人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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  なぜあなたがいて
  だれもすくえないのですか?

  すくうきもちは ほんとうにありましたか?


 [ 死神は叫びました。
   穏やかで、平穏な箱庭。

   教皇の存在は、死神にとって
   

   意味のない、自分とは違って



   まるで箱庭そのもののようだと、感じていました。
   
   慈愛の聖者。
   死神は、信じていました。

   あなたを ]

 

XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a16) 2022/12/14(Wed) 8:36:33

【人】 XI『正義』 マドカ

[歴代の『正義』は、決して長生きではなかった。

 それは例えば事故死だったり。
 あるいは病死だったり。
 若しくは……自死だったり。

 記録上はなんであれ、
 どうしても、長生きできない。

 濁りひとつない澄んだ水に、
 魚が生きていられないように。

 彼らの抱く『正義』は、
 いつも命に優しくなかった。

 ……まぁ、そんなこと、
 僕は
当然知らない
のだけれど。]
(152) 2022/12/14(Wed) 19:58:49

【人】 XI『正義』 マドカ

[洋館に招かれて7年。
 僕より先に洋館に居た者も勿論いるが、
 僕が招かれてからやってきた者たちも多い。

 むしろ、この数年で急にバタバタと集まった、
 そんな印象すらある。

 基本的に僕は、年下の子達を可愛がった。
 年上の人たちには、
 特別甘えることこそなかったけれど、
 極々年相応に接したと思う。
 
もしかしたら、相手によっては年上でも
可愛がっていたかも。


 僕は、まるで当たり前の『人間』のように
 育てられたから。

 そう言う振る舞いを、
 基本的には身につけていた。

 けれど時折、うまく行かないことがある。]
(153) 2022/12/14(Wed) 19:59:18

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ダメだよ、それじゃぁ。
     
幸福
ばかりを積み重ねたら、
     きっといつか、均衡が崩れる。
     そうしたら、それ以上の
不幸
が訪れる。

     ひとりだけが、
せなのもいけない。
     皆、同じように
不幸
を背負わなくちゃ、
     だって、そうじゃなきゃ、
     
不公平
ってものでしょう?

     そう言うものなんだ、この世界は。


     どんなものでも、
     精巧なバランスの上に成り立ってるんだから。


 
(154) 2022/12/14(Wed) 20:00:57

【人】 XI『正義』 マドカ

[既に傷を持つ者には、見せることのない妄執。
 逆に、『正義』の認める傷を持たぬ者へ、
 それ・・は牙を剥いた。

 『
』をその身に刻みながら、
 誰からも疎まれず、平穏に過ごして来た者がいるなら。
 その過去に傷がないことを知ってしまったなら、
 きっと一度は詰め寄ったことだろう。


 どうして君は、『人間』の子供みたいな
 生き方をしてきたの?
 魂に刻まれた『罪』を償わなくては、
 別の誰かがその代償を支払うことになるのに
僕のような目に合うのに

 運命から逃げることは、許されないのに
僕らは『証』を背負う存在なのに
。]
(155) 2022/12/14(Wed) 20:01:26
あの子
『運命の輪』
が、幸運と不運を繰り返す存在なら、

 
『正義』
は、幸福と不幸を裏表にさせる存在だった。

 それら
幸不幸
二つは常に釣り合っていなければならない。

 誰かの
幸福
不幸
と、別の誰かの
幸福
不幸
もまた、
 釣り合わなければならない。

 均衡が崩れることが、どうしても赦せなかった。

 22人でバランスよく保たれていたはずの均衡が、
 一人を欠いて崩れ始めた時、

 
『正義』
『正義』
公平の定義
った。]

[例えば球体を作ろうとした時。

 粘土や張子で作るなら、
 足りない部分を補えば良い。

 けれど、例えば木片から削り出した球が、
 凹んで欠けて、歪になってしまったら?

 足すもの
代用品
も存在しなかったなら?


