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![]() | 【人】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア>>シトゥラ *ビープ音* (>>n2) 路地裏の、水辺の、会議室の、貧民街の―― データ 分かたれていた記憶が集まって。 少女は瞬きをする。首を傾げる。 さらり、髪が揺れる。その姿が、冷たい死の世界から戻る。 「――"orion"」 はじめに口にしたのは、どこか聞き覚えがあるような単語。 傍らの青年を見上げて問いかける。 「……って、何のことかしら」 (89) 榛 2021/04/30(Fri) 21:32:14 |
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![]() | 【独】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア仲間がいっぱいいたわね ありがとう 勇気が出たわ ググっても…なにもわからないことが分かるだけだったのよ… 雰囲気でやるわ ちなみにこのPLは繰り上がりの足し算からもう怪しいわ (-79) 榛 2021/04/30(Fri) 22:46:40 |
![]() | 【独】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニアためしに分割なしで確かめたら、 行数が多すぎます(84行)。30行以内に収めないと正しく書き込まれません。 って言われたわ (-88) 榛 2021/04/30(Fri) 23:09:24 |
![]() | 【人】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア (99) 榛 2021/04/30(Fri) 23:10:44 |
![]() | 【人】 NIA[NPC] ニア【ソロール】 現実世界の少女は、普通の女の子だった。 甘いお菓子とゲームが好きな、何処にでもいる女の子。 NIA ただ、ちょっと変わった特技があった。 少女の指先はキーボードを滑らかに操った。 0と1の世界で、彼女を阻むものは――これまでのところ――なかった。 少女はある日、噂話を聞きつける。 開発中のヴァーチャルライフシュミレーター"proxy"。 最先端技術によって、精神あるいは脳からアクセスすることが可能な世界。 少女はそこに潜り込んだ。彼女の得意分野で。 NIA[NPC] 少女は自身にNPCのロールを付与した。 機械仕掛けの夢の中、参加者をちょっとばかり揶揄ってやろうと思って。 ――本当は、意地っ張りで可愛くない自分を束の間だけでも捨てたくて。 そして本当の本当は、 どこかの誰かが悪い子の自分に気づいてくれないかしら、と。 たったそれだけ。それだけの理由で、寂しがりの女の子は罪に手を浸した。 (→) (102) 榛 2021/04/30(Fri) 23:20:04 |
![]() | 【赤】 NIA[NPC]<β>★村人 ニア>>102 NIA[NPC]<β> そのアカウントはサルガスに発見された。 現実の自分を忘れて、けれど。――変わることは許されなかった。 意地っ張りで、捻くれてて、可愛くない性格。 冷めた顔立ち。ひょろりと細い手足。印象より高い身長。 いっときだけでも捨ててしまいたかったそれらを、すべて抱えたまま。 この世界に、生きることになる。 NIA[NPC]<β>★ 少女は他のプレイヤー同様、『課題』を与えられた。 ロール名、 「餓狼」 。強すぎる承認欲求。倫理観の著しい欠如。餓えた獣。人殺しの役割。 少女は殺人鬼へと成り果てた。 NIA[NPC]<β>★村人 最後に、表向きの肩書き「村人」をぺたりと貼り付けて。 これで「村人 ニア」の完成。 (→) (*0) 榛 2021/04/30(Fri) 23:22:23 |
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![]() | 【人】 兎系 ニア>>136 >>140 >>144 >>147 シトゥラ ここまでの道のりを紐解かれて、丁寧に並べ直されて。 そうして少女は思い出す。 開発中のヴァーチャルライフシュミレーター"proxy"。 そこに潜り込んだ。自身にNPCのロールを付与した。 ぐらりと傾いだ体が青年へ一度、もたれかかる。 忘れていた“現実”を突然思い出した動揺と混乱で、 薄紫の瞳がひどく揺れている。 そのアカウントはサルガスに発見された。 現実の自分を忘れて、けれど。 ――動揺の理由はきっと、それだけではない。 少女は目の前の青年と恋をしていた。 ……そのことが、どこか遠かった。 (→) (160) 榛 2021/05/01(Sat) 3:44:20 |
