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【神】 無敵の リヴィオ署内は騒然とし、ざわめきは止まらない。 検挙された者がマフィアだけならばまだ、 このざわめきは幾分か落ち着いていた可能性はある。 しかし警察に所属する一人までもが検挙されたとなれば、 困惑や動揺は深まり、今のように広がっていく。 勿論、異を唱える者がいることを思えば、 より効果的なのは こちら かもしれない。流石の男も朝礼が終わるまでは静かに伝達されるものに耳を傾け、 終わると同時に辺りを眺め、多くの反応を翠眼に映す。 「……ふむ」 勿論、そうしたからといって何かを出来る訳でもない。 眺めてそれで終わり。長居したところで状況が変わることもない。 考えるように一頻り眺めた後、この場を後にするのだった。 #警察署_朝礼 (G7) sinorit 2023/09/14(Thu) 22:14:15 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「…リヴィオ。ちょっといいか。」 朝礼が終わった後のどこか 警察内に居ただろう貴方を呼ぶ男が居た。 多くの会話はしないからか わざわざ呼び止めるのは少し珍しいかもしれない。 (-18) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 22:24:16 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロさっさと朝礼の場から抜け出した男は、ひとり。 人のざわめきから外れ、窓の外を眺めていた。 そんな男を尋ねてやってきた君。 何事か、理解出来るとは言えないが、 どうして自分に尋ねてきたか位なら多少は分かる。 「……おや、ニコロじゃないか! 俺に用なんて珍しいね、どうしたんだい?」 それでも、署内ではいつも通りに。 笑顔を作り、どうしたのかと問いかけた。 (-21) sinorit 2023/09/14(Thu) 22:33:29 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「いや何、ちょっと話したい事があってさ。 時間、貰ってもいいかな?」 少し人目を憚りたい、という素振りを見せるのは 貴方ともう1人の女史との事を口に出すつもりだから。 表に聞かれる訳にはいかない。 ただ、重苦しい空気は纏わず いつもの調子を此方も装うだろう。 (-25) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 22:38:33 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「あぁ……!この前の件かな? 勿論、構わないよ」 辺りを一瞬眺め、わざとらしく手を叩く。 普段見なれない組み合わせは周囲に疑念を抱かせかねないから、 まるで前から約束していたことがあった……というように。 「あの話ならここで話すのもなんだ。 君に着いていくよ」 内緒話、話せそうな場所があるなら移動しよう。 目配せするように片目を閉じて、君の反応を待った。 (-28) sinorit 2023/09/14(Thu) 22:45:41 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「おう。こんなタイミングで悪いな。 んじゃあ、こっちに。」 貴方のノリに此方も察して。 合わせるように言いながら、手招くだろう。 そうして貴方と向かった先は人が滅多に来ない離れの休憩所。 閑散とした中、ジジ…と音を立てる自販機がどこか寂し気だ。 「折角だし、好きなの買って良いぞ。」 着くなり自販機にコインを入れて。 飲み物でもどうぞ、と促すだろうか。 (-32) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 22:54:27 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「おや、いいのかい?それじゃあ遠慮なく」 促されるままに自販機の前に立ち、 1番安いボトルの飲み物……水を選ぶ。 こういう時、選ぶのは決まって安いものばかり。 人に奢ってもらうというのは慣れないからだ。 とはいえそんな事情を知るのは当人のみ。 落ちてきたボトルを取り出し口から引き出して、 キャップを捻りながら口を開いた。 