【人】 オーク フォボス―裏庭:リリスと― >>101フォボスは火のない生活は知らなかった。 幼年の頃は大人が簡単に火をつけていたし、――師に連れ去られてからは魔術で火の恩恵を受けてきた。 今も火点けの魔道具を使って簡単に火をつけることができている。 知らないから想像もしないが暮らしの話を聞けば生活環境の違いに興味を持つだろう。 「あ、目が、まあるくなったあ。 りりすは、わかりやすくて、いいなあ。 めが、キレーだからなあ」 ――師の話は驚かせてしまったのだろうか。 続柄上は師匠と弟子、親と子だが年齢的にはじーさまだ。 亡くなったのもそれこそ2,3年前の話で割と最近の話だったがフォボスにとっては過去の一部となっていた。 (105) rusyi 2023/06/21(Wed) 7:54:11 |
【人】 オーク フォボス >>102名前を教え合った。 キノコは危ないも覚えてくれた。 そしたら難題を吹っかけられたので眉を顰めながら唸った。 「ううううう…………ん。 男の女になる、と、家をまもって、子を産むものだ。 けど、りりす、オレの女、まだちがうから……」 フォボスも人間とされているがオークである。 人間の理は知識として知っているが本能に従って行動している。 オーク的には他種族の女を拐して村で共有するだろう。 だが、フォボスは最後の一体だと思われる状況だった。 そうなると話は違い一人だけを選んでいる場合ではないのだが女なら誰でもいいわけではない、と思う。 (106) rusyi 2023/06/21(Wed) 7:54:24 |
【人】 オーク フォボス「未婚の……男は、からだ鍛えて、強くなる。 強くなって、いい女を、手に入れる。 誰の女でもない、女は……。 いい男に、見初められる、ようにすること? 女のこと、よくわかんないけど。 オレは、いい女が、いい」 >>102見上げてくる視線を見つめ下ろして答える。 ヒトではないオークの文化、でもないフォボスが考えた文化。 きっと他のヒトが聞けば違うというだろうが互いに知識がないものだから止める者もいなかった。 言葉の〆にフォボスは零した。 「りりす、いい女、だぞ。 オレが獲ってきたもの、美味しく食べた。 いい笑顔だったし、オレ、うれしい。 オレを喜ばすのも、りりすの器量?」* (107) rusyi 2023/06/21(Wed) 7:54:31 |
【人】 オーク フォボス―これまでの話:氷の君― ターコイズは怖い、怒ったら本当に怖い。 雷じゃなくて氷が降ってくるし飛んでくる。 概念ではなく魔術で氷という物理で殴ってくる感じだ。 聞かん坊への言い聞かせ方を良く知ってる感じだった。 >>88ターコイズは笑う時、いい笑顔である。 フォボスが表情に出やすいのか合わせて表情を変えてくるが働いているときはいい笑顔だ。 いい笑顔でやる気にさせてくるからいい女だろう。 欲しくなる。 >>89ターコイズは呼び方に厳しい。 クイーンでもダメだし、鬼上司でもダメだった。 氷の槍は努力と気合と根性で致命傷は避けた。 当たらなかったらお墓に運ばれるし当たってもお墓に運ばれそうだった。 二度とそう呼ばないことを誓約した。 家名よりは名前だろうとターコイズと決めたが勝ったら愛称で呼んでやろうと決めている。 (109) rusyi 2023/06/21(Wed) 8:40:29 |
【人】 オーク フォボス >>90知らないことを教えてくれるし、いい女なのだ。 いいところがたくさんある。 でも一番は、強いことだ。 自意識を取り戻し強さを求め始めたフォボスは常に進歩していた。 だが、>>91当然のことだがターコイズも進歩し続けている。 ターコイズだけではない。 他の誰も、彼も、研鑽し自分を磨き続けているのがキャメロットという学園なのだ。 そのことを覚えさせられた。 月に一度というのは強さの差を知るに丁度良い期間だ。 短すぎれば自分を伸ばせないし長すぎれば前回がうろ覚えになっていく。 それにしても月一度をよく毎月やってくれるものだ。 『グランド』前最後の挑戦も氷に埋もれたフォボスは感心していた。 挑戦には堂々と応え続けてくれるし追いかける背は近づいているものの未だ届かない。 肉体強化の精度をもっと上げなければならない。 血肉の一片までも魔力を通して強化して、強化する肉体ももっと強くして――。 フォボスはとても喜んでいた。 嬉しくて笑みが零れてしまう。 殺されることなく強くなれる環境にいられる。 強さを磨き続ける強敵がいる。 (110) rusyi 2023/06/21(Wed) 8:40:42 |
【秘】 オーク フォボス → 2回生 ターコイズ かつて初めて出会い氷像にされた時には口にできなかったこと。 月に一度の戦闘訓練という逢瀬を重ねた『グランド』前の氷像にされた日。 フォボスはとてもいい笑顔でターコイズに宣言した。 「あはははは! ターコイズはつっよいなあ! オレが勝ったら! オレの女にするぞ!」 それはヒト的な意味ではなく、オーク的な意味で。 未だ届かぬ氷の君に。 思惑を、下心を、全開で宣言できる程度にはフォボスは日月とともに成長した。** (-42) rusyi 2023/06/21(Wed) 8:48:52 |
