人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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テンガン! 今日がお前の命日だ!

【人】 ディーラー サダル

>>該当する幸運なもの達へ

「………………」

豪華客船の旅、五日目。
どこかに電話をかけている。
感情という感情は全て内側に押し込められた。ただ濁り切った深緑色の瞳が、記憶の中にある『共犯者と裏切り者を除いた数名』へ静かに向けられている。

取るも取らないも自由だ。
クルーズはどのように楽しんだっていいのだから。

女はその時、いつも着ているディーラーの制服などではなく。
夜の闇をぶちまけたような燕尾服を着て、通信機器を持つ手とは反対の手でペストマスクを手にしていた。
(0) 2021/07/07(Wed) 20:03:20
──豪華客船の旅、五日目。女は電話を鑑賞室からかけていた。
人払いが済んだ共犯者たちの為の隠れ家。
まだ、VIPたちが使用するカメラの映像も繋いでいない頃。

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>地上

『Attention, all passengers! 』


ボイスチェンジャーで年齢も性別も有耶無耶になった声。

『ごきげんいかがかな?クルーズ、楽しんでいらっしゃいますか?

──私はエンヴィー。この船内で密かに流れている"失踪の噂"について、実行犯とも言える者だよ。』
(1) 2021/07/07(Wed) 20:05:35

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>地上

『ナフ、ムルイジ、カウス、ダビー、バーナード、ラサルハグ、テンガン……。

この中に君が聞いたことのあるお名前はあるかな。
そう、"噂"に巻き込まれてしまった人たち。運が悪ければ君もこちら側に来てしまっていたね。

……もし、彼らに興味があるのなら。このままこの通信を聞いてほしい。
クルーズを今のまま楽しみたいときはどうかこのまま切断を。それもまたいい判断だ。滅多に味わえない格別な船の旅を満喫してくれるとこれ幸い』
(3) 2021/07/07(Wed) 20:06:51

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>電話を聞き続ける事を選んだ人たちへ

……もし。君に動ける余力があるのなら。
私とゲームをしようじゃないか。


仮面を被った従業員達の中に、彼らがいる。

探し出して、私エンヴィーが誰なのか聞くといい。もっとも、彼らは新人さんだ。あちこちで"研修"を受けていたり……どこかで働いているかもしれないけどね」

"嫉妬"は軽やかに言葉を紡ぐ。

「そうして私を見つけたら、排除するといい。そうすれば"エンヴィーによる乗船客の失踪"は止まるだろうからさ。

……排除の仕方がわからない?噂でも何でも流すといい。私を直接刺しにきたって構わない。
昨日だって『ラサルハグという乗客が一枚噛んでいる』という噂で本当にあの人が連れて行かれてしまったじゃないか」
(4) 2021/07/07(Wed) 20:07:40
あーあ、バラしちゃった。
多分私はタダじゃ済まないよね、これ。
ざわつく関係者とか賓客とかいるのだろう。焦る奴とかいるのかな。

それって、とっても──

「──反吐が出るほど気持ちがいい。
私が妬み続けた到底敵わない偉そうな人間の厚いツラを崩せるなんて、最高じゃないか」


悠々と特等席に座ってこちらを眺める悪趣味な賓客が妬ましい。
不快でも苛立ちでもつまらなさでも。自分を見下ろしてくる人間の顔を曇らせることが出来るならそれでいい。

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>地上

「……話は以上。私は噂を聞いた人たちがどうするか、見守らせてもらうよ。

止めようと動くのもいい。見なかったことにして静かに過ごしてもいい。

豪華客船の旅は終わりに近づいている。
どうか悔いなき選択を。──それでは」

"実行犯"の連絡はそこで切れるだろう。
(5) 2021/07/07(Wed) 20:08:44

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

/*
人狼CO及び吊り懇願ロール(任意)
です。

また、もし墓下の方が地上の人と接触できるなら「サダルが船側の関係者である」事を地上の人に話しても構いません。

地上の人から話してもいいだろうし、墓下さんから話しても構いません。

勿論任意投票する上でそういったロールをするかどうかもお任せします。
でもこの時期気圧と梅雨とその他で各位スーパーお忙しいかと思いますので、見なかったことにしてもらってもいいです。