![]() | 【独】 兎系 ニア そんなのわかりきっている。だから、期待なんてしない。 どうしてかそれが、ひどく痛い。 恋なんて、しなければよかった。 痛くて痛くて仕方がないから―― 突きつけられる前に、離れてしまおうと思った。 『 よ、シトゥラ』 傍にいればきっと、どうしたって。 ……おんなじだけを求めてしまうから。 「僕は──ニアが、好きです」 (-129) 榛 2021/05/01(Sat) 3:53:05 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>166 >>169 >>170 シトゥラ 青年の声が途切れる。 少女を撫ぜる手が離される。 もう――随分と多く、もらいすぎてしまった。 尽くされた言葉、幾度も触れてくれた手。 愛情にご馳走様も言わない不作法は、もうおわり。 少女は口を開く。 目の前の彼に届くのならば、誰に見られたって構わない。 ログ いつかの未来、この記録を見て、 恥ずかしい思いをすることになったとしても。 眉を顰められたって、囃されたって、伝えなければならない。 「――うるさくも胡散臭くもないあんたって、 こちらの調子が狂うわね。いつもの調子はどうしたの?」 けれど、少女は素直じゃないものだから。 はじめに出たのはそんな言葉。 (→) (197) 榛 2021/05/01(Sat) 15:32:34 |
ニアは、はじまりを思う。 (a51) 榛 2021/05/01(Sat) 15:33:47 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>197 うるさい、胡散臭い。 初めて話したときから、彼を評するのに用いられた言葉。 「最初に会ったときは、随分と軽薄な人だと思ったわ。 次に、わたしの嫌いな『優しい人』だって」 たくさんの人と平等に話をして、不機嫌な―― あからさまに面倒そうな女の子にまで気を配る姿は、 少女からはそうとしか見えなかった。 「不機嫌にならないでくださいよ、お嬢さん。 僕のこの笑顔に免じて〜〜〜ねっ!」 あれも嫌これも嫌、嫌いなものばかりの少女は―― その中でもいちばん、優しい人が嫌いだった。 自分なんかに優しい人は、誰にだって優しいから。 愛想笑いも、謙遜も。お世辞も。 気遣いだって。平等に振り撒かれるそれらが、大嫌い。 誰の特別にもなれなかった少女は、 等しく与えられる優しさがいちばん、嫌いだった。 「だから、利用してやろうって思ったのよ。 壊れた……壊した弓を見せて。直してもらうついでに、 同情のひとつでも引いてやろうって」 ロール 少女はかつての役割に、思いを馳せる。 (→) (199) 榛 2021/05/01(Sat) 15:35:21 |
ニアは、手にかけた女性を思う。 (a52) 榛 2021/05/01(Sat) 15:37:36 |
ニアは、路地裏を思う。 (a53) 榛 2021/05/01(Sat) 15:39:16 |
![]() | 【神】 兎系 ニア>>*1 「……あんたは今、悲しんでるわよ」 どうしてあんな言葉を掛けたのか、あのときは分からなかった。 今もまだすこし、腑に落ちない。 人殺し 餓狼は、後悔なんて欠片も持ちえなかったはずなのに。 「“分かったようなことを言わないでください”。 アンタが、僕の何を知っているんですか?」 ……下手くそな笑顔が、見ていられなかった。 知らなくたって、なにかをしてやりたかった。 ――酷い話だった。傷つけたのはわたしなのに。 「あんたは――シトゥラは自分のせいだと言っていたけれど、 自分のしたことを背負ってもらうほど、子どもじゃないわ」 だからやっぱり、あれはわたしだけの罪で。 (→) (G13) 榛 2021/05/01(Sat) 15:40:21 |
ニアは、雨降る部屋を思う。 (a54) 榛 2021/05/01(Sat) 15:41:07 |
ニアは、仮想の死を思う。 (a57) 榛 2021/05/01(Sat) 15:44:57 |
