人狼物語 三日月国


59 【R18RP】花韮の咲く頃

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【人】 矢川 蛍

  一時避難や引っ越しも有効、らしいですけどね。
  あとは学校にも相談して、相談実績作って、
  せめて来年同じクラスにはならないように……とか。


[こちらも安心しきってるわけではない。
 なんでこんなに執着されてるかわからない。
 けれど、今は一度気持ちを切り替えた。
 改めて隆司さんの顔を見て頭を下げる。]


  今日はありがとうございました。
  ……とてもありがたいですけど、それやると
  私とても噂の的になりそうですね?


[なんて、思わず茶化してしまう。
 だって、年上の男性と学校に来たら
 部活仲間やクラスメイトに根掘り葉掘り聞かれそうだ。
 聞かれた方が、きっと噂も広まって
 あの男が諦める一手になるとは思うけど。

 警察に注意されたことが強い抑止力になってほしい。

 また、隆司さんの手を繋ぐ。]
(47) 2021/03/02(Tue) 21:38:43

【人】 矢川 蛍

  でも、嬉しいです。
  ……ありがとう、隆司さん。


[だから自然と微笑むことができた。**]
(48) 2021/03/02(Tue) 21:39:09

【人】 上原 隆司

  ……一時避難ねえ。


>>47家族と同居である以上、引越しは難しいだろうし、矢川が単身で家を離れるのは安全とは程遠いだろう。
 が、「恋人の家に寝泊まり」ならありなのかもしれない。
 ……想い合った恋人同士ならば、の話である]


  噂は確かに。目立つだろうな……
  蛍は困るか。


[それに毎日同行するわけにもいかない。
 繋いだ手と反対の手で、上原は頭をかいた。
 校内で噂になったとき、一番不利益を被る可能性があるのも彼女ではないかと思った]
(49) 2021/03/02(Tue) 22:14:33

【人】 上原 隆司

  明日以降は蛍に合わせるとして……
  今日は送ってく。


[微笑む矢川を見つめ返して、安心させるように微笑む。繋いだ手を優しく握り返すと、矢川の家の方角へ歩き出した。

 あまり目立ちすぎないほうが良いのかもしれないし、注目を浴びたほうが手を出しづらくなるかもしれないとも思える。

 やりたいようにやりながら様子を見るのがいいだろう……上原はそういう結論に達していた]**
(50) 2021/03/02(Tue) 22:16:32

【人】 矢川 蛍

  いえ? 私は困りませんけど。
  ほら、高校時代は恋人とか諦めてましたし……。


[そう言う意味ではないのだろうか。
 それ以外では全く困る要素はない。
 年上の恋人ができた、それくらいで。
 ……物珍しさに色々聞かれはするだろうけども。
 だからきょとんと目を瞬かせてしまう。
 こんなに助けられて、実際助かってるのに
 何か困ることがあるだろうか。
 いや、自分よりもむしろ。]


  あの、もし噂されて上原さんが困ったなら
  ちゃんと相談してくださいね。
  私は、大丈夫ですから!

[例えばとても素敵な誰かに出会ったとか。
 自分と"お付き合い"する事で
 社会的に何か問題が生じるとか。
 迷惑になるならきちんと説明するし、
 いざとなったら身を引く覚悟は今はあるから。
 そう力強く宣言はしたけれど
 隆司さんの微笑みも、手の温もりもとても安心して
 また頭を撫でてほしいな、なんて欲が出る。
 そして帰り道、登校時間の話や
 学校までの道のりの話をしていたけれど
 家に着くと、ちょっと待ってて、と玄関で待ってもらう。
 足早に中に入って紙袋を一つ持ってきた。]
(51) 2021/03/03(Wed) 1:13:25

【人】 矢川 蛍

  あの、もし嫌じゃなければ。
  ココアパウンドケーキ、焼いてたので。
  ……食べてください。


[そう言って差し出す。
 お菓子を焼いても一人では食べきれないし
 部活に持っていくくらいしかないから。

 受け取ってもらえたら、嬉しいな。**]
(52) 2021/03/03(Wed) 1:13:44
村の更新日が延長されました。

【人】 上原 隆司

  あぁ、困らないんならいいんだ。

  俺は困ること……たぶんないと思うが。
  何か起きたときは相談する。


[上原が困るとしたら、社内で噂になったときに偏見の目で見られたら困りそうというくらいだった。
 それも罪に問われるわけでないなら構わないか、と思っていた。

 登校時間や道のりを話して、明日の朝に迎えに来る時刻も決まっただろうか。
 玄関で言われるままに待つと、矢川が紙袋を差し出してきた>>51


  お、……おお。
  ありがとな、家帰ったらいただく。


>>52突然の手作りお菓子の出現に少し戸惑いつつ、素直に受け取ることにした]
(53) 2021/03/03(Wed) 7:02:02
[お菓子を受け取るとき。
 それが意外だったからか、それとも手作りに心を打たれたか。

