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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 おい、大丈夫って寝てるだけか…?驚かすなよな。

[軽く肩を揺すってみて、寝息をたてるペルラを見て、ほっとして]

 ぁ…やっちまった。

[オイルまみれの手袋で触れてしまったのに、やっちまったなぁ。っていいながら手袋だけ脱いで、いつものようにテーブルのほうに放り投げておく]

 起きれるか?
 っと、とりあえずここじゃ駄目だよな。

[ペルラに声をかけつつも、体が冷えているペルラを見てこのままではいけないと、背中と脚に手を回すようにして横抱きに抱き上げる。
足で乱脱に隣の部屋の扉をあけ、寝室のベッドに横たわらせるのであった*]
(-225) S.K 2023/03/02(Thu) 22:12:25

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 ああ、さっき帰ってきたとこだ。……ただいま。

[おかえりなさい。などと呼ばれたのは少し懐かしくて少し遅れながら、ベッドの上で降ろし掛布団をかけた。
何か暖かい飲み物でももってこようか。と思っていたところで手を伸ばされて、首を傾ぐ]

 ん……?いや、そりゃまぁ。

[なんのことだと思ったら、改めていわれると照れる。それに自分が引っ張ってきた面もあったしと思うが、重ねて、ありがとう。といわれると照れた熱さを紛らわすために前髪をかき上げて]

 どういたしまして…

[巫女は力を使い果たしたら――。彼女はそれを知っているのだろうか。それを思うと苛立ちとともに自分勝手に想いをぶつけた自覚もあるのだ。]
(-239) S.K 2023/03/02(Thu) 23:38:57

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 なんならこれからもお願い。ぐらい厚かましく頼んでもいいんだぞ。
 これからも長い間一緒に過ごすんだからな。

[そして少なくとも自分はペルラのことを気に入っている。彼女が関係を破棄しないならこのまま続けようという想いもあったから、甘えていいぞ。というように伝えて]

 お、これって今流行りのやつだな。

[噂だけきいていた。だがだいたい自分が自由に動けるようになるときはもう売り切れているのだ。]

 これを届けにわざわざ抜け出してくるとか……いい子なんだか悪い子なんだか…

[起き上がるのはとめずに、袋の中のパンを受け取りつつ、呆れたようにいうが暖かい心地が胸に広がりながら]

 どうせなら一緒に食べようぜ。

 お茶ぐらいしかないが飲むか?

[そうしてパンを半分こにするように千切りお茶の用意をしていく。自分は椅子にテーブルをベッドに横づけするように置いて、ともに遅めの晩御飯をするのだ]
(-240) S.K 2023/03/02(Thu) 23:39:31

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 …ところで、帰りはどうするんだ?

 こっそり帰るのか…なら、朝早くから空の散歩でもいかがかな?

[そんな気取った誘いをするのであった*]
(-241) S.K 2023/03/02(Thu) 23:40:14

【人】 月島 雅空

 ん?いや、なんでもない。

[似合わないことが浮かんだだけで、大したことはないのであっさりとこたえつつ、新月については、そうだな。と応えつつ、問題です。という珠月>>275に軽く首を傾げるように見て]

 月が―――って、一個…じゃなくて二個か。

[その問いに少し悩んで咄嗟に出た数値を言い直す。果たして今回の場合単位は個でいいのかどうか悩むところだが、さて、珠月の思う正解とはどうだったか。]
(292) S.K 2023/03/03(Fri) 0:24:33

【人】 月島 雅空

 じゃあちゃんとゆっくり放り投げればいいか。

 というか、もてるもてないは関係ないだろ。

[結局放り投げるのか。とかいうのでは、ひどさは変わらないかもしれないが、あくまで自分のベッドにもぐ込んだ時のためだし、悪びれる気はなかったし、もてないとかは関係ない……と言いたい心]

 ま、そうだけどな。
 焚火もいいし、テラスでコーヒーでも飲みながら過ごしてもいいし、色んな過ごしかたできるな。

[寝るのはもったいない。という気持ちはわかる。と頷きながら、そこはもう大人だから大丈夫だろ。と軽くいう…また寝てしまったら放り投げるかわりに運べばいいだろう。と、珠月が寝落ちした後どうしていたかを思い返しつつ]

