人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


卯波! 今日がお前の命日だ!

 
 あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
 今はもう、誰も参る事の無い、寂れた神社。

 昔もお婆ちゃんっ子やお爺ちゃんっ子でもなければ
 この場所の存在は殆ど誰も知らなくて。
 だからここは、今も昔も二人だけの秘密基地だった。

「みんなは来てくれるかなあ」

 月日に埋もれる事も無く、今も形を保ったままの石畳を踏んで
 一人ぼっちの王様は、ここじゃなくてもいいやと笑う。

「来ないってことは、
 他にもっといい場所があるってことだものね」

「ひとりじめなんてずるいから、それなら探しに行こうかな」

「だってみんなの秘密基地は、一つだけじゃつまらない!」
 

 
「──ようこそ!」

一人ぼっちの王様は、待ちわびたとばかりに来訪者を出迎えた。

「いいよ、いいよ、一緒にいつまでも遊んでいよう。」

迷夢の中に、甘い肯定を投げ掛けて

「遊び相手だって、遊び場だって、いくらでもあるんだから」

「みんなもきっと、みんなの居るこの村が好きなはず」

どこまでも、幼気な夢を謳う。

「ずうっとここに居たいはず!」

きっと、皆がそうなのだと信じて疑う事も無く。

「だからみんなでずっと、遊んでいよう?」
 

【人】 花守

「秘密基地かあ、まだあるかな」

彼女が秘密基地と呼ばれる場所に行っていたのは10年よりもっと前、成長するにつれてだんだんと足を運ばなくなり、入れ替わる様に新しい子供が加わったりして、特に決まりがあった訳でもないのにそうやって代々受け継がれていた、子供だけの秘密の場所。

所在も記憶の彼方で、でも何故か今になって惹かれるものがある。
そう、いくつかあったような……?

「海の見つければ、他のも思い出すかも。
 ちょっと探し出して見ようかしらね」
(6) 2021/08/12(Thu) 23:33:01
 
秘密基地は、みんなの国。

一人きりの王様は、ある時不意に、二人の迷い子に呼び掛けた。

「ねえ、みんな!」

みんなは誰と遊びたい?


「アタシ達、きっと二人が連れて来てほしい人を連れて来るよ」

「一番に遊びたい人を呼んで、それからいろんな事をして遊ぼう」

「──いつまでも!」
 

/*
という事で墓下のお二人に次回襲撃先のアンケートなのじゃ!

とは言っても妾、黙狼どのの襲撃先は本当に自由にしてほしいと思っておるからの
だから絶対に連れて来る事ができるとは言えないのじゃけど、
妾一人で決めてしまうのも勿体無いから是非お聞かせ願いたいのじゃ!

あくまでも参考にしたい程度のものじゃから
ロール的にはこの人が居てくれたら嬉しいな、くらいで
あまり気負わず答えてくれると嬉しいなのじゃ!
いずれはみなを連れて来たいの……のじゃ……のののじゃ…

 
 寂れた社に背を向けて、
 下草に埋もれかけた階段を下りて行く。

 
みんなを呼びに行かなければ。


 次は誰を迎えに行こう、そう考えて
 みんなは誰と遊びたい?そんな問いの答えを思い返す。

 編笠。

 青嵐。

 涼風。

 髪置。

 鬼走。
 
 その内の一人は、何れ来るだろう。
 そんな漠然とした確信があった。

 そして、その内の一人は──
 

 
本当は、二人がここに居るの、知ってるよね?


 根拠なんて何処にも無いけれど、やはり確信じみたものがある。
 たとえば、夢の中で、無根拠にそうなのだと思うように。

 にんまりと笑って、一人呟いた。

「いじわるしないで遊びに来てあげればいいのに。
 それとももしかして、恥ずかしがりやなのかなあ?」

「まあ、どっちでもいいか。
 そうだなあ、アタシが呼ぶのはあの人にしようかな。
 だって誘わないと来てくれなそうだもん」

 脳裏に浮かぶのは、いつも寡黙でどこか顰めっ面の大人の人。
 それでも優しいあの人は、自分達が待っていると言えば
 きっと、この場所にも来てくれるだろう。
 

この窓どうやって使えばいいかわからない ぽんぽこいっとけばいい?

ぽんぽこぽーーん

【人】 花守

>>46 竹村茜

サンダルを脱いで、ザブザブ波で涼をとりながら散策をしていたら個性的な髪色が目にとまった。

「やっほ、アカネちゃん」

先日、立花宅の庭畑で(勝手に)収穫してた時には気が付かなかったが、周りがそう呼んでいたのでそうなんだろうと、その名前で呼び掛けた。
(50) 2021/08/13(Fri) 20:29:15
花守は、ナマコは踏んでも平気だった。
(a23) 2021/08/13(Fri) 20:30:41