![]() | 【人】 【墓】兎系 ニア>>201 「あんたは約束を守ってくれた。 痛かったでしょう。こわかったはずよ。 それなのに――馬鹿ね、ひどい女の手を引いて、後を追って」 辿った過程も、青年の吐露した胸中も知りはしない。 ただ、『ナイフで胸を刺して死んだ』。 その事実だけを、《観測者》ロールが伝えてくる。 「あんたは、いつだって欲しいものをくれた。 求めれば……いいえ、そうでなくたって、応えてくれた」 掬い上げられた手。囁かれた言葉。 不器用に求めたものも、隠したものも。 ぜんぶを拾って、与えてくれた。 「でも、嫌なことはひとつもしなかった。 わたしがほんとに嫌なことは――ひとつも」 だから、伸ばされた手を受け入れてしまった。 今だってそうで――思えば、はじめからだった。 「イヤならちゃんと教えてくださいよォ? 僕だってアンタが厭だと思うことはしたくないですし」 「……そういうの、ぜんぶ。 わたしだけの特権にしたかったと言ったら、笑う?」 (→) (202) 榛 2021/05/01(Sat) 15:46:43 |
ニアは、現実の生を思う。 (a58) 榛 2021/05/01(Sat) 15:47:32 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>202 「もう、分かっているかもしれないけれど。 現実のわたしは、ここにいる資格なんて持たなかった。 ……人を殺めこそしていないけれど、ただの犯罪者よ」 両親に捨てられて、頼れる親族も無く。 兄は仕事にのめり込んで、ちっとも帰ってこない。 学校にも馴染めなくて、高校からは通信制の学校を選んで。 寂しさを埋めるように電子の海にとっぷりと浸かって――そうして、溺れた。 「それに、ひどい引きこもり。 モニターが家族でキーボードが友達の、つまらない子よ。 ――それでも、わたしのこと、」 「ねえ、それでも―― わたしのこと、愛せるっていうの?」 いつかと同じようなことを言いかけて、口を閉ざす。 その答えはとうにもらっている。いいえ、と呟く。 「……それでも、わたし――」 (→) (204) 榛 2021/05/01(Sat) 15:51:52 |
ニアは、青年に手を伸ばす。 (a59) 榛 2021/05/01(Sat) 15:52:27 |
ニアは、青年の左手をそっと握る。 (a60) 榛 2021/05/01(Sat) 15:53:41 |
ニアは、歯を立てず、彼の左手の薬指をやわらかく食む。 (a61) 榛 2021/05/01(Sat) 15:53:59 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>204 >>a59 >>a60 >>a61 ――それから、唇を離し、金の瞳を真っ直ぐ見つめて。 目を細める。逸らしはしない。 青年は守ってやりたいと言ってくれたけれど。 大人しく守られてばかりの、 か弱いお姫様になるつもりはない。 だって、この寂しがりの青年一人分の―― いいえ、“技術指揮シトゥラ”と、 その中にいるかもしれない、あんたのこと。 二人分の重さを支えなければならないから。 だから少女はその足で立って、青年に真っ直ぐ微笑みかける。 逃げはしない。――逃がしも、しない。 その瞳から餓えの色はすっかり薄らいで、 しかしそれでもやっぱり、すこしばかりは残っている。 ……このどうしようもない寂しがりにとっての 『すこしばかり』が、 万人にとってもそうであるとは限らないけれど。 ロール 役割に浸されきったあの頃より、 正気の色であることは確かだ。 瞳の中、微かにたたえられる餓えが、 青年の手を食んだ行為が、包む両手の温もりが。 拙い言葉の隙間を、埋めてくれればいい。 (→) (205) 榛 2021/05/01(Sat) 15:55:21 |
ニアは、目の前のひとを想っている。 (a62) 榛 2021/05/01(Sat) 15:56:07 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>205 これはただひとりへ向ける言葉だ。 寂しがりでひどいわたしから、寂しがりでずるいあんたへ。 この【記録:ログ】を覗き見る無粋な誰かさんにも聞かせるのは、 すこしばかり――いいえ、とっても癪だけれど。 ❀ ふわりと微笑みを浮かべる。かたい蕾がほころぶように。 薄紫の、正直な瞳。その目元に慕情をたたえて。 隠す言葉も、密やかな行動も、胸中で独りごちる声もなく。 嘘つきで、肝心なことには噤んでばかりだった小さな口で。 少女はようやく、言葉にする。 「――好きよ」 真っ直ぐに、想いをかたちに変える。 目の前の愛しいひとが、そうしてくれたように。 「約束を、無かったことになんてさせないわ。 わたし――これから先、ずっと。 あんたの傍で、生きていたいもの」 「死なないでください、僕がアンタに願うのはそれだけ。 最初に言ったでしょォ──僕は寂しがり屋なんで」 (-137) 榛 2021/05/01(Sat) 15:57:21 |
ニアは、恋をしている。 (a63) 榛 2021/05/01(Sat) 15:57:38 |
ニアは、寂しがりだ。 (a105) 榛 2021/05/01(Sat) 22:35:20 |