「………それで、本題は?」 (-35) sinorit 2023/09/14(Thu) 23:01:22 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「勿論。声掛けたのは俺だしな。」 貴方が水を買った後に 自らも買うのはコーヒー缶。 冷たい、ミルクが入った無糖のもの。 「いやさ。 今回チームに入ったの、なんでかって聞きたくて。 あの会合の時のお前、らしくなかったし。」 「なんか大変なことでも抱えてるんじゃないかなってさ。 勿論、俺の理由もちゃんと話すつもりだ。」 冷えた缶を手で転がしながら、切り出す。 (-39) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 23:15:57 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロキャップを捻るその先、 問われて手を止め、続きはしない。 しかし、表情はいつも通りで、 何も知らなければ、きっと悩みがあるようには見えない。 「………君にとって『俺』らしさは今の俺かな。 そう見えているなら、俺にとっては幸いだ」 迷うように沈黙していた男は、 ほんの一瞬だけ、自嘲的な笑みを浮かべる。 しかしそれも本当に一瞬で。 「それで、チームに入った理由か。何故、と聞かれたらそうだね。 どんな理由が俺らしいだろうか、実はマフィア嫌いとか?」 「……なんて、茶化すのは良くないね。 何、ただ『自分』らしくあるのに疲れただけさ」 休憩所の壁に凭れて、少しの本音を君に零す。 どうせあの俺を知っているんだ、隠したところで意味がない。 それでも表情はいつも通り、あの日のような笑顔はここにはなかった。 (-44) sinorit 2023/09/14(Thu) 23:37:12 |
【赤】 無敵の リヴィオ法が施行され発表されたその日。 ひとりになったタイミングで連絡用の端末を取り出し、 届いたメッセージを眺める。 この狂犬には、これといって報告事項はないのだが、 確認すべきことがないとは言えない。 次はどのように行動するか。誰が怪しいか。 それを聞かないことには、次を選べないからだ。 敢えてメッセージには返事をせず、 夜中になる頃、指定された場所へと向かうだろう。 (*1) sinorit 2023/09/14(Thu) 23:41:24 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「俺は“いつもの”リヴィオしか知らねえからな。 だから俺にとってのらしいは、アレにはなる訳だが。」 貴方の演じてきた“リヴィオ”が 自分にとっては見慣れたものだからそれらしい、と。 素直に答える。 「ハハ、マフィア嫌いは女史で間に合ってるからなぁ。 んで、『自分らしく』あるのに疲れた、か。」 「それがどうして、チームに加わる事になる。 マフィアを検挙するのが、本当の望みだとでも?」 (-49) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 23:48:43 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ君の素直さはとても好ましい。 そう演じているんだ、そう受け取ってくれる方が本当に幸いで。 だからそうだろうねと、男は頷き笑うだけ。 「いや、マフィアの検挙はどうだっていいんだ。 命令としてあげられるなら、いくらでもするけどね。 俺個人にとっては、そうだな…」 「守りたいものも、帰るべき場所もない。 そんな俺を利用したかった人間と、疲れた俺の利害の一致か。 あとは……他の子達に任せるのは、酷だろう?」 例えば、今日に動揺を見せていた子だとか。 もしも自分が断ることで対象とされたなら? それは、それはあまり……好ましくない流れだ。 「……あとはそうだね。 ──破滅願望、というやつだろうか」 (-58) sinorit 2023/09/15(Fri) 0:05:22 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「……。」 貴方の言葉を聞きながら ころり、ころり、と缶を手で弄ぶ。 「確かに…あいつらにお鉢が回るのは俺もごめんだ。 特に、アリーチェやテオドロにはな。 だが…お前がそうも自棄になるのも、放っておけないな。」 「どうして演じるようになった。 どうして、そんなになるまで演じたんだ。 このまま破滅したって、なんも良い事はねえぞ。」 貴方の胸中の想いの、1oだって晴れはしない。 これはそういう法律だから。 (-62) ぴんじぃ 2023/09/15(Fri) 0:17:47 |