絶対ではありませんので、これら何もかも全てご自由にお使いください。全てはカッサンドラの見る予言のままに。
(6) 2021/07/07(Wed) 20:09:04
「…………ぁは、あははっ、あははははは!」

抑えきれない。笑いが止まらない。もう、笑うしかない。
今まで、ずっとずっと我慢してきたのに。
男の声が、頭に響く。

" 盛り上げて、先導して、昂らせて、
 巻き込んで、喝采を受け、注目させる。
 それこそが賭けに興じる者の本懐だろうがよ。"


「……やったよ。ああ、やってやったとも」

賭けるチップは自分自身。
もう後戻りなど出来やしない。
全てを投げ打った後の自分の心は、それでもどこか清々しさに満ちている。

「ッ見ているか、ムルイジ!
誰より一番妬ましい存在よ!」


狼は、吼える。

「これが私、エンヴィー……いや、違う!
勝負師サダルの大博打だ!


裏切りと駆け引き蔓延る豪華客船、イースター・カッサンドラ!

絢爛豪華な宴の仮面を被ったこの欲望塗れのテーブルで、私は全てを賭して勝負する!


勝つのは──この私だ!」

泣きそうなほどに顔を歪め、女は力無く笑う。
けれどそれも束の間のこと。女はすぐにペストマスクを被り直し、再び動き出す。

来るべき結末が訪れるその時まで。

「…………あはは、ああ……仮面を被らないでいるのって、こんなに楽しかったんだな………………」

……

……ねえ。どうしてこんなことしたと思う?
何が勝利で、何が敗北だと思う?

共犯者の私が公開抽選等で排除されること?
いいや、違うよ。そんなの宣戦布告した以上、そして落ちてきた者を今徹底的に管理しきれていない以上、いずれ私は落ちる筈だから。

私は、何に賭けたと思う?
それはね──。

私は醜い人間。そしてこれからもっと穢される。華やかな世界と程遠い、愚かで惨めな女。
君はさ、そうなった私を……本当に欲しがってくれるのかな。
地の底で、待ってるね。

最早三人の王はほとんど座を降りてしまっている。
『スロウス』を失い、『エンヴィー』を奔らせ。最後に残った『グラトニー』は、
地下のホールへと従業員たちを連れてきた。もはや観賞室では狭いのだ。
半円にせり出したステージは向こうからはこちらがようく見えるのに、
強化ガラスで覆われていて、拳の擦り切れるまで殴ってもそちらへ行くことは敵わない。

「紳士淑女の皆様、お集まりいただきありがとうございます。
 今宵はこの船旅の一番の盛り上がりとなるでしょう。
 さあ、かれらの顔はお知りでしょうか。従業員達も馴染みになったでしょうか?
 これより、彼らの全ての苦痛と屈辱は、皆様のものとなるのです」

きらびやかな照明、アップテンポのBGM。誰が疑うこともなく、それは見世物であると知るだろう。
壊れかけた青年を見つめ。
再度の落花となった少年を見つめ。
かつて同胞であったパフォーマーの姿を見つめ。
自らも顔を覆うマスクを被った女は、従業員たちを紹介する。

「皆様、彼らには何をお望みいたしますでしょうか。
 彼らの価値はあなた方の手に。値を吊り上げ、望みをどうぞ!
 いちばんに当てた方には、どのように扱うか優先権が得られるかも知れませんよ!」

/*
ということで、恒例のお伺いになります。
新たに従業員となった方々はどのような"研修"を望むか、ロールにてお知らせください。
過去の様子を見るとどんな感じでやってたかわかるかもしれません〜!

