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【赤】 浅見 律……元々壊れてた人生。 だから、壊されたなんて言う権利本当はないけれど それでも。私はどうしてもあなたが許せなかった。 無知で孤立した少女をいいように弄んで 玩具にして楽しんでいたあなたのことが。 こうなるきっかけを作ったあなたのことが。 私以外にも同じ思いをした子が もしかしたらいたのかもしれない。 その可能性に思い至ってしまえば。 もう、躊躇う理由なんて何も残されてなかった。 なんて、自分を正当化するための口実に過ぎないけど。 (*14) alice0327 2022/12/16(Fri) 17:57:18 |
【赤】 浅見 律 そう決めてからの行動は早かった。 あなたが馬鹿じゃないことくらい知ってる。 きっと、機会は一度しかない。 私に警戒心を抱かれてしまえば 多分もう二度と機会は巡ってこないし 私自身が、おかしくなってるのを誤魔化しきれない。 そう思ったから、思い付きではなく、 W準備Wをした上で、あなたを嵌めようと。 (*15) alice0327 2022/12/16(Fri) 17:58:08 |
【赤】 浅見 律*** 色々な準備を終えて。 胸に秘めた思惑を悟らせないようにしながら。 私は、授業の後に、話しかけた。 「入江先生……。質問が、あるんですけど。 放課後、空いてますか……?」 傍から見れば、勉強熱心な生徒が 先生に質問してるようにしか見えない。 最近休みがちだった生徒が 質問してたところで何の違和感もない。 一見すれば、ただの日常風景。 (*16) alice0327 2022/12/16(Fri) 17:58:55 |
【赤】 浅見 律 でも、あなたにだけ見えるように見せた紙。 その紙に書かれた文言を見れば。 あなたにだけは、意図が伝わったはずだ。 (*17) alice0327 2022/12/16(Fri) 17:59:15 |
【赤】 浅見 律あなたならこの意味、わかるでしょう? 誰かと来るなんて無粋なことはせず、 あなたなら一人で来てくれる。 そんな期待を、あなたはどう受け取ったのか。 (*18) alice0327 2022/12/16(Fri) 18:00:07 |
【赤】 浅見 律あなたが一人で資料室に来てくれたなら。 私はあなたにソファーへ座るように促して。 私も隣へと腰掛けて、あなたの方を見る。 「……質問、後回しでもいいですか?」 そう口火を切って、あなたの返答は聞かないまま 私は、顔を近づけて、唇を強引に奪う。 (*19) alice0327 2022/12/16(Fri) 18:01:20 |
【赤】 浅見 律 部屋にあなたが入る直前、 口に含んでいた睡眠薬を飲ませるために。 口移しであなたに含ませて、 飲み込みやすいように唾液を流し込んで。 あなたが薬を飲まざるを得なくなるまで、 深い口づけをやめることはなかった。* (*20) alice0327 2022/12/16(Fri) 18:02:16 |
【秘】 入江 修 → 浅見 律空っぽの俺達には戻る場所は無い。 わかっていても受け入れ難い事実は 巡り巡って引き合い合うものだ。 浅見のいなくなった資料室で 独り電子タバコを吸い込むと 俺は汗や体液の異臭がまだ残る椅子に佇み 疲れたようにため息をついた。 (-49) 西 2022/12/17(Sat) 23:52:31 |
【秘】 入江 修 → 浅見 律参考書を覗き込むふりをして 俺はそのメッセージを読み取る。 ほらな、俺の言った通りになっただろ? …今にして思えば俺も滑稽だな。 (-51) 西 2022/12/17(Sat) 23:57:34 |
【赤】 浅見 律あなたの想像通りの行動をしたこの瞬間。 この時が一番油断するんじゃないかって。 そう思ってたし、そう思えばこそ、 私から声をかけることに躊躇いはなかった。 そして、差し出した餌にあなたは 私の思い通りにかかってくれたんだ。 (*35) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:39:52 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 あなたの教える科目で質問なんて 本当は何もない。 だって、読めばわかりますから。 せいぜい、もらいそびれたプリントを貰って テストの範囲を言ってたのならそれを聞いて? だから、指差したのは参考書に挟んだ 私からのメッセージで。 ほらね、私の思い通りになってくれたでしょう? (-52) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:40:33 |
【赤】 浅見 律 久々に来た資料室。 あまり人が来ないこの場所は 今の私にとって都合がいい。 でも、万が一にも誰かが入ってこれないように 事前に鍵を持ち出しておいたから。 あなたが来てしまったらもう、逃げられない。 (*36) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:40:54 |
【赤】 浅見 律 してもらえなくて寂しかったのか、とか がっつきすぎだって抗議とか。 何言われるかなんて予想できてはいたけど 返す余裕なんてあるはずもない。 いつまでも薬を口に含んでいられないし ここで失敗したら終わりだから。 あなたに覆いかぶさってしまえば いくら力の差があっても咄嗟には振り払えない。 こんな激しいキス、何処で覚えてきたのかって? あなたの知らない所で、ですよ。 ちょうどこんな風に薬飲まされたんです。 (*38) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:42:04 |
【赤】 浅見 律あなたが意識を失うのを見届けて。 まだ起こさないように慎重にソファーへと寝かせ。 前もって資料室に隠していたロープで 抵抗できないように手足を縛りあげた。 もし解いたらくっきり痣が残るくらいに、きつく。 それから、衣服のポケットを漁って、 スマホを持っていたならそれを抜き取り、 誰かから連絡が来ても分からないように 電源を切ってから、あなたの手が届かない場所へ放る。 助けなんて呼ばせませんよ。 部屋に鍵をかけてしまえば、 ここで起こる出来事を邪魔できる人はいない。 (*41) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:43:40 |
【赤】 浅見 律あなたが起きるまで、 私はあなたが寝ている横で座って待っていたけれど。 目を覚ましたのに気づけば、 あなたに馬乗りになって、 「やっと起きました?遅いですよ。」 と、楽しそうに笑いながら、瞳を覗き込んだ。 (*42) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:44:00 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 「安心してください。 あなたにイイ思いさせてあげますから。」 あなたの人生が壊れるまで、ね。 (-53) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:44:38 |
【赤】 浅見 律安心なんて欠片も出来ない状況で 無意味な言葉を吐き捨てると。 あなたのスーツに手をかけて、衣服を乱していく。 ネクタイを外して、ワイシャツのボタンを 一つ一つ外して、はだけさせて。 いたって優しい手つきで肌をなぞっていく。 そう、別にあなたの身体に 物理的な傷をつけたいわけじゃない。 私はただ、あなたと繋がりたいだけ。 (*43) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:45:11 |
【赤】 浅見 律行き過ぎた依存心を持っているように 見せかけるために、敢えて省いた言葉で あなたに語りかけながら、頬を撫でてみせる。 敵意なんてありませんよ、と言いたげに。 私自身は何一つ乱れていない制服のまま。 今まで私をいいようにしてきた人が 今は私に言いようにされてる、と思うと 少しそそられるものもある。 「私からの質問は…… さっき後回しにするって言いましたし。」 (*46) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:47:04 |
【赤】 浅見 律「聞きたいことがあるなら答えてあげますよ。」 あなたの耳元で囁いて、 そのまま、耳の中を嬲るように舐めて。 息を吹きかけると、くすくす笑った。* (*47) alice0327 2022/12/18(Sun) 1:47:45 |
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