【赤】 無敵の リヴィオ『出来る限り早めに掴みたいところですが』 そう簡単にはいかないだろうと同様に画面を見せ首を振る。 別で動いている1つ以外にもチームは存在するかもしれない以上、 下手に動いてこちら側が悟られるという自体は避けたい。 『何かきっかけが出来るまではまだ 水面下で探りを入れる以外他ないでしょうね』 勿論それは相手も同じ。 とはいえだ、硬直状態でいるのも困り物でしかない。 (*5) sinorit 2023/09/15(Fri) 0:25:34 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「俺としては君も、居ないことを願っていたけどね。 君達には……いや、この状況なら今更か」 放っておけないと口にする君に、肩を竦めて笑みを見せる。 その手で掴んでおけるものはそう多くはないだろうに、 君は、君の大切なものだけを見ているだけでいいんだ。 「…良いことがあって欲しいと考えているなら、 俺は、あの場には居ないんだよ。ニコロ」 「演じる理由も、こうなるまで演じた理由も、 ただの格好付けさ。 疲れたとはいえ、俺はあの俺が好きだったからね」 そう言いながら壁に預けていた背を浮かし、 近くの椅子へ腰掛ける。 飲み損ねていた水も、キャップを捻りボトルを口につけて、 喉の乾きを潤すように喉奥へと流し込んだ。 「…………それで、君の話はいつ聞かせてもらえるのかな 俺の話ばかりじゃつまらないだろう」 (-73) sinorit 2023/09/15(Fri) 0:38:48 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「格好つけ…本来の自分はそんなに嫌いか。 破滅しても良いと思えるくらいには。」 貴方の方へゆるりと向き直るようにして 男は笑った。 「全く納得は出来てねえが 俺の話も少しはしておかないとアンフェアか。」 「俺の理由もそう難しいものじゃないさ。 テオとアリーを守るため。傷つけさせないために選んだ。 俺は、かつてアイツらを守る事が出来なかった。 とても怖い思いをさせて、今にまで残る傷を付けさせた。」 「だからもうこれ以上 苦しむような事からは避けさせたい。 例え俺がどんなに非難を浴びる事になってもな。」 (-82) ぴんじぃ 2023/09/15(Fri) 1:13:58 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ嫌いかと問われて返すのは肯定の代わりに笑顔。 向かい合って浮かぶ笑みに含まれるものは、 きっと互いに異なるのだろう。 「はは、君は真面目だね」 納得は出来ていないというのに、 話をしていない現状を冷静にアンフェアだと語る。 最後まで話せと、告げることも出来るだろうに。 「…そうか、やはり2人が理由なんだね。 俺は君達に何があったか、何一つも知りはしない。 けど、君達が互いに大切なことだけは」 「それだけは分かる。 …だから君が、非難を受けることはあまり」 望ましくない。そう思うのは男の勝手だ。 だから最後まで言い切らずに、手の内のボトルに視線を落とした。 何もない男とは違い、君には2人がいるのだから。 (-89) sinorit 2023/09/15(Fri) 1:49:44 |
【赤】 無敵の リヴィオ「…はは、それなら明日も仕事だ。 ブドウジュースを貰おうかな」 いつも通りに振る舞い、笑い返す。 声で話す時はこの方が都合がいい。 『こちらは探り途中でまだ何も。 出来れば自分は二人の意向に沿いたい』 ちらともうひとりの狂犬を一瞥し、 心当たりはあるかと問うように僅かに首を傾ける。 『アリソン女史の方に心当たりは?』 (*7) sinorit 2023/09/15(Fri) 2:02:58 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「話を持ち掛けたのは俺だ。 だったらそのくらいは然るべきだろ。 その代わり、あんまりだんまりしてるとでこぴんだからな。」 本気か冗談か、分からない事を言いながら。 貴方の言葉に息を一つ吐く。 「マフィアに誘拐されたんだよ。ガキの頃に。 臓器販売だったか、人身売買だったか。 体目当ての奴らにな。 俺の目の前で。 別に隠すことなど何もない。 