 反対側を、削るしかない。

 そうして反対側を削ったならば、
 歪になった球体が、
 余計に歪さを増すだけだとしても。



 そうして、かつて、『正義』は────、]

[もしも、『正義』が『運命の輪』のように、
 変化を受け入れることができたなら、

 もしかしたら、『正義』は────、


 なんて、
 そんなたらればは、何の意味もない。

 その不寛容さこそが、
 『正義』に与えられた性質のひとつだったのだから。

 『正義』はかつて、
 均衡が崩されることを、ひどく嫌悪し……


               
れていた。]

【人】 XI『正義』 マドカ

[パーティの翌朝のこと。

 僕は、割といつものように、後片付けをしていた。
 用意したプレゼントは、ちゃんと完成して、
 アリスはそれを喜んでくれた。

 他にも同じような張子を
 プレゼントしたことがある相手はいたけれど、
 デザインは毎度異なる。

 21人も揃えば、
 毎月誰かしらの誕生日はあるのだから、
 そろそろプレゼントにも悩むなぁ、なんて、

 そんなことを、のほほんと考えていた。]
(156) 2022/12/14(Wed) 20:02:42

【人】 XI『正義』 マドカ

[楽しいことがあった翌日、
 決まって目覚めた僕の枕には赤いシミがある。

 無意識に、口の中を歯で傷つけてしまうのだ。

 なんて地味な、自傷行為。

 治療も求めなければ、薬も求めない、
 だからもしかしたら、誰も知らない。
 
気づいている人も、いるのかもだけど。
(157) 2022/12/14(Wed) 20:02:56

【人】 XI『正義』 マドカ

 

  [
ヴェルト
が帰ってきたって聞いた時、


      僕は真っ先に、走っていったんだ。]

 
(158) 2022/12/14(Wed) 20:03:23

【人】 XI『正義』 マドカ

[7年前、君が僕を迎えにきた時、
 僕は初め、君に酷い態度を取った。

 焼けた島の真ん中で、
 嫌だここから動かない、と駄々を捏ね、
 それから彼らの墓を作ると言って聞かず、
 焼け落ちた家の名残から、宝物を探すと言い張って、
 何もかもが燃え尽きていることを確かめて、
 泣きじゃくった。

 君はそんな僕に根気よく付き合ってくれて、
 最終的には、僕は君に手を引かれるようにして、
 洋館までたどり着いたんだ。

 洋館に辿り着いてからも僕は、
 『証』を持つ者としては自分が
 何となく不出来な気がしていて、
 しばらく君にくっついて回ったっけ。

 それも、君が姿を消すまでのことだけど。


 おかげで僕は、いやがおうにもここ洋館に
 馴染むしかなくて、
 時折問題は起こすものの、
自分的には
些細なもので、
 まるで空気みたいに、そこに居るのが当たり前って
 そんな存在に、なりつつあった。]
(159) 2022/12/14(Wed) 20:03:43

【人】 XI『正義』 マドカ

[普段の僕は、明るく朗らか。
 誰に対しても基本的に穏やかで、
 人当たりも良い。

 大して誰の印象にも残らずに、
 人畜無害を形作っている。

 
時々目の色が変わっちゃうのは、
まぁ、ご愛嬌ってことで。



 帰ってこないヴェルトは、
 僕の知らないどこかでどうにかなっちゃったんだと、
 言葉にしなくても、半ば諦めていた。

 それなのに、君は。
 帰ってきてくれたなら。


 言いたかったんだ。伝えたかったんだ。

 ねぇ、僕、ここでちゃんとやってるよって。
 泣きじゃくる僕の頭を撫でてくれた君に。
 ずっと。]
(160) 2022/12/14(Wed) 20:04:06

【人】 XI『正義』 マドカ

 

      [ そ れ な の に ]

 
(161) 2022/12/14(Wed) 20:04:28

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ……ヴェルト?


