人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ

「ああ、勝負だな。絶対負けねえ。
後悔だってしてやらねえ。」

する訳がない。

弟妹に対する情と貴方に対する情は明確に異なる。
自分で選んで、そうしたいと願って。
その事柄に後悔することなどあり得ない。

握ったその手を引き寄せて
自らの額に押し当てるようにする事が許されるなら
暫くはそのままでいるだろう。

まるで、祈っているかのようだった。
(-159) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 10:48:46

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

/*
えへへ…早々に連れて行っちゃいました。
アリソン女史の正体を知らないのは
ニコロにとって幸いでもあり、最悪でもあるかもですね。

聞き出す情報はそちらの2点で大丈夫です。
RPで増えたらその都度追求して貰えればと思います。

で、されたい拷問……
割と何されてもPLは喜んで受け入れるのですが
過激派組織の手によるものとのことですから
あらゆる暴力は想定しております。

殴る蹴るなどの肉体的な暴力は勿論
薬とかもアリならそれも面白いですね。

性的な暴力は拷問に入るのかは分からないので
その辺りはお好みでやっていただいても大丈夫です。
(-161) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 10:58:30

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

とある日、街中のテディベアが、大声で啼いた。

『10年前にダフネという恋人がいたがマフィアであり
 警察に追われた際に命を落としている。』

『だから警察を恨んで、中に入り込んだんだろう?
 本当はマフィアと未だに繋がりがあるんじゃないか?』

『ニコロ・カナールには、マフィアと繋がりがある。』


貴方の待ちに待った情報だ。
それと同時に貴方は悟るんだろうか。

カンターミネ・ヴォーフルが、摘発された
と。

貴方が動く材料が、今整った。
(-164) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 11:03:51

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

法律が施行されてから、数日。
テディベアの大声によって暴かれ、摘発された男が居た。

巡査部長の肩書を持ち、A.C.Aで実働部隊として動いていた
ニコロ・カナールだ。

貴方の先輩でもあり、仲間でもあった男には
今や、マフィアとの関わりアリとの嫌疑が掛けられていた。

しかし、尋問官の詰問には
否認の言葉ばかりで、一向にその罪状を認めないようで
貴方へと、声が掛かったのだろう。

拷問にかけてでも、自白させろ――

その意図と共に貴方の目の前に
かつての同僚は、連れてこられた。

その表情は、いつも通りで、穏やかだ。
(-185) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 12:32:17

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

いつもなら、「よう!」だとかの明るい挨拶や
パンが差し出されたり、そんなやり取りをしていた筈。

けれど貴方の立場が常と違うことはすぐに分かった。
捕まったはずの、いや。
捕まえた筈の男が、タダで自由にいる訳がない。

「…異論しかないね。
内通した覚えもなければ
嫌疑を掛けられるような事だってしてないんだからよ。」

「…なあ、お前いつからそっちだったんだ。」

リラックス、とまではいかなくとも。
怯える様子や焦る様子はなく、落ち着いている。
(-200) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 15:26:46
ニコロは、月桂樹の葉を贈った
(c9) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 15:47:37

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「理不尽を押し付ける側にまわると決めた時から
覚悟は決めてるからな。」

自嘲気味に笑う。
不平不満、非難を浴びる側に立つ事の意味。
自分に降りかかる結末すらも、織り込み済みで。

「それにアンタのことを見くびってた訳でも無い。
ただで抑えられてくれるとも思ってなかった。
だから安心してるよ。俺だけで済んで。」

付き合いがあったからこその覚悟だった。
そして守るべき者を巻き込まずに済んだ安堵が
男を冷静に見せていた。

「アンタこそ、抵抗はしないんだな。」

最後っ屁こそあれど、他に抵抗らしい抵抗をしない。
貴方の方こそ不思議だ、と。
(-255) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 21:04:12

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「なるほどな。危険視をされる訳だ。」

三度、テディベアが鳴らされる。
もう何度も聞かされた音声だ。

「そいつを作ったのはカンターミネ・ヴォーフルだぞ。
マフィアの作った音声を信じるのか?」

金の瞳に見つめられながら
それがどうしたと言いたげな様子でいる。

「ダフネのことは事実だが
警察を恨んでもいなけりゃ、マフィアと繋がってもねえよ。」
(-261) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 21:11:46

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「知らねえよ。
見栄っ張りで意固地なとこはそうかもしれねえけどさ。」

