人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

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【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 晨星落落 ヌイバリ

貴方の脳裏に突然言葉が流れ込む。
その"声"はいつもずっと眠っている貴方の兄貴分の声だ。

『――全然どこだかわっかんねえ』

貴方を認識して話しているようではない。
放っておけば通り過ぎ、聞こえなくなるだろうその声は迷子のようだった。

『早く帰んねえといけないのに、まだ俺ちゃん起きれねえのかなー……』

この幻聴は、口に出さなくても返事することができるようだ。
/*超能力RPなのでスルーして貰っても大丈夫です。
 篝屋が倒れて眠っている間の時間となります!
(-6) toumi_ 2022/06/10(Fri) 22:51:07

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → ピントを合わせて ライカ

「絶対死なない、俺ちゃんは。
 死んだって地獄の底から帰ってきてやるよ。
 ちゃんと一緒だ、命を賭けたっていい!」


そう言葉を交わしたのが最後。
次に出会ったとき、篝屋は貴方に無様に酷い様を晒してしまった

怪我は簡単には治らず、1日経ってもよくならない。
ただ、その生命活動は僅かに続いていて、その息が切れることは一先ず無かった。
――――
――


そんな時。貴方の脳裏に突然言葉が流れ込む。
その"声"はいつもずっと眠っている目の前の彼の声だ。

『――もーしもーし、だれかー!
 あー真っ暗で気がおかしくなりそう!
 光は何処なんだよ』

貴方を認識して話しているようではない。
放っておけば通り過ぎ、聞こえなくなるだろうその声は迷子のようだった。

『早く戻って後輩とも一緒にいてやらないと
 ……あのあきちゃんってやつ、絶対一緒に帰らせるからな。
 いや、まじで帰り道見つかんない。
 俺ちゃん本当に死んじゃった!?』

『顔向け出来ねえんだわ、
 いろんな意味でどーしろっていうの!』
(-7) toumi_ 2022/06/10(Fri) 22:58:53

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → ピントを合わせて ライカ

『近く……? 近くにいんなら起こして――』

あーと、小さく声を漏らす。やっぱりもしかして死んだか?
いや意識が戻っていないだけらしい、段々と思い出してきた。

『なっほど、俺ちゃんはまんまとやられてぶっ倒れてるわけか。
 いやー悪いな、生きてんならよかったワ』

『うーん? ……んー。危ないぜあきちゃんは。
 だけどさァ、俺ちゃんあの人が普通の人だったって知ってんの。
 全部薬のせいでおかしくなったんじゃねえのかなって。
 なんつーか、ほら!
 こんなことがなければ、おかしくならなかったんだって』

『他の人死んでねーんなら、許してやって欲しーなーとか。
 一応思ってるんだけど……もしかして結構やらかしてる系?』

乾いた笑いを返している、正気を疑われるのも仕方ない。
彼に害さたとわかっていて、彼を元に戻そうとしているのだから。
(-9) toumi_ 2022/06/11(Sat) 0:41:37

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 晨星落落 ヌイバリ

『何処にいるかまったくわかんねえ〜〜
 強いて言うのなら、夢ン中ってやつ?
 俺ちゃんこんな幽体離脱みたいなことできるようになっちゃったらしくて』

明るい声に、明るいテンション。

『いやー……全然俺も場所把握できてないの。
 強いて言えば、はりーの傍?
 へへ、声聞けて良かった』

『そうだ、あきちゃん、
 ……えーとなおあきさんにいじめられてないか?』
『俺ちゃんに飯作る約束覚えてるか?』
『怪我は? 会議室は無事?』
『ちゃんと、はりーは生きてる?』

いつもよりも簡潔な質問攻め、過度に心配しているのかはたまた。
余裕がないのか。

『――俺、襲われちゃってさ。やべえとこで多分寝てるから。

 
もしかしたら、多分、死ぬかも。


 突然ごめんな、こんなこと。
 だけど、ちゃんと帰ってきたらはりーの笑顔見たいんだワ。
 だから、ちょっと安心させてくれねーかな。
 ……はりーの傍超気分よかったし、
 そういう効果あんのかなって!』
(-18) toumi_ 2022/06/11(Sat) 22:53:33