 壁一枚あるとないとじゃちょっと違うが、それもそうか。
 雷が怖くて…なんていってた頃とか一緒に寝たこともあったしな。

[軽く跨げばいける距離に互いの部屋があったせいで、窓越しの交流とともに、どちらかの部屋で寝るなんてことも少なくない回数あっただろう。
と思えば今更緊張することでもないだろう――相手が思っていないなら猶更に]
(293) S.K 2023/03/03(Fri) 0:24:57

【人】 月島 雅空

 そいつは優しいな、こんなに気遣える子に育って泣けてくるねぇ。

[猫のように笑う珠月の言葉>>277をわざと真に受けるように、ぐしりと珠月の成長に存在しない涙を拭うようにしながらも、立ち上がり方針が決まれば同じ時間を過ごしたもの同士でなれたもの。]

 そのつもりだな。
 ってことで任せた。

[バーベキューについてはやはりキャンプならでは、というのを忠実にしたい気持ちはあるのだ。
そして火起こしにはやる気をしっかり出してくれる珠月のおかげで役割分担はくっきりとする。
階段を下りた後は軽く荷解き。落ちても割れない木製の食器などすぐ使うものを出していくのだが、その前の問いに珠月お姫様>>278はというと、堂にいった(?)お姫様らしく腕組みをして悩んで出した答えは―――]

 仰せのままに、お姫様。

[いつ頃食べるかによって準備する時間が必要なものだ。しっかりとリクエストを受け取った]
(294) S.K 2023/03/03(Fri) 0:25:18

【人】 月島 雅空

 じゃ、これと、これと、これ、とりあえずもっていっといてくれ。
 飲み物は、さっき買った地元のぶどうでつくったジュースでいいか?

[木製の食器。火おこしに必要なものはコテージに置いてあったのでそちらを借りて、と簡単なものを珠月に渡した。
飲み物についても珠月に聞きながら、火おこしにいってもらうことになるだろう。
火が安定すればキャンプ場に用意してもらっていたバーベキューセットを順次もっていくことになるが、それは一旦おかれる。

ひとまず自分はキッチンに改めて向かうのだ]
(295) S.K 2023/03/03(Fri) 0:25:44

【人】 月島 雅空

[折角のバーベキューだ。そのらしさを損なうような凝ったことはやらない。
料理人泣かせかもしれないが、こだわってらしさを捨てるなど勿体ないことはしたくない。

いくつかはそれでも用意していくのだ。

玉ねぎやパプリカ、ピクスルをみじん切りにしてマヨネーズを混ぜてタルタルソースを作り、刺身用のまぐろのを強火で両面を軽く焼いて、塩と粗挽き黒コショウとオリーブオイルで味付けをして食べやすいサイズに切り分ける。
 そしてバゲットを切り分け、これを乗せて食べれば焼けるまでの時間、お腹を満たせるだろう。

>>153で作っていたルイボスティーシロップ。こちらを冷凍庫に入れ直してスマホにタイマーをセッティングする。二時間から三時間。定期的にかき混ぜてシャーベットを作ればお姫様へのデザートは完成だ。

後は、牛もも肉の塊を塩コショウで軽く味付けをしておく。

その出来上がりのために、フライパンにバルサミコ酢と、料理酒、醤油にみりんにはちみつを混ぜて、火を通し軽く煮詰め、とろみがでたら完成だ。]
(296) S.K 2023/03/03(Fri) 0:26:13

【人】 月島 雅空

 珠月ー?火はどうだー?

[こうやっていくつかの準備を整えて、火の様子を聞きがてら食材を運んでいく。

まずはバゲットと、マグロのタルタルソースをもっていき。腹が減ったらこれ乗せて食べとけ。と先にいって、火の様子をみたら順次、オーソドックスな肉や野菜といったバーベキューセットをもっていく。]

 これ、四面焼けたらアルミホイルで包むから。

[塊のままの牛もも肉の塊にはそういいつつ、そっちは時間かかるから早めに頼む。といって、残りの調味料など必要なものを運んでくるだろう。バーベキューのはじまりであった**]
(297) S.K 2023/03/03(Fri) 0:27:25

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 どした?ペルラ?