男がみんなそうかと言われれば肩をすくめる。
ある程度はそうかもしれないし、そうでないかも。

「なるほどな。アンタらしいや。
俺は先生のこと、恨んだりしねえよ。
アンタは殴られたから殴り返しただけなんだから。
俺の方が恨まれると思ってたくらいだぜ。」

息を吐いて。
けれどこれで終わった訳じゃない。

「こんな法律、長くは続かないさ。
戦おうとしている奴もいる。
市民の反発なんて言わずもがなだ。」

「さっきの話。
もしお互い無事だったら、その時は付き合うよ。」

貴方だったからこそ、だろう。そう言えたのは。
そうして貴方を、警察署まで連行する事となる。
とはいっても…きっと、途中で貴方と別れて
この男もまた、同じ場所へと連行されることになるのだ。

貴方の、友人の手で――
(-270) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 22:13:57

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

下手人――
ニコロ・カナールは
丁度カンターミネの移送を終えたところだった。

そこは牢屋から上の階層へ上がった通路で
彼以外の所員は、通達やら何やらで居ないところで。

貴方がやってくるなんて、まだ思っても居ないように
何かを考えるように、そこにいるだろう。
(-283) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 23:46:51

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

本当に貴方のせいで牢屋に行ったのだとしても。
恐らくこの男は変わりない。
だってそうなる事は貴方が居ようが居まいが
最初から覚悟していて、分かり切っていた事。

「うるせえ。他が使えないんだから仕方ないだろ。」

なんて飄々と嘯いて見せるのも今この時だけ。

「はは、悪いな。
忘れてはやるが、もう遅い。」

この手はとっくに、罪を犯している。
必要のない裁きを下して、人を牢送りにして
まだなお、続けようとしているのだから。

「アドバイス、感謝するよ。
何、その内話そうとは思ってるんだ。
アイツ、なんか抱え込んでそうだし。」

ワインを一口。
しっかりとした風味を楽しんで、喉に送る。

「でももっと守りたいもんが出来ちまって。
そっちの方も気がかりだな。」

貴方と同じようにグラスを置いて、ため息一つ。
(-286) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 0:08:42

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……よう、ダニエラ。」

そちらの方をゆるりと向いた表情は
此方はどちらかと言えば、困ったような表情。
だって、分かってしまったから。

「お前が、“別の摘発チーム”だったんだな。
知りたくはなかったよ。俺をしょっ引きに来たか?」

誰かに面会に来た、とか
どうしたんだ、とか
そんな言葉もなく貴方は此方を『A.C.A』だと言った。
それが、全て。
(-310) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 7:13:34

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「やだね。
お前の方こそ役者が似合うんじゃないか。」

花形の、なんて冗談めかしてみせる。
実際疑われないという自覚は、十二分にあった。
他の人間よりは、そう思われない振る舞いをしてきたから。

「浮いた話って程でもねえよ。
ただ、全部投げ出してどっか行こうとしてるのが
許せなくて、引き止めようとしてたら
その手を離したくなくなっただけだ。」
(-312) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 7:33:09

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「いやだよ。絶対に言ってやんねえ。」

このご時世にマフィアの貴方に
そう簡単に守るべきものの名を与えるほど
この男はお花畑でもなくて。
僅かに見せるのは狼としての牙かもしれない。

「安心しろよ。そっち側の人間じゃない事は確かだ。
ぶっ飛ばすなんて事したら例えお前でも容赦しねえ。」

相当強い意思で守りたいと思っているようだ。
多分全部ゲロるには、酒が足りない。
(-320) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 8:12:30

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「逃げたりはしねえよ。
そうなること自体は分かってたからな。
ただ、腑に落ちない事がある。」

あれだけ派手に騒がれれば
しょっ引かれないなんて思う訳がない
だからその点に関してはもう、覚悟は決まっていた。
けれど。

「何の目的でお前は、そっちで動いていたんだ。
こっちとは違う目的があったんだろ?」

抵抗はしない。
大人しく牢屋にも入れられてやろう。
その代わり教えろ、と。

胸が痛いという言葉には、今は反応は見せなかった。
(-325) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 8:20:03

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「…無関係な奴じゃねえ。
そこに突っ込んだのも自分をぶっ壊す為だ。
多分1人になったら、死んでもやり遂げる気だ。」

貴方との仲は少なくとも
マフィアだどうだで覆るほど薄っぺらくはない。
妹を預けるほどの信用もある。
ただ酷く、不安なだけだ。

「リヴィオ。リヴィオ・アリオスト。
警察官の1人だよ。知ってるか?」
(-333) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 9:18:49

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「お気に入り、か。」

ただ貴方の言葉を繰り返す。
僅かに鼻で笑う気配もあったかもしれない。

「あいつが自分を地の底まで落としたがってたのは
お前、知ってたのか?」

別に貴方とあちらがどういう関係であろうが
それは己の介入するところではない。

だけれど、お気に入りというのに
その言い草。何かが此方も、引っ掛かった。

貴方が彼の何を知っているというのだろうか、と。
(-340) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 10:53:48

