人狼物語 三日月国


76 【ネタRP】ナニやらシないと出られない!【事前ペアR18G】

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視点:


到着: 安住 香菜

【人】 安住 香菜

[─────むかぁしむかしのおはなし。


 近所に住んでた男の子に、
 あたしは恋をしてた。
 きっかけは、なんてことは無い。
 一緒に過ごして、遊んでいるうちに。

 おままごとして、つんだつくしを
 ご飯の代わりに出して、ふと思っちゃったの。
 「大人になっても、一緒にいたい」って。

 その頃のあたしは、今とは比較できないくらい
 素直で無垢な子だったから
 思った言葉をそのまま口にしたの。

 「ねえ、結婚したら、本当のおいしいごはん
  たくさん、毎日、出してあげる」


 神社の裏にある林の中、
 木々が作った『家』で、
 あたしはそう、告白した。]
(14) ヨキ 2021/06/04(Fri) 0:04:54

【人】 安住 香菜

[シロツメクサで冠作って
 たんぽぽ束ねて花束にして……

 そんな式を挙げられたなら
 あたしはどれだけ幸せだったろう!]
(15) ヨキ 2021/06/04(Fri) 0:05:26

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[─────けど、人生は御伽噺と違って
 何でもかんでも夢が叶うわけじゃない。]


  はい、鶏弁当390円ねー。
  ちょっと待ってね……はい、おつり!
  いつもありがとうね!


[あたしはいつも店に来てくれるおばあちゃんに
 釣り銭を渡して、にっこり笑う。
 淡い恋の思い出はもう、遠い昔。
 結婚どころか、親の跡を継いだ弁当屋は
 結構忙しくて、恋愛経験すらろくに無い。

 なのに、あたしの「おむこさん」は
 他の女と付き合っては、また別れ>>3

 あたしだけ過去の思い出に
 しがみついてるみたいでみっともないから
 もし彼が失恋を泣きに来たら
 「またぁ?」って笑って
 こっそり唐揚げサービスしちゃう。]
(16) ヨキ 2021/06/04(Fri) 0:07:35

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[泥団子や雑草で作ったものじゃない、
 地元に密着して50年の歴史あるお弁当屋の、
 毎朝丁寧に仕込んだ弁当。

 叶わぬ恋を想って米をといで
 言い出せない気持ちを刻み、
 歯触りのいい衣に包んで揚げて。
 ヒレカツ、親子丼、ミックスフライにハンバーグ。
 どれを選んでもらってもいいように
 丹精込めて作ったんだ。

 だから、ねえ───── 
次は、あたしにしなよ。
]*
(17) ヨキ 2021/06/04(Fri) 0:14:33
弁当『もりや』 安住 香菜は、メモを貼った。
(a1) ヨキ 2021/06/04(Fri) 0:18:53

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[仕込みから始まる一日が
 接客と発注とに忙殺されて
 閉店する頃には、頭はパンパン、足は棒。
 同級生達が子育てや合コンに追われる中
 あたしはひとりクタクタになって家に帰る。

 そんな、毎日が続くと思ってた。

 きっとこのまま小さい頃の綺麗な思い出を胸に
 じわじわ、おばさんになっていくだけの。
 若い子の流行りに乗り切れなくなって
 ふとした瞬間、「お姉さん」じゃなくて
 「おばちゃん」て呼ばれて
 それに傷付くより先に、にっこり笑って
 「はーい」なんて返しちゃって。]
(28) ヨキ 2021/06/04(Fri) 2:27:49

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[眠りの中で、綺麗な思い出が
 蘇ってきたりなんかすると
 懐かしくて、嬉しいのに
 現実との乖離に泣きたくなって、
 決まって必ず、涙に浸された枕の上で目覚めるの。


 その日も、そんな夢を見た。]
(29) ヨキ 2021/06/04(Fri) 2:28:23

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[ふ、と意識を取り戻して目を開くと
 目の前にぱっ、と朱が咲く。

 全く知識はないから知らないけれど
 修学旅行で行った寺社仏閣みたいな朱塗りの柱。
 それに支えられた空間を隔てるように
 鮮やかな牡丹が描かれた壁が
 くるりと部屋を囲っている。

 びくりと身を跳ね起こすと
 いつもの煎餅布団の何倍も柔らかい寝具が
 ふわ、とあたしの手を押し返してきた。

 知らない、部屋。
 ふと見下ろした自分の体は、
 部屋着のグレーのショートパンツと
 黒いキャミソール。
 下着をつけてないのは元からだけれど
 この奇妙な状況の中、こんな薄着だけだと
 酷く心細くなって、
 あたしはたまらず寝台の上で自分を抱きしめた。]
(30) ヨキ 2021/06/04(Fri) 2:28:59

