人狼物語 三日月国


59 【R18RP】花韮の咲く頃

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【人】 上原 隆司

[離させようとして掴まれた手を、上原はそっと握り返した。
 なにせ、振り返ればそこにいるとわかる状態でストーカーがついてくる。
 心細いだろうと思えば、振り払う理由などあるはずがなかった。

 警察署にたどり着けば]


  現行犯で注意してもらえるいいチャンスだぞ。
  蛍の言うことも信じてもらえるだろう。


[期待>>41に込めた内容を矢川に伝えて、相談窓口を探した。
 事情はほとんど矢川に説明してもらうことになっただろうけれど、先日の店では公衆の面前で暴力を振るいそうに見えたことを上原も付け加えた。>>0:70 >>0:71

 やがて、事情を聞かれ終わって、校区の見回りを強化するとは言ってもらえて、警察署を出ることになるのだろう。
 >>43それまでの付きまといぶりから、早速注意されるだろうことは想像できた]
(44) 2021/03/02(Tue) 21:12:00

【人】 上原 隆司

[そうして警察署帰り。
 矢川が歩き出すならそれに合わせて、すぐには移動しないなら共に留まって、これからの懸念を口にする]


  今日も送って帰るけどさ。
  明日から……学校、どうするよ。

  明日は休みだし、朝迎えに行って
  学校まで送ってもいいが……。


[あれだけ付きまとわれたのでは、矢川が独りになれば手出ししてくるとしか思えなかった。
 家も当然知られているだろう。
 警察の見回り強化はどのくらい当てにできるものだろうか。
 安心できる理由を、上原はどこにも見つけられなかった]**
(45) 2021/03/02(Tue) 21:12:34

【人】 上原 隆司

  ……一時避難ねえ。


>>47家族と同居である以上、引越しは難しいだろうし、矢川が単身で家を離れるのは安全とは程遠いだろう。
 が、「恋人の家に寝泊まり」ならありなのかもしれない。
 ……想い合った恋人同士ならば、の話である]


  噂は確かに。目立つだろうな……
  蛍は困るか。


[それに毎日同行するわけにもいかない。
 繋いだ手と反対の手で、上原は頭をかいた。
 校内で噂になったとき、一番不利益を被る可能性があるのも彼女ではないかと思った]
(49) 2021/03/02(Tue) 22:14:33

【人】 上原 隆司

  明日以降は蛍に合わせるとして……
  今日は送ってく。


[微笑む矢川を見つめ返して、安心させるように微笑む。繋いだ手を優しく握り返すと、矢川の家の方角へ歩き出した。

 あまり目立ちすぎないほうが良いのかもしれないし、注目を浴びたほうが手を出しづらくなるかもしれないとも思える。

 やりたいようにやりながら様子を見るのがいいだろう……上原はそういう結論に達していた]**
(50) 2021/03/02(Tue) 22:16:32

【人】 上原 隆司

  あぁ、困らないんならいいんだ。

  俺は困ること……たぶんないと思うが。
  何か起きたときは相談する。


[上原が困るとしたら、社内で噂になったときに偏見の目で見られたら困りそうというくらいだった。
 それも罪に問われるわけでないなら構わないか、と思っていた。

 登校時間や道のりを話して、明日の朝に迎えに来る時刻も決まっただろうか。
 玄関で言われるままに待つと、矢川が紙袋を差し出してきた>>51


  お、……おお。
  ありがとな、家帰ったらいただく。


>>52突然の手作りお菓子の出現に少し戸惑いつつ、素直に受け取ることにした]
(53) 2021/03/03(Wed) 7:02:02
[お菓子を受け取るとき。
 それが意外だったからか、それとも手作りに心を打たれたか。

 上原は紙袋を掴みながら一歩踏み込んで、矢川の体を片腕で抱き締めようと試みた。
 “恋人同士”なら別れ際にそのくらいするのが自然な気がして。

 軽くハグするだけで、すぐ離れるつもりだった]

