─　回想：2day: 午後教室(健人)　─


［　眠りの王子は荊の森
　　触れれば手が切れ血が滲む。

　　たとえ荊の森の中に君がいても

　　俺は荊を掴んで君を奪いにいくよ。
　　さて、俺は君の王子になれるかい？
　　それとも従者かな、



　

［　夢の中まで俺の聲、届いてくれた？
　　君に届いてくれた？

　　それなら俺は呼び続けよう
　　夢じゃないよ>>255
　　夢でも聞いてくれてありがとう。

　　俺の聲が君に届くことがとても嬉しい。





　

［　メッセージの返信を見て

　

　─　回想：2day 放課後(健人)　─


　　……君がゆっくり寝れたのならいい
　　でもノートは見せないからな
　　



　　手の中には消しゴムと飴>>261
　　消しゴムさん、君の有難さはよくわかった。

　　飴の味は俺のお気に入りのりんご味。


　　ポケットの中に入った俺の特別な物。
　　また一つ増えたね。　］

　

［　俺は手を伸ばすよ。
　　君に追いつきたいんだ。
　　伸ばした手で俺は君の手を掴めたかな>>3:260

　　ゆっくり歩いていた足は次第に早くなって


　　青汁美味しくなかったか。
　　今日も傘持ってきたのかい？
　　りんごの飴もう一つ持ってる？
　　君との話は楽しくて
　　時間なんてすぐ過ぎる。

　　早くなった足は次第に走って
　　目的地を目指したね。　］

　

　　



　　健人のこと考えた
　　君なら何を願うか

　　でも考えれば考えるほど
　　知らない君が見えてきた
　　君は隠すのが上手いな




　　そうか、決めたのか……君は


　

　　でも俺がわかったのはこれだけだ。
　　確かめてもいない言うならば
　　同じ兄だからわかったこと。　］

　

［　静かに頷いて
　　繋がってる君の手に少し力を入れた。

　　聞こえるのは波の音と
　　君の声>>265

　　最後、最後まで……聞いたよ。
　　君の言葉。　］

　

　　……


［　健人の肩を掴んで引き寄せる。
　　体同士が密着して
　　抱きしめたことが君にもわかるはずだ。　］


　　もっと早くこうしていたら良かった
　　今はもう君の顔を俺は隠せるよ

　　情けない顔していいんだ
　　俺に縋って……泣いてもいいよ

　　俺は逃げないよ
　　健人から、君の過去から
　　



　

　　教えてくれてありがとう
　　俺に話すのも勇気が必要だったろ？



　　君は抱えてた
　　君の弟の分の命を一緒に

　

　　幽霊の言葉に心は揺れた？



　
　　過去を知ってもこの思いは変わらない

　

　　でも、そうだな……
　　俺が提案しようと思ったのは

　　君の願いの代償を
　　俺に全部移してもらおうと思ったんだ

　　君が不運を消したいのなら
　　俺に移してくれていいし

　　君が忘れたい、記憶を消したいのなら
　　その消した記憶を俺に植え付けていい

　　君が消えたいのなら
　　俺も一緒に消えるよ

　　俺は君に逃げるなって言いたくて……

　　だから



　　半分くれただろ？君の寂しさ
　　俺の半分も君の中にある

　

［　抱きしめていた力は変わらず
　　君が顔を上げるなら
　　俺は額同士を合わせて
　　熱を交換しようか。　］


　　俺も健人に応えるよ
　　このまま、聞いてくれるか？







　

［　事故のこと、守れなかったこと
　　　　　　　（>>368〜>>376）
　　君にゆっくり話していった。

　　話すと君に重荷を渡してしまう気がして
　　でも君は渡してくれたから
　　俺も、恐れないよ。　］

　

　　
　



［　俺たちに結論は出せたかな。
　　もしかしたらその前に
　　日は落ちてしまったかもね。　］

　

　　……ねえ、健人
　　今日は、今夜は君と一緒にいたい
　　　　　　　　　


［　明日は3日目。
　　もしかしたら一緒にいられる最後の日。
　　ずっと海を見ていようか
　　寒ければ俺の上着を被せるよ。　


　　俺は暖かいから
　　心が、暖かくて躰に往き渡ってるみたい。





　

　

［　君の兄さんの名前……そうか>>40

　　『名は体を表す』
　　君の兄さんのから貰った名前
　　大地にピッタリだと思ったよ。

　　大空そらを支えられる大地だいち



　

　　君が兄の『救世主』であることは
　　

　　だから、誰かの『救世主』に
　　無理してならなくても
　　いいと俺は思うけれど、
　　それでも大地が続けるのなら

　　君が疲れた時に休める場になりたいね。


　

［　『弟は兄を作る』
　　『兄は弟を慈しむ』ってやつだな。

　　俺が思ってることだ>>43

　　大地の6年間か、長いな。
　　子供の頃の6年はすごく長い>>46