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  なに、ここ…………


[大きな円形のベッドを中央に据えた部屋は、
 なんというか、何処と無く淫靡な空気がして。

 もしそんな部屋に他の人の気配を察して
 それが長年の想い人だったなら─────
 あたしは本当に、いたたまれない顔をするんだ。]*
(31) ヨキ 2021/06/04(Fri) 2:36:15

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
世界へ
>>40
(-7) ヨキ 2021/06/04(Fri) 7:53:10

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
いやああああああチューされちゃった!!!チューされちゃった!!!(ごろんごろん)雌にされりゅうううううううう
(-8) ヨキ 2021/06/04(Fri) 7:54:15

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
覆面くんものすごい挟まり方してごめんなさい……しかしアレだ、右側不服と申し立てしたりとかしたけど今とても楽しい……片想いこじらせるの楽しいよね
(-9) ヨキ 2021/06/04(Fri) 7:56:23

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
おうおうおうこういうのに関しては向こうのがプロじゃなんかすんませんした
(-20) ヨキ 2021/06/04(Fri) 19:39:07

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[だって、ニチアサ9時の番組を見る男の子は
 おままごとに付き合ってくれないし
 ご飯を取りに行ってくれたりしないんだ。
 すぐに自分の世界に入って
 見えない怪獣を戦い始めて
 ひどい時にはあたしを怪獣にしたりして。

 お弁当の利益まで考えてくれたり
 少しでも楽になれるように
 すごい商品のサンプル持ってきてくれたりさ。

 そんな優しいあんたが、すきで、
 どうしようもなく、すきで……。

 でも、それを形にしたら
 今の心地よい関係も崩れてしまいやしないか。
 それが怖くて、何も言えないの。]
(100) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:11:08

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[「ただいま」の挨拶に
 笑って「おかえり」って返して
 それが私にできる限界。]


  うーん、鮭弁当で御殿建てようってんじゃ
  ないしなぁ……


[古くから続く弁当屋の味を落とさないよう
 でも、飽きられないよう。
 そのさじ加減に困ってたのは本音だったから
 心の中で言葉を選びながら伝えよう。]


  どっちかっていうと、商売ってより
  昔から来てくれる常連さんとの
  繋がりを大事にしたい、って感じかな。
  他にコンビニもあるし、
  新しくて美味しいものは
  他にも沢山あるんだし、ね。


[だけど好意はうれしいから
 ほっけはホッケスティックにして
 パックで売ってみようかな、なんて。]
(101) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:12:28

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[またある日は恋バナなんか。
 彼よりラガーマンの方に靡いた女なんて
 粉付けて揚げてやりたいけれど
 「かなおねえちゃん」はそんな事言わないの。]


  ……うーん、好きって気持ちは
  思うだけじゃなくて言葉にしなきゃ
  伝わらないし、その気持ちが大きく見えるほど
  嬉しい、って気持ちは分からなくもないかな。


[そう言って揚げたての唐揚げを、
 爪楊枝に刺したやつを差し出す。
 あたしは、美味いって言ってもらえるのも
 こんな美味そうな顔して食べて
 また来てくれるのも、どっちも嬉しいけど。

 あんたはほかの店に浮気しないしさ。]


  けど、そのラガーマンの方があんたより
  いい男って話じゃないんだ。
  どっしり構えてた方がいい。
  そのうちもっとまともな子が寄ってくるよ。


[そう、偉そうなことを言う。
 あたしは?って聞く勇気もなくて
 好き、って言葉も言えないくせに。]
(102) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:13:02

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



[だから、きっと罰が当たったのさ。]


 
(103) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:13:24

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[目覚めたら、そこはラブホテル(?)でした。
 行ったことは、無いけど、多分。
 訳が分からず呆然としていると
 奥の扉がガラリと開いて
 男の人の声が聞こえ、あたしは身を固くした。]


  ……あ、よしやくん……


[けどなんてことはない。
 知らない人じゃなくて、想い人。
 あたしは恥ずかしい服ではあるけど
 女の子に乱暴しない、いいひと。
 その視線が心許ない服に向けられ
 あたしは視線をシーツの波に落として
 ずり落ちた肩紐を整える。
 ふわ、と掛けられたバスローブを羽織り直して
 もぞもぞも布団の外へと這い出した。]