 上原は紙袋を掴みながら一歩踏み込んで、矢川の体を片腕で抱き締めようと試みた。
 “恋人同士”なら別れ際にそのくらいするのが自然な気がして。

 軽くハグするだけで、すぐ離れるつもりだった]

【人】 上原 隆司

  じゃ……また明日な。


[最後に軽く頭を撫でて、上原は矢川に微笑みかける。
 何もなければそのまま立ち去るだろう]**
(54) 2021/03/03(Wed) 7:02:38

【人】 矢川 蛍

[相談に対しては>>53ハイ、と笑って
 ちゃんと対処していく約束をする。
 助けてもらったのに迷惑なんてかけられない。
 そう思ったし、もし迷惑でないなら
 作った物を持っていって欲しかったのも本当。

 元々、ちまちま作ったりするのと音楽が好き。
 出来れば家でも思い切り演奏できれば良いけれど
 生憎そこまでの装備を揃えてないから防音的にバツ。
 だからストレスを料理にぶつけることもあるけれど
 思い切りチマチマ餃子を作ったりすると食べきれない。
 冷凍するにも限界がある。
 そんな時は焼き菓子が適当なのだ。
 無心で混ぜて、混ぜて、混ぜて。
 その中でもパウンドケーキは結構雑でも良いし
 甘みを抜いて肉じゃがなどオカズを突っ込んでも良い。
 それでもきちんとした甘味にするのは
 日をおいて良し、学校でみんなに食べてもらうに良し、
 運びやすいと言う点からも優秀だからだった。
 だから彼に……、と言うわけではなかったけれど。
 昨日食べていたクッキーにチョコが入っていたから
 ココアを混ぜてみたのは本当の話。
(55) 2021/03/03(Wed) 7:48:58
[だから、と言うわけでもないけれど
 隆司さんが一歩踏み込んできた時には目を見開いた。
 え、何だろう。 どうしたんだろう?
 だからそのまま、軽くでも抱きしめられて
 私の鼻腔を隆司さんの煙草の残り香が掠めて
 一瞬、頭が真っ白になる。
 拒否感はなかった。嫌じゃ、なかった。
 でも、だから、一手遅れて
 わたしから腕を伸ばそうとした時には
 もう隆司さんは離れてしまっていて。]


  あ……、


[私からもしがみつこうとした手が、
 虚しく宙を彷徨って。

 は、と我に帰った私は真っ赤になった。

 抱きしめられていたことにも
 それに応えて縋りつこうとしてしまった事にも。
 だって。 だって!
 
 いやあぁぁぁぁぁ恥ずかしい!!!]

【人】 矢川 蛍

[頭を撫でられている私はすっかり真っ赤になって>>54
 両手で顔を覆いながらこく、と頷いた。
 ちゃんと時間も確認してたし
 ちゃんと明日の朝目覚めれば良い。
 バタバタとそこから逃げるようにして
 さっさと玄関の扉をあけて滑り込んだ。

 うう、私は誰でも良いんじゃない。
 良いんじゃないのに、甘えすぎな気もする。
 気もするけど、喜んで貰えたのなら嬉しい。]