ニアは、ひどく――ひどく、負けず嫌いでもある。 (a106) 榛 2021/05/01(Sat) 22:43:41 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>256 頬に添えた手をそのままに、顔を近づける。 金色と薄紫がわずかに混じりあうほどの、 口づけでも贈るかのような―― けれど、決して触れ合わない距離まで。 「褒めてほしいのなら、ふ、あは。 ……もっと上手に、おねだりすることね?」 そうして、口元をほころばせて。 わざとらしくたおやかに笑んで、告げる。 「でも、仕方ないから誉めてあげる。 ――ありがとう、約束を守ってくれて」 それは彼の未来を縛るための、強欲な言葉。 同時に、少女の未来を捧げる言葉でもある。 「わたしも嬉しいわ。 ねえ、今度こそは、一緒に生きてちょうだいね」 (-202) 榛 2021/05/01(Sat) 22:45:59 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-208 「――――ッ、」 ずるい。 意地悪を言ったと思ったら、すぐにそうやって優しくする。 ……ほんとに、ずるいひと。 「破ったら、承知、しないわ」 青年の視界の外から返す声は、潤んでいる。 すん、と鼻を鳴らす音。 (-210) 榛 2021/05/02(Sun) 17:59:25 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-211 青年の肩口に埋めるように顔を伏せる。 くぐもった声で「泣いてないわ」と分かりやすい嘘を吐いて。 その姿勢のまま、ぽそぽそと話を続ける。 「なによりまず、怒られるでしょうね。悪いこと、したもの。 ……そのあとで、会いに行くわ」 (-222) 榛 2021/05/02(Sun) 22:03:51 |
ニアは、ホワイトボードの前に立っている。 (a115) 榛 2021/05/03(Mon) 0:22:53 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>サダル どことなく周囲の目を気にしている様子がありつつも、 “話”をするため、彼の姿を探している。 星はもう無いから、自分の目と足で。 ――帰ってしまうまでに、間に合うかしら。 (331) 榛 2021/05/03(Mon) 0:34:10 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-226 「こどもあつかい、しないで」 たどたどしく返しながら、 青年の服の胸元をくしゃりと握りしめる。 ――細い肩が跳ねて。 「……ぅ、」 息を詰めて、しゃくりあげる。 少女は泣くことに慣れていなかった。 しばらく、青年の腕の中で下手くそに涙を零している。 顔だけは見られないように、押しつけたまま。 (-227) 榛 2021/05/03(Mon) 2:29:59 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-228 青年の胸中も知らず、ひくひくと泣き続ける。 知ることができたら、怒っていただろう。たとえ泣きながらでも。 泣いて、泣いて―― おさまった頃にやってきたのは、羞恥心と後悔。 それから、これからのこと。 「――――、」 彼の肩は、涙のあとで濡れている。 すっかり赤くなった目元をそこから離せないまま、口を開く。 「あんた、……なにをしてるひと?」 何から問うたものか迷ったすえ。 涙の色が残る声で、最初に出たのはそんな質問。 (-229) 榛 2021/05/03(Mon) 3:19:14 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-231 顔を離して、明瞭になった声で。 言いにくそうに、現実の自分を明かす。 「……引きこもりの高校生よ。 通信制だから、登校拒否ってわけじゃないけれど。 家族は……兄さんだけ。 ちっとも帰ってこないから、家を出たって問題ないわ」 左手を動かして、青年の手を握る。 指を深く絡ませる。 じんあい ニア 「名前は、ニア。仁愛と書いて、仁愛」 (-232) 榛 2021/05/03(Mon) 4:22:59 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>メレフ 少女が殺した男性、『兄さん』ことケイプ・バーニー。 その友人だった設定を持つ彼。 警戒して、嘘を重ねたが…… 味方であったらしい……。 (設定上とはいえ、悪いことをしたわよね。 ……でも、わたしのせいじゃ) (…………わたしのせい、よね……。 『ニア』が来たせいでああなったのだし……) (そもそも、どのくらい覚えてるのかしら。 NPC? プレイヤー? 実感はどのくらいあるの?) 心中の独り言がやけにうるさい少女は、 すこし離れたところから様子を伺っている。 ――何かの拍子に目が合えば、ピシ、と固まって。 逸らしもできず、男の顔を凝視しているだろう。 (358) 榛 2021/05/03(Mon) 13:22:48 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>382(>>-264) 壊れた時報 キュー 「NPCってことかしら。 …… 下手な嘘 に聞こえるのだけど」あっさりと気遣いを無下にする。それから、首を傾げる。 少女は彼が反対言葉でなくなった事実を知らない。 「面倒な話し方はやめたの?」 すこし考えて、とある少年に教わったことを思い出す。 はいかいいえで答えられる質問。 それなら嘘つきと正直者が分かるはずだ。 「正直に……話しやすいように、答えていいわ。 あんたは、『キュー』?」 /*会議室で話されていた内容は《観測者》ロールで把握しています。 エピローグ以降のことは把握していません。 (387) 榛 2021/05/03(Mon) 19:53:05 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>394 サダル 「……だから、あんたわたしに甘すぎなのよ。 お世辞じゃないのは分かったけど……。 向こうのわたしを見て、幻滅しても知らないわよ」 お馴染みになりつつある、呆れた調子で。 でも安心してほしい、容姿も性格も現実とさして違いはないです。 引きこもりツンデレ美少女ハッカー。どんなラノベ? それから、唐突に11桁の数字を口にする。 続けてアルファベットの羅列も。 「さっさと怪我を治して連絡することね。 ……いつまでも寄越さなかったら、変えてしまうから」 戻れば忙しくなるであろう事故の被害者への気遣いか、 通じない連絡をすることを恐れる寂しがりの発露か。 お兄ちゃんなら、きっと真意は分かるはずだ。 (417) 榛 2021/05/03(Mon) 22:08:47 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>433 >>434 サダル 無言ではあるが、 心なしか満足げな様子で暗記しているさまを見ている。 小さい花のエフェクトとか、微かに見えそう。 個人情報を守っているのを見て、律儀ね……と思った。 やっぱりそんなだから気疲れするんだわ……とも。 「なに――」 手招きに首を傾げたのも束の間、 あっさりと彼の腕の中に閉じ込められる。 なにが起こっているのかよく分からない顔でその数秒を過ごし、 「……ええ、そう、ね……?」 やっぱりなにが起こっているのかよく分からない顔で頷いた。 ――もう数秒が経てば、ほんのりと頬を染めて怒り出し、 『戻ったらすぐ連絡先を変えてやる』と、 思ってもない脅し文句で、ありもしない未来を語るだろう。 本当の未来がどうなるのかは―― 少女の携帯の電話帳、並ぶ名前の少ないそこに、 『サダル』の名前が追加されるかは―――― 現実に戻る彼と少女の、これから次第だ。 (449) 榛 2021/05/04(Tue) 1:03:32 |
![]() | 【神】 兎系 ニア>>G38 >>G39 ブラキウム 「――けど、やめておくわ」 近くにあるホワイトボードへ近寄る。 ペンを手に取って隅の方に何事かを書き記しながら、 続きを口にする。 「犯罪者になるのは仮想空間だけで結構。 ……次は、正規の方法で遊びに来るわよ」 言い切って、かち、とペンのキャップを締める。 許されるのならね、と控えめにつけ加えた。 それからペンを元の場所に戻し、振り返って。 「それじゃ、働き者さん。それまでお元気で」 そう言い残して、会議室から立ち去るだろう。 小さな星とリボンのついた、 あなたたちから貰った羊のぬいぐるみをしっかりと抱えて。 (G40) 榛 2021/05/04(Tue) 1:45:59 |