  出口を探す、って……見たとこ
  あんたが来たのがこの部屋唯一の出口だけど。


[そう言うなり、よしやくんが来た
 ドアを引っつかみ、開く。
 様相が違うだけで、そこも同じく
 性のための場所、という感じで
 あたしは耳まで朱に染めて、ぱたん、と閉じる。]
(104) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:14:14

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜


  …………なんだ、ここ……


[乱暴にローブの前を掻き合せて
 紐でぐるぐるかた縛り。
 混乱の波が引くと、どんどん腹が立ってきた。
 何なんだ、何だってこんなことするんだ。
 だって、あたしはまだ好きって言ってない。
 あの神社の裏の秘密基地みたいに
 甘い時間を過ごしたり、デートしたり……
 そ、れで、せっ…………

 じわりと目の端に涙が滲む。
 だけれどここでさめざめ泣くのより
 とっとと首謀者をとっちめてボコボコにしよう。
 うん、そうしよう。絶対。]


  よしやくん!出口探そう!
  そんで此処にあたしたち閉じ込めたやつ
  ぼこぼこのけちょんけちょんに
  してやるんだから!


[早速ローブの袖を捲りあげ
 部屋の探索へとよしやくんを引っ張り出す。
 ベッド脇のサイドテーブルを開ければ
 見たことの無い物体がごろん、と
 まろびでたけれど、何だこれ。]
(105) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:15:07

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  
ぱいぱいぽっぷ☆ぷわぷわぷ〜

  ……って、昔無かったっけ?あはは……


[紫の毒々しいステッキ(?)を振っておどけてみせた。
 こんな状況だし、笑いが無いと、ね。]*
(106) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:17:07

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
ぴーりかぴりららぽぽりなぺーべると
(-51) ヨキ 2021/06/05(Sat) 12:19:29

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 こんなふざけた部屋に二人きりで、
 バイブ持って男に声かけてさ、
 香菜はからかってるつもりでも、
 ……抱くよ?


[玩具を握りしめた手を上から強く握ると
 電源を押したのだろう、
 ぶぶ、と低い唸りを上げて震えだした。

 ぐ、と更に体を引き寄せれば
 こちらも気の抜けた部屋着のこと、
 密着した腰が、既に昂った欲を伝えただろう。]
(-71) kumiwacake 2021/06/05(Sat) 20:42:12

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[彼女の方がいくらか背が低く、
 艶々しい髪が甘やかな香りを放つのをまともに吸い込んだ。

 幼い日にその髪に口づけたことを思い出せば
 どうしようもないほどの切なさと罪悪感に
 血の味を感じるほど強く唇を噛んだ。]
(-72) kumiwacake 2021/06/05(Sat) 20:43:53

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
はぁん、っていう右の気持ちと
いやこれは君のだよ?っていう左の気持ち
せめぎあいinマイハート
(-73) ヨキ 2021/06/05(Sat) 20:49:00

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[くるり、爪楊枝が彼の手の中で踊る。
 向けられた問いに、一瞬あたしは息を飲んで
 エプロンの裾をこっそり握りしめるの。

 こういう時、どう答えるのがいいのかな。
 「お姉さん」なら
 「あたしみたいな子なんて早々いないよ」
 なんて笑って見せればいいのかな。

 それとも、「あなたに気のある女の子」として
 「そう、目の前にいるあたしみたいな、ね」
 って、そっとウィンクのひとつでもすればいいかな。

 でも、あたしにはどれひとつ「正しい」とは
 思えなくって、そっと胸の痛みを押し殺す。

 結局、あたしは話の後ろから割り込んできた
 山田のおじさんに救われる形で
 その話を結んでしまったの。]
(130) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:06:21

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[セックスのための部屋から出ようと
 ドアを開けても、結局セックスのための部屋で
 よく考えなくても出口があるなら
 よしやくんはそのまま出て行ったろう。]


  …………
モチョットハヤクイッテヨ
……


[目にじわりと涙を溜めたまま
 じと、と八つ当たり気味に睨みつけて
 あたしは後ろ手にドアを閉める。

 まだ「シないと出られない部屋」とは知らず
 この間動画配信サービスで観たばかりの
 異常者によって密室に閉じ込められて
 殺し合いをさせられる映画を思い出し、
 勝手に震えたり、怒りに燃えたり。]
(131) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:06:47

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[手分けしようという言葉に頷き返し
 さて見つけた魔法のステッキは
 この状況に和やかな笑いをもたらす……
 はずだった、のに、ぴしり、と空気が凍る。

 きょとん、と目を丸くするあたしの前に
 怒ったみたいな顔したよしやくんが来て
 今まで見たことも無い顔してるから
 思わず、後ろから壁に押し返されるまで
 すりすりと後退る。