【人】 オーク フォボスーこれまでの話とこれからの話ー 裏庭でリリスとバーベキューをしがてら雑談をして解散した後、フォボスは黒真珠採集の依頼主であるステラを探して学園内を歩き回ることになる。 >>113こちらは大きい分ステラは小さい。 探すのは苦労するしそもそも体躯が大きすぎて学園内では入れない場所まである。 フォボスが探すとすれば匂いを辿るくらいだ。 いまだに木偶人形と認識されているので誰かに聞くという選択肢はなかった。 ステラから依頼を受けるのは初めてではない。 自意識を取り戻してからフォボスはいろいろやってきた。 その中にパイソンの皮の納品があった。 正確にはその時の受取人がステラであっただけでステラからの依頼ではなかったのだがフォボスはそう思っているだけの話。 フォボスより大きなヘビを輪状にして担いで持っていくと必要なのは皮だけらしくその場で綺麗にひん剥いて納品した、素手で。 ただ、そうした解体が苦手ならば目の届かない場所でひん剥いたろう。 (116) rusyi 2023/06/21(Wed) 10:21:20 |
【人】 オーク フォボス依頼品の鮮度は抜群だったことは間違いない。 身の方は要らないらしいので貰うことができた。 どうするのかと問われたらとてもいい笑顔でこう答えた。 「食べる! 蒲焼にしたら、おいしーよ!」 後に味の感想は伝え聞かれていたらしい。 美味しかった。厚みがあり歯応えも良くて味は蒲焼にしたので安全保障だった。 ライスの上に乗せても美味しかった。 お肉は残さず食べました。 その後もフォボスはステラの依頼表を見かけると受けるようにしていた。 だって、女の子だし女の子にはいいところを見せたいがコミュニケーション能力が貧弱なフォボスにできることは限られていた。 今回は黒真珠の納品であるし喜んでくれるだろうと期待して匂いを追って探すがどこで見つけられるかはわからない。** (117) rusyi 2023/06/21(Wed) 10:21:45 |
【秘】 アカツキ → オーク フォボスええと、先輩の言うそれはつまり… 夫婦、ということ……? [当然だと言わんばかりに答えるフォボスに やはりアカツキは戸惑いの眼差しを向ける。 言わんとすることは理解できる。 アカツキの母も元は優秀な魔術使いであったが 自分たちを産んでからは母として家を護って来た。 アカツキとていずれそうなることが あり得るかもしれないとは思っている。 けれどそれはもっと先の未来の話で。 愛した人とするものだと漠然と思っていた。 いくら勝負に負けたからと言って―――] (-50) guno 2023/06/21(Wed) 17:19:07 |
【秘】 アカツキ → オーク フォボスあっ?? [覆いかぶさっていた体躯がどいたかと思えば ひょい、とあっさり体を抱えられ 周囲から死角になっている所に連れ込まれてしまう。 大きな腕の中に収まったまま 戸惑い露に彼を見つめれば 顔が近づいてきて。] お、教え、って……? んむぅ……っ!?!? [言葉を理解する前に唇が重なり、 肉厚な舌が口内にねじ込まれた。] (-51) guno 2023/06/21(Wed) 17:19:35 |
【秘】 アカツキ → オーク フォボス[初めてのキス。 それはロマンティックなものではなく―― 生温かい軟体に呼吸すら絡めとられる行為は まさしく蹂躙、と言う言葉が相応しかった。 未知の感覚に身動きすら取れずに ただただ圧倒されてしまう。] ん、っ……ふ、 はぁっ……… (く……る、しい…… のに、……ちから……はいらない……) [合間合間に息継ぎをしながら、 与えられるまま唾液を嚥下する。 ねっとりと舌が絡めとられ 口内の粘膜を犯される感触は 気持ち悪く感じもするのに、 何故だかじんわりと胎の奥が熱くなって。] (-52) guno 2023/06/21(Wed) 17:20:47 |
【秘】 アカツキ → オーク フォボス(んぅ…………からだ……熱い……なに……??) [未知の感覚に翻弄され 何が何やら分かっていないまま アカツキの雌が熱を帯びていく。 びくびくと小さく腰が跳ね、 小さな尻がもぞもぞと無意識に揺れる。 長いキスから解放される頃には はぁ……♡と熱っぽい息を吐き、 とろんと潤んだ眼差しで男を見ていた。**] (-53) guno 2023/06/21(Wed) 17:22:49 |
