舞姫 イクリールは、メモを貼った。 (a38) 2021/05/06(Thu) 17:40:57 |
【人】 舞姫 イクリールふ、ぁ……冗談、が……おじょうずね…。 [欲に塗れて、"スーくん"が褪せていくのを感じる。背筋がぞくぞくした。>>151 女は、一瞬滲んだ怯えを隠すように、雌を組み敷き、我が物にせんという本能を嗤って鼻を鳴らす。 妊娠は、"イクリール"にとっての禁忌だった。 母になること。母のようになること。自由な心身を縛られてしまいそうな、根源的な恐怖感。避妊の術は得ていたし、手練手管でリスクを減らすのにも慣れていたのだ――ダンジョンの外では。 それに、この奇妙なダンジョンと休憩室で見た夢、聞こえた声によって淫魔の実在を知った女は、堕落が決定づけられてから逆に安心してもいた。伝承通りなら、自身は快楽に沈むだけで済む] (177) 2021/05/06(Thu) 21:16:34 |
【人】 舞姫 イクリール――…、 [暴虐に不似合いな口づけ>>152に、束の間苦痛と悦楽に上気した女の顔があどけなさを帯びる。 けれど、ほんの一瞬のことだ。 ベッドが、致命的な音をたてて軋む。 まるで情愛に満ちた睦みあいのように口づけを落としながら、暴力そのものの剛直が女をシーツの海に突き落とす。零れた悲鳴は、微かだった。意識が途絶え、すぐに回復する。気絶を許すまいと共鳴するように淫紋が輝いていた] ぁ、あ――――……♡ [もう手遅れだと言うのに健気に侵入者を拒む子宮が先端を包み、目を剥きそうなほどの異常に引き起こされた快楽によって、中が雄の形がわかるほどきつく波打つ。 ――淫魔の素質豊かな肉体ゆえか、直感的な不安が過った] [ほんとうに、こどもができてしまうのではないか?] (178) 2021/05/06(Thu) 21:17:31 |
舞姫 イクリールは、メモを貼った。 (a42) 2021/05/06(Thu) 21:18:29 |
【人】 舞姫 イクリール[誕生のとき>>n0が近づいていることが漠然とわかる。 深い深い繋がり、交わしあう体液がスピカの濃厚な魔力を伝えてくる。堕ちていく者同士の壊れる寸前の境界のあやふやさを、この男が突いてくる可能性がないと言えるのか――? 確かな情報>>154と起こりうる淫魔の手助け>>155を知らないながら、思考を進めようとしたところで、大きく揺さぶられる。何度も、何度も――] あぁ、ぁ、あ……やだ、やだっ…出さな、でぇ……! [無意識に零れた"イクリール"の言葉が、大浴場の時とは逆を意味するのに気づかれたかどうか。 この時、雫>>164が落ちてくることがなかったなら。狂うような快楽のなか、結果は変わっていたかもしれない。 しかし、決壊したスピカの瞳に宿る感情を読み取ったとき――女の腹を焼いたのは、怒りだった] (182) 2021/05/06(Thu) 22:05:08 |
【人】 舞姫 イクリール[その涙に、彼自身を労り憐れむ色が僅かでもあったなら、絆されて与えてしまったかもしれなかったけれど。相変わらず、この男は人のことばかり想って自己を差し出すような真似をする。 そんなところが、ずっとずっときらいだった。 手を触れて汚すまいと思う光だった。 女の肉体を暴く容易さに、多くの男は過ちを犯す。与えられていることを忘れるまでならいい。憐れにも苦しめることまで容易いか弱いものかのように扱う――女の心ほど恐ろしいものはないというのに。 女の手が力なく伸びて、スピカの髪を掴んで引き寄せた。淡く開いた唇を合わせ、今出せるだけの力をこめて男の舌を噛む。甘噛みにしかならない口づけの中、味わうように唾液を飲み下す] (183) 2021/05/06(Thu) 22:06:35 |
【人】 舞姫 イクリールいたくて…泣いちゃったの……? 弱虫。 [そんな人に種付けなんて出来るはずない、と怯えを隠すように語尾を震わせたのは、意図的な煽りだった。 ――我が子を授けてやろう、彼に。 けれど、その意のままになる気は失せて、奔放な夢が新たに女の胸を満たしていた。 スピカより早く堕ちることが出来たなら、叶うはずだ。 このまま行為を続ければ、不可能ではないと女は思っていた。>>1:165 飴玉を噛み潰したがるような女の手許に、堕ちてくるのが悪いのだ。ひくひく震える身体を差し出したまま、スピカの心をより深みに堕とそうと、女は瞳を潤ませた*] (184) 2021/05/06(Thu) 22:08:14 |
(a50) 2021/05/07(Fri) 6:55:37 |