【人】 上原 隆司

  じゃ……また明日な。


[最後に軽く頭を撫でて、上原は矢川に微笑みかける。
 何もなければそのまま立ち去るだろう]**
(54) 2021/03/03(Wed) 7:02:38
[だから、と言うわけでもないけれど
 隆司さんが一歩踏み込んできた時には目を見開いた。
 え、何だろう。 どうしたんだろう?
 だからそのまま、軽くでも抱きしめられて
 私の鼻腔を隆司さんの煙草の残り香が掠めて
 一瞬、頭が真っ白になる。
 拒否感はなかった。嫌じゃ、なかった。
 でも、だから、一手遅れて
 わたしから腕を伸ばそうとした時には
 もう隆司さんは離れてしまっていて。]


  あ……、


[私からもしがみつこうとした手が、
 虚しく宙を彷徨って。

 は、と我に帰った私は真っ赤になった。

 抱きしめられていたことにも
 それに応えて縋りつこうとしてしまった事にも。
 だって。 だって!
 
 いやあぁぁぁぁぁ恥ずかしい!!!]

[腕を離して離れたとき、しがみつこうとした腕を見た。
 そして矢川が真っ赤になるところも。

 好かれているのか、無防備なだけなのか、上原は掴みかねていたけれど。
 それでも矢川の姿はとても可愛らしく見えた。

 思わず小さく声に出して笑ってしまいながら、彼女との“お付き合い”はなかなか楽しそうだと思っていた]

【人】 上原 隆司

>>56顔を覆う矢川に別れを告げて立ち去った後、駅に向かって歩きながら、「ココアパウンドケーキ」と言っていたのを思い出す。>>52

 上原の家には買い置きのコーヒー豆があったが、しばらく前に開封したきり、放置状態だった。
 豆のままだし密閉しているし、そこまで酸化はしていないはず。

 たまに家でハンドドリップするかと思って帰路につきながら、そういうゆとりを近頃はすっかり失っていたことに上原はやっと気がついた]
(58) 2021/03/03(Wed) 8:13:26

【人】 上原 隆司

[翌朝。
 学校の始業時刻は、会社よりも早い。だから出社より遥かに早く家を出ることになった。
 朝食はいつもメニューが決まっているから、困ることはなかったけれど。

 学校に向かう学生らしき人々が疎らに歩いている中、流れに逆らって矢川の家まで進むのは複雑な心境だった。

 そうして矢川の家に着いたのは、待ち合わせの時刻よりほんの少し前。玄関から顔を出した彼女にお弁当と問われて>>57


  ……え?


[上原の想像の範疇になさすぎる言葉だったせいか、きょとんとして問い返すことになった]**
(59) 2021/03/03(Wed) 8:18:43

【人】 上原 隆司

  ああ……、そうだ、ケーキ。
  美味かったぞ、コーヒーに合って。


>>60弁当の解説を聞いて、まず先にそっちが上原の口から出た。豆も思ったほど悪くなっておらず、なかなか良い休息になったのだった。

 そして家族の分のついでというお弁当は、受け取ることに抵抗感がなくて、素直に手を差し出した。
 元々自炊はほとんどしない。休日でも滅多なことがなければしなかった]


  なら、もらっとく。
  わざわざありがとな。


[微笑んで受け取ったのはスタパの紙袋。中身が何かはわかりづらいだろうことも、受け取りやすい理由のひとつだった]
(62) 2021/03/03(Wed) 9:13:10

【人】 上原 隆司

  親御さん、夜勤もあるのか。


>>61大きな家に、夜、独り。
 それも、ストーカーが身辺をうろついている状態で。
 それを想像するとどうしても心配になって、上原は歩きながら矢川のほうを見た。
 歩くペースは合わせているから、彼女は隣にいるのだろう]


  アレルギー無いんだよな俺。
  花粉もなんともない。
  花粉症はいつも他人事だ……。

  蛍は?


[なんでもない世間話は、昨日まではしていなかった。だからかえって新鮮に感じるくらいで。
 話しているうちに、あっという間に学校に着くのかもしれない。

 学校が近づくと物珍しげな視線を受けることになって、上原の気は少し重くなった。
 けれど自分から言い出したことだけに、不満を言う気は無かった]**
(63) 2021/03/03(Wed) 9:13:38

【人】 上原 隆司

  チョコは……そうだなあ、
  コーヒーに一番合うと思ってるな。
  定番なんじゃないか?