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → ピントを合わせて ライカ

『わ、やばすぎ。起きたくなくなってきた』

『……あはは。あーあー暴れてる。
 そっか。

 あのさー。さとみんもさ。
 もし、俺が暴れて襲いかかっても、
 ……許してくれんじゃねーかなって思ってんの。

 それどころか、化け物になった俺を治してやるーとか
 言ってくれそうじゃん。

 俺ちゃん、みんながこえーことになったり
 大怪我しても治してやれるような薬探すつもりだったんだ。
 ……裏の事情調べたり、化け物捕まえようとしてて。
 ま、このざまなんだケド』

『助けるよ、死体になってたって。運んでやる。
 許さないから、償わせてやる。先輩が相打ち?
 はヤバすぎだけど。
 もう〜〜、みんなまとめて持って帰るっしょ!
 だから、……もうちょっと起きるまでさー。
 見えないけど傍居てくれる系? 
ちっと心細いわ
(-23) toumi_ 2022/06/12(Sun) 1:05:37

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 晨星落落 ヌイバリ

『……!? うゎっ!?
 気持ち悪いほど気分良くなった!?』


突然大声を出せば、やっぱり気のせいじゃなかったかと。
弟分の発現した能力、それが刹那の幻だとしても、
触るものがなくとも手に取るように暖かさを感じられた。

『――あはは……ごめーん。
 俺ちゃんこの能力使って、死んだ人と会話できてさー。
 なんつーか、
帰らなくて良いかな
ーみたいな
 そんなこと考えてたんだ』

 なんとなく、いや、火事にあってから。
 生きるとか死ぬとかどうでもよくなった。
 それでもあの日のことは思い出したくなくて、
 鏡に顔が映る度嫌になって。

 はりーにも、少し会いたくなかった。
 話せばすぐにバレてしまう、辛かったことを吐露してしまう。
 弱いところを見せてしまう、相手の笑顔がみたいだけなのに。
 あの純粋に楽めた時間が戻らないのを互いに知っているから。
 全部、全部話を聞く余裕がないのをわかっていた。


(-29) toumi_ 2022/06/12(Sun) 14:55:51

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 晨星落落 ヌイバリ

『今まで自分の怪我や病気治すために薬作ってたんだ〜。
 火傷痕って手術だけじゃどーにもなんねーときあるじゃん?

 俺ちゃん薬が効きにくい体質で、勉強も行き詰まって疲れてた。
 この機会にちょっと"楽"になってもいっかなって思ってたらー

 
結構意識が戻らなくて!

 これって重症なんじゃねってなってんの!』

明るく振る舞って、怖い気持ちを押し込める癖は似ているようで。笑っているようで、心の中はずっと泣いていて。
誰かにただ聞いて欲しくて、許して欲しくて。

『だから、死んだらごめん。俺ちゃんの心が弱かったせい。
 誰にも相談しなかったせい、最後だけでも兄ちゃんやりたくて
 戦ってみたけどぼろ負けちゃうし、馬鹿だよなあー……  

 さとみんか誰かは俺を見つけてくれてんのかな、
 起きないとこうして話した記憶入らなくてわかんね。


 って、はは。
 情けないにーちゃんだけど、励ましてくれてサンキュー。
 えっと、……最後かもしんねーのにやっぱ心配させて悪ぃー。
 それでもはりーが無事で、本当によかった……
 もう少し留守番させそうだが、泣いてないかー?』

また、会いたい。
一緒にご飯を食べて語り合いたい気持ちは
この暖かさで十分に取り戻している、だから。
せめて、最悪のことになってもいいように言い訳をしたかった。
(-30) toumi_ 2022/06/12(Sun) 15:01:41