開場はファンクテイストのジャズが鳴り響いている。ステージの反対側、後方の雛壇からだ。
それぞれの形の、やはり仮面を付けたオーケストラは開場に演奏を吹き鳴らし続けている。
端には賓客達を楽しませるためのグロテスクな寄食、樽の匂いのするようなアルコール。
この世の贅を推し固めたかのごとくある会場は、なんと美しく/醜くあることだろう。

「いいコールに御座います。今宵も興味を傾けていただき何よりです。
 『スロウス』には以前と変わらず、ショウの手伝いをしていただきましょう。
 ただし、立場を変えて。『ラサルハグ』として、よりショウにのめり込んでいただきます。

 テンガン、彼には……ええ? ジェラルド様、とっておきの用意があると、それはよろしい!
 皆様本日の英雄をご覧ください、テンガンのショウには、かの会長がご協力なさるそうです!
 日頃より派手な"開発品"をご用意いただいているジェラルド様ですが、
 本日はどのようなものを持ち込みなさったのでしょうか。今からでも楽しみです。

 そして――ナフ。
 お待たせいたしました、皆様。一部の方々のお待ちかねの演目です。
 再度我らの前に舞い降りた踊り子には――『エンジェル』!
 此度の船旅の『エンジェル』は、彼を指名いたします! 我らの天使に、大きな拍手を!」

歓声が上がった。パラパラとした拍手はそれでも多くの人間が叩けば大喝采となった。
彼が? 今回もか。素晴らしい。今日は良い日だ。様々な声が拍手の合間を縫って聞こえる。
それは、一体何を意味しているのか。それは誰の口からも一切、聞こえることがない。

/*
求む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エッチな機械姦or触手姦自信ニキ!!!!!!!!!!!!!!!

/*
グラトニーとテンガン様はじめ各位ご連絡ですわよ!

テンガンのれっちっち触手責め機械姦研修、スロウスことラサルハグwithエンヴィーでいかせていただきまーす!よろしくお願い致しますわね!

/*
助かる……エッチな触手お願い申し上げる……

凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルは、メモを貼った。
(a23) 2021/07/08(Thu) 1:44:49

暑いほどのスポットライトが当てられる。灼熱の中にあるようだった。
仮面をつけた従業員達はなにやら大仰なセットをステージへと持ち運んだ。磔台のようにも見える。
木製の台を運び終えた従業員達は、今度はナフと呼ばれた少年を持ち上げ、着衣の一切を剥ぐ。
その体は、台の上に乗り上げさせられた。まるで処刑される直前の光景のようだ。

「さあ皆様、ご覧ください。我らの前より逃げ出した天上の虎の姿を。彼は再び我らの楽園に足を踏み入れてくださいました、そして……、
 『エンジェル』の演目に投票されたチップの数はいくらであると思いますでしょうか、本日はそれを彼に当てていただきましゃう!」

『命の価値は天使の為に!』
『命の価値は天使の為に!』
『命の価値は天使の為に!』

まるで一切に示し合わせたかのような声があちこちから上がる。それは次第に合唱のように膨れ上がった。
女はそのフレーズが、大層お気に入りらしいーー命の価値は貴方が決める。

まず、体は仰向けに台の上に横たえられた。首に輪を嵌めずり落ちないようにしているが、シリコンを噛んで傷が出来ないようには配慮されている。
腕はやはり透明の覆いのつけられた箱の中へと入れられた。腕の下にはクッションがあって、力を抜いても壁に当たらない。
ただ、腕のすぐ横に何か……モーター式で駆動する、鋸刃のような大掛かりな器具が横たわっている。
それは腕よりも太く、差し詰めカートゥーンのドリルにも似た、でも全く違う……有刺鉄線のようにとげとげした何か。

足元には何かのペダルがあった。数は三つ。透明のアクリル玉覆われているが、膝下を全て入れないとならず、しかと膝が天井に引っかかって足を抜きにくい。
ペダルにはラベルが張られている。客席にもナフにも見えるように表裏にしっかりと。
そこにはこう書かれている。『200万ドル』『5000ドル』『4.65セント』。
ところで、貴方が暗殺を請け負った報酬というのはどんなものだっただろう? 実費に換算し、経費を差し引いて、感情的な値を差し引いて。
貴方の命の価値はいくらだった?