[君の姿を一目見て僕は、どこか呆然と呟いた。

 君は、きみ
ヴェルト
じゃなかった。

 
幸福は、不幸と共にやってくる。
(162) 2022/12/14(Wed) 20:04:46

【人】 XI『正義』 マドカ

[とっさに僕は、感情
■■
を殺した。
 僕は、僕たちは、
 『彼』の言葉を聞かなければならなかった。

 だって、知っているのだ。
 理解
わか
っているのだ。

 あの人が、僕たちを心の底から愛していること。
 一度疑ったとして、
 目の前にしてみれば、それこそが真実でしかない。

 彼の人が愛するのは、
 『人間』ではなく、『証』
Gift
持つ存在なのだと。


 
『正義』
が覚えている。
 彼こそが、僕たちを絶対的に愛してくれる、
 親なのだと。]
(163) 2022/12/14(Wed) 20:05:01

【人】 XI『正義』 マドカ

[間違えた子供を赦し、

 やり直しのチャンスを与えるのは。

 親だからこそできる、

 無償の愛の証明だろう。



 『正義』
にとって、『神』は絶対だった。



 『ヴェルト』が消え、『神』が帰還した。
 果たしてどちらが幸福で、どちらが不幸なのか?

 ……切り分けることに、意味などない。]
(164) 2022/12/14(Wed) 20:05:16

【人】 XI『正義』 マドカ

[また、完璧な箱庭を。
 今度は、誰一人欠けることなく。

 『神』の提案には、悩む余地がなかった。

 そもそもこの世界には、不平等が多すぎる。
 誰かが理不尽な死を迎えるのなら。
 いっそ。>>0:201>>0:202

 考えることは、7年前から変わらない。

 そんなことを思っていたから、
 きっと僕が『世界』
に向けていた眼差しは、
 いっそ陶酔に近いものだったかもしれない。

 けれど間近から、よく知った声に呼ばれ>>132
 ハッとしたように見下ろした。
 座り込む彼の隣に自然としゃがみ込み、
 視線を合わせる。]
(165) 2022/12/14(Wed) 20:05:30

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     どうしたの、クロ。
     大丈夫……落ち着いて?


[クロが洋館に来て3年。
 頻度が減ったとは言え、そっとくっついてくれば、
 その度に何かをしていてもちょっと手を止めて、
 向き合ってきた。

 勿論、クロに対してだけじゃない。
 他の子が僕に何かを求めるならば、
 僕はその度にきちんと向き合ってきたつもりだ。

 ……基本的には。

 今だって、クロの不安に気づいたならば、
 僕は君の頬を両手で包むようにして、撫でる。

 もういつかみたいに抱き上げることこそないけれど、
 人の温もりというのは心を宥めるものなのだ。**]
(166) 2022/12/14(Wed) 20:05:49
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a24) 2022/12/14(Wed) 20:16:24

 
[ 箱庭に居た『教皇』デセスパール
 
自らを失う瞬間まで

 自分自身を、神を恨んでいたことを。
 
 
理性を失ってからは

 ただ破滅のみを願ったことを。

 憎んでいたはずの神と

 同じ願いを持ってしまったことを。]

 


[ それは深い闇だった。

 とうに温度を失った抜け殻を抱きながら、
 ずっとずっと考えていた。

 考えて、考えて、考えて――

 そうして思った。

 死とは唯一の不変。永久の安寧。魂の救済なのだと。
 あの子にとって救いはもうそこにしかなかったのだ。
 
そう結論付けてなお、受け入れることなどできなかった
]
 


[ 世界はとっくに壊れているのに、
あの子はもういないのに

 どうしてそれでも回るのか。

 失われた命を、あの子を、僕を置き去りにしておいて。
 どうしてどうしてどうして。
 くだらない混乱はいつまで経っても終わる気配もなく
 取り返しの付かない死はやがて過去になり風化する
 誤りも罪も罰も忘れられてしまえばただ死んだだけだ
 そうやってただあの子の存在が消えていくこんな世界で
 のうのうと生きて息をする有象無象の全てが憎くて、
 疎ましくて羨ましくて妬ましくて妬ましくて妬ましくて――