[頬を叩くペルラに、よくわからずに首を傾げる。
自分にとって、一緒に長く過ごすのは当然のことだと思っていたからで、彼女の悩みをわかっていなかったからだ。

だが次にはふにゃっとした年相応の笑みを見せてくれる。

今までがずっと年不相応だったのだから、彼女の中で何かが解決したならいいか。とあっさりと思うことにして、よろしくな。と握手に応じる。]
(-245) S.K 2023/03/03(Fri) 0:54:12

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[ひとまずお茶を沸かそうか。
あまり人を歓迎するような用意をしていない。お茶も市中で売られている普通のものだ。と、簡素すぎる歓迎になるがそこは仕方ない。などなどと考えているうちに、先程の自分のいった言葉の何が引っかかったのか、真面目な表情で考えていたペルラが口を開いていう。
考えた。と言う言葉に、ほう、なにを?と相槌を打って促して]

 なるほどな。そりゃあっさり解決する出来事だな。
 いいこも大好きだが、悪い子でいいこはもっと好きだぞ。

[そういうちょっとした抜け道は大好きだ。満面の勝気な笑みでペルラの考えを称えて、嫌い?という言葉には逆の言葉をあっさりとした口調で返して]

 じゃあ、こっちにいるうちはそうだな。人見知りの従妹とかそういうのになっておくか?

[もし見つかっても誤魔化せるような嘘の存在を作っておこうという。
まさかこれが巫女が悪い知恵を覚える切欠になるだなんて、シラナカッタナー(棒読み]
(-246) S.K 2023/03/03(Fri) 0:54:38

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[正直なお腹を抱えるペルラに噴き出し。
ほら、むしろ俺一人だと食べづらいだろ。といって、お茶を沸かしにいった。
コップを二つ、ペルラのにだけほんの少しだけ蜂蜜を垂らしていれて、思えば一緒に食事するのはこれが初めてだ。
とはいえ巫女を祈りの場に連れていくことを考えたら、これも珍しくなくなるのだろう。]

 甘味と酸味がいい具合で思ったより食べやすいな。

[実はもっと甘ったるいのを考えていた。なんて流行りのパンを食べながら一緒に口にしつつ、帰りの話はというと、やはり不満があるんだなぁとかそんな感想をもつ。
そりゃこの年頃だったら俺もっと好き勝手してたもんな。とかそういう類のものだ。

でもそんなペルラも本当に空を飛ぶことは気に入ってくれたらしい]

 ふふっ。ああそうだ。
 今度、事前にいっておけ、そしたら夜の散歩だって楽しめるぞ。

[流石に今からでは無理だが、夜間飛行の練習といえばできるだろう。と、先の楽しみをあげながら、ゆっくりとした時間を過ごすのであった**]
(-247) S.K 2023/03/03(Fri) 0:55:32

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[病気になったかもしれない。
そういわれた時は柄にもなく焦ったが、内容を聞いていくうちに違う意味で焦ってしまった。
同郷の同年代のものなどそれを成就させて番となっていると、自分とは無縁とはいえ理由も意味も理解はしていた。

とはいえどう説明したものか。ここで大人らしく諭して誤魔化すのは簡単なんだろうけれども、ペルラにそういうことをしたくはないし、何より性に合わない。性に合わないので嘘だとばれるのも容易いだろう。

それに自分自身そういわれて、自覚をしてみて、驚くほど嫌じゃないことに気づく。

ペルラほど閉じた生きかたはしていなかったものの、こちらに引っ越してきてからというもの、周りには目上の人ばかりで、そういう対象ではなかったのもあったが]

 ……魅力的なやつってずるいよな。

[ため息をともに、じっと見つめる未だ成長途上の少女の姿。
真面目に務めを果たそうとする姿も、年相応に自分だけに見せてくれる柔らかくも悪戯気な様子も知っている。だからこそ少しだけ咎めるように見つめて、視線を和らげた]
(-259) S.K 2023/03/03(Fri) 1:29:49

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 …その気持ちが続く間はな、俺と一緒にいろ。ずっとな。

 そしたら悪いことにはならないからな。

[明かされた言葉に、いいな?といった。解決案ではないが、ただ、信じろ。というようにその時は伝えたのであった*]
(-260) S.K 2023/03/03(Fri) 1:30:28

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[次代の巫女の守り人として任命されていこう、日々が過ぎていく。
少年から青年への移り変わりとなっていたアスルは徐々に大人の仲間入りをするように成長していき、肉体的にも絞られた完成品のようになっていき、また髭も少し生えるようになっていく。

