【人】 世良健人[ ───…そう思っていたけど。 普段は切っている携帯の電源は、 もう入れっぱなしでいいやと 昨日の昼から付けっぱなしで。 休み時間になればふと、 グループチャットを開くくせがついていた。 新着がなければ特になにか送る訳でもないんだけどね。 グループじゃなく個人宛のメッセージに気づいたのは 休み時間の終わりがけ、 次の授業が近づいて席に座る人達が 増え始めたくらい。 ] (102) 翠 2022/10/17(Mon) 12:55:13 |
【鳴】 世良健人─ To:未國 ─ 『 あと一分待って。 』 [ 階段を駆け下りながらメッセージを送って、 スマホをポケットに滑り込ませて 間違いなく怒られるくらいの全力疾走。 向かう先は昇降口、 逃げ出すためのスタートライン。 ] (=11) 翠 2022/10/17(Mon) 12:55:52 |
【人】 世良健人未國ちゃん、 [ 肩で息をして下駄箱に片手を着く。 来る途中転けなかったのが奇跡だ、ホント。 今だけは神様に感謝してもいい。 ] (105) 翠 2022/10/17(Mon) 12:57:04 |
【人】 世良健人逃げよ 今日はコンビニより遠くまで [ "効かないお守り"を渡してしまったお詫び、 ここでしてたら捕まってお説教になるからさ。 いっぱいの考えることから、 一緒に逃げてみよ。 ついで、俺にこたえられる何かがあれば 俺自身も二択を、選べるかな。なんて。 ]** (106) 翠 2022/10/17(Mon) 12:57:48 |
世良健人は、メモを貼った。 (a16) 翠 2022/10/17(Mon) 13:01:03 |
世良健人は、メモを貼った。 (a17) 翠 2022/10/17(Mon) 13:01:28 |
【人】 世良健人[ 母さんを殺しかけ 未熟なままに産まれてきた。 お医者さん達の甲斐あって、 仮死だった俺は命を吹き返した。 ……俺はその時に、死んでおくべき子どもだった しょっちゅう怪我をして心配をかけていたらしい。 1歳児とか抜きにしても怪我がやまない。 何度も死にかけて息を吹き返した。 死なないのが奇跡と言えるほど。 俺はその時に幸運を使い果たしてしまった のかも、しれない。 最初こそ両親だって心配してくれていた。 悪霊にでも憑かれてるんじゃないかと お祓いに連れていっても駄目。 あらゆる手を尽くしても何も変わらなかった。 ] (108) 翠 2022/10/17(Mon) 13:31:49 |
【人】 世良健人[ この子は どこかに呪われているんじゃないか 愛する両親に そんなことを思わせてしまうほど 両親の目から 徐々に光が消え 憔悴していくのに さほど時間はかからなかった 俺が2歳半になる頃 生まれたのが、弟の 風磨 だ。 ] (109) 翠 2022/10/17(Mon) 13:32:53 |
【人】 世良健人[ 憔悴しきった両親は安寧を求めた。 心配しなくていい弟の方が可愛いに決まっている。 お兄ちゃんなんだから。 そんな言葉を皮切りに始まったのは 明らかな弟への贔屓。 幼くとも実感するほどに俺は家族の厄介者だった。 それでも W家族を嫌いになるW なんてそれほど強い思想は持てなかった。 弟は俺を慕ってくれていたし。 成長すればあいつも、 サッカーをする仲間で、友達で、 家族 だったから。風磨といる時は 俺は自分の不幸体質すら忘れていた。 ────全部崩れたのは 俺が小学二年生の時だ。 ] (110) 翠 2022/10/17(Mon) 13:34:14 |
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