人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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「おいゲイザー聞こえているか!リーパーはどうなっている!?
話せるなら返事しろ!話せなくても返事しろっ!俺を無視するのは許さないぞ!」


きいきいきい。ぎゃんぎゃんぎゃん。
神経質そうな男が喚き散らしている。大変に喧しい。

貴方は何の問題もなく無視できるだろう。暫くの間男は喚いているが、無視し続ければそれもきっと止む筈だ。

【人】 巫女 ユピテル

>>13 ミズガネ

「……トラヴィスの言う"終わり"は、
この事だったのかしら。宴の終わり、それとも」

"私達が役者の宴"
の終わり?

それを感じたユピテルは、少し思考して。
はっと完全な夜に染まる前に気付きます。
自分が感じていた、"魂だけ"の感覚が失われている事に。

「……っ、コトハ。コトハ、どこ?」

彼が本名を気にしているから、二人切りの時はユピテルは呼ぶのを気にして控えめにしていました。

けれど今、誰も周囲にいない。
そんな事を考える余裕もない。
そして彼が消えた時と違い拠り所となる道標がありません。

真っ直ぐに彼の部屋に駆けていったのは、ある種、"魂だけ"であっても何処かに在る確信があったから。
でも、今はそれが消えた。彼が生き返ったのか。或いは、消えてしまったのかもわからなくて。

(15) 2021/10/24(Sun) 20:20:30

【人】 巫女 ユピテル

>>13 ミズガネ

──でも、

声が聞こえました。
目を閉じて聞いていた感情を読み取る力によるものではなく。

正しく身体を持った、声帯がある上で発せられた、愛しい人の声が。

「……コトハ?」

その結果を走り回って知ることが怖くて、足だけが氷のように冷たくて動けず空が見える庭の元、立ち尽くしていたユピテルは、いつかは辿り着くであろうミズガネと再開するでしょう。

それは貴方が自室に戻ってユピテルがいた時とはまるで逆のたちばにでもなったように、目があった貴方を見て、呆然と震え呟くようにその名を呼びました。
(16) 2021/10/24(Sun) 20:21:00

【人】 巫女 ユピテル

>>19 ミズガネ

「コト……わっ!」

抱き締められ、慌てた声が出ます。
思わず呆けてしまったから何度も瞬きをして、
ようやくその現状を理解すると、その背に手を回して、
ぽんぽんと軽くあやすように叩きます。

「……服、冷たいね。
昨日触れてくれた時はただ温かいだけだったのに。
ごめんね、探しまわらせちゃったかな」

それほど駆けてくれていたのでしょう。
秋口の夜、服の冷たさをまず感じて。
でも本来はそうなのです。暖かさを感じるのは、今みたいに抱きしめて少し経った──そう。丁度今くらいに、感じられること。

「……でも、こうしてると温かいわ。
それに、鼓動の音が聞こえる。
戻ってきてくれたのね、ここに」

慎重さもあるので少し屈んでから、あなたの胸に耳を当てて、その心音に安堵したように目を閉じて暫くそうしてから、再び抱きつきます。今度はこちらから強く、背に回した手にも力を込めて。

「……夢みたい。
もう一度、ずっとこうして触れたかったから」

彼が存在する証明をユピテルはいくらでも出来ました。
それでも、身体を生み出すことはできない。こうしてまた触れ合える事はそれこそ夢のようで、ここが夢なのに、不思議なお話です。
(25) 2021/10/24(Sun) 22:38:06

【人】 巫女 ユピテル

>>28 ミズガネ

少しだけ息苦しくはあったけれど。それだけ想ってくれているのだと思うとそんな苦しさすら愛おしさになります。
こうしてただ純粋で真っ直ぐな愛情に"離れたくない"なんて気持ちで抱きしめられたのも、ユピテルは初めてですから。

「うん。1日って大切ね。
その日しかない1日の大きさを身を以て知ったから……もっと大切にしていきたいの。もう触れられなくなっても後悔しなくなるくらい触れて、これから沢山幸せにしたい。……あなたが幸せと思ってくれるなら、私、これから何度でも好きって言うわ」

