人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


金属音に一瞬手を止めるが──、直ぐに再開する。
作業が残っていれば、無理にでも手伝おうとするだろう。
そう考えて後の作業を急いだ。

「……慣れちゃだめですからね、こんなものに」

皮を剥ぐ。骨を外す。脂を削ぐ。

「今の気持ちを忘れないでください。
 でもこの景色は忘れるように、努めてください」

白衣は袖口を中心に、真っ赤に染まっている。
なるべく何も考えないように、無心で手を動かした。

粗方終えてしまうと、大きなブリキのバケツを取り出した。
蓋を開けて、骨や内臓を中に入れていく。

「…………ごめんなさい、」


生首の耳元で、小さく呟いた。
それを白いシーツでそっと包み、
名残惜しそうに、バケツの中へゆっくりと置く。
蓋をしてしまえば、贄川涼という子供だと判断できる物はもう見えなくなってしまった。

……残す作業は、
隠蔽
掃除ぐらいだろう。

【人】 焦爛 フジノ

>>4 ミロク
「……げーむ?」

貴方を見上げ、包みを受け取る。
そして囁きを聞き……こくりと、頷いた。

「……わかりました。
 じゃあ、隠してくる。
 ……ここで待ってても、別の事してても、いいから」

少し時間がかかる、という事らしい。
包みを抱え、フジノは暫し姿を消した。

―――そして、フジノは貴方の所へ戻ってきた。
髪は濡れ、乱雑に拭いた跡を残している。
服は先ほどと変わらないが、肌が湿っていたのか少しだけ張り付いていた。

「……お待たせ。
なんの、話をするの?」

張り付いた髪をひと房、耳にかけて。
フジノは貴方を見た。
(13) 2021/07/05(Mon) 23:50:23
フジノは、扉を二度開けた。風の吹き込む音が、二度した。
(a3) 2021/07/05(Mon) 23:52:53

「……っ……
くそ……


メイジは何かを振り払うように、一度大きく息を吐く。
青白い顔をぶんぶんと振って、立ち上がると
自分で落とした器具や、床を片付け始めた。

こんな悪夢のような光景、忘れられそうもないと思った。

「セナさんは……馴れちゃったの……?」

生首がシーツで包まれていくのを、
名残惜しそうなその横顔を、ただ無表情で見つめる。

前の誰かも、こうして隠されているのだろうか。

「馴れたというよりは、馴らしたというか。
 その為に医者を目指しました」

それはあの客人に問われたものの、答えられなかった“理由”だ。
簡素な戸棚、その一番下を開ける。
同じような作りのバケツが、もうひとつあった。

「僕は忘れられなかったので、
 この光景を日常にしようと思ったんです。
 そうすれば、悪夢ではなくなるでしょうから」

眠る赤子を起こしてしまわないように。
そんな手付きで、優しく、隣に新たなバケツを置いた。
ゆっくりと戸を閉めれば、手術台の血や脂を丁寧に拭き取っていく。

「……今日の所はこれくらいにしましょう。
 ここから先は先日もやりましたから、
 見なくてもわかるでしょうし。切って糸を通すだけです」

【人】 焦爛 フジノ

>>12 メイジ
「なに?……え、と。大丈夫?」

どこか疲れきっている貴方を見て、少し眉を寄せた。
空腹のせいだろうか?
……自分に分けたから、足りてないのだろうか?
ぎゅっと手を握り締めた。

「……そう、だね。ご飯、見つかったのかな」

調理場を見る。
……この匂いに釣られて、姿が見えない人々も来てくれればいいのだけど。

「……行って、みようかな。
メイジも、行く?」

見上げて、そう尋ねた。
(14) 2021/07/06(Tue) 0:29:32
タマオは、彼を見送った。「いってらっしゃい」
(t14) 2021/07/06(Tue) 2:08:00

