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【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「はあ」 花の香がした気がする。路傍に咲くそれではない。 押し付けられた花束のような、意識を逸らせないもの。 「いいですけど」 拒めない。親しい人間を守れない、なんてことがあってはならない。今も己を蝕んでいる自己価値の証明。 喉元に切っ先が突きつけられたような感覚を、努めて呑み込んで、淡々とした言葉で返す。 目の前を見ているようで、 遠い何かのリフレインを感じている。 それだけ、根深い人生観を突き、穿り返されている。 「どうなっても知りませんよ」 「俺はあんたほど、この関係に思入れはないんだから」 無いとしても、守ろうとしてしまう。 全体の最適のために己を擲つ人間ならば当然のことだ。 (-262) backador 2023/09/16(Sat) 11:54:11 |
【人】 路地の花 フィオレ「みんな、元気にしてた?」 落ち着いた頃に再び外へ繰り出して。 寄付や差し入れのためによく訪れている、 院内に入るや否や。ワイワイ集まってきた子供たちの頭を慣れたように撫でている。 世間のざわつきに子供たちは気付いているのかいないのか、ほとんど変わった様子はないけれど。 この場所に何もなければいいと思うのだ。 子供たちが、社会の闇に晒される必要はない。 「……守ってあげないと」 どうしたのー?と足元から声を掛けられて。小さく笑った女は、何でもないのよと目線を合わせるようにしゃがんで。 その額にキスを送ってあげるのだ。 #養育院 (58) otomizu 2023/09/16(Sat) 15:53:17 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「ああ、」 「よかった!」 ぱ、と密着していた身体を離して。 ヒールでいつもよりも近い位置にある顔を見上げる。満面の笑み。 そう言ってくれるだろうと分かっていたかのような。 背に回していた腕は、後ろ手に。 手の中に隠した小さな注射器は、ポケットにするりと仕舞われた。 「どうなったっていいわ。あなたがいなくならないのなら」 「"あなたが何しようと勝手に喜んでる女"で、変わらず物好きなんだから」 目を細め、口元がにまと弧を描いた。 女は色んな顔を使い分けるもの。 傍に寄せたが最後、蔦を絡みつかせて逃がさないように。 「それでね、私にも守りたいものがあるの」 「テオが私を守ってくれるなら、安心して意識を向けてあげられるわ」 自分よりも立場の弱い、小さな命。 この町にはたくさんの、恵まれない子供たちが暮らしている。 もし、養っている大人が捕まるような事があったら…と思うと気が気ではないのだ。 「加えてより安心を取るなら、出来る限り一緒に生活できたほうがいいんだけど……」 新しく用意した方がいいかしら、なんて唇に指を当てて。うーんと声を上げている。 あなたの事情を置いて、話がどんどん進んでいく。止めた方がいいだろう。 (-272) otomizu 2023/09/16(Sat) 16:27:39 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「……ああ」 今見せた、害意とも言い難い何かの気配に、 首筋を這うかのような鈍い警鐘がした。 ほんの僅かでも不自然な動きの名残を見せたならば、周囲にも、勿論あなたにも警戒していた男は、何をしようとしていたかはともかくつぶさに感じ取って。 そして余計な衝突のないように黙って──線を引きなおす。 今度は、外側に。 「今俺にリードを付けておくのは良い判断じゃないですか。 俺にも……変に自分の命を使い潰さなくて済むという点で、しっかりと利がある」 不可解には思わない。証拠に今自分は笑っている。女であれ男であれ、水面下で駆け引きをするのは当然で、嫌いではなかったから。 男は時には知らぬふりをしてでも相手を悦ばせてやるべきだ。 枯れるまで面倒を見てやる。それが甲斐性というもの。 「住所でも教えてやりましょうか? 来たけりゃ来ればいい。何もありませんけどね」 ただ好かれるよりも、価値を見出されるほうが、 こちらにとってはよっぽど上等に思えた。 (-274) backador 2023/09/16(Sat) 16:49:49 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「ウィッグで、切り替え出来て……案外、便利かもよ…?」 仕事の時と、そうでない時と。立場が上がったんだから、威圧感はあって損しないわよなんて無責任に。 身体を重ねるようになったのは、ここ数年の話で。 最初こそ、仕事で傷付いた心を慰めてもらう目的もあったのだけれど。 いっそ開き直ってからは、温かさを求めてねだることも増えた。 ▽ (-290) otomizu 2023/09/16(Sat) 19:06:35 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡頭を撫でてくれたその手が、頬を撫でてくれた指先が体を這う。 あなたの触りたいようにさせていたかと思えば、触ってほしい場所を囁いて。 貰った快楽を逃さないように、強く抱き締めて。 愛撫されたところから、ぞくりと背筋を快楽が走っていく。 口付けの合間に、漏れる声が耳に響く。 唇が離れると、名残惜しそうに絡めていた舌から糸が引いて。 艶めかしく光る口元をそのままに、上気したような顔があなたを見上げる。 首筋に唇が触れる。ごく、と喉が鳴って 小さく声が漏れる。 「……、…」 片足を、緩慢な動作で抱えて。 女の弱い部分を曝け出す。生娘のような恥じらいを見せることも、殆どなくなった。 期待するように、熱い息を吐きながら あなたを見つめている。 (-291) otomizu 2023/09/16(Sat) 19:07:20 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロあなたの警戒に気付いていたのか、いなかったのか。 何事もなかったかのように、笑ってみせている。 ただきっと、この行動で。 あなたからの評価が変わったのだろうことは分かる。今まで、何度も引き直させたものだ。 否、それを承知の上での行動だったのかもしれないが。 「そうね、放っておいて…あなたが知らぬ間に壊れたりしてもコトだし。 四六時中とは言わずとも、目の届くところにいてほしいわ」 「いっそ私好みの首輪を選んで、着けてあげるのもいいかもしれないわね……」 思いの外前向きな態度が返ってくるものだから、いつもの調子で言葉を続ける。 今度は、一般論ではなく。エゴのようなものだ。 「あら、嬉しい」 「何かあった時、面倒にさえならないのなら歓迎だわ。テオの家にはいつか行ってみたいと思っていたし!」 案内してくれてもいいのよ?とは言うけれど。 状況が状況でもあるし、今日のところは断ってもすぐに引き下がるだろう。 住所が分かればいつでもいけるのだし。 「それなら私は、いざというとき逃げ込む場所を用意しておくことにするわ。 仕事の上司が私に甘くて、別荘を用意してくれるって言ってたのよ」 (-296) otomizu 2023/09/16(Sat) 19:32:01 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「片腹痛いですね。あなたに俺の飼い主が務まるとは到底思えません。なんならあんたより俺のが飼い主向きだと思いますよ、お嬢さん」 こちらとて調子が戻ってきたのか、売り言葉に買い言葉。 本気にしたわけでもないが、さりとて冗談でも引きはしない。 「隠れられる場所があるなら用意しておくべきでしょうね。 ……別荘の用意ができる上司か。豪胆だな。 俺ならば持て余しそうではあるが、にしたってだ」 花壇置き場にしかならないだろうし、 いざ自分が逃げ込むとなったらどこぞのホテルで十分だろうが。 そういう仕事ってやっぱり常識に囚われていないなあ。 「話が上手い事纏まってよかった。 もし、万が一フィオレさんを怒らせるようなことがあったら、 埋め合わせはただでは済みそうにないですし」 (-315) backador 2023/09/16(Sat) 21:26:25 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「頼りにしてるわ」 でも今はあんまり説得力がないわね、なんてくすくす笑って。 「また、突然ね。いがみ合ってるって言っても、警察が突然踏み入ってくるわけでもないでしょう? 何年とそうだったから、ずっとそうであるとも限らないっていうのは分かってるつもりだけど…」 「昔は、いつもの場所が突然ごろつきにめちゃくちゃにされて……力がなかったから、小さい子を吊れて一緒に逃げたものだわ」 理解は出来る。そう言っておいてもらえたから、あなたの部下は問題なく逃げられるはずだ。 まるで何かが起こる、とでも言いたげな口ぶりには 流石の彼女も怪訝そうな様子を見せてはいたけれど。 「うん」 「ファミリーの外にも仲良しの人はいるし、いざとなれば行きずりの人でも捕まえられるわ。 一日だけなら、どうにでも出来る」 「別のところにお部屋を持ってはおきたいかも。お金を用意してくれるっていうなら甘えちゃおうかしら」 言葉の裏を読めるほど賢くはなかったから、飲み込んだ言葉を察することはなかった。 それに、ファミリーのことを掛け値なしに信頼しているから。 疑う事なんて出来なかったのだ。 (-330) otomizu 2023/09/16(Sat) 22:23:31 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「じゃあそれでもいいけど」 「あなたの持つリードを思い切り引っ張って、振り回しちゃってもいいのね?