きっと何度触れても後悔しなくなる日なんて来ないでしょう。
それでもそう言わないとずっとこうしていたくなるので、少しだけお姉さんぶってそう言いました。実際の年は、実の所こちらの方が低いかも知れませんが。

「寒くてももう少しここがいいな。
私にとっては数日振りでも、
貴方にとってはもう1年振りくらいの夜空でしょう?
……寒くなっても、ちゃんと温め合える人が隣にいるもの」

ゆっくりと身体を名残惜しくないとは言いませんが、
一度離してから夜空を指差してから、
噴水に腰掛けようと今日も少し冷たい手で誘います。
(30) 2021/10/25(Mon) 1:18:59

【人】 巫女 ユピテル

>>34 >>35 ミズガネ

「ふふ、じゃあ幸せにWし合いWましょうか。
私、誰か一人を幸せにしようと頑張るのは初めてだから、沢山失敗するけど多めに見てね?
そしてそれはコトハも同じだろうからうまく行かなくても気にしないし、落ち込むなら私、支えるわ。悩むなら一緒に考える。
それでも治らなかったら……」

「二人で自棄酒するか──不貞寝しましょ?」

冗談めかして、でもその提案は本気のにっこり笑顔。
酒も行為も、逃避の為に使う事を悪とは思いません。
少なくともユピテルは、大事なのは使い方で、依存しすぎない方がいいのは誰だって理解している筈と考えています。

だけどそれを止められる相手ができた時、二人でもどうしても苦しくなる時なんて、長い人生沢山あるでしょうから。
そんな時は、全然良いと思うのです。
心配なら互いに止め合う約束をしましょう?ねえコトハ。

「暫く……そう言えば、いつかは朝が来ちゃうのかしら。

 ……ねぇコトハ。
 コトハはこれからどうするつもりか決めている?」

何となく、私も貴方も感覚で分かるのでしょう。
“今望めば元の世界に帰れる”と言う事を。
──期限はきっと、夜明けが来るまで。
(38) 2021/10/25(Mon) 3:32:18

【人】 巫女 ユピテル

>>39 >>40 ミズガネ

 “館にいたいと思っていた”

凄く昔で、凄く近くに聞いたのと近い言葉。
でも、あの時追いかけて、逸らされて。
それ以上追わないで止めた視線が、
自分から覗きに行かなくても自然と合う。

続けられる言葉に、何人かの顔を思い出す。
静かに聞いて頷いて。自然と聞き入るように目が閉じられた。
もう彼は目を逸らす事はないだろうから。

「……変わったね、コトハ。私だけじゃなく、色んな人と沢山の出会いと出来事の上でその結論を出したのよね。

だって、日々自堕落に生きたがってた貴方が『周りの人の為に』って言い切ってくれたんだから。私より凄いよ」

「結局、この館が何だったのか。
ただの悪趣味なのか、善意なのか。何にもわからないけど。

少なくとも長くいる人達がいて、また起きる可能性があって。……うん、私ももう、貴方を独りにさせた時には誰かを味合わせたくな……、い……?
ぅ……?」


ここまでは、素直に頷けて肯定もできたお話。
予想外ではあったけれど、今まで起きた事を考えれば自然に聞けた話です。だけど。

 ▼
(42) 2021/10/25(Mon) 4:47:19

【人】 巫女 ユピテル

>>39 >>40 ミズガネ

「わ、……え、
私、の?」


閉じていた目が開かれて、……ここまで動揺するのは、部屋で数回見たのみでしょう。それくらい意表を突かれたような、想像もしていなかったというような顔で、答えが返せず何度か口を開いて、閉じ手を繰り返しました。答えたくても、答えがでないのです。