タマオは、それはそれとして雨漏りがないことを確認した。
(t15) 2021/07/06(Tue) 2:08:38

タマオは、麻酔を持ち出した。
(t16) 2021/07/06(Tue) 4:36:04

タマオは、縫合道具を持ち出した。
(t17) 2021/07/06(Tue) 4:36:20

タマオは、斧を持ち出した。
(t18) 2021/07/06(Tue) 4:36:34

【人】 諦念 セナハラ

>>+7

男は霊的な存在を知覚できない。
貴方がいることも知らず、“贄川涼”のカルテを眺めていた。

生きてさえいれば、可能性はあった筈だ。
その可能性を手折ったのは、自分だ。
共犯者を唆したのも、自分だ。
(15) 2021/07/06(Tue) 10:34:59
セナハラは、手術道具の在庫を確認した。
(a4) 2021/07/06(Tue) 10:37:30

セナハラは、麻酔と縫合道具が見当たらないことに気付いた。
(a5) 2021/07/06(Tue) 10:38:04

セナハラは、もう人を せない。
(a6) 2021/07/06(Tue) 10:40:34

「うん、わかった」

淡々と頷く。──メイジは、逃げ出したかった。
逃げ出したかったけれど、足は動かなかった。

──死んでしまったほうが楽なのではないか。

ニエカワが死ぬのを見て、過った。
彼は嘘つきの自分を恨んでるだろうか。

けれど本能は──赤く脈打つ鼓動は生きたいと叫んでいる。
辛いことばかりだというのに
まだ生きたいと思う自分がわからなかった。

「……、……ありがとう、セナさん」

あなたが医者になった理由を聞いた。
何かを言いかけた口をつぐんだ。
メイジはふいに、少し眉を下げて笑う。

「忘れられなくて医者になったのに
 こんなことになったのに……
 オレたちのこと、助けてくれようとしてくれて」

メイジは、ひそかに拳を握る。

「こんな状況で言うのはおかしいかもしれない。
 でも……オレさ、嬉しかったよ。優しくしてくれて」


「優しい親父がいたら、こんな感じだったのかな」

【人】 諦念 セナハラ

>>+8

誰かが触れた気がして、振り返る。
……誰もいない。
風かとも思ったが、窓は閉め切っている筈だ。

「……」

不自然に消えた道具を確認すれば、宿直室へ向かった。
(16) 2021/07/06(Tue) 12:17:17

【人】 被虐 メイジ

>>14 フジノ
「……大丈夫。さっき……動き回ったから疲れたのかも。
 フジノのせいじゃないからね!」

眉を寄せた面持ちに何かを察したのか
ただの偶然か、そう言って、へらりと笑う。

「オレは──……うん、行こうかな。」

少し考える素振りを見せてから、頷く。
腹が減ってるのは事実だ。一緒に調理室へ向かう。
(17) 2021/07/06(Tue) 13:10:41
「……、……感謝されるような事ではないですよ。
 何て物を食わせたんだ、と怒る人もいるでしょう」

吊るされていた干し肉を下ろし、糸を外していく。
先日作った彼女の肉が、白い皿に盛られていった。
そして新たな肉を薄く切り、糸を通し、塩と胡椒を塗し、吊るしていく。