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「…お前も大概碌でもない事考えてたか?」

リヴィオという人間を知っていれば
貴方が似た者同士というならば。
けれど、多くは言うまい。

「なんつうか。吐かせたし、手ぇ握らせた。
今この間だけは、何処にも行かせねえし
辿る末路は一緒だからな。運命共同体って奴で。」

貴方が思うよりも、関係性は複雑で。
いわば期間限定で、縛り合ったというところ。

「そうだな…ほとぼりが冷めるような事があれば、その時は。
あいつが遠くまで逃げないようにして貰えると助かるよ。」

「何が何でも離してやらねえって言ったんでな。」


先程までの雰囲気が嘘のように和らいで
にんまりと笑う。
(-342) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 11:05:23

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「悲しいね。
やってもないことをやりましたって自白すんのは
何の得にもならねぇって事くらい分かるだろ。」

ふん、と鼻を鳴らした。
普段貴方の前でこんな態度を
この男が取ったことがあっただろうか。

「そっちこそ俺の自白以外とそのテディベア以外に
証拠なんてないんだろ?馬鹿馬鹿しいにも程がある。」

「俺は何もしてない。
民を脅かすようなことは断じてやっていない。」

認めるものか、という強い意志をもって。
貴方の瞳を、千草色の瞳が見返す。
(-365) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 14:34:07

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

「不安にさせてるのは
そうやって威圧的に取り締まる奴らのせいだろう。
嘘でもそれが真実だと上塗り出来るようにした。
そんな奴らのせいだ。履き違えるなよ。」

ブレない。まだ。

「ないものをあると断じて捌くのがお前の正義か?
だったら随分と独善的だな。それこそ何も見えちゃいない。」

ただ一つ、この男が揺れるとしたら。
貴方を摘発した罪悪感かもしれない。

「お前を摘発して牢にぶち込んだのは誰だ。
そんな役回りを押し付けたのは、誰だ。
本当にそれがお前の信じた正義なのか、イレネオ。」

貴方の苛烈な一面を見たことはなかったから。
何かの間違いであって欲しいと思う。

パンを抱えて困っていた貴方を
仲間と語らっていた貴方を知っているから。
(-420) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 20:29:32

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「………。」

貴方の言葉を最後まで、静かに聞いた。
時折思うように目を伏せて、それでも。

「言い分は分かった。
だが、やってることはお前も同じなんだぞ。
罪もない人間を罪がある様にでっち上げ
場を混乱させて、良いように利用する。」

「それで良いのか?
正当防衛だから咎められないなんて
そんな甘い事はないって、分からない訳ねえよな。」

貴方が分かってないとは思わない。
けれどこれは、同じ仲間のよしみとしての忠告。
(-449) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 22:11:21

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「お前、半分嘘だな?
まあ、今此処で暴いたところでどうにもならねえけどよ。」

本当に自分が可愛い人間は、此処まで割り切れない。
自分も同じように裁かれると分かれば躊躇も生まれよう。

だから、貴方に別の何かがある事だけは、察せられた。
それが何かなんて、分かる訳もないけれど。

「後悔すんなよ。」

何がとは言わない。
男は既に覚悟は決めていた。
遅かれ早かれ、この法の片棒を担いだ罰は来る。

それが、今になっただけのことだから。
それだから、抵抗はしない。

貴方に両の手首を差し出した。
(-453) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 22:37:54

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

男は貴方を罵倒するでもなく
嘆くでもなく、ただ静かにそれを受け入れた。
鉄の重みが腕に伝わる。

マリーゴールドに捕まえられたそこには
たった1本、右手の薬指にだけある、ネイビーの空。
そこをちらりと見て、男は笑っただろう。

だって男には罵倒する資格なんてありはしない。

既にその手で、同僚を摘発して。
此度は貴方の幼馴染を…そして。
またその次も、考えられていたのだから。

「じゃあな、ダニエラ。
他人に嘘を吐く分には構わんが
自分にまで嘘を吐くんじゃねえぞ。」

まるで仕事上がりに挨拶するような声音で
最後のお節介を焼いて。

男はそれ以上は何も言わず、連行されていくのだろう。
(-471) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 23:48:12

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

男は、初めてその表情を歪めた。
貴方の在り様、考え方、それが今曝け出されて。
これが本当の貴方なのか、と。

「お前の役目なんざ、知った事じゃないな。」

吐き捨てるように言う。
気を遣った俺が、馬鹿だったのかもしれない。

「大体、俺の無実を証明するものもなけりゃ
有罪を証明するものもない
、の間違いじゃないか?」

貴方をじっと見据えて笑う。
実に滑稽じゃないか。

「俺はダフネを殺したなんて一言も言ってねえし
これ以上時間を掛けたって答えは同じだ。
さっさと諦めて次のお役目とやらに向かったらどうだ。」

だったら自分に無駄に時間を費やせばいい。
この愚かな法に鉄槌が下るまでの、時間稼ぎにはなるだろう。
(-484) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 0:32:35