 ステッキを持った手と、腰に回された手が
 昔より酷く大きくて、熱くて、
 あたしは義哉くんの目を見上げて息を飲んだ。
 動物園で肉食獣の檻の前に立つより
 ずっと怖い、捕食者の目。

 このままずるりと布団の中に連れ込まれても
 きっと、圧倒的な力の差を前に
 抵抗も叶わないかもしれない、なんて。]
(132) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:07:10

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[そして、熱の篭った声が、あたしをなじる。
 言われた言葉がすんなり飲み込めなくて
 あたしはぽかん、と口を開けて……]


  …………ッ、!


[今自分が魔法のステッキだと思ったものが
 淫具の類と気付いて、ぶわ、と総毛立つ。
 普通、思わないでしょ、こんな変な形で
 スイッチを入れれば蛇のように蠕動する、
 こんなのを、中に入れるの?
 でっぱり、二本あるよ?
 ─────いや、でもそれはともかく。]


  だ、い……


[だって、どうしようもなくその手は男の人の手で
 いつの間にかすっかり身長も体格も越され
 がっしりとした力と、バスローブ越しに伝わる
 腰の辺りに押し付けられた熱に
 あたしは初めて義哉くんに「雄」を見たの。

 小さい頃の綺麗な思い出には無かった、
 生々しいまでの、欲を。]
(-76) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:09:30

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[あの時みたいに髪に口付けられて
 は、と唇の隙間から息が漏れる。

 漠然と、この熱をあたしの中に招いて
 とろとろと絡み合うのを想像したら
 ショートパンツの奥が、じゅん、と熱を持つ。

 いいよ、って期待を込めて
 伏したまつ毛をゆっくり瞬いた。
 まずその血の滲んだ唇を解こうと
 唇を寄せて─────

 なんて、結局頭に描いたけれど
 あたしの身体は、動かなかった。
 ただ、時間をかけた瞬きを、ひとつ。]
(-77) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:10:48

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  あ、


[密着していた身体が離れて
 遠のく体温を追うように、
 視線をその背に絡ませる。
 でも、義哉くんは振り返らない。

 二人の手から震える魔法のステッキが滑り落ちて
 床の上でのたうち回る。

 あたしはローブの前をまたきちんと合わせると]


  ……ううん、あたしこそ、ごめん。


[知らなかったから、とは言えなかった。
 この話を広げるのは、多分まずい。
 それくらいは分かるもの。]
(133) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:11:19

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[それから手分けして部屋の中を探索したけれど
 本当は、一緒にいた方が良かったのかも。

 だって、変な器具とかロープとかあっても
 それがヤラシイものか否かなんて
 あたしにはちっとも分からなかったし。

 ただ、適当にいじったテレビのリモコンが
 大音量のえっちなビデオを流した時は
 流石にビビったな……チャンネル変えても
 どの局も全部えっちなやつばっか。
 「ニュースとかやってないのかな」って聞いたら
 義哉くんは答えてくれたかな。

 そしてあたしが元いた部屋から
 義哉くんが来た方の部屋に足を伸ばして
 ……そこで、やっと
 テーブルの上に置かれた紙を見た。]
(134) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:11:44

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  しないと、出られない部屋……


[何を?というのはこの最大限に
 お膳立てされた様子を見れば明白で。

 あたしはローブの裾を握ろうとして
 そこで初めて、自分が震えてるのに気が付いた。]
(135) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:12:05

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[せっくす、というのは
 男の人のアレを入れること……というのは
 さすがに知ってる。
 けどそこに至るまでの過程はすっぽり
 あたしの頭の中には抜け落ちていた。

 代わりに、今まで夢に見ていた
 甘酸っぱい「恋」の過程は
 嫌になるほど思い描いていて。

 じわり、とまた視界が歪んで、
 零れ落ちた一雫は、ラミネートされた紙の上を
 つるりと滑って床に染みていく。]


  …………義哉、くん。これ……


[ラミネートされた紙を片手に呼び掛けて
 あたしは元いた部屋のベッドに腰を下ろした。

 ぐし、と鼻を啜りあげながら
 手でつまみ上げた施設案内の紙を突き付け]


  義哉くんは、これ、読んだの?