そんな二人の関係は大きくは変わらない。少なくとも表面上は亀裂でも入らない限り、良好な関係を築けていき深まっていく。という意味では変わらない。

さて、そんな本日は窓からさらった日であった。
自分の工場はおやすみで、また少し改良されて、より鮮明にカラーリングされていったグライダーに乗って、郊外のほうに降り立ったのだ。
今はグライダーを紐で固定して、日除け替わりにしながら草原に横たわりそよぐ風は心地よさに身を任せている。
もう少し風が強くなれば、また一緒に飛ぶこともできるだろう。そんな中、ペルラの話を聞いていた。]

 おお、ついにか。
 いっぱい頑張ってたもんな。愚痴を聞いてた甲斐があったもんだ。

[二人きりでいるときは、何でも話すペルラに自分もまた遠慮など…思えば最初からなかったかもしれない通常運転。]
(-262) S.K 2023/03/03(Fri) 2:57:57

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[そんな中で新たに生まれた悩みを、うんうんと相槌を打ちながら聞いていく。
悩みというのは尽きないものというのは技術と同じで、悩みも似通っていくものなんだなぁ。なんて少し不思議に思う。
後冗談にならない冗談もこっちにはよくあることなのだ。
着地できずにバラバラになるぞー。とかそういうやつである。

そして問題が見つかれば改良するのも変わらない。
寝転がっていた姿勢を横向きにかえて、良い案というのを聞くために身体を向け、伸ばした手は風に揺れるペルラの金髪へとそっと指にはわせながら話を聞く。]

 ああ、綺麗だ。

 海……なぁ。うーん。なんか今聞いても想像つかんな。

[こういう過去の文献は自分はさほど詳しくない。しっていても偏りが多い。そのためだいたいペルラのいうことを鵜呑みにする傾向を持ちつつも、、話の続きを聞く。
その真珠という譲り受けたものと相性がいいというのはわかったが、それがどう繋がるんだ?というように、その装飾のついた耳飾りを見せてもらう]
(-263) S.K 2023/03/03(Fri) 2:58:49

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[御守りだというペルラ。
ただそれは精神的なものではなく確りとした理由のあるものだ。

俺がもつ、南側を向く鳥の嘴。という星座が掘られたコインと同じだ。
みていて。と言う言葉に頷いて、転がっていたのをやめて起き上がり胡坐をかいた。

金色の髪が昼間の日輪のように輝き、紫の瞳が昼と夜の境目のように艶めく。

しとしとと優しく落ちる雨のような音は森林の川の香りをともに運び、不可思議な。だがこの島から見える光景と香りが詰まった光景が彼女の手の中で一つに集うようだ。
ペルラは本当にこの島に選ばれた巫女なのだ。と誰が見てもわかることだろう。

煌めきが美しく移り変わり、月色の光を放つ真珠の粒が生まれる。]

 ああ…大丈夫だ。自分の力を理解して扱っているんだ。だから巫女としてやっていける―――――――――って、言ってほしいのか?

[自分に打ち明けてくれた言葉。だが彼女は次代の巫女に相応しいと、周りの人間は言っていることだろう。それと同じことをいうのが彼女のためになるのだろうか。]
(-264) S.K 2023/03/03(Fri) 2:59:24

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 ………簡単なことじゃないな。本当

[色んな、色んな意味を込めて口にしながら、身を寄せてくれるペルラをそっと支えるようにして、自分のほうを向かせる。
ペルラの肩にのった逃げることのできない重責の一部を受け止めるように抱きしめる。]

 ペルラの努力の結晶だってのはわかっているけどな。

[とんとんと背中を優しく叩いて]

 しっかりしなくていい、泣き言いっていい。そんぐらいの我儘は許されるさ。

 だから島のためなんて言い聞かせて自分をしょいこむより。もう少しやる気だせるもののためなんてどうだ?

 美味しいもの食べたいとか。もっと遊びたいとか。

 あとは、好きな人のため。とかな。

[ここでいう好きな人というのは、恋愛的な意味ではなく家族とかもっと身近な色々なものを含めてのこととして口にする。]
(-266) S.K 2023/03/03(Fri) 3:00:41

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 俺が働いている工場あるだろ。
 正直いうとな、あそこの人たち、俺の従妹はペルラだってことばれてるぞ。

 でもな、変わらないだろ、見て見ぬふりしてる。

 理由は一応わかるんだ。

[訥々とペルラの返事を聞くことなく口にしていく。]

 何かあっても人を安全な空へと導くため。そういうのが根っこにあるんだなぁって、最初の頃はわからなかったけど、そういう理念をもってるんだってな。

 表だっていうと、巫女の存在の否定になっちまうから誰も言わないけどな。

[でも、次代の巫女に聞かせた。他の一般人ならともかく、巫女となるものに、そしてペルラだからこそ言っていいと思った。]
(-267) S.K 2023/03/03(Fri) 3:02:46

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 それにそんな大層なことじゃなくていい。食堂のおばちゃんのおかげで助かってるやつだっているし、牧場や農業のおかげで飢えなくて住む。
 暮らしを成り立たせるための一つって意味では農業も牧畜も巫女も変わらない…なんて思ったってそんな間違いはないと思うぞ?