「優しい大人はこんな事を──……いや、」

自分に生きる術を教えた父は、優しかった。
優しい大人だと、今でも思っている。

「……うん。ありがとう、ございます」

貴方がそんなつもりで言ったのではないとわかっているが、
それでも、自身の父親を認められたような気がした。

「メイジくん。きみはきっと、優しい父親になれます」

「宿直室に、手紙を置いておきます。
 ……封は開けちゃだめですよ。
 それをここから出たとき、外の大人に渡してください」

手術台の照明を消した。
赤黒い肉が乗る皿を持ち、扉へ向かう。

「……いいよ。周りにどんな目で見られても
 オレは絶対、セナさんが優しいって言い続けるから」

あなたが死んでもメイジに賛同し続けると言ってくれたように。

人を殺し、今日も肉を切り刻んだ、全て自分の為にやった。
責められるのも、恨まれるのも、蔑まれるのも慣れてる。

「あはは……オレが父親か。なれたらいいね」

そんな、来るかもわからない遠い未来の話に
すこしだけ思いを馳せた。まだなにも見えない。

「手紙? ……うん、わかった」

なんの手紙だろう。少しひっかかるが
言及することはせず、素直に頷いた。

あなたの背を見送る。

【人】 諦念 セナハラ

>>+9

宿直室の扉を開き、乱雑に靴を脱いで畳に上がった。
紙と封筒、そして古い万年筆を取り出し、卓袱台に置く。

「……ふぅ」

長く息を吐いた。
久々に使う為か、それとも古いからか。
ペン先は少し錆びていた。

『此手紙を讀んだ方へ』

慣れない万年筆で綴っていく。
(18) 2021/07/06(Tue) 18:06:13

【人】 諦念 セナハラ

>>18

……文末に自身の名前を書き加えた。
親から貰ったものはこの名前と、この身体だけだ。
封筒に入れ、蓋を糊で閉じる。

その封筒を卓袱台の中央に置き、宿直室を後にした。
──囁かれた言葉も知らぬまま。
(19) 2021/07/06(Tue) 19:58:01

【人】 焦爛 フジノ

>>17 メイジ
「……そう。あの、ね。
私に、できる事があったら、言って、ね」

貰いっぱなしになりたくないから、と口にして。
連れ立って調理室へ向かっただろう。

……調理室へたどり着いた時、肉はまだ焼いている最中だっただろうか?
何の肉かもわからぬ塊を。
漂う肉の香りを。
フジノは入口付近で止まり、見つめていただろう。
(20) 2021/07/06(Tue) 20:55:16

【人】 遊惰 ロク

>>10 【肉】
「そうかい。そいつはご苦労さん」

 皿に並んだ肉を見て、キュルリと腹の虫が鳴く。
 紛らわす為、思考を巡らす。それでまた腹が減る悪循環。
 薄さの違う肉。不揃いの断面。
 ワザと切り方を変えているのだろうかと、考えた。
(21) 2021/07/06(Tue) 20:55:32

【人】 商人 ミロク

>>13 フジノ

あなたが戻ってくれば、静かに座ってどこかを眺めて居た。
やってくると気づいて、濡れている服に首をかしげる。
一度席を外して、タオルを持ってくれば、
丁寧に髪や顔を拭き始めるだろう。


「お話は、そうですね。
 あなたがこの村でどう過ごしていたかなど聞きたいですが。

 不都合があれば私の話でもいいですよ。
 あまり面白みがないかもしれませんけれど。
 少しだけ、贅沢な。運だけがよかった男のお話です」

瞳を見返す姿はまたやけに温かみを帯びていて、
いつか肉の香りが漂う近くまで話はされた。

取引でも、なんでもないただの会話。
あなたがどう答えようと男は語っただろう。
(22) 2021/07/06(Tue) 21:08:58

【人】 商人 ミロク

>>13 >>22 フジノ

男は両親の顔を知りません。
赤子の頃、少し裕福な商人の主人に運良く拾われ育てられることになりました。
世渡りと、ほんのすこしの芸を身につけて金を稼ぐ幼少期を過ごして。
大きくなれば、商人としての知識を学び、
ようやく"客を見る"役目として表で活躍が出来るようになったのです。
色々な客と関わるうちに、一つの夢ができました。
つい、今日まで商いの生活で忘れかけていたが、やはりずっと胸の中には残り続けていました。



「教師になりたかったんです。
 しかしまともに学徒として勉学を嗜んでいませんから…。
 ほぼ難しいといわれ、諦めていました。
 実際、人より少しだけ多く本を読んだ程度です。
 このご時世、仕事は選べるものではありませんが、
 夢を持っていたことは忘れたく有りませんね」
(23) 2021/07/06(Tue) 21:10:15
メイジは、誰もいなくなった手術室で
大きなため息を吐き、どさりと椅子に座り込んだ。
吐いたせいで体力を消耗したのか、立っているのも怠かった。

