怖かった
　　　　　　　　俺生きてることが……
　　

［　握った手から伝わる温もりが、
　　合わさった背中から伝わる温かさが、

　　俺の奥にある重たい扉の鍵をこじ開けてくる。
　　鍵を持ってないのに少しだけ開いてしまった。

　　と深く息を吐いて　　　　　　　　　
　　健人の背中に寄りかかるように体重をかける。
　　君が重さで地面と距離が近くなるくらにぐっと。　］

［　背中に乗り上げるように背を反らせて、
　　面白そうに力も入れて
　　重いだろ？
　　ちょっと寄りかかるってレベルじゃないんだ。　］

［　俺の手を取ったのは健人、君の方からだからな。
　　だからもし手を離すとすれば
　　俺はずっと掴んでいるからね。

　　掴めただろ>>142
　　君が離さなければ
　　君を投げようとしても出来ないね。
　　じゃあ一緒に落ちようか
　　君となら底に落ちてもいいんじゃないかと
　　思ってしまう俺は悪魔かな。

　　でも君がこの手を離せば俺はいつでも
　　君を空に向かって投げるから
　　羽根を羽ばたかせて大空にいけるように。

　　そこからは君の自由だ。
　　飛べたのなら落ちても来れる。
　　それでも君がこの場所を選ぶのなら

　　俺も羽根を出せるように頑張るよ。　］

　　大丈夫って言ったら強がりって受け取るからな

　　死後のことなど死んだ者にしか
　　結局はわからないのだから。

　　自分が一番自分の嫌なところを知ってる
　　自分が一番信じられない

　　自己完結には終わりがないぞ

　　　　　　　　　　俺はインターハイを前に
　　　　　　　　　　辞めることになった。　］

［　誰にも何も告げずに、
　　バスケのボールが触れなくなったと。
　　一言だけの理由。

　　殴られることも覚悟していた俺に
　　怒るものはいなかった。
　　ただ仲間が泣いたことだけが悲しかった。

　　本来なら俺が近付いて良い場所じゃないんだ。

　　でも、どうにもならないんだ
　　時間を戻したって
　　別の誰かがになるだけだ

［　青葉には恨まれてると思った>>1:248
　　きっとバスケ部には多くいるだろう。
　　俺がバスケを捨てたと思われても
　　仕方ない。
　　そういう態度をとっていた。

　　叶うと失うモノ
　　少なからずあると思う