だって、彼が既に決めているのだって、本当は驚いたのに。
それが、“私”の選択で、まさか異国に来てくれるなんて、想像だにしなくて。

「……ご、ごめん。びっくりしちゃった。
その、私の世界は全然いい世界じゃないし、何よりコトハには全くの知らない事だらけで、辛いことしかないのに……」

嗚呼、これは。彼の提案が嫌な訳でもなく。
自分の世界に来て欲しい・欲しくないという訳でもなく。

──それだけの覚悟を抱いてくれた事への、嬉しさが心を締め付けてくるから。それが苦しくて何も言えなくなったのです。
(43) 2021/10/25(Mon) 4:49:03
「わ、わぁわぁわぁわぁ!」

ゲイザーは思わず声を
あの、頭がわななくような不思議な感覚。
共鳴による力。──久々だった。ミズガネの声だ。

「……ミズガネさん……っ!
 ごめんなさい、あたし、あなたを──」

首を振る。まずは質問に答えよう。

「あ、あたしですっ。ゲイザーもリーパーも、ここにいますっ。
 あたしたち、ひとつになったんです!」

【人】 巫女 ユピテル

>>45 アマノ

「レンジ!」


「レンジ!!!」



聞き覚えのあるとある娘が、全力でその名を叫んでます。
貴方は情報収集するタイプではないでしょうから。

伝えたい事と、渡したい事を抱えて、
何とか消える前に引きとめようとしています。
(46) 2021/10/25(Mon) 13:41:17

【人】 巫女 ユピテル

>>47 アマノ

「あるわよ!死んだような顔して!
もう全部終わったみたいに燃え尽きてる……」

ペイ、と勢い良く経口補水液ちっくなものが投げつけられます。どうせ顔色と言い、飴をあげて以降も大して食べてなかったからと思ったからです。

「レンジ、絶対聞いてないだろうから教えてあげる!
あのね、ここでは5日くらい経ってるけど夢の世界。
だから現実はほとんど経ってないかもだし──」

曰く、以降の緑髪の不思議な少女から聞いたことを伝える。

『そう、時間経過がない場合もあれば、数カ月、数年経ってる場合も──ああ、戻ってる場合もあったね。とある国の王子がやっていたかな。まあ勝手に誘った分の礼、補賃みたいなものかな。ただ多少は出る時空を考えておくほうがいい。成功率は上がるさ』

「……って事で!ちゃんと帰る時にせめて時間経過してませんように!とか、少し前がいいな!とか祈っとくのよ!もう世界が終わった顔しないの!」
(48) 2021/10/25(Mon) 14:10:19
「ひとつに……?」