![]() | 【置】 兎系 ニアお疲れさま。 /*ホワイトボードの隅に、小さく書き加えられた文字。 記名も連絡先もない。 (L8) 榛 2021/05/04(Tue) 1:48:46 公開: 2021/05/04(Tue) 1:50:00 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>447 メレフ 「…………。 そうね、わたしから話せることは少ないけれど。 一度くらいなら、話してもいいわ」 冒頭の『…………。』は、 (設定も起こったことも話しづらいのよね。 殺人鬼の話を実体験として話すのもそうだけれど、起こったことって―― ほとんど、恋バナじゃない? 無理よ、どんな顔して話せっていうの? 断るべきね。 ――でも、わたしの知らないあのひとの話を知っているかしら。 不正に潜り込んだ手前、ログの開示も頼めないし、 そもそもしてもらえないでしょうし。 …………。一度くらいなら、いいわよね) の、『…………。』である。 この間三秒足らず。 (→) (465) 榛 2021/05/04(Tue) 4:06:46 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-283 紫藤、と心のうちで繰り返す。 吐息だけで、響きを転がしてみる。 (紫藤、……どう続くのかしら) 苗字を知ったばかりなのに、まだ呼んでもいないのに。 もう名前まで欲しくなっている。 そんな自分を、少女は自覚していない。 ロール そんな少女だから……餓えた獣の役割は、 与えられるべくして与えられたのかもしれなかった。 (→) (-285) 榛 2021/05/04(Tue) 4:40:40 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-283 >>-285 どうですか?と問われて、 弾かれたように青年の顔を見上げる。 ――うるさい、らしくないなんて知ってるわ。 そんな毒を吐くため、わずかにひらいた口をそのままに。 握った手にきゅ、と力を籠める。 左手の薬指を撫ぜた意味。苗字を揃える意味。 頬を染めて、赤くなった目元を緩めて。 すこしだけつっかえながら、言葉を返す。 「良、いと思うわ。 ……可愛いお嫁さんに、してくれる?」 「将来の夢は〜〜可愛いお嫁さんを貰う事かなァ」 (-286) 榛 2021/05/04(Tue) 4:54:33 |
ニアは、建物の陰に隠れた。 (a153) 榛 2021/05/04(Tue) 14:26:46 |
ニアは、建物の陰から、メサに視線を送っている。 (a154) 榛 2021/05/04(Tue) 14:27:18 |
ニアは、声を掛けるべきか迷っている。 (a155) 榛 2021/05/04(Tue) 14:27:50 |
ニアは、じーっとメサを見ている。 (a156) 榛 2021/05/04(Tue) 14:28:11 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → ただの冒険者 メサ>>t1 建物の影から見ている。 この手で殺めてしまった女性のことを。 (あの人が覚えてるなら、謝らなければならないけれど―― 顔も合わせたくないんじゃないかしら。 ……それに死んでから会ったあの人、 ちょっと……本当にちょっと、ちょっとだけ怖かったし。 でも、言いたいことのひとつやふたつはあるんじゃないかしら。 逃げたらダメだと思うのよね……。 通りすがってみる? 声を掛けられなかったらそれでおしまいってことで……。 ああダメ、それだとわたし、無視してるみたいじゃない) 内心がうるさい少女は、あれこれと考えながら。 見ている。建物の陰から、メサにじーっと視線を送っている。 (-290) 榛 2021/05/04(Tue) 14:44:50 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → ただの冒険者 メサ (-292) 榛 2021/05/04(Tue) 14:57:52 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → ただの冒険者 メサ>>-293 「そう、NPC……。それに、覚えてるの」 呟いて、俯く。沈黙。 すぐに顔を上げて、影から足を踏み出す。 彼女の正面に立って、口を開く。思いを言葉にする。 「わたし、あんたに最低な……許されないことをしたわ。 だからあんたは、これを受け取らなくてもいい。 ただ、言わせてちょうだい。 ――ごめんなさい。 それと…… あのときは、守ってくれて、 ……ありがとう 」……少女は、素直になるのがとことん苦手だ。 どんどん声が小さくなって、 はじめは合わせていた目が徐々に逸らされていった。 (-294) 榛 2021/05/04(Tue) 15:22:33 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → ただの冒険者 メサ>>-295 「――っ、ええ、」 息が詰まる。声が震えた。 吸って、吐いて。 顔を上げて、今度こそ最後まで逸らさずに。 「覚えてるわ。あんたのことも、『ニア』のことも。 