飼い主さん」 首輪がついたって大人しくしてあげないんだから! 悪戯を思いついた子供のような顔で笑ってみせて。 来た道を、あなたの腕にくっついて戻ろうとするのだろう。振りほどいたっていい。 「逃げられる場所はいくつか用意しとけって言われてたからね。 私の部屋と、あなたの部屋と…もう一つあれば足りるかしら」 「私も殆ど夜は人の家かホテルかだし。別荘どころか自分の部屋だって、殆ど使ってないんだけど」 殆ど荷物置き場だ。 とはいえ、この状況では仕事もまともにできないだろうから。 しばらくはあなたの家に転がり込んだりしているのだろうが。 「私、そんな怖い女に見える?」 「精々、あなたが床の上で駄々こねるまでねちっこく口説き落とそうとしてやるくらいよ」 悪い女。 「むしろ、すぐに前向きな返事がもらえて良かったわ。 もっと違う手段を取らなきゃいけないかもって色々考えていたものだから」 (-342) otomizu 2023/09/16(Sat) 23:37:37 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ周りの噂から、心配になって。 何も起きてやしないかと、連絡を一つ。 電話をかけてみるが、あなたは出られるだろうか。 (-355) otomizu 2023/09/17(Sun) 0:01:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「ウィッグだあ?」 ごつごつとした指が、あなたの髪だけをさらりと梳かす。 指の間を流れていく束をくるくると弄び、体の脇へと流していく。 アレッサンドロの仕草だけ見れば、あなたの肌や髪や、 そういったものの手触りを好んでいるように見えた。 「面倒そうだし、男がするのはダサくねえか…」 彼はあまり人前で出すことはないけれど、 ダサいだのなんだの気にする心を、この年になっても持っている。 そうしてそういう話をしながらも、 慣れた手つきであなたの服を捲り、開く。 あちらこちらに触れて、――おそらくは、お互いの――昂りをまるで 零れ落ちるほどに、湧き起こす。 (1/2) (-362) gt 2023/09/17(Sun) 0:19:50 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレそうした行為が始まれば、アレッサンドロは口数を減らす。 その見た目からはかけ離れた緩慢で繊細な手つきで ずぶりとその体に沈みこんでいくように。 「……、」 はぁ、という息の音が、首筋を撫でて広がった。 肌に浮いた汗を舌がすくい、掌が豊かな乳房をするりと撫でて、 つんと立ったその先端を指先で扱くように触れる。 胸を弄う手と、足を押さえていた手と、口と。 全てが別の生き物のように、別々に女を苛んで――あるいは、愛するように触れて。 くち、と。 服と布の隙間から足の付け根に滑り込んだ手が、 かきわけるように粘膜に触れる。 お互いの肌に篭る湿り気が、蜜のように一筋滴り、シーツに落ちた。 (2/2) (-363) gt 2023/09/17(Sun) 0:20:02 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ丁度その時、男はやらないといけないことが一つ増えた辺りで。 さてこれをとりあえずは……と目の前のものを見つめていたところ。 震えるスマートフォンに気が付けば手に取って相手を確認する。 すれば大好きな貴方の名が表示されたから、いちもにもなく通話に応じた。 「──ねえさん? どうかした?」 声色は明るく、それでもどこか貴方を気遣うように。 今日の見回りで街中の様子を知っているからこそ、不安はそちらにも波及しているだろうと予測はできたから。 (-377) mspn 2023/09/17(Sun) 0:57:44 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ明るい声が返ってきて、ひとまずほっとする。 電話に出られる状況でいるというだけで、これほど安心できるものなんだなと思って。 「フレッド」 「ううん、今……凄く町がざわついてるじゃない?」 「大丈夫かなって思って。何かあっても、おかしくない状況だから……」 (-379) otomizu 2023/09/17(Sun) 1:02:26 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ貴方が名を呼んでくれると安堵する。 内心で息を吐きながらも、やっぱりそういうことかとは納得して。 「──ぜんぜん! 大丈夫だよ、オレは。 今日も仕事元気にしてたし」 「今さ、ちょうどねえさんに連絡しようかなって思ってて。 だから電話来てうれしくもなって、さらに元気になったところ!」 「ねえさんも大丈夫そう? 困ってることとか、ない?」 (-388) mspn 2023/09/17(Sun) 1:30:43 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「ダサくなんてないわよ、……禿げるんじゃないかって、気にする方が」 よっぽど、じゃない?なんて。 よく手入れされた髪が、するりとほどけていく。 脇に流された髪はベッドに広がって、菫色で覆ってしまうくらい。 似合うと思うんだけどな、と思いながら。 与えられる快楽に身を任せている。 触れてほしいと思うのなら、きっと示してくれるはずだと思ってはいるのだけれど。 ▽ (-399) otomizu 2023/09/17(Sun) 2:47:07 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「……、んっ、は…」 優しい手つきは、あたたかさを分けてくれるようで。 自分が火照っているのか、時折体温が混ざってわからなくなる。 じんわりと伝わる快感に身が小さく震えて、与えられる刺激は抑えられない喘ぎを誘発した。 熱い息も、甘い声も、"きもちいい"を示している。 下腹部が刺激を受け取る度に疼いて、直に触れずともじっとりと湿り気を帯びている。 かたく尖った乳房の先は硬度を増し、比例するように体を震わせて。 その間に他の箇所に触れられると、意識を向ける先を定められず 不意に達してしまいそうになる。 そのくらい敏感になるほど、この体は愛されることに慣れてしまっているのだ。 「さわん、なくて……いい、の」 一番大事なそこにあてられた指が入っていくのなら、歓迎するように甘く締めつけるだろう。 一度はいれば逃げられないと、花が蔦を絡ませるように。 は、は、と息を吐きながら。首に回したままの腕に力を込めて、耳元で囁いた。 (-400) otomizu 2023/09/17(Sun) 2:47:49 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「正論は聞きたくないなあ」 と、声が零れて。 手が滑るように、全身のいたるところ――どこもかしこもを触れていく。 あちこちを撫でて、また髪を梳いて、そういう動きをするのだから、 きっとこの男はあなたの髪が好きなのだ。 ▽ (1/2) (-406) gt 2023/09/17(Sun) 4:59:43 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ何度も体を重ねるうちに覚えた、いくつかの箇所を緩く撫ぜる。 鼓動のように同じリズムで、 呼吸のように同じ強さで、 体の奥底までその熱が響くように。 「……、ふー……、ん」 爪の硬い部分がときたまあたり、指の腹で擦って、急にぴんと伸ばしてみたり。 体にゆるく回された腕が、ほんの少しだけ熱をあげる。 きつく締め付けられれば、それを内側からぐいと押し開きゆっくりとかき回す。 くち、くち、くちゅ、と水音が鳴って、、 ブラインドから差し込む光に性愛の音が沈みこむ。 「ん、……」 首筋のあたりに、吐息が触れた。 手が一度離れて、かちゃり、と金具の音がする。 下着を押し上げるほどに膨らんだ男性器が、白く滑らかな肌に押し付けられた。 「フィオ」 問いかけに返るのは言葉ではなく、その名と口づけ。 (2/2) (-407) gt 2023/09/17(Sun) 5:00:36 |
【神】 路地の花 フィオレ「あら…アレ、来られないみたい」 カポ・レジームの名を馴れ馴れしく呼びつつ、眉を下げる。 「カンターミネも来られないって連絡があったし、日持ちするものは取り分けておいてあげましょ」 #アジト (G44) otomizu 2023/09/17(Sun) 10:31:38 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ「ふふ、姉さんはいつだってフレッドが心配なんだから」 あなたも同じように大事に思ってくれていることが伝わる度、胸が暖かくなる。 こんな状況下でも、安心して笑うことができる気がするのだ。 「姉さんは大丈夫よ、ただ…」 「子供たちが心配だわ、養育院の経営者が万が一捕まったりするのを考えたら放って置けない」 「だから、なるべく見ておいてあげたいんだけど……」 (-446) otomizu 2023/09/17(Sun) 10:54:22 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ「オレだってそうだよ、ねえさんのことがいっつも心配」 いつものように気遣ってくれる言葉が胸に染み渡る。 電話越しに伝わる声は喜色を帯びたものだと、そちらにも伝わることだろう。 ただ届いた不安を耳にすれば表情を引き締めて。 「……そんなこと、ないのが一番だけどな。 でもどうなるのか全然わかんないもんなぁ……」 「えっと、オレも空いた時間は様子見に行くようにするよ。 ちょうど持っていったらいいかなってものもあったし……」 貴方は変わらない、昔からずっとそうだ。 