人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「もし、許してくれるなら俺は、……っ、」

告げられた情熱的では済まない火傷のように熱い言葉に、
先程までの毅然とした態度が消えうせ、貴方を恋焦がれる一人の雄になる。本当は今すぐみっともなく這いつくばって、貴方を欲すのを、せめて最初くらいは格好良くありたいと理性が許してくれない。

「……欲しいです。アンタの肢体も、心も、全部。
 誰よりも恋焦がれて与えられるのを待ちわびて、
 奪うのも奪われるのも、全部欲して堪らなかった」

くれない、はずだったのだが。
言葉は何事よりも明瞭に本来の姿を晒す。言い終えてはっとしたころには貴方の身体はすぐ近く。思わず喉を鳴らしてしまうのは、アウターの下がどうなっているかなんて想像したことがないとは言えないからで。それを乱暴に脱がす夢をみなかったかと言えば、それも嘘になる。

「ほら」

貴方に惚けていた顔も顔を強制的に向けさせられれば、
その笑みと比例するように昂進の籠る笑みを湛え、
顎を掴む手をゆるりと解かせ、今度はこちらが貴方の頬、輪郭、唇へと手を滑らせて、噛みつくようなキスをした。

「そう言った事、後悔するくらい、
 早くアンタを抱き潰してやりたくて仕方ないんだ」
(-173) poru 2024/03/31(Sun) 23:28:37

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「手料理、ですか。
 おかあさんの手料理に叶う気は全くしないが……
 いつも趣味で作ってるアレなら……」

母親の手料理に匹敵する程の物を作れる気はしない。
だがそこまで期待のハードルを上げて行ったわけではないだろう。まずはチャレンジ。望まれるものを渡す方がいいのだから。

「それじゃあ今度、
 料理と言えるほど大したものじゃないんですが、
 今度作った時にできたら持っていきますよ」
(-174) poru 2024/03/31(Sun) 23:36:21

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

「……ほんとぉ?…んへへ〜、うれしいなぁ」

そりゃもちろん、おかあさんの手料理と
貴方の手料理では味が同じ!見た目も同じ!
とはいかないのだろうが。

だとて、嬉しいと思う感情に偽りはなく、
その約束を楽しみに思わないはずもない。

「たのしみにしてるねぇ」
(-175) sinorit 2024/03/31(Sun) 23:50:04

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「喜んで貰えるのは嬉しいですけど、
 ただの目玉焼きパンなのでがっかりしたらすいません」

あの某ラピュ……の映画にもでてくる、ケチャップとチーズをのせた食パンに、フライパンで焼いた目玉焼きをのせるだけの簡単きわまりない料理だ。ジャコモはそれが好きだった。

「ヴィーニャ様とは船の約束させて貰いましたから、
 これくらいの約束引き受けて当然です」

「そんじゃ、また作った時に呼びますから」

お礼もいったし、今日は一度お暇の構えだ。
(-176) poru 2024/04/01(Mon) 0:45:30

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「あ」

忘れてたとばかりにUターンし、小型端末を操作すると、
貴方の端末が反応がある。

開くとそこにはみんなで作った猫だるまが、春の陽気に包まれながらも花弁が落ちてきた瞬間を撮った写真だ。

「なんか誰かが耐熱ガラスを置いてくれたみたいでよォ。
 春にした公園いったら猫だるま達が春を楽しんでたんで
 撮ってきた写真、よかったら記念に」

「家族みたいで、かわいいっすよね」
(-183) poru 2024/04/01(Mon) 6:08:47

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ


「言うようになったじゃねェの」

積み重ねられる言葉一つ一つを、意外そうな目を持しながら聞いていた。確かに想像していた答えとは違ったが。
それは寧ろ望むところでもあった。

「お互いガキん頃から……随分とあり方が変わったさ。無鉄砲で何にでも手を出してしまうオレはもういないし、オレがそこにいたから追いかけてきたジャコモはもういない」

「オマエの方が下で、命の使い道が来るまで守ってなきゃなんねェと思ってたが、どうやらそれは違ったみたいだ」

こちらに対する畏れとか惑いとか、いくら見つめてもその橙の瞳の中には覗けなかった。あまつさえ告げられた愛の言葉には思わず頬に力が入って、口角がさらに上がる。

「いつオレが羽を食い千切られてもおかしくないね。
 奪われるのも、そんな奴になら悪くない」

余裕そうに見せているものの、内心では情動を押さえつけるのに唯ならぬ労力を割いていて。
大男の生き方は心底単純だ。より強いもの、より納得できるものに従って忠義や義理を押し通す。湧き出てくる溢れんばかりの愛に尻尾を振って生きるのは大層魅力的に思えた。