「ナフ、選択肢は三つ。あのペダルを踏んで解答するのよ。
 ペダルを踏むと軽い電流が流れます。痛めつけるためではありません。ペダルから簡単に足を離さないようにするためです。
 チョンっと踏んですぐに引き上げてはつまらないし、賭けにもならないでしょう?
 貴方が己の価値を考えるの。正答はひとつだけ。命の価値はいくらでしょう、貴方の命の価値はいくらでしょう?」

動揺も冷めやらないだろうに、女はそっと囁くとすぐに客席の方を向いた。パチパチと拍手が二人を迎える。
スポットライトとカメラは正しくナフの方を向いて、貴方が主役であることを指すように惜しみなく飾った。

「皆様、固唾を呑んでお見守りください、じっとですよ……彼が怯えてしまわないように。
 命の価値は、
 命の価値は、
 命の価値はーー」

「命の価値は、5000ドル!」

笑い声がオーケストラの演奏を掻き消すようにこだまする。
ぴり、と電流が走るものの、細い針を刺したような鋭い痛みはあれど心臓を蝕むほどではないだろう。
けれども確かに足の動きは縫い止められるように硬直して、ペダルから足を離すまでには時間がかかる。
その、一呼吸深く肺に酸素を入れるように時間。たったそれだけの時間。


ギャルルルルルルルル!



凄まじい轟音を立ててモーターが回転した。
左腕を捕捉している回転鋸はまず最初に肌に棘を引っ掛けて、シーツを巻き取るかのように皮膚を引き剥がした。
真っ赤な肉が露出して、思い出したかのように遅れて鮮血が噴き出す。容器の中に血は溜まることなく、繋がれたチューブから台の下のケースに流れていった。
回転鋸は止まらずに肉を轢き潰し、フォークで何度もステーキを引っ掻くように細い粗挽きを作り出した。
端々に見える白い芯は骨だろうか? 辛うじて当たらないものの、身動ぎをして暴れたならばそれも同じように巻き込まれるのだと言うのは想像に難くない。

少年の腕は側面の半分の肉をごっそりと抉り取られ、もはや自分の意思で動かすのもむずかしいほど原型を無くしてしまった。

「おや、これはこれは。どうやら間違えてしまったようですね?
 選んだのは中間。思い切りのなさが不安を生んでしまったのかもしれない、悲しいことです……。
 さあ、ショウはまだ終わっていませんよ。ナフ、さあ、選び取りなさい。
 貴方の命の価値は?」

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

今日の朝食。昨日の思い出。明日の予定。
誰も彼もが朗らかに語るあたたかな日常の話。けれど、そんなもの赤の他人にとっては全てノイズでしかない。

様々な話題で溢れかえる賑わいの中を、黒い人影が縫うように突き進んでいく。四肢を包むダークスーツ。飾り気のない装いの中で、パステルグリーンの十字の髪留めが浮いている。
今日はもうディーラーの制服を脱いでいる。再び袖を通すことはない。

「……」

歓声をあげる賓客たち。空間を彩る合奏。ひっきりなしに行われる拍手喝采。
女は通信機から聞こえる饗宴の様子をBGMに、乗船客の中へと紛れ込んでいった。

/*
五日目冒頭に記載し忘れましたが、もしサダルと話したい方がいらっしゃいましたらご自由にどうぞ。口プロでもビンタするでも背中から刺すでもお応えします。置きレスでかなり低速なのはご容赦を。
(23) 2021/07/08(Thu) 12:08:45
サダルは、エンヴィーは、奔って降りた舞台の様子を聞いて口元を歪めて嗤っている。
(a26) 2021/07/08(Thu) 12:16:02

