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【人】 ハンター見習い ミゲル[ 薄れてしまった憎悪で 一体どこへ行けばいいのだろうか? 悲哀だけを抱えて 教会に処分されるのがお似合いだろうか? どうせ 誰も悲しまないなら…… ][ 浮かぶ思い出の中の幼馴染みが 笑っている。 神父さんが忙しくて 頭を撫でて欲しかったけれど ……言い出せない僕を代わりに撫でてくれた 小さな手を、思い出した ] (38) Ice 2020/03/02(Mon) 3:01:43 |
【妖】 ハンター見習い ミゲル─ 八年前・保護されて間もない頃に ─ [ 僕に超常能力を付与した先生は、 今迄の能力者の中でもトップクラスだと伝えた。 だが幾つかの能力試験の後に 大きな欠点が発見された。 憎悪を糧にしているため 僕の憎悪を薄れれば極端な能力低下を起こす ────…原因ははっきりしていた。 ] ………僕は、ぼくはっ 村の連中に、差し出されたんだッ! いらないからって…! 穀潰しがって言われながら! [ 明日来るといった吸血鬼が来るまでに 鬱憤を晴らすように加えられる暴力と罵声 果ては僕が呼び寄せたのではないかと 謂われない中傷すら受けて ] ($5) Ice 2020/03/02(Mon) 3:01:46 |
【妖】 ハンター見習い ミゲル ……アイツが、アイツらが憎い でもっ、それ以上に 誰も必要とされてないのに …………もう嫌だ。なんでなんで なんで僕だけ生かしてこんな、こんなの [ 首にある証は獲物の印 消えない痕がすべてを物語っている。 死にたい。消えたい。 優しいものに触れたことがあるから 優しいものが無くなって生き続けるのが苦しい。 苦しい苦しい痛い痛い悲しい悲しい悲しい。 もうどれぐらい、まともに名前を呼ばれなかったか。 それを思い返すのも、嫌だった。 ] でも……っ! 僕は死にたくない…… 死にたくない! だって、あの子と…約束したから 自ら死を望むなんて 生きたかったあの子に顔向け出来ないから ($6) Ice 2020/03/02(Mon) 3:01:49 |
【妖】 ハンター見習い ミゲルだから、せんせい おねがい、おねがいだから…… 僕が……自暴自棄になったら… 僕が悲しくて辛くなったら…… ────…楽しい記憶を 思い出させるように、してください あの子を……殺した吸血鬼を その同族を恨み続けられる、から…… [ 僕をただひとり無償でやさしくしてくれた あの子の無念を晴らす悪鬼になろうとも それしか 正気な振り をして生きる道が僕には、なかったのだ ]* ($7) Ice 2020/03/02(Mon) 3:01:54 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ ────…過去の幻視をした 記憶の中のあの子はいつもおだやかでやさしくて やさしい記憶が…それだけしかなかった。 知らない内に眦から涙がこぼれた こんな、こんなことがあるだろうか? 生きていたと言えるだろうか? それでも。ああ、それでもだ。 ぼろぼろになったお守りは 少しでも……きみを守ってっくれただろうか? ] (39) Ice 2020/03/02(Mon) 3:01:58 |
【秘】 ハンター見習い ミゲル → 半吸血鬼 クラレンス[ 一気に青ざめた。 涙の気配すらも、一気に引くほどに。 先生に言われていたではないか。 人間から半吸血鬼になったが故に 精神的な不安定を抱えている────と 忘れ果てているだろうことなど 伝えられずともあちこちに散らばっていたのに ] ……ッ,クラレンス! ごめん、僕が、その、間違えた。 そう!先生から別のひとの話を聞いて混同してた。 だから、今のは…間違えてた。 ……お前のことじゃないから…。 [ 机に突っ伏す男に慌てて近寄る 触れてもいいのか躊躇って そっとぼろぼろの革紐を握らせた。 憶えて、いないのに こんなにもぼろぼろになったのに 持っていてくれたんだ。それで充分じゃないか それで……充分だ。 そう言い聞かせないと、いけない ]* (-22) Ice 2020/03/02(Mon) 3:02:07 |