[この部屋が「シないと出られない」と知っていて
 それでも外に出ようとしていたのか、って。]*
(136) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:12:57

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[取っかえ引っ変えされる女のひとりにもなれず
 このままこの部屋で二人。
 それでも恋の花のひとつも咲かせられない。

 そんな終わり方なんか嫌で、
 あたしは震えを殺した声で、問うの。]


  ねえ、どうして、さっき
  そのまま……抱い、てくれなかったの……

  出られたかもしれないのに。


[そんなに、嫌なの?って。
 それとも、ほかに理由があるの?
 ベッドの上で緩やかに足を組み合わせて
 じっと彼の瞳を見つめて待つ。]*
(-80) ヨキ 2021/06/05(Sat) 23:19:21

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[重ねた指のすべすべしい調子や
 指のはまるほどくびれた腹や、くるくると回る瞳の揺らぎに
 淫らな予兆を嗅ぎ取って、ますます猛りが昂った。

 このどこまでも清潔な香菜が
 幾枚もの皮にくるんで心の底に隠している欲念を
 自分の雄の力で掘り起こしてみたくてたまらなくなった。
 それを他の男に任せるのが妬ましくてたまらなくなった。

 長い髪に五本の指を挿し入れ、かき乱し、
 思いのままに彼女を揺さぶる様を夢見ながら
 つやつやしく光るその髪に口づけを落とす。
 すると熱い息吹で喉元を焙られて
 ますます彼女の胎の中に自らを捧げたくなる。

 喰われるのは自分かもしれないと茫洋とした頭で思った。]
(-89) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 10:13:56

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[しかし香菜はやはり清潔で、
 淫らな予兆と感じたのは小泉の思い違いでしかなく、
 緊張と怯えによってすっかり体が固くなっている。
 視線が交錯することはなく、濡れたように輝くまつげが
 小さく、時間をかけて、揺れた。]
(-90) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 10:14:30

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[静寂を打ち消したのは
 抑えていてもなお小さく震える言葉だった。

 問いかけはあまりにも予想外で
 虚を突かれてまともに見返すと
 小鹿のような、まつ毛の長い、形のいい目が、
 涙に美しく濡れて夕月のようにぽっかりと並んでいた。

 この上なく詩的な、霊的な一瞥を与えられれば
 己の浅はかな、臆病な胸の奥を丸裸にされてしまう。

 自分の拙い言葉でうまく伝えられるとは思えない。
 しかしその多恨なまなざしの前では
 堪忍して何もかもさらけ出すしかなかった。]
(-91) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 10:20:10

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 ……犯したく、なかったから


[ぽつんとこぼした言葉は、言い訳がましく響いた。]
(-92) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 10:21:10

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 覚えてる?
 結婚したら、おいしいご飯毎日出してくれるっていう、あれ。
 子供の約束だから、香菜は忘れてるかもしれないけど。
 あの時のことを思い出して、想像したんだ。
 ……きっと素敵な、幸せなお嫁さんになるって。
 なのに、その未来を、俺がこんな形で壊しちゃいけないと思った。

[「俺の」お嫁さんと言えるほどの図々しさも無ければ
「誰かの」と譲れるほど鷹揚でもない。

 仮に同室していたのが香菜ではなかったら
 軽い気持ちで行為に及んだかもしれない。
 何しろ出るにはしなければならないという
 大義名分があるのだから。

 だが、脱出手段として提示されていても
 香菜が相手だと、それを理由に抱くのは
 間違っている気がした。]
(-93) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 10:21:28

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 出るためだったとしても、抱いたら戻れなくなる気がした。
 香菜から身を引くことなんてできる気がしなくて
 全部壊してしまいそうだった。
 ……香菜にどれだけ大切な相手がいても。


[それが、香菜と誰かの心を
 五つにも六つにも引き裂く行為だとしても。

 本当に、踏みとどまれるぎりぎりのところだったのだ。
 情けない、醜悪な本質を告白しながら
 いたたまれなさに耐えきれず、「ごめん」と小さくつぶやいた。]**
(-94) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 10:22:50

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
うひひひひ……かわいい……
(-97) ヨキ 2021/06/06(Sun) 10:45:15

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[気付かなかった、って>>160言ってくれたら
 まだ穏やかにいられたかもしれない。

 あたしはその瞬間俯いて、
 ローブの腿の辺りにぽたり、と雫を落とす。
 じゃあ、どうして?って、
 沈黙の中で問いかけると
 長い沈黙の後、答えが返ってきた。

 意味を呑み込めないまま、もう一度瞬き。
 ……そう、神社の奥であたし達は夫婦だった。
 偽物のご飯と偽物のベッド、
 摘んできた花で飾られた、ままごとの夫婦。
 でも、大きくなってみれば
 現実はそう上手くいかなくて。
 綺麗にお化粧する暇もなく働いて
 家に帰ればくたくたで。