首を傾げる。原理などはよく分からないけれど、貴方が無事ならばそれでいい。

「そうか。……お前は大丈夫なんだな?喧嘩とかしてな……ああ、いや。喧嘩の一つや二つくらいはするか。ともかく問題がないのなら構わない」

続いて、貴方が口にしようとした言葉を拾い上げる。

「……それで、ゲイザー。謝ることはない。お前がやった訳じゃないんだろう。死ぬほど痛くて辛くて苦しくてたまらなく怖かったからリーパーに恨み言は言ってやりたいがな」

苦しかった事を我慢せず言ってしまうあたり、男はやっぱりだめだめなのかも。

「…………それでも、もし申し訳ないと思うのなら。お前とリーパーの事を教えてくれ。二人はどういう人物なのか知りたいんだ」

「ハッ! オマエのはらわた、
 死人みたいに冷たくて……もごごご」

「す、すみませんっ!! まだうまく、
 お互いの人格が馴染んでいないみたいです」

喧嘩はしているようだけれど。
なんとかうまくやっていけてるのは、きっと伝わるだろう。

これで大団円のハッピーエンドという程、
話は簡単では無いのだけれど。
何せ、元・殺人鬼だ。 ⇒

「それじゃあ。
 あ、……改めて、自己紹介をしますね」

「気弱で、すぐにいじめられちゃってたあたし、ゲイザーと。

 何も言い返せないあたしに代わって、
 怒ってくれた──話を聞いてくれていた『リーパー様!』」

「それが、あたし達です」 ⇒

「今までは、あたし、
 リーパーの存在が認識できなかった」

『ひひひ、こいつ全然気づかねえんだぜ!
 夜な夜な人間を殺して回ってたのにさあ……。
 もごごご。もうしない、もうしないって!』

「──でも。こんなふうに、
 お互い意思疎通できるようになったんです」 ⇒

「こうなったのは、べつに大した理由じゃない。
 過去に特別なトラウマがあった訳でも無くて。

 ……ただ、いじめられっ子のあたしは、
 お友達が欲しかったから」

『でもさァこいつ、オレが世話焼いてやったのに
 年取ったらオレの存在忘れやがった!』

『だから、ムカついて仕方なくって、
 オレは殺人鬼になったんだ。
 人間の腹を裂いて、ウサ晴らしてた!』
 
『オレ、まだ許して無ェかんな!』

『……ま、ちょっとはマシになったけどな、アイツも。
 何か、ずっと”怒る”役目だったけど。
 役目なんかなくても、居て良いって、あのノロマが』 ⇒

長い長い話を滔々と語り、少女はこう締めくくる。

「……あたし達については、これで良いでしょうか。
 えへへ、あたし達。少しだけ、大人になったんですよっ」
 

「──ね、あたし知ってます。
 あなたが、ゲイザーを助けてようとしてくれたこと。
 リーパーに、為さなければならない報いを与えようとしたこと」

「ずっと、……あなたと話したかった」

「ありがとう」

『え、これオレも言った方がいいやつ?』
『ぜってー言わねー!』 ⇒

「……何か、あなたにお礼がしたいんです。
 あなた、ずっとあたしのこと心配してくれたから」

「…………」

「ば、『晩酌』……。
 お付き合いしたほうが良いですか……っ?」


結局純潔のままだった少女は、
声を上ずらせて尋ねて来る。

けれどきっと、もうそれはあなたには必要ないことだ。

【人】 巫女 ユピテル

>>49 ミズガネ

「私、は……」

改めて考えます。実は質問をした時、自分の答えを既に決めていましたが、余りに貴方が真摯に考えてくれるものだから。

「コトハの言葉を聞く前、私、何と言おうとしていたと思う?

 “コトハについていく”
 “それで貴方が元の世界に帰ろうとして、私がついていけないなら”
 “私、元の世界に戻って貴方の世界に行く方法を探すわ。
  例え、何年かかっても”」


「だから、一緒に館に残ろうか。コトハのやりたい事もここにあるなら尚更。……でも、もしいつでもここから出られるのなら……いつか、コトハの家族に会いに行ってみたいかな。

あとは館で詩人を再開しても、いつか聞かせる人が足りなくなる。そうしたら旅を再開したくなる日が来るんじゃないかって」

才能がなくて折れて努力が続かなくてどうしようもない
っていきなり畳みかけて、でもきちんと自分を見つめているミズガネ。
それでも頑張ってくれると言ってくれた、大好きなコトハ。

私、もしも貴方が己の世界に戻ろうって思う日が来たなら。
──コトハの世界でコトハの詩を聞きたい。
……その時は、私を最初のお客さんに混ぜてね?」
 
さて、なんのことやら。ユピテルは根には持ってませんが、すこし。すこーーしだけさみしいと思ったので、それを付け加えておきました。 ▼
(58) 2021/10/26(Tue) 2:45:20

【人】 巫女 ユピテル

>>49 ミズガネ

「──私は、巫女を、巫女の役割を放棄するわ」

後悔なんて一欠けらもないと言うように、貴方を心配させないように、巫女の誇りにかけて真っ直ぐ伝えます。

「この館で色んな人も見たわ。みんな大好きよ。強い人も弱い人も、在り方が近い人も相容れない人もバラバラだから」

「神と人の間の縁は切れるでしょう。でも神の支えを必要としなくても生きている人をこの館で沢山見て私気付いたの」

「我が国民は──もう“親離れ”しなければならない。
私も人も、神から。そして神は“子離れ”を。
科学技術は恐らく私の国は進歩している。その上で今の有様は歪んでいるのよ。甘えているのよ、私の国は私を含めて、皆」