だからさらりと、そう告げた。 「無事に帰ってこれたから良いものの。 下手したら、今生きてなかったかもしれない。 それを俺は、黙って見ているしかなかった。」 「だからもう御免なんだよ。 何も見なかったことにしてのうのうとしてんのはな。」 もしかしたら貴方と同じくらい 違うベクトルで、この男は自身を嫌っているのかもしれない。 (-93) ぴんじぃ 2023/09/15(Fri) 2:05:25 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「ははっ、本当に……真面目だね、君は」 改めて同じ台詞を繰り返し、 でこぴんには両手を上げおどけるような素振り。 お人好しすぎるな、君は。 告げられた過去に頷きだけ返し、 君が語り終えるまで口を閉ざしたまま。 「…それでも、生きている。君達は、三人一緒だ。 ただ守る……それだけでは満足出来なかったかい? 手を汚すことは、彼らの不安や悲しみに繋がったりは」 「……なんて、俺に問う権利はないか」 持っていたボトルを隣に置いて、膝の上で両手を組む。 考えたって人の心は分からない。 問わない限り、曖昧なままで形作られることはない。 「…俺にはその気持ちの十分の一も理解出来ないかもしれないが。 そんな話を聞いたら余計に、君にはおちて欲しくないな」 「あまり、頑張らないでくれ」 小さく浮かべた笑みは、"らしくない"ものだった。 (-99) sinorit 2023/09/15(Fri) 2:32:21 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「ただ守るだけじゃ、ダメなんだ。 テオは基本的に人に施されるのを好まないし アリーは自分に自信が無い性格だ。」 「俺が反面教師になるくらいが多分丁度いいと思ってる。 敢えて出世を拒んでるのも、それが理由だしな。」 「それにもう、戻れないだろ、お互いに。 Il dado è tratto、だ。」 カエサルの有名な一言をイタリア語で口にする。 “賽は投げられた”のだ。 「だから悪いな、リヴィオ。 その言葉に応えられそうには、ない。」 らしくない貴方に、此方も笑いかけた。 (-119) ぴんじぃ 2023/09/15(Fri) 9:18:26 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオいつぞや、貴方と話したいと言っていた男は見回り途中、その姿をふと見かければ声をかけていたことだろう。 『今日の夜はせんぱい、時間ありますか』、と。 もしあると答えてくれたのなら、勤務後に食事へと誘っていたはずだ。以前の宣言通り。 とはいってもどこかの店に入るのではなく、屋台のご飯をのんびり海近くのベンチで食べたいな〜という内容ではあったが。 (-122) mspn 2023/09/15(Fri) 9:33:25 |
【赤】 無敵の リヴィオ表示された名を遅れて確認し、 続いてAlberoの反応を伺うように横目に見る。 そのままふたりのやり取りを眺め暫くして、 あがったひとつの名に、ほんの一瞬顔を顰める。 しかしだからといって、表にそれを出す訳ではない。 名があがる以上、相手は自分にとっての敵だ。 『イレネオの次はカンターミネですね。 自分は特に異論ありません』 特に意見も異論もない一匹はふたりへ頷いて、 その選択に間違いはないだろうと肯定する。 実際、警戒すべき要素は多くあるのだから。 (*13) sinorit 2023/09/15(Fri) 11:45:57 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ考えているが故の行動だとは馬鹿でも悟ることが出来る。 そこに理由があることが分かっていて問うのは、 勝手な考えを諦めきれないからだった。 「…全く。そこも素直さをもって出世すればいいのに。 俺も同じだから人の事は言えないけどね」 拒む理由は違えど拒むという点では同じ。 違うようで似ている君に、男は深く息を吐き出した。 「……まぁ、君の言う通りだ。もう戻れない。 それに、戻るつもりもないんだ」 「あとは上がるか、落ちるかだけ。 精々、お互いに最後までやり切るとしよう」 終わりがいつか、どこまでかは分からない。 何が起きるかも分からない未来だが、 法による奇妙な縁で繋がれた犬同士仲良くしようじゃないか。 いつも通りを振る舞い直し、今度はらしい笑みで笑いかけた。 (-140) sinorit 2023/09/15(Fri) 11:58:02 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ声をかけられたなら、勿論YESと答えよう。 君からのお誘いを楽しみにして夜を空けていたんだ。 断るはずもない。 連れられるままに屋台のご飯を買い、 適当なベンチでのんびりしようか。 君から何かおすすめがあるなら、それを手にして。 話が切り出されるまでは他愛ない話を語りながら。 (-142) sinorit 2023/09/15(Fri) 12:02:08 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ断られないだろうなとは考えていた、けれど実際にそうであると嬉しさは募るというもの。 選んだのはこの前出来立てを食べられなかったピザと、摘まんでさっと食べられるパネッレ。 ピザは今回はマルゲリータで、でも秋の定番もおいしかったですよなんて勧めつつ。 ドリンクにはブラッドオレンジジュース、パネッレの入った箱を間に置いては貴方の隣。ピザを食べ切るまでは他愛なくても好きな話に耳を傾けていた。 「……ね、リヴィオせんぱい」 そうして一枚を食べ切った頃、ようやくに切り出したそれはまず問いの形をしていて。 「せんぱいってどうして、警官になったんですか? 引き取られた家のこととか……関係ある?」 窺うように、小首を傾げて尋ねた。 (-150) mspn 2023/09/15(Fri) 13:00:15 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「嫌だよ。書類仕事も増えるしな。 しかしお前も断っていたとは驚いた。」 冗談を言いながら。 貴方の言葉に深く、今度は頷いた。 「ああ。こういう言い方をしたらなんだが、 落ちるときは俺も一緒だ。上がる時も、な。」 「アリソン女史についてだが あの人はマフィアを憎んでいる。 とことんマフィアを潰すつもりだし手段も選ばねぇだろう。 まあ、今のところは従ってよさそうだよ。」 ただもしもの時は。 自分たちが、彼を。そう含ませた。 (-159) ぴんじぃ 2023/09/15(Fri) 14:42:59 |
【人】 無敵の リヴィオ>>32 ルチアーノ 首を捻りながら眺めていれば近くから知人の声。 足音は聞こえていたものの、 子猫ちゃんに夢中でその声が聞こえるまで気づかなかった様子。 「…おや、猫のエキスパートのルチじゃないか。 こんなところで会うなんて偶然だね。 そんなに俺と子猫ちゃんに会いたかったのかな?」 冗談混じりに笑いながら、君から告げられた言葉に頷いて、 か細く鳴く子猫へと手を伸ばす。 子猫は怯えるように威嚇してくるものの、 どうにかして下りる手段が欲しいのだろう。 男の手に捕まえられて何とか無事、 高所に取り付けられた室外機の上から下りることが出来た。 しかし男が安堵するように笑みを浮かべた瞬間、 もう用はないとばかりに男の手の甲に赤い線を残して、 さっさと奥の方へと逃げていく。 男はと言うと、手の甲の線と子猫を数度眺めた後、 君へと視線を移し肩を竦めて笑った。 「…………ツンデレというやつかな?」 #路地裏 (41) sinorit 2023/09/15(Fri) 19:28:27 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ君が一枚を食べ切る頃、男は先に食べ切っていて。 ゆっくり食べればいいからねと声をかけながら、 君と同じブラッドオレンジジュースの入ったカップを傾け、 のんびりと他愛ない話を続ける途中に喉を潤す。 やがて切り出された言葉は、 何となく予想はついていたものだった。 以前君に聞かれた時、その簡単な経緯だけを話し、 それ以降は特に、話す機会もなくそのままだったから。 もしかすると、いつかに問われるんじゃないかと。 「どうして、か。…そうだね、家は関係しているよ。 俺を引き取ってくれた夫婦の……父さんが警察でね。 色々あって辞めてしまったようだが、 出来ることなら子にもその道を歩んで欲しかったらしい」 だからその道を歩くように警察を目指した。 幸い、児童養護施設で引き取るくらいだ。 それなりに裕福で勉学は満足にさせて貰えた。 その結果、今こうして望む道に辿り着けたという訳だ。 (-183) sinorit 2023/09/15(Fri) 19:43:51 |
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