ふと、懐から取り出したのは、お茶の缶のようなモノ。

"どんな痛み"でも"一時的"に取ってくれる薬。

「…………オレは、まだ大丈夫」

メイジはすぐにそれをしまった。

【人】 諦念 セナハラ

>>20 >>21 【肉】

「ハルミさんとメイジくんもどうですか?
 少し硬いので、よく噛んでくださいね」

薄い肉と、大きな肉。
両方を皿に載せて、調理台の上に置く。丁度、ロクの手前だ。

猿肉なので
、少し癖が強いですよ。
 水は用意しておいたので、辛かったらこれで流し込んでください」

新たに二つの皿を取り出し、焼いた肉を置いていく。
この村周辺に猿がいないことは、村人なら誰もが知っている。
しかし。
人間は流されやすい生き物であることを、男は知っている。
(24) 2021/07/06(Tue) 21:16:21

【人】 遊惰 ロク

>>+6 ニエカワ
「具合、よくねェのか。
 出直したほうがいいかねェ……」

 言いつつ裏腹、病室のドアを開けて。
 スルリと中へ入り込んだ。▼
(25) 2021/07/06(Tue) 21:17:14

【人】 被虐 メイジ

>>20 >>24 【肉】

「あ、なんかみんな集まってる?
 食べる食べる。お腹空いちゃったし!
 ……フジノも入ろ!」

メイジは入口付近で止まるフジノの背中を、そっと押した。
調理台の前に座り、皿に乗った"猿肉"をじっと見つめて

「……いただきます」

手を合わせた。
おもむろに手に取って、また見つめて──噛みちぎった。
味わっているのか黙って咀嚼している。
村の山に猿などいないことは知っていたが
忘れているのか、特に何も言わなかった。

「お腹減ってるからかな……おいしいかも……はは」
(26) 2021/07/06(Tue) 21:40:26
メイジは、"猿肉"の味を知った。
(a7) 2021/07/06(Tue) 21:42:08

【人】 商人 ミロク

>>セナハラ

しばらくして肉の香りがまだ漂っているだろうか。
人がまばらになった頃、商人は、医療従事者の男に声をかけた

「すみません、お時間いいですか?
 ニエカワさんのことです。

 先程"お話し"したのですが伝言があります。
 ここで、聞きますか? それとも、」

別室がいいですか。
何となしに訪ねる声が、病院内に静かに響いた。
(27) 2021/07/06(Tue) 21:51:20

【人】 諦念 セナハラ

>>27 ミロク

ニエカワ、と聞けば僅かに目が開いた。
が、直ぐ元通りの柔和な笑顔に戻る。繕う事には慣れていた。
言語が通じなくとも、
笑顔でいれば殺されることはない。

そう身体に染み付いている。

「時間は大丈夫ですよ。
 ……そんなに人目を気にするような伝言なんです?」

少し、体は強ばっていただろうか。
遺言にも等しいのだから当然だ。
(28) 2021/07/06(Tue) 22:30:01

【人】 商人 ミロク

>>28 セナハラ

「はい、どうやら彼はここにいる方々に
殺された
ようです。
 ご存知でしたか?
 ショッキングな内容ですと気にされると思ったんです。
 病院の体面的にも」

気にしていたのは技師の方だったが、一応、告げることは告げて。

「世迷言だと思いますか?
 それでも構いませんが、聞かないという選択肢はありません。
 最大限考慮をさせていただきますので、好きな条件でお聞きください」
(29) 2021/07/06(Tue) 23:10:24

【人】 諦念 セナハラ

>>29 ミロク

「……確かに暫く、彼の姿は見ていませんね。
 何故殺されたという発想になったのかは、気になりますが」

男は霊魂の類を信じない。
それは医者としての思想ではなく、
そうであってほしいと願う個人的な思いだった。

「まさか“お話し”って彼としたんですか?」

こんこん、と。
返事を聞く前に、診察室の扉を小さく鳴らす。
“中に入れ”と促しているのだろう。

「……どうも、あなたは気が滅入っているようだ」
(30) 2021/07/07(Wed) 0:19:58