「だから離れます。私はお別れするわ。
 “選ばない”を私は選ぶわ。どの選択肢も最悪だもの」▼
(59) 2021/10/26(Tue) 3:06:04

【人】 巫女 ユピテル

>>49 ミズガネ

「身勝手って言われるかしら?
でも私、民だってそれぞれ好き勝手に生きてるんだから。
私だって好き勝手に生きたい。許してくれる人ができたから」

「あ、でもこの選択は貴方のせいじゃないわコトハ。それは気に病まないでね。どうせ私、どれか一つは選んでいたもの」

すかさずフォローを入れておきました。
話が無駄に壮大なので、下手に気負わないか心配です。
色々重すぎて、話すと引かれる不安だってあって今も消えません。怖くても、隣の彼には伝える義務があるでしょうから。

「だから、残りの人生は“ただのユピテル”として、
 全部コトハと生きる時間に捧げたい。
 ……あ。……コトハが、貰ってくれるなら、だけど……」

気付きました。そう。実は私達、一生添い遂げるつもりで会話をしていましたが、プロポーズどころか、告白や付き合うとかそういう話を、一度もしていません。
(60) 2021/10/26(Tue) 3:06:49

【人】 巫女 ユピテル

>>61 アマノ

「ここの謎を私達は解明できなかったんだし、
逆に言えばその人達がいうならいけるんじゃない?タイムパラドックスでも未来よりはマシだよ。願うだけ願うといいよ」

と、ここはまあ思案され聞き流されてもいいのですが、
続けた言葉は聞いて貰いたいので思い切り揺さぶります。

「で!レンジ!」

「これあげる。これで証明するといい。
起きた時に君が何故かこれを持ってるなら、ここは夢だけど真実でもあったって。多分そっちにない素材で加工してるし」

特産品〜。と軽いノリで渡される、普段頭につけてる装飾具と似たシンプルなブレスレット。木彫り風に見えていたそれは、実は材質は木ではありません。世界の科学発展度によっては、鑑定しても謎の物体でしょう。

「はい、私の技術の結晶であるお守り。
『感情に直接語りかけて対話できる』効果がある。
植物状態であっても、妹さんは話せないだけで意思はあって聞こえてるはず。声帯と口が動かないだけ。それを助けるわ」
(62) 2021/10/26(Tue) 12:36:42
長い長い話を、しっかりと受け止めて。

「……リーパー、お前も寂しかったんだな。
 お前の痛み、ちょっとだけ分かるかもしれない」

ぽつり、呟く。

「ああでも、意思疎通ができて、大人になれて、本当によかったと思う。リーパーも寂しくなくなるだろうし、ゲイザーも親身に寄り添ってくれる奴と再会できた。安心したよ」

ありがとうと言われると、照れくさいのかちょっとだけ帽子を直すふりをした。

「どういたしまして。放っておけるはずがなかったからな。ゲイザーはドジでおっちょこちょいだが、人一倍一生懸命だ。悲しい目に遭うなんて俺が許さない。許したくない」

男はどこか、重ねていたのだ。
失敗ばかりの少女と自分を。
でも、決定的に違う部分がある。頑張り屋さんな部分だ。
だから重ねていたけれど、決して同じではない貴方に憧れてもいた。

そんな貴方の断末魔を、いったいどうして無視できるというのだろう?

本当はそんな理由もあったけれど、照れくさかったので心の奥にしまっておいた。


『晩酌』の話になると、男はくすりと小さく笑みをこぼす。

「……それなんだがな、ゲイザー。『晩酌』はしないことにした。色んな酒と女に溺れて逃げる事はやめたよ。
 そうしなくてもいい、互いに支え合える大事な人と出会えたから」

穏やかな声でそう紡いで、「でも」とさらに言葉を重ねる。

「お前と、そしてリーパーとまたお茶会はしたいな。純粋にお菓子とお茶を楽しんで、とりとめもない話をしたい。
 お前が焼いてくれたドライフルーツ入りのパイ、とても美味かったんだ」

【人】 巫女 ユピテル

>>67 >>68 >>69 ミズガネ

「ほら、また下がった。コトハの癖ね。可愛いけど私以外に見せるのは少しヤキモチ焼いちゃうわ。……でも、ここまでコトハが言ってくれてるのにヤキモチ焼いちゃうのは、凄く贅沢で強欲な女になった気分。ふふ、罪な人ね?