「──ハハ、」

獣のような欲望を隠そうとしている葛藤を見抜いて、
猶更こちらがはしたなく身を投げ出すわけにはいかなくなる。
形だけは頼れるように、なんて思って、それももう必要ないのかもなとも思った。▽
(-185) backador 2024/04/01(Mon) 8:59:47

【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ


「じゃあそのうち──互いの全部を放り出そうか」

今は身も心も差し出せる。やがては身柄も、命でさえも。
愛に応えるほど相手を信じるのならば、
こんなものを縛り付ける必要も意味もひとつだってない。

「それからオレと喧嘩するぐらい、
 何を持っていって何を寄越すかはテメェで選べ。
 対等に向き合え。オレだって好きにする」

「噛みかれるぐらい危険な相手の方が、
 よっぽど燃える──燃え滾って興奮するね」

キスを受ければ激情は更に熱い色気を含み、辛抱ならずにベッドまで歩いていく。

その道中、尻尾がアウターの下に潜り込んで頸へ伸び、ファスナーを引き下げて尾の根本まで。ぱち、と軽い音がしたかと思えば肌にぴったりと纏っていた布がたわんで。胸から下腹部まで引けば容易く剥がれそうな心許ない仕切りを落として。

一連の所作を目で追っていれば、上着の内で一瞬露わになった背も──尾の下から股を潜って前に伸びるもう一つのファスナーも見えていたかもしれない。仮に破いてしまったところで問題はない。仕事柄、替えが幾らでもあるのはあなたも知るところだ。

「……来いよ」
「ハッタリじゃないか試してやる」

竜はベッドの前で振り返って、
あなたに襲われる獲物を演じて待っている。
(-186) backador 2024/04/01(Mon) 9:03:37

【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ

「"そんなこと"、ええ、"そんなこと"ですが」

「あなたの上司は、"そんなこと"をする立場の人間であるか一度考えるべきです」

「……今回のトラブルの犯人とは決めつけません。
 それでも、規約違反に変わりません。
 然るべき罰を受けるべきですし、連絡はします。
 そうしないとファミリーへ対して示しがつきません」

友人として、ファミリーの仲間として。
本当に信じたいという気持ちであなたにうったえる。

「単なるミスであることを祈りましょう」

「そして、
 ――もし彼の望むことがファミリーにとっての不幸であり、
 あなたにとっての幸福であったのなら。
 忘れないで、くださいね。私、……や、みんなのこと」

縋るのもしがみつくのも怖くて、それでも漸く口に出したのは不確かなことでした。
こんな夢物語や決まり事のない希望を話すのも、信じるのも、全部全部苦手なんです。
ずっと怖いんです、けど、共倒れは誰も望まないでしょうから。

「言えるのはそれだけです。
 今は考えることが多いでしょうから休んでください。
 引き続きこちらはエーラさまを調べようと思っています、
 あなたも無理するぐらいなら、手を止めて眠ってくださいね、それでは!」
(-189) toumi_ 2024/04/01(Mon) 10:34:46

【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル

「それは……」

そうだ。普段ならそもそもユウィさんが規約違反をするはずない、なんてそっちの方に噛みついていた。
そんなことをする立場の人ではないのは明確で、以降のナルの話にもなにも言い返せなくて俯くばかり。

「……単なる、ミスだよ」

本気で信じられるように、言い聞かせるように呟いたが、どこか空虚な言葉へとなった。

「ナル、俺は……」

忘れるはずないだろう、なんて、どの口で言えたのだろう。言えるはずもなかった。

ナルの想定を否定できない。もしユウィさんがファミリーの不幸を望んだとして、その時俺がファミリーをとれるか。自己に責めるように突く問いかけは、その答えを出せないまま胸の痛みとして消える。

「……お前こそ、そんなガンガン走り回って無理すんなよ。そんな体力ある方でもないんだし。
 ……お前が倒れたら嫌なのは、本当だ」

エーラの名前がでる。随分と絆された相手だ。自分一人であったなら、そしてもし彼女が黒なら、恐らく見つけることはできなかったくらいの。心がざわめいた。ユウィさんとエーラが裏切り者の想像をして。