【人】 オーク フォボス―ステラ― >>121ステラと出会ったタイミングはフォボスからは不明だが、出会えたのはステラが見つけてくれたからだった。 いい匂いが近づいてくると気づくと足を止めて周囲を見回し始めた。 ステラはフードをずっと被っているので姿で覚えにくかった。 結局、声を掛けられて見下ろしてフードを押さえて見上げている姿を見つけるまではわからなかった。 ステラを見つけるとにこおと笑顔を浮かべて膝を折ってその場にしゃがみこむ。 それでもフォボスは大きいのだが先程よりはマシだろう。 「うん、うけた! 黒真珠、みっつ、げっとだぜ」 そう言うと腰に下げていた袋を取り差し出した。 袋の中には大きさの異なる黒真珠が三つ入っている。 キャメロットは孤島であり、近海で獲れるものには魔力が宿っているらしい。 魔力が見れる者にはその黒真珠も魔力を有して見えるのだろう。 (131) rusyi 2023/06/21(Wed) 17:34:02 |
【人】 オーク フォボス どうやって獲ってきたか問われれば今回は素潜りでと答えたろう。 自分の意志で戦い始めてからというものいろいろな冒険ができるのはありがたい機会で、環境の違う場所で赴き戦うのは良い経験になっていた。 "どうして――"と問われた時は良いとこを見せるためだと告げたが、自己鍛錬の一環であることも伝えた。 それが何故かとは問われなかったのはその答えで良かったのだろうと思っている。 自分の女にするためと言われたら依頼されなくなっていたかもしれないし。 「あ、ほーしゅーは、えっとお……」 ステラからもらう報酬は様々だった。 その時その時で欲しいものを貰っている。 それはお金であり、冷蔵庫の魔道具であり、一緒にご飯を食べたこともある。 同じ釜の飯を食べた者は仲間だからフォボスの中ではステラは仲間だった。 知り合い、友達、仲間と順調にステップアップしている。フォボスの中では。 フォボスはステラに少しずつ好意的になっておりその好意を隠すこともなくあけっぴろげな態度を取っている。 (132) rusyi 2023/06/21(Wed) 17:34:13 |
【人】 オーク フォボス「あ、そーだ。 ステラはな、いつもフードで、見つけにくかった」 少しの間腕を組んで唸って身体を左右に揺らしていたフォボスは思いつきましたと目を丸くして口を開き始めた。 「だから、ステラの、身に着けてるもの、ほしい。 ステラは、いい匂い。オレ、もっと、覚えるよ! フードなしのお顔、見せてもらっても、いいけど……」 そっちはなんか嫌っぽいしとにぱーと憑き物が落ちたかのように晴れやかに笑顔を浮かべていた。 フォボスが求める報酬の中で一番少ないのはお金だ。 金の価値が低く、物の価値が高いという稀有な生き方をしているのはこれまでの報酬の流れでも気づいてくれているだろう。** (133) rusyi 2023/06/21(Wed) 17:34:37 |
【人】 オーク フォボス―裏庭:リリス― 「うん、わかりやすい。 夜空の、おほしさま、みたい!」 >>127フォボスはいい笑顔で頷いた。 宝石人のことをフォボスは知らない。 生き方も在り方も知らないが一緒にBBQをしているリリスのことはわかる。 わかるがそれも見た目だけのことだ。 >>62全体的に黒い中で目だけに綺麗な色がある。 それはフォボスが言葉にした通りに見えて、その星が動くのだから分かりやすかった。 オークがというよりフォボスが求める女の役目は前時代的なものだ。 細かな差異は詰めなければわからないが今そうすることはない。 なんとなく、お互いのことがわかればいい。 >>128いい女はいい男に貰われる。 いい女、いい男の条件は各文化圏で違うが大体そんなものだろう。 フォボスは勉強も頑張っている。 全然できなかった時分からすると出来の悪い子くらいにはなっている。 (134) rusyi 2023/06/21(Wed) 18:03:29 |
【人】 オーク フォボス 自分自身の考えをなんとなくでもわかってくれるのは気持ちがいいものだ。 改めてリリスはいい女だと認識すると――手が出そうになったが抑えつけた。 『グランド』が近づくにつれて衝動は強くなってきている。 高揚している時なら抗えないが今はどちらかと言えばほっこりしていたから抗えている。 「うん! 楽しみに! してる! 一緒にめし、たべたら、仲間だもん。 おおっ、なんだそれ、すごいな!」 >>129笑顔でお礼を言われて次の約束をして別れる。 フォボスが目を見開いたのはリリスの軽やかな動きからだ。 そんな動きは見たことがなかった。 見たことがないものは対処が難しい。 初見で反応できるほどの経験は未だないのだ。 そのまま枝から枝へと渡りながら森の中へ消えていく後ろ姿に手を振って、フォボスは最後の蟹を焼き始めた。 「リリスは本で見たダークエルフなのかなあ」 海老味噌をつけて蟹を食べながらそんなことを漏らして小腹が満たされると火の始末をしてフォボスもその場を去った。** (135) rusyi 2023/06/21(Wed) 18:03:42 |
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