[それでも巫女が重要であることに変わりはないが、ペルラの重責が少しでも軽く思えるように、どうだ?って笑いかける。
もちろん、巫女にはもう一つ、逸話があるのだが]

 ちゃんと…傍にいるからな。

[髪を指で梳くように触れそのまま頬まで指を動かして指先で撫でる。
今できることといえば、自分が触れることでペルラが触れられている自分がいることと自覚を持ってもらうことだけだった**]
(-268) S.K 2023/03/03(Fri) 3:08:28

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

― ペルラが巫女になって ―

[月の満ち欠けに応じてペルラは祈りを捧げにいく。
浮遊する大地に雨を注ぐように、力を浸透させていく。

当然だが守り人である自分は巫女の翼となって祈りの場へと連れていき、工場として働く傍らで飛行機を操舵するものとしての時間も過ごしていたアスルはその任を恙なく遂行していた。
彼女のほうはというと、やはり最初からすべてが上手にできる。ということはなかったが、犯してはならないミスというのもなく。
野を越え谷を越え村を越え、どこもかしくも日帰りなんかはなく、時には野営地で、時には村で宿泊をしてはまた帰る。

今日もまた二人は空にいた。

真上からみればトンボの形をした中〜長距離用の小型飛行機。
焦って帰るような旅でもないため、四枚の内、二枚の虫の羽根の形をした翼が複雑に角度を変えながら上下に揺れ動かしながら、足元のペダルと両腕のハンドルで操舵するのがアスルである。]
(-360) S.K 2023/03/03(Fri) 21:48:10

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 虹は綺麗だったが、だからって鳥を驚かせていいわけじゃねーんだぞ。

[剥き出しの機体に乗る彼らは風を感じながら視界の右側で悪戯に揺れる金の髪と同様なのが悪い子で良い子なペルラ
この機体、胴体部分が左右と底部分があるだけで、身体が晒されてるとも取れるが、結構自由に動けるのだ。よって]

 ほら、こっちだ。

[操舵の邪魔にならないように、でも視界には入り続けるように、正面右端部分の上に乗って足をぷらぷらさせ悪戯気に目を細めるペルラを引き寄せた。]
(-361) S.K 2023/03/03(Fri) 21:49:15

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[この機体はハンドルと体重移動により進路を変える必要がある機体だ。
巡航状態からゆっくりと進路を変えるために体重を傾けながらハンドルを切る。抱き寄せることで機体を傾けて]

 さーて…今回はどういう道で帰りたい?

[巫女としてのお勤めであることは変わりはないが、祈りの場で役目を終えれば二人にとっては帰るまでは自由時間だ。多少帰り道を好きな場所を選んで寄り道しても構わないよな。なんていいだしたのはアスルであり、彼女が巫女として守ってる大地を、そんな大地の上に住む人々の生活を見て回るようにして、空では彼らは自由であった]
(-362) S.K 2023/03/03(Fri) 21:50:16

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[そんな風に結構しっかりと守り人の役割を果たしているアスルだが、私生活はというと、男の一人暮らしなんてこんなもんだ。というだらしなさがあった。
暑かったからって下着一枚でいたところをこっそり入ってきた従妹には――まあその時のことは深く語るまい。
休憩時間。垂れるオイル交じりの汗をタオルで拭いとり、一休憩いれたところで風が教えてくれる来客の気配。
よ。っと、脱ぎかけの手袋のまま軽く手を振った後、手袋をちゃんと脱いでおく]

 食えるっちゃ食えるが、眠くなるから駄目だな。

[いつものように沸かしたお茶をいれる。ペルラのお茶にだけほんのり蜂蜜をいれているのは既に習慣のようにもなっていた。]

 ああ、いいぞ。そうだな。三日後ならいけるとおもうがどうだ?