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 間近の焦点距離 ライカ

これは破りたくて破る約束じゃなくって、とぐだぐだいいながら返事をする。
約束はやぶらないのが一番、だよな。返しながら
『痛いの嫌だな』『またあんな日々が帰ってくるのか』

と随分暗そうな闘病を想像する声を漏らした。

『恨むぅ? そんな〜。
 もうわかってるよ、馬鹿だったって。
 せっかく罠かけたり、賢く動くつもりだったのが全部パァ。
 ……すれ違ったのも運が悪い、もー…… ごめんー。
 ちょっとした口約束も叶えるのが遅くなって。
 こんな形で一緒に居ることになって』

自分が近くに居るのに戻れないのは、
――――身体がどこまで生きることを拒否をしているのだろう。
もしかして本当に元の身体に戻れないなんてことがあるのだろうか。
死んでしまうのだろうか、俺が諦めていたから。

『……あきちゃんが二度と真人間に戻らなかったらどーしよ……。
 そんなことより死んだ人が生き返るなんてことできんのか?
 俺ちゃんとこの薬の効果なら出来ると思うんだよなー。
 この薬、妙に効くっていうか。特効薬は作れそうだし。
 もうちょっとで成分がわかりそうなんだけど……。
 んー、とにかく死体は回収してェ、俺ちゃんの家に置く??
 嫌すぎ……なんかやっぱり拘束具はつけて、
 頭ぶん殴って……』


(-31) toumi_ 2022/06/12(Sun) 16:04:36

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 間近の焦点距離 ライカ

『……難しいことはいいや。薬が作れる設備みつけてないし。
 たくさんあんがと、さとみん。
 正直起きるのちょーこわい、……痛いのも嫌い、でも。
 暗いままや会えないのはもっと嫌、かも。
 俺ちゃんが泣いてたら慰めてもらお』

運ばれてるの感覚は全く伝わってこないが、
その優しさだけがとても感じられて、早く目覚めたいなと見えない世界で瞳を閉じた。
(-32) toumi_ 2022/06/12(Sun) 16:06:39

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 晨星落落 ヌイバリ

『う〜ん。…慣れないってのが、答え? 
 ずっと気ぃ、はってたし……
 温泉いってもマッサージしてもよくなんねぇでさー。
 …癒されるってのを実感! 落ち着き酔いだわこれ』

ここ何年間も癒される、何て感覚なかった。
だから得たいの知れない感覚もすんなりはいって。
もしかしなら催眠術とかならかかりやすい体質だったのか?
新しい知見をみつけてしまう。
それが大好きな弟分からなら、やはりどんなものでもすんなりと受け入れてしまったんだろう。

『へへっ、バカでーす。
 ……本当バカで、いつまでも頭よくなれねぇ』

知識だけが詰まっている頭は、足りないものを常に求めて。
効率重視、その日が来たら笑えるような良い研究成果の為。
それだけで笑顔になりたい気分を嘘にしないで生きてきた。
(-35) toumi_ 2022/06/12(Sun) 18:54:18

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 晨星落落 ヌイバリ

『……なんも言えないわ。反省してる。
 でも、はりーのくれたこれ無駄にするわけにはいかねぇよな。
 これもしかしたら、今そっちできつい系?
 具合悪かったら目えつむって、みんなに頼って。
 ……みんなすげーひとたちばっかだっただろー』

おかえりって、もうずっと聞いてないんだ。

――俺だって帰りたいんだよ、ずっと


二度と戻らない昔のような幸せな場所にいきたい。
死んでも良い。

無理ならせめて、その懐かしい声の隣で笑いたい。
生きていたい。


『んじゃあ、ちょっくらはしってくるか!
 急かされたら仕方ないよな、あともうひとふんばり……
 すぐに出口でもなんでも探して、お前達見つける。

 信じてくれよ、だから、また後で!』

そういい、手を離すように段々と声の距離は離れていった。
そこに、あまり不安は感じさせないように。

『……さっき死んでも〜っていったの取り消すから、
 みんなにはオフレコでな。内緒だぞ?』
(-36) toumi_ 2022/06/12(Sun) 19:06:48