人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


卯波! 今日がお前の命日だ!

 
 あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
 今はもう、誰も参る事の無い、寂れた神社。

 昔もお婆ちゃんっ子やお爺ちゃんっ子でもなければ
 この場所の存在は殆ど誰も知らなくて。
 だからここは、今も昔も二人だけの秘密基地だった。

「みんなは来てくれるかなあ」

 月日に埋もれる事も無く、今も形を保ったままの石畳を踏んで
 一人ぼっちの王様は、ここじゃなくてもいいやと笑う。

「来ないってことは、
 他にもっといい場所があるってことだものね」

「ひとりじめなんてずるいから、それなら探しに行こうかな」

「だってみんなの秘密基地は、一つだけじゃつまらない!」
 

 
「──ようこそ!」

一人ぼっちの王様は、待ちわびたとばかりに来訪者を出迎えた。

「いいよ、いいよ、一緒にいつまでも遊んでいよう。」

迷夢の中に、甘い肯定を投げ掛けて

「遊び相手だって、遊び場だって、いくらでもあるんだから」

「みんなもきっと、みんなの居るこの村が好きなはず」

どこまでも、幼気な夢を謳う。

「ずうっとここに居たいはず!」

きっと、皆がそうなのだと信じて疑う事も無く。

「だからみんなでずっと、遊んでいよう?」
 

【人】 少年 編笠

>>c3
「……おィ? 卯波あいつ。
 こんなとこに大事なもん落としていきやがって。
 いや……デジカメもあるぞ?
 こんなもん置いて、どこ行ったんだ?」

とりあえずその約束のインスタントカメラを
先に見るのはマナー違反だろう。
何か心変わりがあったのかもしれねぇ。
あいつが渡したくなるまで見ない振りしとくか。

何が何でも、こっちのはここに居る間に受け取らせるが。
(5) 2021/08/12(Thu) 23:17:25
編笠は、誰かを探している。
(a10) 2021/08/12(Thu) 23:45:02

 
秘密基地は、みんなの国。

一人きりの王様は、ある時不意に、二人の迷い子に呼び掛けた。

「ねえ、みんな!」

みんなは誰と遊びたい?


「アタシ達、きっと二人が連れて来てほしい人を連れて来るよ」

「一番に遊びたい人を呼んで、それからいろんな事をして遊ぼう」

「──いつまでも!」
 

/*
という事で墓下のお二人に次回襲撃先のアンケートなのじゃ!

とは言っても妾、黙狼どのの襲撃先は本当に自由にしてほしいと思っておるからの
だから絶対に連れて来る事ができるとは言えないのじゃけど、
妾一人で決めてしまうのも勿体無いから是非お聞かせ願いたいのじゃ!

あくまでも参考にしたい程度のものじゃから
ロール的にはこの人が居てくれたら嬉しいな、くらいで
あまり気負わず答えてくれると嬉しいなのじゃ!
いずれはみなを連れて来たいの……のじゃ……のののじゃ…

 
 寂れた社に背を向けて、
 下草に埋もれかけた階段を下りて行く。

 
みんなを呼びに行かなければ。


 次は誰を迎えに行こう、そう考えて
 みんなは誰と遊びたい?そんな問いの答えを思い返す。

 編笠。

 青嵐。

 涼風。

 髪置。

 鬼走。
 
 その内の一人は、何れ来るだろう。
 そんな漠然とした確信があった。

 そして、その内の一人は──
 

 
本当は、二人がここに居るの、知ってるよね?


 根拠なんて何処にも無いけれど、やはり確信じみたものがある。
 たとえば、夢の中で、無根拠にそうなのだと思うように。

 にんまりと笑って、一人呟いた。

「いじわるしないで遊びに来てあげればいいのに。
 それとももしかして、恥ずかしがりやなのかなあ?」

「まあ、どっちでもいいか。
 そうだなあ、アタシが呼ぶのはあの人にしようかな。
 だって誘わないと来てくれなそうだもん」

 脳裏に浮かぶのは、いつも寡黙でどこか顰めっ面の大人の人。
 それでも優しいあの人は、自分達が待っていると言えば
 きっと、この場所にも来てくれるだろう。
 

この窓どうやって使えばいいかわからない ぽんぽこいっとけばいい?

