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(n0) 2023/01/09(Mon) 20:07:44 |
(n1) 2023/01/09(Mon) 20:08:54 |
神秘の山 かつて神が鎮座していたという山には 瘴気が満ち 鬼 が住むという悪鬼羅刹、恐ろしく人を喰らう化物 天候を操り 夏は日照り、冬は吹雪で村を覆う いつかの昔、吹雪によって消えた村 秘かに、人と鬼とで交わされた契 (n2) 2023/01/09(Mon) 20:12:50 |
(n3) 2023/01/09(Mon) 20:16:59 |
(n4) 2023/01/09(Mon) 20:21:40 |
【人】 月迦嶺鬼かえせ かえせ ちぎりは きれぬ われらは きれぬ かえせ かえせ われのみこを なく なく なくした うばわれた ああ いとわしく いとわしい (1) kogeneko 2023/01/09(Mon) 20:33:20 |
(n5) 2023/01/09(Mon) 20:40:40 |
(n6) 2023/01/09(Mon) 20:42:45 |
(n7) 2023/01/09(Mon) 20:48:09 |
【人】 月迦嶺鬼さて、今回の巫子はどんな者か 山に捧げよ 神の贄 供物となれ 人を救いたければ さあさあ 宵の刻 迎えにいこうぞ (4) kogeneko 2023/01/09(Mon) 20:52:02 |
【人】 月迦嶺鬼[ 雪の中、白が覆い隠す中。 愉快そうに舞う姿。 深紅の髪が靡き、揺れる。 山は礼を重んじる。 捧げる謳を 神聖なる舞を 与えよ、さすれば山は鳴動する。 ] (5) kogeneko 2023/01/09(Mon) 20:52:29 |
【人】 月迦嶺鬼[ 生贄は吹雪の日に祭壇に一人で。 神への捧げ物の扱いは丁寧に。 純潔でなければならぬ。 若く健康でなければならぬ。 一つでも成せない場合には 山の怒りが襲い掛かり 鬼の恨みが喰らうだろう。 これは契りである。違えるな。 ] (6) kogeneko 2023/01/09(Mon) 21:00:04 |
(n8) 2023/01/09(Mon) 21:01:22 |
【人】 御供三樹[ 迷い 惑いて 血濡れた祭壇こそ 吹雪の中に埋もれてしまえと 何人の人間が虚しく空へ願いを口にしたのだろう 叶わない 敵わない 無く 泣く 巫子の命をもって 数年の安寧を得るしかしようがない ] (8) 翠 2023/01/10(Tue) 0:08:49 |
【人】 御供三樹[ ─────ああ、だって 死 にたくはない。いくつになっても もうじき迎えを目にしようとも 真夜九つを何度でも迎えて 一刻一刻を生きながらえていたいのだ けらけら。けらけら。 ] (9) 翠 2023/01/10(Tue) 0:09:41 |
【人】 御供三樹[ もはや名も無き天鬼山の麓のこの村に 生き長らえるは件の村長と理解している大人たち さぁ、それから 子を産むための女と 捧げられるための子ら ひとりで歩いてゆける年齢でなければならぬ ひとの営みなど覚えさせてはならぬ いずれ鬼様のもとへ還るとしても 健康にたらふく食わせておかなければ 全ては我らが生き長らえるため 何も知らない なにもしらない 子を また捧げよう 違えてはならない 契りを深く笑みに刻みつけて ] (10) 翠 2023/01/10(Tue) 0:09:48 |
【人】 御供三樹[ 女は嘆く 私の子を選ばないでくださいと 子は揺らぐ 母を悲しませてはいけないと 失いたくない者たちに 今宵槍玉にあげられたのはひとりの みなしご ] (11) 翠 2023/01/10(Tue) 0:09:56 |
【人】 神立鬼の伝説なんて嘘っぱちの噂話だって? あぁ、噫、嘆かわしき人間よ。 梅雨の露草から落ちる一雫程の 生命しか持たぬ貴様らに あの御方の何もかも理解りはしないさ (12) かわせみ 2023/01/10(Tue) 0:11:36 |
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