ここでのこと、ずっと忘れない」 巡りあった人たちのこと、犯した罪。 嬉しかったこと、苦しかったこと、すべて。 ニア ひとつ残らず、現実の仁愛のところへ持っていく。 (→) (-296) 榛 2021/05/04(Tue) 17:06:34 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → ただの冒険者 メサ>>-295 >>-296 「そう、ね。 ……すぐには難しいでしょうけど、嫌なところくらいは。 なおせるように、心がけてみるわ」 もっと、明るくて、素直で、捻くれてない―― まっすぐで可愛い女の子に、なりたかった。 仮想の世界じゃなくて、現実で。 すこしくらいは、そう変われるのだろうか。 ……以前よりは難しいことじゃないのかもしれない。 だって、目指すべきお手本をもう知っている。 「ありがとう、メサ」 笑みを返す。目の前の、優しくて、素敵な―― なりたい女の子の真似をするように。 (-297) 榛 2021/05/04(Tue) 17:08:17 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>491 キュー 「……そんなの、決まってるじゃない」 潤んだ声で、呟く。 ――きっと涙腺がおかしくなってしまったんだわ。 わたし、こんなにすぐ泣く子じゃないのに。 帰ったら、たくさん謝ろう。 許してもらえるまで謝って、それからお願いをする。 わたしはまだ子どもで、そのくらいしかできないけれど。 ――悪いことをしないで、今度は胸を張れる方法で。 もう一度、ニアとしてここに来るために。 できるだけのことを。 「返事は変わらないわ。 “またね、キュー”。 ……ちゃんと、待ってなさいよ」 手を握って、すこし赤くなった目で笑った。 (498) 榛 2021/05/04(Tue) 17:49:20 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>492 メレフ 物静かというより、人と接するのが苦手なだけだ。 それが原因で通信制の高校を選んで引きこもったくらい。 コミュニケーション能力の乏しさは筋金入り。 「……そうかもね。 あんた、現実でもそうなの。老成してるって言われない?」 あまり感慨はなさげに、かたちだけの質問。 それから、話題を立ち返らせる。 「まあ、年が近いなら会いやすいかしら。 アドレスを教えておくから――」 悪戯の後始末をつける必要があることを思い出す。 ……しばらくは連絡がつきづらいかもしれない。 「――いいえ、あんたの連絡先を教えてくれる? 落ち着いたら、こちらから連絡するわ」 (499) 榛 2021/05/04(Tue) 18:12:19 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → ただの冒険者 メサ>>-298 「……言われなくたって。 あんた、やっぱり優しすぎると思うわ。 長生きしたければ、前方より背後に気をつけることね」 笑顔はすぐに引っ込んで、不遜な物言いが返ってくる。 つんとした顔で言葉を続ける。 「――あんたこそ、お元気で。 実装されるように、要望くらいは送っておいてあげる」 やっぱりまだまだ捻くれている少女は、 一方的に素直じゃない『またね』を言い残して踵を返した。 (-299) 榛 2021/05/04(Tue) 18:28:42 |
![]() | 【人】 兎系 ニア>>507 メレフ ふうん、と相槌を打つ。 現実の彼は同い年で、スキンシップの激しいハーフの男の子。 なんとなく想像できるような、 会ったらやっぱり同い年であることに驚くような。 「なんでそこであのひとの名前が――、 ああ、いいえ、それもあるわね」 引っ越しをすることになる (※確定ロール) あながち間違いではない。 「……他にもちょっと。忙しくなりそうなのよ」 メモを受け取りつつ。 答えを濁した彼女が正規のプレイヤーではなかったことを、 近いうちに知ることになるかもしれない。 書き添えられた名前を見て、少女も名乗り返す。 ヤダ ニア 『矢田 仁愛』。それが現実に生きる十七歳の少女の名前だ。 ――戻って、『落ち着いたら』。 ニアと名乗る少女から、今とさほど変わらない声で。 十七歳の少年のもとへ、一本の電話がかかることだろう。 (512) 榛 2021/05/04(Tue) 19:47:32 |
ニアは、とある路地裏を覗き込む。 (a161) 榛 2021/05/04(Tue) 19:54:28 |
ニアは、足を踏み入れ――少しの時間ののち、その場を後にした。 (a162) 榛 2021/05/04(Tue) 19:57:02 |