少年は悲鳴をあげ、血飛沫は容器の口から少年の顔へ、胴体へも血を飛ばす。そばで補佐する女も例外ではない。
真っ赤な衣装に更なる絢を重ねながら、少年がよく見えるように顔の血を拭ってやった。美しい顔を皆に見てもらえるように。
少年の勇気を讃えでもするかのように、客席からは拍手喝采が上がる。見世物としてはとても喜ばれているらしい。
一度の痛みを与えられても、ショウは平然と、終わらない。

「命の価値は4.65セント!
さあ果たして彼の選択は……おや!」

まるで道端に美しい花でも見つけたかのように声を上げる。それはすぐにやはり、モーター音にかき消された。
高速で回転する刃が少年の残った腕を引き裂いたのだ。
刃には糸のように細い血管や神経が絡み、カツカツと引っかかる音を立てながらそれでも止まらずに奔らせる。
チチ、と火花でも散らすように鳴っているのは、肩まで繋がる組織を巻き取って引きちぎる音だ。
電流に呼び止められた脚がようやくペダルから離れる頃には、両腕は揃いの傷を抱えていた。

「さあ、残るペダルは後一つ。
 皆様はどう見受けましょう、これにも仕掛けがあるのかどうか?
 いいえ、神は彼を見放さず天上へと迎え入れてくれるでしょうか。
 拍手でお見送りくださいませ、彼の勇気ある第一歩を!
 命の価値は━━」

最後のペダルは、『200万』。それは彼の命の価値に、見合っているだろうか?

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>24 ニア

「おや、ニア様。ごきげんよう。お察しの通り私も今日はお休みなんです。
ニア様は本日もお変わりなく、そしてゲイザーさんも変わらず美味しいパイを焼いているようで何よりです」

にこやかに返す。仮面を暴こうとしない限り、女は実行犯としての素顔を晒さない。

「ええ、構いませんよ。これから暑くなるこの時期アイスがとても美味しく感じられますものね。私もご一緒します。
……ふふ、大丈夫。ちっとも駄目なんかじゃありませんとも」

快く頷いた。
女は連絡を入れた者たちがどういう動きを見せるのか、わざわざディーラーの仕事も休んで時間を作った。
"噂"に関して動いても動かなくても、どちらであっても本当に構わない。ただ、彼らは名前も知らない有象無象沢山の乗客がいる中でも特に、運が悪ければ公開抽選で引きずり落とされていたかも知れない人たちだ。

どういう者なのか興味があった。人を羨む"嫉妬"の女は、人を見る事が好きだった。
(27) 2021/07/08(Thu) 13:32:42
最後のペダルが踏まれたならば、踏む勇気があったならば。
パン、パン! と甲高い破裂音が鳴り響くことだろう。
それはチープなクラッカーだった。祝祭の始まりのような音が鳴り響くと、両側から従業員が進み出る。

「命の価値は……200万ドル!
 これこそがみなさまが此度の演目に投票し積み上げた金額になります。法外とお思いでしょうか、いいえみなさまの愛あればこそ!
 良かったわね、ナフ。彼らはみな貴方のファンなの。戻ってくるのを待っていたのよ。
 おめでとう、貴方の価値は200万ドル。貴方は皆に選ばれたのよ……」

賓客に、少年に。それぞれにポジティブな言葉を投げかける。
客席の中には貴方を見てうっとりと頰を染める貴婦人があれば、熱烈な愛の言葉を叫びかける紳士もあった。
貴方は求められているのだ。貴方が求められているのだ。
貴方に払われた価値は200万ドル。貴方の大切なものを守るのに、不足することはないだろう。
貴方自身は守れないけれど。

「"前座"はこれまで。いよいよナフには極上の踊りを踊っていただきましょう。
 その為にも、彼が寵愛に満たされるさまを、ご覧くださいな」

血に塗れた台は斜めに傾けられ、体のよく見えやすいように。今度はうつ伏せに転がされ、顔は客席の方に向いた。
ペダルは運ばれていき、両腕の器具は取り外される。すぐさま傷口は清潔な布に包まれ、みるみる赤く染まった。
きつく肩口は縛り付けられて、パフォーマンス以上の出血がないように施される。当然だ。殺す意味などない。
かれの命には価値があり、値打ちがつけられ、金を生むのだ。
必要なだけの輸血も施され、命を失わず、気を失わないようにしっかりとケアがされていく。
ならば、なぜまだ、見世物台の上に?