[なんて彼女のおねだりに応えるようにいう。パンを一齧りして予定を聞く。

巫女になる前に話した言葉が、ペルラにどこまでの変化をよんだのかわからない。
ただ今は色んなことに目を向けて知ろうとする、世間知らずなお嬢ちゃんではなくなっていってるのは確かであった。]
(-363) S.K 2023/03/03(Fri) 21:51:28

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[ちょっとした切欠があったとはいえ、気持ちが通じ合ったのは、ごくごく自然なことだったように思える。

彼女の胸の痛みの理由を自分は知っていたし、世間知らずではなくもっと広く色んな所に視野を広げていったペルラを、アスラもチビちゃん呼ばわりする頻度が減っていった。

同じように減っていったものもある。それは些細な距離だ。
肩に触れればよいときも髪に触れ、手を握って引き寄せるときも、それだけではなく自然と抱きとめるように腕を回す。

彼女の子供のようなおねだりにも隠し味のような甘い響きが加わり、応える自分の低い声にもランプのような熱がこもっていた。

巫女というものが、守り人というものが、などとあっても、アスルとしてペルラを想うことはごくごく自然のことだったのだ。*]
(-364) S.K 2023/03/03(Fri) 21:52:08

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

― 変化 ―

[想いを交し合う関係は、3〜4年ぐらい続いていただろう。
抱き寄せるペルラの髪の香りは俺が知る限り一番の花だ。と抱擁に囁きが乗るようになったのも、愛しさから口を滑らせてしまうのだから仕方ないのだろう。

その日は満月の日。祈りの役目を終えれば、密やかな逢瀬にも繋がる蜜月の時間の訪れでもあったのだが、その頻度は減っていた。明らかにペルラが疲れている時間が長く、そして最近はペルラの様子がおかしい。それは見た目的にも精神的にも。

本日は湖畔で二人野宿をして過ごす。
休んでいろ。といって食事を終えると二人分の寝床を整えた。彼女が寝るまで火の番をしよう。そう考えていたが、寝るまでの時間を一緒に過ごすように隣に座るペルラ。
名前を呼ぶ響きは甘く、自然と冷えた体のペルラの肩に手を回して引き寄せようとして、両手をといわれたので一旦止める]

 …いいけど、どうしたんだ?

[てのひらを上に、といわれて首を傾げ口でも疑問を発しながらも、その後のペルラの動向を見守った。]
(-370) S.K 2023/03/03(Fri) 22:36:19

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[なんだそれ。とは思った。
贈り物。といわれて外されて見たのは金の葉の装飾。彼女が力の形として作るのにも似た真珠と呼ばれる宝石。
その片方をてのひらに乗せられた。そこはいい。
ただその後に続く言葉がまるで―――遠くから願うように聞こえる]

 ・・・・・・

[少しの間、黙って言葉を受け取りながらも、指は握るようにしてイヤリングを受け取った。ごめんなさいという言葉を聞いて目を細める。睨むように悔やむように]
(-371) S.K 2023/03/03(Fri) 22:36:39

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 ここ最近はどうすりゃいいのか。って迷ってた。
 何も浮びはしない。ただ漠然とな。

[ぽつりと開いた言葉、でてきたのは繋がらないけれど意味のある会話。
実際なんとかできないだろうか。なんとかできないにしてももっと良いことができないだろうか。と、自分だけでは無理だろうか。と考えていた。]

 ……別れが近いのか?

[彼女の異常を、それはそういうものだと思っているのか、理解できてしまっているのか。その感覚は自分にはわからない。
だが、ペルラがそんなことを言い出した理由がそこにあると思い当たってしまった。]
(-372) S.K 2023/03/03(Fri) 22:37:52

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[じっと見つめた。しばらく無言でじっと紫の色素が薄くなった瞳を見つめて]

 ……わかった。

[それはペルラにとって了承のように聞こえただろうか。ただ今回のことは額通り、そっちの言い分は、という意味でのわかった。というだけだ。わかった上で]

 ……巫女だからって、なんでもかんでも言ったら従うと思うなよ。

[低く怒るように、ただの巫女。となったものへと、ただの守り人はいう]

 そんなの初めから知ってるんだよ。
 だから苛立ったんだよ。そんな生きかた俺には真似できねーってな。

[出会いのとき、苛立っていた理由は、今の関係に至った最初の経緯を口にした。
今までの関係を肯定するように、知っている。という。]
(-373) S.K 2023/03/03(Fri) 22:39:42
 




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Bokuyume. by 卜部
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