兎系 ニアは、メモを貼った。 ![]() (a163) 榛 2021/05/04(Tue) 20:33:57 |
兎系 ニアは、メモを貼った。 ![]() (a164) 榛 2021/05/04(Tue) 20:34:26 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-302 「ええ、いてあげる。言ったでしょ、 『寂しがりのあんたに付き合ってあげる』って」 少女の口から出るのはやっぱり、不遜な言葉。 けれど、あのときよりもやわらかい響きで。 口づけを落とされた薬指を一度見つめる。 それから、もう少し近い未来の話。 「……戻ったら、 ハッキングを怒られてから…… 会いに行くわ。すこし時間がかかるかもしれないけど、待ってちょうだいね」 (-327) 榛 2021/05/04(Tue) 21:20:24 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-328 「しょんぼりなんてしないわよ。 ……でも、着いてきてくれるんなら、」 うろ、と視線を彷徨わせて。 「一緒に、来てちょうだい。 兄さんはすぐには来られないでしょうし」 口ぶりから、実のところ兄のことが嫌いではないのが 伝わるかもしれない。 そもそも動機が、構ってもらえない癇癪である。 (-330) 榛 2021/05/04(Tue) 21:28:54 |
![]() | 【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-331 「その“わがままなお嬢さん”が――」 言い淀みながら、拙く青年の真似をする。 まだ幼さを残した少女は、 彼のようにはうまく言い切れないけれど。 「好き、……なんでしょ。 責任取って、わがままを聞いてちょうだい」 (-332) 榛 2021/05/04(Tue) 21:43:54 |
![]() | 【人】 兎系 ニア【ソロール】 ベッド、ドレッサー、クローゼット。 小さなカーペットが敷かれた、板張りの床。 他にも多少の調度品はあるだろう。 そんなごく一般的な、とある少女の客室。 ――壁に立てかけてあった壊れた弓はそこに無い。 少女から役割が失われたと同時に、消えていた。 腰掛けていたベッドから立ち上がる。 そろそろ、隠れていた穴から飛び出す時間だ。 (→) (531) 榛 2021/05/04(Tue) 21:46:57 |
![]() | 【赤】 兎系 ニア>>531 「ごきげんよう、ニアよ。 ――ここでは『ガルデニア』と名乗るほうがいいかしら」 同じ『陣営』として設定されていた者たちへ、 最後の挨拶を贈る。 「……あのお願い、聞いてくれたのよね」 あまりにも一方的で身勝手な、今際の言葉。 必死だったあの願いを聞き入れてくれたこと。 「キュー、ラム、モス。 それから、フール、スクリプト、リリス。もう一人の誰かさん」 それから、仲間であってくれたこと。 ……『設定』と言ってしまえばそれまでだけれど。 少女は彼らに手を伸ばさずに、彼の手を取ってしまったけれど。 「悪い子のニアに付き合ってくれて、ありがとう」 それでも、ひとりではなかった。 少女はきっとそのことに――彼らに、甘えていた。 「――ニアの人生も、悪くはなかったわ」 (→) (*3) 榛 2021/05/04(Tue) 21:49:20 |
ニアは、ログアウトボタンに指をかける。 (a171) 榛 2021/05/04(Tue) 21:54:44 |
ニアは、現実の仁愛に戻る。ベッドの上に、羊のぬいぐるみが残された。 (a172) 榛 2021/05/04(Tue) 21:54:51 |
![]() | 【神】 兎系 ニア>>*3 >>a170 >>a171 >>a172 穴から飛び出した、その続き。 ぱちりと目を開く。 身を捩る。痛みに悶える。 長く座っていたとき特有の、肩や腰の鈍痛。 薄暗い部屋を照らす、モニターの灯り。 物の少ない、寒々しい部屋。 戻ってきたのだと理解して、すぐさま携帯に手を伸ばす。 充電は案の定切れていて、性急な手つきでコードを差し込む。 起動するのを待つ。 やけに遅く感じて、そのあいだにすることを探す。 ――キーボードの上に手を滑らせる。 まず、忘れないうちにやること。 メモ帳を開いて、同い年の少年の名前と連絡先を記して保存。 それから、やらなければいけないこと。 メーラーを起動して、一通のメールをしたため始める。 (→) (G56) 榛 2021/05/04(Tue) 21:56:35 |
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