 だから、義哉くんにも、もっと綺麗で
 美人な奥さんが出来るかも、って。
 でも彼が失恋報告に来る度に
 内心仄暗い喜びを覚えてしまう自分も嫌で。]
(-99) ヨキ 2021/06/06(Sun) 13:42:20

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[話を謝罪で締めくくった義哉くんの手を引いて
 腰掛けたベッドの隣のスペースへと招く。
 大きくて、雄々しくて、だけども優しい体。

 そっと鎖骨から胸板まで手を当てて、滑らせる。
 鼓動は指先から伝わるかな。
 それとも、あたしの手が震えてるだけかな。]


  あたしだって、覚えてる。
  ……あの時、シロツメクサとタンポポ摘んで
  結婚式をしたのも、髪にしてくれたキスも
  忘れた日なんか、ないの。


[むしろ、彼も覚えててくれたんだ、って
 それが少し嬉しくもあって。

 そんな「誰か」なんて何処にもいない。
 いるとしたらあなたがいい。
 そう、言いたい。
 けど、あたしはまた言葉を選ぶ。]
(-100) ヨキ 2021/06/06(Sun) 13:42:51

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉



  あたし、義哉くんになら、いいの。


[期待を込めた指先で、胸元から
 臍をなぞって、止める。
 ここまでして、もし彼の腕が
 あたしを押し倒しても
 あたしは決して「犯された」なんて思わない。]


  ……あたしはあんたしかいなくても
  義哉くんには、もっと良い奥さんが
  出来るかもしれないでしょ。
  あたしも、その芽を摘んじゃうのが、怖くて。


[腿と腿が触れ合う。
 なんて固くて逞しい身体。
 誰にも渡したくない、って気持ちは
 まだ口には出せないけど。]
(-101) ヨキ 2021/06/06(Sun) 13:46:43

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[男の身体は、引けば女の力でも
 後ろに倒せたりするだろうか。
 倒れてくれても、くれなくても、
 あたしはその身体を跨ぐ。
 バスローブの裾から素肌が覗くけど
 それをいちいち直すのももどかしい。]


  ……あげる。全部。


[あたしの気持ちも、身体も、将来も。
 安心させるように微笑んで
 そっと顎の輪郭を指でなぞったら
 初めて、男の人と唇を重ねたい。
 嫌なら、妥協を顎にひとつ。

 重力に従ってたゆん、と揺れる胸元を寄せて
 神社で見せたような、照れた笑いを見せようか。]*
(-102) ヨキ 2021/06/06(Sun) 13:53:44

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
つい、左の血が滾って……ね……
(-104) ヨキ 2021/06/06(Sun) 13:58:53

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[一歩も動けぬままにうなだれていると
 不意に手が引かれた。

 導かれるまま隣に腰かければ
 しなやかな、器用な指先が鎖骨に触れ
 硬い骨と筋肉に守られた心臓が
 どっくん、どっくん、強く跳ねる。
 
 そうして、彼女は言葉にした。
 五月雨が洗いすました青空が、
 木漏れ日の切れ目に輝いていたあの日を。
 初夏のさわやかな風を頬に受け、
 むせかえるような若葉の匂いを嗅ぎながら
 ささやかな式を挙げた、眩いばかりの思い出を。

 軽蔑を恐れる心が、指先一つではらわれていく。
 あの時から体はずいぶんと成長して
 背も、腕力も追い越したが
 彼女の心の成熟には、いつまでたっても追いつけないだろう。]
(-108) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 16:21:54

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 ……ぅ、


[水に触れ慣れた、少し乾燥した、
 赤剥けた、美しい働き者の手が
 服の上を滑るように伝い、
 この世に産み落とされた痕に触れる。
 それだけで背筋が泡立った。

 またあの暴力的な欲望に支配されるのを恐れたが
 彼女の言葉を聞けば、期待を断ち切れず
 結局、引くことも押すこともできぬまま硬直した。
 無防備に触れされた部位の少し下には、
 苦しいほどに彼女を求める昂ぶりが戦慄いている。
 
 触れ合う面積が、少しずつ広がっていく。
 同じ種族として命を受けながら
 全く異質な形の、ふわふわした躰が
 ゆっくりと重ね合わされる。

 後ろに倒そうとする腕は優しく
 強制する程の強さは何一つ持たなかったが
 抗うことを思いつかせもしない、
 例えば磁力のような力を持っていた。

 きっとこれを蠱惑力と呼ぶのだろう。]
(-109) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 16:23:14