ぽんぽこぽーーん

【人】 少年 編笠

「へえ。
 宵闇の旦那ほど海が似合わねえ男もいないと思ってたけど、
 案外画になんのな」

卯波が来てたら確実にシャッター押してただろうに。
両手でカッコの形を作って被写体を中心に収める。
(57) 2021/08/13(Fri) 21:33:39

【人】 少年 編笠

「年下の手品の種バラさんでくださいよ。
 手持ちの武器あんまないんで、大きい方のアキラさん」

それでもこの人はなんか夜の静かな海の方が似合うなとは思った。
卯波の置いていったカメラ本当に持って来ればよかったな。
あいつは怒る気がするけど。

「奇遇すね宵闇の旦那。
 お互いあんま海のイメージないけど誰かに誘われました?」
(59) 2021/08/13(Fri) 22:10:40

【人】 少年 編笠

「流石に海にはしやせんて。夕凪の姉さん。
 あんなことするのテンション馬鹿上がったときだけです」

久しぶりに昔の知り合いに会って
何倍も綺麗になってたときとか。
(60) 2021/08/13(Fri) 22:13:27

【人】 少年 編笠

「……夕凪の姉さんもしかしてなんか調子出てきました?」

なんだか自分の目から見ても少しはしゃいでいるような。
この田舎に帰ってきて田舎に適応しはじめたと思うと、
なんとなく複雑なような嬉しいような気分にはなるが。

「って、ちょっ、待っ、
 俺ナマコとかワカメとか調理前のやつは苦手なんですよ
 助けて優しい方のアキラさん!」
(62) 2021/08/13(Fri) 22:31:16

【人】 少年 編笠

「え"、嘘だろ。
 10年くらいずっと反対に覚えてたぞじゃあ……」

御山洗の旦那、すまねえ。

「いやー――…
 夜凪の旦那の名前出されたらちょっと断り切れねえっていうか。
 俺の場合は大丈夫でもないんだが……」

これ触ってみてとアメフラシを指さされ、
掴んだら紫色の汁がぶわっと広がって悲鳴を上げたりした。
(67) 2021/08/13(Fri) 23:20:32
墓下に見えてるらしい事を今知った。
恥ずかしいのでぽこぽこしときます。

編笠は、その歌を最後まで聞いて、へえ、と感嘆した。
(a31) 2021/08/14(Sat) 2:50:11

【人】 少年 編笠

「……あーあ。
 ズルいよなあいつ」

海と川では勝手が違う。
海水で濡れた服は乾けば塩でバリバリになるし、
何より俺と違って下半身だけじゃなく上半身まで迷いなく濡らしている。
飛び込むための言い訳も理由も必要なくて、
ただそうすると気持ちがいいからで一番最初に飛び込む。

打算も計算もない。
雲一つないような親友の笑顔。

「……いっしょに飛び込んでたはずなんだけどな」
(88) 2021/08/14(Sat) 3:26:24

【人】 少年 編笠

少しだけ珍しく驚きの表情。

「卯波、ここにいたのか。
 どっか行っちまったかと思って焦って探してたんだぞ」

首から下げられているカメラに目をやって、
少しばかり安心したような目をする。

「……なんでわかるかな。
 昔から傍にいると分かるもんなんかいそういうの。
 いや待てこっちにもお前の考えてることくらいわかるぞ、
 残念ながら編笠の兄貴はそう簡単に――ウワッ」

と言ったところでどこかから海水が飛んできてそれを避けようとして、
卯波の身体を掴んだまま海の方に落下した。
咄嗟に相手が頭打つんじゃないかと搔き抱いて。
大きな水しぶき。
(95) 2021/08/14(Sat) 3:50:17
編笠は、思わず「おわっ」と言った。
(a39) 2021/08/14(Sat) 3:53:56

【人】 少年 編笠

「っぷは!
 っ、何もかも上手くいかねえな!
 ……耳の中まで海水入った……!」

べったり濡れた髪をかき上げながら海面から顔を出した。

「……あー。
 なんか。
 すっげー懐かしいなこの感じ……。
 あったあったこういうの……」

いつかも同じようなことを同じような相手とやって。
ずっとこんな日々が続けばなんて思ってた気がする。
(100) 2021/08/14(Sat) 4:18:12
編笠は、よりによってようやく今服乾いた俺のとこ来るか!? と逃げ出した。
(a76) 2021/08/14(Sat) 18:27:43

編笠は、青嵐あとで覚えてろ!と言いながら海藻王から逃げまどっている。
(a81) 2021/08/14(Sat) 18:47:44