとしかけたところで呼ばれて 今度は彼と向かい合わせになるのでした。 ] ひぅっ……ふ、かいね…? あかちゃん、つくる…… [ ゆらゆら、胸を上下させて 唇を重ねて、彼の歯列をなぞったり 彼の唾液を取り込もうと深く求めるのです。 体全体が熱くて、 つぅっと首筋に汗が流れていきました。 ]* (-84) alice0327 2021/06/10(Thu) 14:10:46 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁そ、っか…… せめて、泣かなくてもいい、から ちゃんと、伝えて……? 嫌なこととか、苦しいこととか、隠さず全部…… 約束、してほしいな [ 泣けないのなら、それを覆すのは難しくても せめて言葉で、もし嫌なことがあったら 全部教えて欲しくて、共有したくて つっかえつっかえ、お願いするのです。 もし彼が約束してくれたなら、 少しずつ、ぐらついていた心が落ち着いていって 泣き止んでいたことでしょう。 ] (-100) alice0327 2021/06/10(Thu) 21:49:31 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁[ もし一緒に暮らしたなら、 この不安はなくなるのでしょうか。 出来る限り離れたくなくて 彼の傍にいるために仕事に行きたくないとか そんな感情も、なくなるのでしょうか。 わからないけれど、早く結婚したい、と 言ってもそろそろいい時期ではないかと 最近の私はそればかり考えていたのでした。 ] (-101) alice0327 2021/06/10(Thu) 21:50:29 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁んんっ……中が… おうじくんの子種でいっぱい… [ 鍵が開いたかどうかなんて すでに私は気にも留めていませんでした。 音が聞こえていたとしても 彼のことを離す気なんてなかったのです。 口づけをしながら、彼で満たされていくのを 感じ取ればぎゅうっと胸を押し付けるように 彼を抱きしめて余韻に浸っていました。 ]* (-102) alice0327 2021/06/10(Thu) 21:51:09 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁たまに聞くね? 話してくれなかったら…怒るよ? [ そういい終わってから 視線が揺れる彼をじっと見つめて。 両手を彼の頬に当てて こつん、とお互いの額を 暫くくっつけていました。 話してから、私は週に一度とか二度 彼の話を聞く時間を取ってみました。 以前では聞けなかった話を 少しは聞けるように なっていたんじゃないかと思います。 ] (-116) alice0327 2021/06/10(Thu) 23:30:52 |
【秘】 フィアンセ 葛葉 桜子 → おにいさん 榊原 皇仁まだまだ、ほしい…… っあ、ふぅ…… [ 汗を拭ってくれる指の感触も どこか心地よくて 暫くは余韻に浸っていましたけれど お互いまだ足りていないのは わかっています。 寝かされて、舌が這っていくのを感じ取って 再び声が漏れていくのです。 彼の手を取って指をなめていけば 声も少しは抑えられていたかもしれません。 ]* (-117) alice0327 2021/06/10(Thu) 23:31:35 |
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