「刮目ください、彼の美しい顔を、身体を。彼に称賛を。
 これよりみなさまに、『エンジェル』の誕生をお見せいたします」

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>28 そうでしたねニア様

一瞬薬を盛られているのではないかと疑ったが、公の場であまり疑うのも印象が悪い。
女はカトラリーを持ってパイを一口食べようとし……

「…………あ、あのー、ニア様?
ところでこれ、なんて名前のパイでしたか?ゲイザーさんはなんて?」

ちょっと思い出した。
パイを食べてアチチになり自室で服を脱ぐ羽目になった事を。

ゲイザーから忠告を受けていたのでバーナード脱衣事件の二の舞は防げたが、今回は何も聞いていない。

恐る恐る、問いかける。
(29) 2021/07/08(Thu) 13:53:02

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>30 ニア

「ゲイザーさん?ううん……私はパンダというより、人懐っこい中型犬にも見えますが……。

……それはさておき。
皆さんが食べていらっしゃったのなら……まあ……」

おずおずとスペシャルアニマルパイを口に運ぶ。
不思議な効果にはドキドキするが、新人クルーの腕は本物だと知っているからだ。

結果は…… (2)1d3時間の間、百足animalのの特徴を手に入れた。
(31) 2021/07/08(Thu) 14:25:29
サダルは、うわあああああ!!!!!!!!!!!
(a29) 2021/07/08(Thu) 14:25:43

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>31 ニア

「ニッ、ニアさん私帰ります!帰らせてください!お願いします!こんなんじゃお外に出られません!」


ポーカーフェイスもどっかいった。
なお、特徴を書こうとしたのだがPLが検索しようとして体調不良を起こした為どこにどのような特徴が現れたのかは割愛させていただくものとする。
(32) 2021/07/08(Thu) 14:28:19
サダルは、うえええんとなっている。うえええん。
(a30) 2021/07/08(Thu) 14:34:38

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>33 ニア

「や、やだ……」

やだった。
なんでアニマルパイで百足が……と言いたげだ。

「……う、うう……スーツで殆ど体が隠れていますから、特徴も見えませんし出歩けないことはありませんが……。
プールは私ニア様を見守るだけになってしまいますね、私その……あまり人に見せられるような体をしていませんので。

ゲームはカジノでよく見かけるものとか……ああ、麻雀とかも好きです。昔付き合いでやらされていましたから」

もごもご言いながら答えた。何かのコメントについては意図的に無視をしているが。

/*
フルスイング中澤の息子ですが、どうかお気になさらず。ちなみにこれ見たゲイザーPLさん宛に念のため記載しておきますが、万が一気を病んでしまった場合気を病まないでくださいね。
PLは爆笑しています。サダルのツキがなかっただけです。びっくり〜
(35) 2021/07/08(Thu) 14:45:30
サダルは、みょいんみょいんと電波を出した。助けてスロウス!!!
(a32) 2021/07/08(Thu) 14:45:51

サダルは、どっかの29歳徹底的にぶち犯されてくれないかな……と舌打ちしている。
(a33) 2021/07/08(Thu) 14:46:30

サダルは、墓下君たち呑気に構えやがってこのやろ……みたいな空気を出している。
(a35) 2021/07/08(Thu) 14:55:10

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>36 ニア

「?え、えーと……やるとは何を?」

ぽかんとした。
なお麻雀の場合PLがルール全く分からない為なんかこういい感じにアレしてくださるとPLが助かります。と地の文は言っている。
(37) 2021/07/08(Thu) 14:56:57

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>39

「お付きの方も出来るんですね……一緒に遊べる方がいらっしゃるのは大変よろしいことかと」

と言いつつ対局しました。
(10)1d100
(40) 2021/07/08(Thu) 15:12:18