【秘】 ハンター見習い ミゲル → 半吸血鬼 クラレンス……驚かせてごめん すごく珍しいとかいってた ってその話は今いいんだけど! [ 記憶処理を掛けている 先生がそう言っていたではないか 己の素性を一切知らないとは思わずに つい口にしてしまった。 ぼろぼろのミサンガ 今にも切れそうな革紐がまるで、と思う まるで今の僕たちみたいだ 態度の急変の上手な理由だって組み立てられない ] (-26) Ice 2020/03/02(Mon) 10:50:44 |
【秘】 ハンター見習い ミゲル → 半吸血鬼 クラレンス……薬が足りないんじゃない? もしくは野菜不足、とか [ 吸血鬼を憎んでいなければならない そうでなければ僕は何者にもなれない 必要以上に近寄らなかった これがその結果ならばすべて自業自得だ 寂しさなんて感じたらいけない 声に出したらいけない 僕はずっと……きみのところへ行きたかった ] (-27) Ice 2020/03/02(Mon) 10:50:48 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 重苦しいような空気の中で 耳慣れた声が先ほどの男を呼んだ ヤバい!先生だ! 逃げろ! いやいや報告はちゃんとしていたし これは逃げなくていいから誤魔化そう! 咄嗟に慌てて逃げだそうとした。 ついでに無駄に庇おうとしたので 何ともまあ、人の心はどうにもならないね! どこかで聞いたことあるような名だった気がするが 相棒…仮の相棒を様子を見て眉を潜めた>>49>>50 ] ごめんどんな偉い人? いや、それより 先生なんでこんなとこに!? 研究室から出たがらない先生が!?なんで!? 報告ちゃんとしてたし! 何も不備なかったよね、ね? あれ、でも用あるのそっちの人かな!だよね! [ ハンターの教育は別の人がしていたが 何とも不安定なためにそれはもう保護され当時 お世話になった数々と報告の駄目出し諸々! ミゲルにとって教会で頭が上がらない人物筆頭候補である! なおシルビアと二大巨塔で今のところ収まっている! *] (51) Ice 2020/03/02(Mon) 10:50:54 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 狼狽している僕ら(?)とは打って変わって 先生は落ち着きはらったものだ>>53 作らなければならない薬と聞いて 得心して頷いた。 この先生、研究の為ならどこでも行く なお自分の為用などとは知らないのである! ] え?連絡? そんなの来てな…… 来てましたっ!読んでません! 罰に始末書は勘弁してください! [ 何度もいうがこの先生には頭が上がらないのだ こんな時ばかり相棒をちら見して助けを求めるが どうやらクラレンスには 聞かせられない話、らしいと察した>>54 ] (58) Ice 2020/03/02(Mon) 12:38:30 |
【影】 ハンター見習い ミゲル[ あとで話すと勢いで言っていたけれど それが守られる保証がないのは実感したばかりだ 遠ざかるその背を────…惜しむのも 遅いだろうか ] (&10) Ice 2020/03/02(Mon) 12:38:35 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 話があるとは先生自らは珍しい この先生基本的に半吸血鬼に興味の天秤が傾いている 見習い?捨てとけ捨てとけ!とまで言わないが そもそも見習いと半吸血鬼が組むのも あまり好ましく思ってないという噂は聞いた。 クラレンスへの扱いは 聞いてなかったので悪かったのもあって縮こまる 罪悪も付随してうなり声をあげた ] 順調……じゃ、ないです [ 痛いところを真っ先に突かれた あの報告を見ればその懸念はご尤もで 言い返すものは何もない 知ろうとしなかったのは自分のほう ] (59) Ice 2020/03/02(Mon) 12:38:41 |