 ふっと気付いた。

 どうせ混乱は果てまでも転がり続けるだろう。
 どうせ壊れる世界なら、僕が壊したって変わらない。 ]
 


[ わかってほしかった。
 この闇を。痛みを。絶望を。

 …… もしかしたら、

 彼女なら、彼女だけは、理解してくれるかもしれない。

 
の眼をした怪物はそう思った。
 何故って、彼女もまた、自分だけの光を持っていたから。

 けれど――少なくとも、
 彼女はその手で、怪物と成り果てたそれに幕を引いた。

 当然だったのかもしれない。
 だって彼女の「光」は、まだそこに生きていたのだから。 ]
 



 
『僕は僕の、君は君のなすべきことをした。それだけだよ』


 


[ それはかつて友であったきみへの、最期の贈り物。
 たとえ落ちる砂をひととき止めただけだとしても、
 きみの決断は正しいのだと保証する肯定。

 …… でも、僕の言葉なんかでは
    きみの心を軽くすることはできなかったらしい。

 まあそれは、当然といえば至極当然のことなんだけどさ *]
 

【人】 XI『正義』 マドカ

―― 回想:『悪魔』の君と ――

[僕は君のことを、
 どこまで知っていたのだろうか。

 君の出自を知っていたのなら、
 僕は憐みのつもりは微塵もなかったけれど、
 君の痛みに寄り添おうと試みたのかもしれない。
 拒絶されたら深追いはしないけれど。

 君が既に救われていることを知っていたのなら、
 君の不幸と幸福は既に完成されている、
 僕には何も言うことは無かったろう。

 けれどもしも、僕が何も知らなかったのなら。
 きっと、何もしなかった・・・・・・・
 ただ、面白みのない善人面をしていたことだろう。]
(237) 2022/12/14(Wed) 23:31:05

【人】 XI『正義』 マドカ

[……まぁ、多分。
 君は僕より後に洋館に来たから、
 僕は何かしらほんのり察していたんじゃないかなぁ。
 きっと、更なる不幸を強要することはない程度には。


 
それはそれとして、
フォルスと
デート
に出かけているのを
見かけたならば、

僕は自然と君を避けていたかもしれないね。
*]
(238) 2022/12/14(Wed) 23:31:29

【人】 XI『正義』 マドカ

―― 回想:年下の少女 ――

[年下の子に対しては、大抵優しく接した。
 特に、親の愛情を受けられなかった子供には、
 代わりの愛情を与えたいと思った。

 それはかつて、僕が受け取ったものだから。]


     文字を覚えたいの?
     いいよ。
     じゃあ、まずは本を読んであげよう。


[言葉を覚えたいのなら、文字を覚えたいのなら。
 触れるのが一番だ。

 そう考えた僕は、少女
ヒナギク
に最初、
 本を読み聞かせた。

 少しずつ触れさせて、少女が好むものを探る。
 好きこそものの上手なれ。
 僕の故郷の言葉だ。]
(239) 2022/12/14(Wed) 23:31:50

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     はい。
     これ、あげる。


[暫くして僕は、少女にノートと鉛筆を贈った。
 少女の好みはまだそこまで分からなかったから、
 やや子供じみたデザインだったかもしれない。

 少女が、友人が来るかどうかを尋ねれば、
 僕は笑って彼女の手を握る。]


     どうかな。
     聞きに行ってみようか?


[きっと、職員の誰かなら知っているだろうと、
 僕らに比較的好意的な誰かを捕まえに、
 少女を誘ったかもしれなかった。**]
(240) 2022/12/14(Wed) 23:32:49
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a38) 2022/12/14(Wed) 23:42:14