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【雲】 月迦嶺鬼みつき、言いつけを守らない悪い子だ [ この状況で笑える”己”がわからない。 余裕を見せるためか、 みつきを安心させたいが為か。 きっとその顔はいつもと同じだっただろう。 ] こんなところまで来て 我にそこまで会いたかったのか? [ だが今の我は鬼だ。 このいつもと変わらぬ顔が 嬉しそうにしているその姿が より狂気滲みて見えるのかもしれない。 ] (D24) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:38:02 |
【雲】 月迦嶺鬼我が巫子を守るのが鬼の務め だが…… みつきを巫子を誰かに殺められるぐらいなら 我がこの手を血で染めよう [ 本来、守るべきだった血を自ら浴びよう。 ] (D25) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:38:18 |
【雲】 月迦嶺鬼[ 山が血で穢れてしまった。 己の血と人間の血が 白い雪を赤く滲ませていく。 人間たちの矢がこちらに向けられる。 ] (D26) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:38:22 |
【秘】 月迦嶺鬼 → 御供三樹[ みつきへと近付き 包み込むように抱きしめ その口を塞いだ。 これは生気をもらうためではなく ただ想いを伝えるための口付けだった。 ] (-15) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:38:41 |
【秘】 月迦嶺鬼 → 御供三樹謝るな そなたは立派な巫子であった 誰にもそなたを渡したくはない その命さえも 人間は憎いな、守るべき価値のないモノだった そなたの言う通りだ (-16) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:38:50 |
【秘】 月迦嶺鬼 → 御供三樹みつき、 みつき 済まぬな、そなたを守れなかった [ 頬の怪我に手を振れれば その傷は治り傷跡もなくなる>>D7 足元も切れ、寒く凍りかけている。 傷を治し暖かさを戻す。 己の最期の力はみつきに使いたかった。 ] (-17) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:39:04 |
【雲】 月迦嶺鬼これから迎えるのが死だとしても 綺麗な姿のままで [ 再び唇を合わせ今度は 気を失うくらいの生気を奪い取る。 それとほぼ同時に矢が放たれた。 抱き締めたみつきを庇うように 背を矢面へと向けても。 ーーー ーー→ みつきの様子はどうだっただろう。 目がかすみはじめる。 二人を繋いでるのは、貫いた矢があるからだ。 ] (D27) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:40:06 |
【雲】 月迦嶺鬼我は死なぬ そなたを置いていきはせぬ だがみつきを殺したのは我だ [ 抱き締めていた力は抜け それでも彼の体温が失っていくことがわかる。 やがて命の鼓動を感じなくなった時。 山に怒号が響いた。 大地を揺るがすほどの大きさに 近くにいた人間ならば 鼓膜は破れ血が噴き出すだろう。 ] (D28) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:43:45 |
【雲】 月迦嶺鬼[ 山が唸る。穢された怒りで。 音もなく、人間の首が一つ飛んだ 鬼の近くにいた人間だ。 血が噴水のように噴き上がる。 真っ赤な鮮血が松明の灯りと一緒に落ちる。 また一つ。ぽとり、ぽとりと落ちていく。 操られている人間は無反応だ。 だが赤い華は次々に咲いていく。 恐怖もなく死を迎えられたのはそこまでだろう。 次の瞬間”かまいたち”が人間を切り刻む。 四肢がバラバラになっても意識がある人間の 頭を踏み潰す。 ] (D29) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:43:56 |
【雲】 月迦嶺鬼[ 己の巫子を抱えたまま 矢に貫かれたままの二人。 鬼は立ち上がり歩き出す。 松明の火は消えることなく人間の手から離れ 山に火がついた。 辺りは炎で明るく灯され その炎の中を歩く鬼、逃げる人間を映し出す。 ] (D30) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:44:08 |
【雲】 月迦嶺鬼この地に、この山に人間はいらん 足を踏み入れた者すべてを許さぬ [ 人間側も反撃し、破魔の矢を放つも 今の鬼には届かない。 我先にと馬に乗って逃げる人間の首を 指を少し動かして 刎ねた。 ] (D32) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:46:23 |
【雲】 月迦嶺鬼 人間とは脆く弱い 指を少し動かすだけで死んでしまうではないか ハハッ、ハハハ……! 楽しいなァ 人間などただの肉塊だ [ 炎が山を 赫 く染めるやがて人間全てを惨殺した鬼は ふらふらと壊れた祭壇へと向かう。 ]* (D33) kogeneko 2023/01/22(Sun) 12:46:27 |
【雲】 月迦嶺鬼 ── 祭壇 ── みつき そなたと初めて会った場所だ 此処は祭壇。儀式の場 さあ、我が巫子よ。お別れだ そなたの魂、山にもくれてやらぬ (D34) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:03:51 |
【雲】 月迦嶺鬼 我、月迦嶺鬼の名のもとに この御魂を輪廻へ還す 豊葦原の千五百秋の瑞穂の国 万劫末代の末 賽来するその時まで 我の記憶の一部を以て その御魂を守り清め穢れを払おう (D35) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:04:07 |
【雲】 月迦嶺鬼[ みつきの体に手を翳し、魂を浮かび上がらせる。 その魂は小さく尽きようとしていた。 出来るだけの力をその魂に込める。 記憶と心の一部を込めれば 消えそうな魂は眩く輝き、 そして 空へと昇り溶けていった。 ] (D36) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:04:19 |
【雲】 月迦嶺鬼ぐ あ゙っ…… ふっ、 ゔ……( 心の一部を渡した。 直に自我すら保てなくなり 修羅となるだろう。 憎しみのまま山を滅ぼすか 人を根絶やしするか いづれにせよ、我の意志はここまでだ。 ) (D37) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:05:09 |
【秘】 月迦嶺鬼 → 御供三樹[ 一方的な深い口付け、 魂の抜けたその体に触れていく。 熱の感じぬその体に己の痕をつけ、 最後にその体を貪った。 骨も肉も。 己の口が赫く滲んでも 血を啜り、肉を噛み、骨を砕いた。 その姿は人を喰らう鬼そのもの。 援護に駆けつけた人間がみたのは 人を食べ、修羅となった悪鬼 恐怖に叫び声を上げ逃げる人間を 人睨みすればその人間の頭は破裂し 時を遅くして頭を失った体は数歩移動し倒れる。 ] (-23) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:08:06 |
【雲】 月迦嶺鬼[ 赫い、全てが 一度目は瘴気に侵される山から瘴気を取り込んだ罰。 二度目の禁忌は──── 己の巫子を食べた罪。 ] (D38) kogeneko 2023/01/22(Sun) 19:08:19 |
(n0) 2023/01/22(Sun) 19:09:05 |
(n1) 2023/01/22(Sun) 19:09:28 |
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