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 香、菜……


[男とは対照的に柔らかな躰がのしかかり
 腿を挟み込むようにして跨られれば
 自分が従順な馬にでも成ったかのような栄光に陶酔した。

 胸前のあわいが乱れ、ほんのりと色づいた肌が露になる。
 シーツに落とした手のすぐそばに、すべらかな腿が在る。
 裾をひらめかせてまたがったせいでむき出しの素肌だ。

 彼女が体制を崩さぬように、とっさに腿と腰を支えれば
 肉の弾力が柔らかく五指を押し返した。]
(-110) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 16:24:27

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[微笑む瞳の中に、熱く燃える焔をみた。
 同じ灯が、自分の瞳の中に燈っていた。]


 ……言ったね?


[誘われるままに顎を上げながら、最初で最後の確認を一つ。

 ゆるんだ首元から豊かな谷間がのぞき
 今にも色づく先端が見えそうな様にもそそられたが
 それはまた後でじっくり見せてもらおう。

 腰を支えていた手を上に滑らせ、
 背中を引き寄せて鼓動を合わせた。
 乳房の重みを感じながら、照れ笑いが消えるのも待たず
 濡れた唇を重ね合わせた。]*
(-111) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 16:25:41

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
ラの神様、ラの神様……
このまま恐る恐るおふぇらってみようと思うのですが
@舐める
A歯を立てる

(2)1d2
(-116) ヨキ 2021/06/06(Sun) 16:41:14

【独】 弁当『もりや』 安住 香菜

/*
よしDMしたら怒られたので大人しくしましょ。うん。
(-117) ヨキ 2021/06/06(Sun) 16:44:19

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[唇に言葉はなかなか出なかった。
 ただ水の流れのような
 吐息ともつかぬ声ともつかぬ熱を絡めていれば
 時折湿った音と、夢見るように名を呼ぶ音が
 唇の合わせから漏れた。]


 ハ、 ふ ……香菜、


[こく、と喉を鳴らしては、息継ぎの間も惜しんで
 小さな唇を何度も奪う。
 どく、どく、と幾度も脈打つ欲を
 タオル地越しの甘やかな胎に押し付けていたが
 今は交わるより、女の肌の隅々までを丹念に味わいたかった。]
(-121) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 17:24:45

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[口づけたまま、腿を支えていた手を緩め
 すりすりとむき出しの太ももをさする。
 時にはくすぐるように、時には柔らかく摘まみ、
 そうしてしばらくじゃれ付きながら
 逃げだすような気色が無いのを確認できれば
 厚いタオル地の下に手を挿し入れた。

 二つの尻の隆起、その片方をむぎゅ、とつかんでから
 部屋着ごしにその肉をたぷたぷと揺らす。
 二枚の薄皮の感触を感じながら
 ぷるんとした双丘の間に指を、布を沈めこんでは
 指を挟む弾力にうっとりと目尻を溶かした。
 つと指をさらに下に滑らせると
 指先が意外な感触をとらえ、不思議そうに眉をひそめた。]
(-122) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 17:25:16

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[正体を確かめたくなった。
 ちゅ、と音を立て、一抹の名残惜しさとともに唇を離すと
 銀色が糸を引いて、切れた。]


 ……香菜……もっと、見たい……
 

[うわごとのようにつぶやくと、胸に抱きかかえたまま
 ころりと二人の体を転がした。]
(-123) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 17:25:57

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜

[今度は男が組み敷く番だ。
 体重をかけないよう気を付けながら
 両ひざで彼女の腿を挟み込み
 熱に浮かされた瞳で、すっかり乱れたローブの紐を引く。
 紐解けば、ただ羽織られていただけのローブは
 衣擦れの音だけを残して、左右へと開かれた。

 露になった素肌に、ほぅと感嘆の溜息が漏れた。
 それはまだ性器と呼ぶ場所を全て覆ってはいたが
 想像の余地を残しながら
 その下の曲線を強烈に想い焦がさせた。
 布の上から尻たぶを弄んだせいで
 ホットパンツが割れ目に食い込んでいて
 それがまた香菜の清潔な印象と合わさると妙に艶めかしく
 くらくらとめまいさえした。

 その躰の全てに、不思議な異物を感じた。
 それは全く見知らぬ躰だった。
 彼女がゆだねた体は未発見の神秘でも含んでいるようで
 これまで当たり前に包丁を握ったり、米を炊いたり、
 お弁当を差し出したりしてきた躰と
 同じものだとはどうしても信じられなかった。]
(-124) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 17:29:37