【人】 ハンター見習い ミゲル……僕は、吸血鬼が憎いから 憎んでないといけない…から [ そうでなければ教会も必要としないから ] そんなのと一緒でうまく行く訳なかったんです [ ぽつり。手前勝手がいいと言われても ────知ってしまっては知らなかった頃に戻れない また記憶の処理をして貰う? 知らない頃に戻ればいいというものではないだろう 相談していいかは憚られた。 余りにも込み入り過ぎている上に この先生は僕の不安定な部分を露出してしまっているからだ 忘れたくはないからだ ]* (60) Ice 2020/03/02(Mon) 12:38:45 |
【妖】 ハンター見習い ミゲル─ 八年前 ─ [ 十二の少年の頃だ 村の全員から不要とされ挙げ句に吸血鬼に弄ばれて 他人への、世界を不審を高めるには充分だった 背中の傷はたった二年で つけられた村人たちからの虐待の痕だ ] そんなの! ぼくが、使えなくなったらいらなくなるくせに! わかってるよ、それぐらい ぼくが代わりのきく捨て駒だって! [ 代わりになれるような存在なんて いつだって捨てられてるしまう 必死で 必死で 頑張っても 周り以上に努力しても認めて貰えない 頑張りすぎだよと言ってくれた たったひとりだけ言ってくれたあの子を失ってから どんな日々を過ごしたかなんて 奴隷のように扱われたことだって…言えない。 ] ($11) Ice 2020/03/02(Mon) 14:52:07 |
【妖】 ハンター見習い ミゲル────…それでも僕は、あの子を殺した吸血鬼が! 僕を、僕としてみてくれた 本当に見てくれたのはあの子だけだった! その子を殺した吸血鬼が憎い! あの子が帰る筈だった ……あの村を滅ぼした吸血鬼が、憎くて仕方ない! [ それ以上に何も出来なかった 己の無能さが悔しくて悔しくて辛くて あの子に 会 あの 子 に会いたいあの日死んでしまえば会えたかもしれないのに そんな風に思う自分が、大っ嫌いだ ]* ($12) Ice 2020/03/02(Mon) 14:52:11 |
【影】 ハンター見習い ミゲル[ 世界の誰にも認めて貰えないことは、辛い それを知っていながら、僕は 僕の利己を優先して ────アイツに冷たくしてしまっていた。 今更どうにも出来ないかもしれない。 それでも。それでも。 僕も彼も、まだ生きている。生きているではないか。 ] (&11) Ice 2020/03/02(Mon) 14:53:32 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ >>62始末書がいらないと聞いて安堵した あれ程苦痛を伴う作業はない だがこの先生が自らの足で動くということは ろくでもない実験の材料ではないか 訝しみながらも緊張の面持ちを隠さない ] ────……先生 僕がアイツの代わりの分まで戦えたらって ……アイツはずっと戦うの嫌がってたから [ ぐっと拳を握りしめる 決定打のようなものを伝える程信用していいか? 隠し通せるものではない。 ] 急にどうして態度が軟化したのかって言われました。 ……僕には、答えられない。 [ どうして、 憎しみを保っていられるだろうか 気づいてしまった残酷な真実を前に 黙っていられようか? ] (65) Ice 2020/03/02(Mon) 14:53:36 |
【影】 ハンター見習い ミゲル 現実に言葉にしてしまうと 現実が色づいてしまって 僕の内で事実として鮮明になったら どうなるのか怖くても 例え今のきみが 僕をどうとも思ってなくても…… (&12) Ice 2020/03/02(Mon) 14:53:38 |