「無理はしてねえよ。体力的にはむしろあり余ってる。……俺はベルヴァを調べる。何かわかったら、また。……次がないまま死ぬなんてやめろよ」

言って、貴方と別れて。


 
あなたにとっての幸福であったのなら。


「それでも俺の幸福は」
「…………──」
(-194) poru 2024/04/01(Mon) 12:39:49

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

「んはは、別になんだっていいよぉ。
 ヴィのために作ってくれるってだけでうれしいし〜」

死ぬまでにあと何度、手料理というものが味わえるだろう。
それが例え簡単なものだとしても、だ。
自らのためにというのは少しずつ機会を失っていくから。

「…ん、約束。そっかぁ、そうだねぇ。
 それじゃあ、甘え…………え?」
(-222) sinorit 2024/04/01(Mon) 21:27:37

【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ

甘えておこう、とお暇前に決意するが
戻ってきた貴方にどうしたのかと首を傾ける。
その間に端末が震え、中を確認すれば猫だるま達。

…と、春の花。ひらひらと薄桃色の花弁が映りこんでいる。
思わず魅入るように見つめ、ほぅっと息を吐きだした。

「………かわいい、ねぇ。…ありがとぉ、ジャコモちゃん」
(-223) sinorit 2024/04/01(Mon) 21:28:15

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「でしょ?会心の一枚と思ったんですよ。
 これは絶対ヴィーニャ様に見せようと思って。

 まだストレルカやユウィさんには送れてないから、
 機関室当たりの見回りを終えたら送るつもりです」

「耐熱カバーがあるから、夏や秋の猫だるまもきっと見れるはずですよ。ほら、実はあの公園って季節の書き換えは管理室横のボタン一つで行けるんで」

「もし今度暇があったら、
 猫だるま達に四季を見せてやれば喜ぶと思いますよ」

なんて、満足げに言い終えたら、今度こそ手を振って立ち去って行った事だろう。
(-224) poru 2024/04/01(Mon) 21:36:18

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「ユウィさんの背をずっと見て育ちましたからね」

「未練がないとは言わないですよ」
「正直、望まれるならそのままでもいいというくらい、
 あまりにも尽くして貰った生だから」

生き方を他者に預けるのはとても心地が良かった。
貴方の後ろを歩いて、貴方の庇護の元大切に守られ続け、貴方の後悔と責任感に付け込んで、微睡みの中幸福を享受し続けていてもよかった。

「でも気づいたら」
「その横顔も見たくなっちまったから」

幼い頃。貴方が彗星のようなヒーローに見えた頃から、
貴方の生き方を見続けていた。そして知った。
その横顔を見るには、今のままだけじゃ足りないのだと。

「俺にだけ見せてくれる表情が沢山あった。
 それだけで十分すぎるほど幸せだった筈なのに、」

どうしてか、貴方の全てを見れないと思うと、胸が苦しくなるんです。
これを恋かどうか躊躇うようになってから得た感情である事には、ようやく今の今、気づいて。


「だから、お望みならば……いいや、望まれなくったって
 全部奪って見せますよ。アンタの全てが欲しいから」▽
(-228) poru 2024/04/01(Mon) 21:54:41

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「──はい。
 好きにさせて貰うのに、
 好きにするのを許さないなんて勿論ないです。
 
「何を取って何を取るか、無い頭で必死に考えて、
 そんで、ユウィさんと幸せになるんです」

結論は柔らかすぎるようにも聞こえる、そんな言葉だが。
男にとってはそれが全てだ。喧嘩するのも、取捨選択も、
全ては悩んだ末の、男が出した幸せな結論の為のもの。
それだけは何を以てしても変わらない。

「……やっべ、緊張してきた」

「……服、邪魔ですから取っちゃいますね」

たわんだ布は、遠慮なく剥がす為に引かれて。
少し背伸びした啄むようなキスを落とした後、首から胸へと同じくらいの軽さで音を鳴らしながら口付けて。

それから前に伸びるもう一つのファスナーに視線をやって、
破ろうか迷った思考の末に、しかしながら結論は思ったよりも早く、破くというものに至った。正直色々と我慢がならなかったからだ。
早急に、焦るくらい、貴方に焦がれた熱に焼かれるように、この先を知りたくて仕方がなかったから。
(-230) poru 2024/04/01(Mon) 21:56:23
 


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