【秘】 小泉義哉 → 弁当『もりや』 安住 香菜



 綺麗だ、香菜……


[凡庸な男は、ありふれた言葉に万感の思いを乗せると、]


 ……だけど、パジャマ短すぎない?
 簡単に脱がせちゃいそう


[と揶揄うように笑って、ホットパンツの裾をなぞった。]**
(-126) kumiwacake 2021/06/06(Sun) 17:30:11

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[彼の体をまたぐと、そっと腰へ支えが回る。
 
ほら、ね。優しいんだ。

 下着の支えのない膨らみは
 抱き寄せられた身体の隙間でふに、と形を変える。
 股に感じる彼の茎が、熱い。
 そこだけじんと膿んだように熱を持つのが
 閉じた雌花の襞に感じる。]


  言った。
  ……全部、あげる。


[でも、この温かな幸せは、あたしだけのもの。
 よしやくんも同じ気持ちだとしても。

 重ねた唇はほんの少しかさついていて
 ぬめる舌は蛞蝓のように滑らかなくせに、熱い。]
(-139) ヨキ 2021/06/06(Sun) 20:17:11

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[息継ぎの間に何度も名前を呼ばれる。
 でも、初めてのキスに
 返事のタイミングが見いだせなくて
 指先で義哉くんの耳殻の輪郭をなぞった。
 顬の辺りに差し込んだ指に、
 あの日より硬い髪が当たる。

 あの日の彼と全く違う、男の人。
 なのに、どうしようもなく、欲しい。

 舌先を絡める術を知らないまま
 伸ばした舌先で唇を舐め返しながら
 もじもじと未知の感覚の訪れる股を擦る。
 何度も腿へ手が這う度、
 下腹がずんと重くなる。]


  あ、


[その手が直にローブの下に潜り込んだ瞬間
 思わず声が漏れた。]
(-140) ヨキ 2021/06/06(Sun) 20:17:37

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉

[そんなところ、誰かに触らせたことなんかない。
 日に晒されない柔らかな皮膚の感触を
 薄布一枚隔てて伝えてしまう。
 はくはくと身を震わせながら
 甘やかな感触に悶えて、あたしは義哉くんの
 胸へと火照った頬を預けた。

 けれど、それも束の間のこと。
 二人でシーツの海へと身を投げ出して
 とさり、あたしの背がベッドに預けられる。
 見上げた瞳に宿る欲望の熾火に
 あたしはこくりと頷いて
 ほんの僅か、腰を浮かした。

 ローブを解く手を受け入れている間
 あたしは天井に描かれた牡丹の花を眺めていた。
 何だか、神様への供物になった気分だ。
 男を知らないこの身は全て、彼への捧げ物。
 そう思えば何も不安も恐怖もない。

 そんなあたしを見て「神様」が漏らした感想に
 あたしはくすりと笑って、その頬に手を伸ばすの。]
(-141) ヨキ 2021/06/06(Sun) 20:18:04

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉




  だって、あんたのためのだもん。


[……とはいえ、そういうことがある、なんて
 一切前もって準備しておかなかったから
 キャミソールはてろんてろんだし
 ハーフパンツも……
え、いつ買った?
(-142) ヨキ 2021/06/06(Sun) 20:18:26

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉




  ……仕方ないでしょ、暑かったんだもん。


[露出度の高い服装をからかわれたなら
 むっと唇を尖らせて、仕返しとばかりに
 そのルームウェアへと手をかける。
 矜恃とともに解けてしまえ、と。
 あたしと似たり寄ったりの薄い布の下へ
 手を潜らせると、腹の起伏が指を押し返す。
 もう少し上に手を滑らせれば
 男の人にもある小さな突起があるだろうか。

 戯れに、そこを指先でそっと摘み上げてみた。
 固くて、小さい、へびいちごみたい。
 指の隙間で硬さを増すのが楽しくて
 つい意地悪を繰り返してしまう。

 もし義哉くんに咎められたら
 悪戯っぽい笑みを浮かべながら聞いちゃう。]
(-144) ヨキ 2021/06/06(Sun) 20:18:51

【秘】 弁当『もりや』 安住 香菜 → 小泉義哉




  ……ほら、暑くなってくると
  脱ぎたくなってくるでしょ?


[だから、あたしのも全部、脱がしていい。

 下着が受け止めきれなくなった愛露が
 グレーのショートパンツに
 小さな染みを作っているのも
 あたしにはまだ知らないこと。

 腿に力を込めて、ぎゅっと身体を抱き締めると
 次の刺激を強請ろうと。]*
(-145) ヨキ 2021/06/06(Sun) 20:21:28
 




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