[上原の職場には自由に使えるコーヒーメーカーがあるが、しばしば妙に苦いコーヒーができている。
 お湯が少ないのか、それとも粉が多いのか、それともその両方なのか。一定の味ができるはずなのに、作る人によって味が違った。

 そこで個包装の一口チョコレートを上原がコーヒーメーカーのそばにこっそり置いたら、いつの間にか常時補充されるようになっていた。

 「コーヒーにチョコレートは定番」と元々思っていた上原は、改めてそう認識したのだった]
(67) 2021/03/03(Wed) 13:12:40

【人】 上原 隆司

  仕事好きで仕事する分には問題ないよな。
  嫌々働いて忙殺されるんじゃ気の毒だが、
  本人が楽しいなら止める理由がない。


[そう言いながら自分のことを思ってみると、上原もなんだかんだで仕事は好きなのかもしれなかった。
 取材で聞く話には嫌気が差しつつも、仕事を辞めてやろうとは思ったことがなかった]


  今から家事ができると、この先楽だろうな……。
  遠くの大学でも自炊に抵抗無いだろ。


[学生時代、やたらと軽視することになった食生活を上原は思い出していた。
 食費を抑えようとして自炊をするか、安くて雑な食事になるかは人それぞれであるが、自炊に慣れていれば学業を圧迫することはない。
 将来、一人暮らしの学生生活になったとしたら、間違いなく有利であろう。

 ちなみに「いい嫁になれる」的な前時代の発想は上原には浮かばないのだった。同僚には女性も多いせいなのかもしれない]
(68) 2021/03/03(Wed) 13:13:09

【人】 上原 隆司

>>65 >>66仕事の日のお弁当はさすがに頼みづらかった。
 上原の昼食は社員食堂か外食がほとんどで、自分で用意するときはだいたいが買ったものなわけで、人目が気になる。
 いつ、どうやって受け取るかという問題も確かにあった]


  仕事の日はさすがに気が引けるな……。

  好き嫌いはそこまで激しくないから、
  大抵のものは美味しく食えるよ。


[それはお世辞でも嘘でもなんでもなかった。日常の食事の範囲では、上原に特に嫌いな食材は無かった。代わりに際立って好きなものも無かったのだが。
 だからよその家庭の味でも、意外に思うことはあるかもしれないが、食べられないことはないだろう。

 そんな風に雑談をしながら歩いていれば、校門が見えて、そこを目指す人の数も増えていた。
 このくらい人目があればもういいだろうと、矢川が足を止めれば上原も足を止めた]


  ああ、じゃあまた帰りに。
  気をつけてな。


[同じように手を振って、校門を通るまでは見送ることにしたが。
 人目がどうしても気になって居た堪れない気持ちになって、上原は赤くなるよりもむしろ、少し顔色が悪かったのだった]**
(69) 2021/03/03(Wed) 13:14:08

【人】 上原 隆司

  楽器のプロ奏者は、才能もいるだろうしな。


[趣味でと言われたとき、上原も口を挟む気にならなかった。
 仕事にしようと思うなら、ハードルが高いだろう。
 普段、なんでもない普通の人たちの薄暗いエピソードを取材することが多いせいなのか、楽器奏者のような輝かしい人たちが住むのは遠い世界だと上原は感じていた]


  休みの日なら、ありがたくいただくよ。


>>71お弁当の申し出にはそう答えた。
 矢川が己の顔色に気づかず去ってくれたことには、上原は密かにほっとしていた]
(75) 2021/03/03(Wed) 16:13:38

【人】 上原 隆司

[その後、矢川からお弁当をもらって買い物の予定もなくなり、上原はまっすぐ帰宅することになった。
 休みの日に片付けたい用事は昨日のうちにだいたい済んでいて、あとは文字通り休むだけ。
 食事の用意も、もらったお弁当を食べるだけ。

 それでのんびり過ごしすぎて、いつの間にかうたた寝するなどして、>>74メッセージの着信音でハッとしたのだった]
(76) 2021/03/03(Wed) 16:14:01

【人】 上原 隆司

>>74メッセージの内容を見て、上原は悩んだ。
 そう単純に終わってくれるなら、実にありがたい話である。
 が、あれほど執拗に付きまとう相手が、そう簡単にやめてくれるとは想像しづらかった]