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「ダフネがマフィアであり
警察官によって射殺されたのは事実だ。
だが、撃ったのは俺じゃない。
俺が殺したってのは一言も言ってないんだよ。」

単なる情報の錯綜なのだろう。
けれどそれは、貴方に疑念を抱かせるには十分だったかも。

「二枚舌も何も、情報を挿げ替えてんのはそっちだろうが。
…お前、何をする気だ。」

違和感がある。
普通は被疑者から顔を反らすなんてあり得ない。
その隙に脱走や痕跡の抹消を狙う事がある為だ。

余裕か、はたまた。
そんな事を気に掛けないほどに
正義の執行に気を向けているのか。

妙な不気味さを感じながらも
貴方の様子を伺っていただろう。
(-502) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:31:59
ニコロは、嫌な予感がした。
(c18) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:43:18

ニコロは、取り調べを受けている。
(c20) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:57:01

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

反射的に、分かった。
こんな状況で口に押し込まれるものなんて
予想は容易いから。

自白剤…もしくはもっと拙い類の、薬。

口元に押し当てられた腕を引き剥そうと掴んで
体を捩って、なんとか飲み込むまいと
抵抗を見せるだろう。

薬に耐性なんてある訳がないんだから。
飲んでしまったら最後、貴方の思うつぼだ。

けれどきっと、抵抗空しく飲んでしまうんだろう。
程なくして、喉が動く気配がする。
(-544) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 8:22:41

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「手を握っても良いが、お前まで持つと重いからやだね。
つか、かわいらしい言うな。」

何が悲しくて貴方に言われなければならないのか、と
僅かに眉を寄せるのは、貴方にしか見せない表情だ。

「お前に言われると違和感すげえし。
あー、心中ねぇ。似たような事にはなるかもな。
別に死なねえけど。」

零しながら、此方はまだワイン。
水を頼んで唸る貴方を見て笑うだろう。

「悪いな、ルチアーノ。
でも俺ももう退けなくなっちまってるからさ。
こっちで死なせるような事はしねえ。
それは約束するよ。」
(-545) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 8:34:12

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「はいはい、そりゃ失礼しましたよ、っと。」

両手を上げて降参のポーズ。
確かに求めたのは自分だ。だからそこは否定しない。
けれど、続く言葉に表情が強張るのだった。

「助けてくれるのは凄く助かるし
敵じゃないってのも、ありがたいんだけどさ。
お前にべた褒めされたり好きって言われるとなんか
なんかビビるんだけど。」

いつも女性を口説いているイメージが強いせいで
どうにも貴方の誉め言葉は素直に受け取りづらいようだ。

けれど、その厚意はありがたくて。
礼を零しながらも、割と失礼な事を言うのは気を許しているから。
(-555) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 9:12:48

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

味わいなんて分からない。
ただ、飲み込んだものを吐き出そうと咽せるのが先で。

何を飲ませたのか。
そう聞く前に意識が揺らいだ。
睡眠剤……尋問には明らかに不向きな薬。
訝しむ暇も無く暗闇に意識が持って行かれる。

かと思えば、肩に走る鈍い痛み。
起こされ叩き付けられたのだと理解するには
まだ飲まされた睡眠剤は抜けない。

「い゛っ……おまえ、何を……」

ぐらぐらする意識の中
椅子の背もたれに押さえ付けられて。
ただ、貴方の動きを追うのでやっとだ。
(-612) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 13:29:36

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

揺れる、揺れる、ゆらゆらと。
飲まされたばかりの睡眠剤は意識を奪おうと誘って。
貴方の言葉すらも上手く聞けない。

「っ、う……こんな事、する訳ないだろ…」

頬を殴り飛ばされ、意識が戻される。

これは尋問と言うより、拷問。
許されるものではない、と。
貴方を、睨みつけようとする。
(-624) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 14:08:02

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「や、め……!」

殴り飛ばされ、意識は多少戻ったけれど。
薬に犯された体は言うことをまだ聞かない。

貴方の手が伸びた先。
新たな錠剤に、何をされるかなんて考えるまでもない。 
脳が警鐘を鳴らすのに。

貴方の手は容易に男を捕らえて
男の体は生きる為に、息を取り込もうと口を開いた。

顔を逸らそうとするのが
精一杯の抵抗だ。
(-690) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 20:42:05