子どもたちを大切にして、愛してくれる。 そんな貴方がいるから今の自分が居るのだと、改めて噛み締めるような思いを抱きながら。 すればなんだか顔が見たくなってしまったものだし、元より用事もあったことだから、と続けた。 「ねえ、フィオねえって今どこにいる? ちょっとだけ会えたりしないかな、渡したいものあって。 ただのお裾分けなんだけどさ、にいさんには渡したからねえさんにもって思ったんだけど……」 (-450) mspn 2023/09/17(Sun) 11:09:10 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「あんたの伝手で助けを得るの、 いよいよもって法令に喧嘩売ってる気がするなあ」 迂闊な真似をするな、と𠮟りつけながら、 ここで漸く抵抗の意志を見せて振り払う。 あんまりにも遅すぎる抵抗な気がしなくもなかった。 「俺にとっては恐怖の象徴ですよ。 以前言った通り。一番ろくでもない手合い。 ……重ねて言っておくが、あんた自体にはそこまで思入れは無いからな」 これはただ突き放す言葉というよりかは、 線引きを明確に示している、切実なところからの発言。 勘違いしないでよねというツンデレ的なものではおそらくない。 「いい度胸ですね……首輪じゃなくて手錠のがいいか? 曲がりなりにも現職の警察なんだから、 度を超えたら普通にしょっ引きますからね。お忘れなく」 (-470) backador 2023/09/17(Sun) 13:24:37 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「?」 「どうして法令に喧嘩を売ることになるの?」 あなたに自分の立場を話したことはないから、きょとんとした顔。 そもそも逃げ場を作る時点で後ろめたいものがあると言われたら、言い返すことは出来ないのだが。 叱られたのなら素直に手を離す。 何もないよりはカップルにでも見せかけたほうが誤魔化しが効くのではないかとも思うのだが。 「もう、あんまり言われると私でも傷つくわ。……なんてね」 「いいもの、これから嫌でも気になるようにしてみせればいいんだから」 初めからあなたからの感情に期待なんてしていない。きっとそんな余裕もなかったのだろうと勝手に想像して、それなら積み重ねていくしかないのだし。それ自体は苦でもないのだから。 それに、今すぐに新たな線引きをさせることばかりが大事なわけではないし。 「手錠をかけて家に閉じ込めちゃう? でも、お留守番は苦手なのよね。そうなると嫌だから大人しくしてることにするわ」 肩をすくめる。 「って」 「え? テオ、警察の人だったの? 」初耳だ。まあ、と手を口に当ててぱちぱち瞬きを繰り返した。 (-480) otomizu 2023/09/17(Sun) 14:17:32 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「まさか花屋でもやってると思ってましたか?」 ボランティアとは言っていたから、 まさか勘違いされてるとは思っていないが。 「むしろ、今日それだけ不安がるあたり、 気づいているものだと思っていたが…… ……思えばだいぶ余計なことを言ってしまったな」 警察がここまで気を許しているのって、 結構な弱みになるんじゃないかと思わんでもない。 事の善悪は肩書ではなく人を見るべきだと思っているから、 その道理が通らなかった次点で付き合う気もないが。 「後ろめたいことがあって、 逃げるんだったら今の内ですよ?」 (-485) backador 2023/09/17(Sun) 14:27:09 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「お花屋さんだとは流石に思ってないけど……」 「意外ってこともないわね、よく似合ってるわ。聞けば納得。 同時に、あなたがあれだけ難儀だなんだって言ってたのもわかる気がするわ」 ボランティアだからこそ、仕事のことを忘れて話したいこともあるだろうと。あえて詮索を避けていたのだ。 「不安だったのは、立場に関わらず連れて行かれるかもしれないと思ったからよ。一般人でもいつ難癖つけられるか分かったもんじゃないじゃない」 「警察だからじゃなくて、テオだから心配だったし不安だったの」 こちらはこちらで、またあなたの事が知れちゃったなと上機嫌。 一向に離れるつもりも、敵意を向けるつもりもない。いつも通りの女がそこにいる。 肩書きを気にして生活するような人間なら、ここまで何も聞かずにいるわけもなく。 「逃げないわよ、住所教えてもらうんだから」 「今さらそんなこと言ったって離れてあげないわよ?」 (-516) otomizu 2023/09/17(Sun) 17:24:59 |
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