『しばらく様子を見てみるか。
 本当に去ってくれるのかどうか。』


[待ち合わせ時刻と場所の了解の返信に、上原は情報へのコメントを付け加えた。

 無いものを証明するのは難しい。
 ストーカー行為が止んだと判断するにも、日数がかかるだろう。
 1日やらなかっただけなのか、1週間の間が空いただけなのか、たまたま1ヶ月何も無かっただけなのか……。

 矢川が「もう大丈夫」と心から安心して日々を過ごせるようになって、思い出すこともなくなれば、そのときには「終わった」と言えるのだろう]
(77) 2021/03/03(Wed) 16:14:57

【人】 上原 隆司

[それからお弁当を食べることにした。>>57
 容器がタッパーという色気のなさで、かえって気楽だった。
 ハンバーグと卵焼きは別の皿に移して温め直して、他はそのまま食べることにした。

 上原は甘い卵焼きは食べ慣れなかった。
 慣れない味の卵焼きを食べながら、母親がいろんなものが日替わりで混ぜ込んでいたのを思い出していた。
 桜海老、しらす干し、ソーセージ、ウインナー。
 野菜を入れることは無い人だったが、混ざるものがものだけに、上原にとって卵焼きとは塩味がするものだった。

 それだけに甘いと別の食べ物のようだったが、だからといって不味いわけではない。
 これもバリエーションのひとつと思うと、母親が作っていたものを自力で作ってみたい気がした]
(78) 2021/03/03(Wed) 16:15:44

【人】 上原 隆司

[おにぎりは出先で食べるときに上原がよく選ぶメニューだったが、人が握ったと実感できるものを食べるのは随分久しぶりだった。
 子どもの頃に母親の手伝いで作ろうとして、思ったより難しくて驚いたことがあったのを思い出した。

 肉類は毎食欠かしたくない主義の上原には、ハンバーグがあるのも嬉しかった。
 好き嫌いがあまりない分、栄養バランスでメニューを選ぶことが多かったからだ。
 そういう意味で、野菜と肉類がちゃんと揃っているのは満足感があった。

 そして何より、食事を自力で用意する必要が無いことの気楽さがありがたかった。
 それで直前までのんびりできたのだ。

 実家を離れてからも、他の人が家まで来て料理をしていくことはあった。
 だが人からお弁当を渡された経験は上原には無くて、新鮮だった]
(79) 2021/03/03(Wed) 16:16:46

【人】 上原 隆司

[食事の後はタッパーを洗って水気を拭き取って、元通りスタパの紙袋に入れた。

 時間通りに待ち合わせ場所に向かうとき、忘れず持参するだろう]**
(80) 2021/03/03(Wed) 16:17:06
  そうだよねぇ……。


[暫く様子を見る。
 確かにそれが妥当な答えだろう。
 油断して元の木阿弥になってしまっては危険すぎる。
 それに、上原さんとのお付き合いも昨日始めたばかり。
 それをいきなり切る気もないし、
 出来れば繋げていきたいとすら思う。
 それは彼が自分にとっての恩人であるからでもあり、

……ええと。]



  ……………………、 なによう。


[凛になんだか微笑ましい眼差しを向けられた。
 唇を尖らせたらニコニコされた。解せぬ。
 なでなで頭を撫でられたけれど、

 
……隆司さんの手の方が、気持ち良いな。

【人】 上原 隆司

>>81待ち合わせ場所の本屋で上原が眺めていたのは、写真集のコーナーだった。
 風景写真集と、動物の写真集、その境界あたり。ときどき手に取ってページをめくっては棚に戻す、その繰り返しで時間を潰していた。

 そろそろ来る頃かと店の出口に向かおうとした頃、>>82ちょうど矢川がこっちに向かってくるのが見え、上原も微笑んで片手を挙げた]
(83) 2021/03/03(Wed) 18:51:53