【人】 ハンター見習い ミゲル………アイツは、クラレンスは… 僕の幼馴染みです。 僕の村が滅ぶ……2年前 僕と彼が10才の時です。 [ ああ、それでも 僕はこんな、どうしようもない僕よりも きみの……、 ] ……僕は…アイツの、あの子のために 離れたほうが、いいですか? [時間を、惜しんで今更どうともならない 知らなかった。気づけなかった。 関わろうとしなかったこれは罰 僕の心を守ってくれたあの子を 苦しめていたことがこんなにも狂おしいほどに辛い ]* (66) Ice 2020/03/02(Mon) 14:55:28 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ >>67それだとて理解はしていた。 ハンターが如何に強靱であろうとも 吸血鬼を屠れるのは半吸血鬼のみ。 吸血鬼を憎悪として生き、能力に依るハンターなど 本来ならば居場所を奪われても同然だ 今更のように気づいて 浮かぶ猜疑心は心の奥へと封じ込めた ] ……僕も、気づいてなかった…から [ 人違いではないか──? 先生は疑心を向けはしなかった。 確信を得ている中で 向けられても惑うだけだったが。 混迷していた。 8年前よりハンターとして生きる道しか選べなかった。 それだって、あの子の仇を討ちたい。 その変えられぬ芯が揺らいで揺らいで崩れそうだ。 余りにも自分は哀れに映ったのか。 ────否、先生の目にあるのは憐憫ではない気がした。] (72) Ice 2020/03/02(Mon) 19:29:38 |
【妖】 ハンター見習い ミゲル真祖だけが吸血鬼を、増やす。 [ 小さく呟く クラレンスが半吸血鬼となったのは 真祖と遭遇したからか、と合点がいく 語られる変質に目を瞑る>>$13 一体ひとりでどれ程のことを抱えたのだろう 今迄その兆候がなかったのも>>$14 先生が記憶処理をしていたおかげもあるのだろう 精神と肉体の噛み合わなさ どれほどの痛苦を抱えているのだろう ] せんせい…… [ はっと息を呑んだ あの時にうかつに呼んだ彼の、本当の名>>0:23 元は人間だと伝えた時に机に伏せるほどの不調 ] ($17) Ice 2020/03/02(Mon) 19:29:43 |
【妖】 ハンター見習い ミゲル( それはもうきっと遅い 僕は憎悪で塗り固められていた だけどこれは僕のためじゃない あの子がいたから ……あの子がいたから、僕は僕でいられた 僕は壊れずにいられた。 なのに僕が、彼を壊してしまうのか ) ────────…あの子に会いたい [ こんなに近くにいるのに、会えない ] ($18) Ice 2020/03/02(Mon) 19:29:47 |
【人】 ハンター見習い ミゲル思い出して欲しいのは、僕のエゴです 僕にとってあの子の存在は大きい [ 寂しい夜を歩く、一等星のようなきみ ] 先生。コルド先生。 …忘れ去られて 性質も魂も変化してしまっても そのひとはそのひとと言えるんでしょうか? [ 時に真実は残酷で残酷過ぎて 僕は道標を失った夜の迷い子のように 息を僅かに乱しながら答えなどない問いかけをする。 辛い辛い辛い、悲しい悲しい苦しい。 それでも、ねえ 僕はきみに、 幼馴染みであるきみに伝えたいことがあるんだ。 ] (73) Ice 2020/03/02(Mon) 19:29:53 |
【人】 ハンター見習い ミゲル…………考えさせて、ください すぐ、には、結論は出せ……ません。 [ 半ば涙ぐみながらテーブルに顔を伏せた どうするのが最善か ひとりで出せる結論などでは、なかった 店の中をぼんやりと視線を巡らせる ふらふらと立ち上がり ラトゥールと呼ばれたひとと目が、あった ] (74) Ice 2020/03/02(Mon) 19:29:56 |
【影】 ハンター見習い ミゲル[ ────……獲物である僕が選べるものなんて 終わらない夜にひとつだけしか望まない 星のない夜でもいい ただ もういちど ] (&15) Ice 2020/03/02(Mon) 19:29:59 |
【人】 ハンター見習い ミゲル………あいつ、何処行ったの? [ 尋ねたいことは、もっとあるだろうに それしか声にはならなかった ]* (75) Ice 2020/03/02(Mon) 19:30:03 |
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