……でも、だからこそ好きよ。そう思うくらい好き。私に嫉妬という感情を教えてくれたコトハ。大好きよ。ずっとあなたのそばにいるわ。そして、……非情とも言える私の国への選択を受け入れてくれてありがとう」

恥ずかしげに眉を下げたのを見て、背伸びして指で押さえて上げようとしています。甘えるようなスキンシップです。言った内容通りの。

特等席にいつも座る娘でした。でもそれは用意された席で、何一つ望むものも見れない、触れられないし与えられない場。

でも、今は違います。それが全部得られるのです。なんて素晴らしいことで、ユピテルは初めて、これが本当の特等席なのをようやく知ることができました。

(79) 2021/10/27(Wed) 4:54:02

【人】 貴方と分かち合う、ただの ユピテル

>>67 >>68 >>69 ミズガネ

あなたの答えを静かに聴き終えて、その熱と輝きが灯る翠の瞳に吸い寄せられるかのように、あなたの頬に手を添えて、柔らかく啄むような温かさのの口付けを、瞼から頬、そして唇に落とします。

言葉で返すよりも、咄嗟にそうしたいと体が動いてしまったから。その証拠に、自分で触れた癖に、随分気恥ずかしそうに俯き出しましたから。耳まで真っ赤な上で、消え入りそうな声で伝えます。

「……うん。WただのユピテルWは、WただのコトハWと最後までそばにいるわ。おはようもおやすみも、ただいまもおかえりも全部聞きたいの。そんな関係が、憧れで言いたかったの。

……私の初めての家族になってくれて、初めての気持ちを教えてくれてありがとう。世界で一番あなたを愛してるわ、コトハ」

「……ところで、その。これって、お付き合い、の告白、なのかしら……?私そういう事があると思わなくて、疎くて……」


これは最早プロポーズの類なのですが、距離感がおかしな上に好意を互いに伝え合っていたので、その辺りが曖昧です。
(80) 2021/10/27(Wed) 4:59:32

【人】 ただの ユピテル

>>@50 トラヴィス

「ええ、Wまた明日W、ちゃんと来たでしょう?」

手の甲への口付けを大人しく受け取る。
あの時は本当に動揺していたけれど、
今は穏やかにその親愛を受け取る微笑みで見守る。

「W終わりWって、案外早かったのね。
終わってしまえば、少し寂しい気がするけど……
でも種明かしがない時は毎日必死だったわ!
皆、本当に死んじゃったかと思ったし……」

きっと貴方は夜が来るとこうなるのを知っていたのでは。
そんなジト目をしつつ、少ししておかしそうに笑った。

許されるなら、そっと背伸びをして貴方の両頬に手を。
顔がよく見えるように軽く引き寄せます。

「……トラヴィスこそ、宴はW楽しかったW?
もう大丈夫、って思えるような良い顔になってるわ。
褒められたのかしら、怒られたのかしら。
トラヴィスの周りにはそうさせてくれる人が沢山いるのね」
(81) 2021/10/27(Wed) 14:04:18
その声色にゲイザーは、”まるで憑き物が落ちたみたい”と思った。
同時に、”今のあたしたちの関係のほうが、きっといい”という、
曖昧な印象も。

「あなたってひとは」
「年頃の女の子の、純潔を奪おうとして置いて」

その癖、幾らでも代わりのいる筈の下女を心底心配してしまう。
照れ隠しのような仕草に、ゲイザーはくすりと笑った。

ねえ、あたし。
あなたになら、初めてをあげてもいいと思っていたんですよ。

「ほんとう、憎み切れない、ろくでなし」 ⇒