【人】 上原 隆司

  おう、美味かったぞ。
  作ってくれる人がいるありがたみを実感した……。

  けどやっぱ、家庭の味ってあるもんだよな。
  合う合わないより、「違う」と言うか。


[弁当のことを問われると、素直に答えながらスタパの袋を差し出した。中にはきっちり洗ったタッパーが入っている>>80


  休みはだいたい水曜と木曜だが、
  たまーに火曜と水曜にずれるな……
  あとは有給次第。


[休みの曜日を答えながら、ずいぶんと気が楽になったような微笑みを浮かべる矢川を見つめた。
 可愛らしく見える反面、もうそんなに自分のそばで安心しているらしいことに、上原は思うところがあった]
(84) 2021/03/03(Wed) 18:52:14
[こんなに簡単に人に甘えるような子は、下心のある相手に簡単につけこまれてしまいそうだ。

 そういう不安感を覚えると同時に、保護したくもなった。

 ――放っておけない。
   守ってあげたい。

 そうは思いながらも、まだ少し、自分から踏み込むのは迷っているのだった]**

[たぶんそれは、私自身がそう思ってるよりもきっと
 私の自尊心が低いからなのだろう。

 恭介は沢山の子に告白されて、付き合って。
 幼馴染の私は誰とも付き合ったことがなかった。
 告白されたことがなかった。
 ブスとかブサイクとか思いたくないけれど
 私よりも可愛い女の子は星の数ほどいるし
 恭介だって、そうだったでしょう。

 私は"女の子"に見られない。
 "恋愛対象"とは見られない。
 無理やりに心を近づけようとしてくる人や
 ストーカー、はいたけれど。
 普通の恋はできないんじゃないかと思ってる。
 女の子として、恋愛対象として、
 その価値はかなり低いんだと思っているから。

 だから、なんで言えば良いんだろう。
 手を差し伸べてくれて、この役割を引き受けてくれて。
 心の底から嬉しかったし、
 ……それなら出来る限りの事をしたいと思った。
 
 女の子扱いされるとくすぐったい。
 成り行きとは言え、お付き合いという形に浮かれてしまう。
 誰でも良いわけじゃないんだけど、

 あのとき隆司さんに声をかけてもらえて
 本当に良かったと思ってるんだ。]

【人】 上原 隆司

  んじゃあ矢川家というより、蛍の味か。
  ……れ、レンコンサラダ?


>>85深い意味なく感想を述べつつ、レンコンサラダはさすがに意外性が高かった。
 雑煮の味は家庭によるだろうけれど、上原家は醤油味だった。全国的に多い例ではあるらしい]


  そんなに毎度作ってもらうのも悪いな……。
  作ってもらえるのは嬉しいんだけどさ。


[学校の行き帰りに付き合うだけだし、毎日というわけでもない。
 それでお弁当を作ってもらうのは、と気後れしたのを上原は素直に口にした。  

 とはいえ、普段出かけるより早くに出て登校に付き合い、帰りも迎えに出るのは、長く続けると負担になるのかもしれない]
(88) 2021/03/03(Wed) 21:51:43

【人】 上原 隆司

[上原の不安が通じたのか、矢川も気遣う言葉を言う。>>86
 独りで迷っているような、……独りで頑張ろうとしていたときのような。そんな矢川の表情を見て、上原の手は自然に彼女の頭に伸びた。
 そしてそっと触れる程度に髪を撫でて、すぐに手は離れた。人目がある場所だからだった]


  俺はあまり残業はしないな……。
  飲み会は日によるが……、そんなに頻繁にはやらないよ。

  だから、そう心配するな。
  そこまで負担には感じてない。


[上原は元々、徒歩での移動に慣れていた。取材であちこち行くのに車じゃかえって小回りが利かなくて、電車になりがちという理由もあった。
 仕事で外を歩くのと比べたら、学校の登下校に付き合う体力的な負担は軽かった。
 その代わりに精神的には居心地が悪かったものの、それはそのうちに慣れるだろうと見込んでいた。

 だから負担でないという言葉は上原の本心から出たもので、それが伝わってほしいと言うかのように矢川を真剣に見つめていた]
(89) 2021/03/03(Wed) 21:52:43

【人】 上原 隆司

  どこか行きたいところあるか?
  あるなら付き合うが、連日寄り道ばかりで疲れないか。


>>87昨日デートの話が出たばかりだし、どこかに行きたいのかもしれないとは思った。
 それなら上原はもちろんついていくつもりだった。

 が、心労もあった中であちこち歩き回って疲れないのだろうかと、先に気遣いが浮かんだ]**
(90) 2021/03/03(Wed) 21:53:16