  ……やだ、顔、にやける。


[扉の内側で、顔の赤みが消えるまで
 一人座り込んで悶えてる姿なんて
 見せられない。*]
(56) 2021/03/03(Wed) 7:49:36

【人】 矢川 蛍

[そんな訳で、その日の晩は
 また色んな感情を消化するための作業祭りだった。

 刻んで、刻んで、刻んで。
 炒めて、冷まして、混ぜて。
 捏ねて、捏ねて、捏ねて。
 下拵えをして、焼き菓子を作って。
 そして翌朝、続きを作る。
 主に作っているのは自分のお弁当。
 だけどチラッと欲が湧いて、二人分。
 ううん、……結局四人分くらい?
 両親と私とでそもそもが三人分。
 ハンバーグにブロッコリー、いりどりにミニトマト。
 それと卵焼き。我が家の卵焼きは甘い派。
 胡麻塩とゆかりご飯のおにぎりが一つずつ。
 タッパーに詰めたのはごめんなさい。
 急な思いつきと衝動だったから。
 だから、翌朝の荷物にお弁当が二人分。
 自分の分と、隆司さん……が迷惑じゃなければ。
 夜勤の両親はまだ帰ってきてない時間、
 二つの包みを持って顔を出す。
 隆司さんが、きてくれてたなら
 「お弁当……、要りませんか?」
 そんな風に聞いてみるんだ。**]
(57) 2021/03/03(Wed) 8:01:49
[腕を離して離れたとき、しがみつこうとした腕を見た。
 そして矢川が真っ赤になるところも。

 好かれているのか、無防備なだけなのか、上原は掴みかねていたけれど。
 それでも矢川の姿はとても可愛らしく見えた。

 思わず小さく声に出して笑ってしまいながら、彼女との“お付き合い”はなかなか楽しそうだと思っていた]

【人】 上原 隆司

>>56顔を覆う矢川に別れを告げて立ち去った後、駅に向かって歩きながら、「ココアパウンドケーキ」と言っていたのを思い出す。>>52

 上原の家には買い置きのコーヒー豆があったが、しばらく前に開封したきり、放置状態だった。
 豆のままだし密閉しているし、そこまで酸化はしていないはず。

 たまに家でハンドドリップするかと思って帰路につきながら、そういうゆとりを近頃はすっかり失っていたことに上原はやっと気がついた]
(58) 2021/03/03(Wed) 8:13:26

【人】 上原 隆司

[翌朝。
 学校の始業時刻は、会社よりも早い。だから出社より遥かに早く家を出ることになった。
 朝食はいつもメニューが決まっているから、困ることはなかったけれど。

 学校に向かう学生らしき人々が疎らに歩いている中、流れに逆らって矢川の家まで進むのは複雑な心境だった。

 そうして矢川の家に着いたのは、待ち合わせの時刻よりほんの少し前。玄関から顔を出した彼女にお弁当と問われて>>57


  ……え?


[上原の想像の範疇になさすぎる言葉だったせいか、きょとんとして問い返すことになった]**
(59) 2021/03/03(Wed) 8:18:43

【人】 矢川 蛍

  あの、昨日、ケーキ喜んで貰えたみたいなので……。
  両親の分も作っておいておくので、
  もし良ければって作ってしまったんですけど……。

  あ、アレルギーとか大丈夫ですか?
  それともし要らなかったら大丈夫です、
  私の夕飯にしますから!


[大丈夫。食材は無駄にしない主義だ。
 それに今回は肉じゃがを再利用したコロッケなど
 いかにも、な使い回しメニューは入れてない。
 タッパーに入れてあるのは申し訳ないけど。
 だから断ってくれても良い、と言いながら
 もし断られたら一度冷蔵庫に入れるために引っ込む。
 断られなければ、そのまま出てきて施錠して
 スタパの紙袋に入れたお弁当の包みを渡すつもり。]
(60) 2021/03/03(Wed) 8:51:58

【人】 矢川 蛍

  これでも、料理するのは好きなんです。
  両親があまり居ないから必然でもあったけど。
  今日は二人とも夜勤明けだから
  帰ってくるのはお昼くらいなんですよね。


[大変ですよね、と笑いながら歩き始めよう。
 多分お隣さんはもう少し後に出て来るはず。
 若しくは、彼女の朝練に合わせて早く出たかも。
 どちらにしろ今はそんなに気にしないで、]

  隆司さんは花粉、大丈夫ですか?


[そんな当たり障りのない話を始めちゃおう。
 隣にいるのが恭介じゃないから、
 学校に近づけば近づくほどみんなが
 不思議に思うかもしれないけど。**]
 
(61) 2021/03/03(Wed) 8:52:26

【人】 上原 隆司

  ああ……、そうだ、ケーキ。
  美味かったぞ、コーヒーに合って。


>>60弁当の解説を聞いて、まず先にそっちが上原の口から出た。豆も思ったほど悪くなっておらず、なかなか良い休息になったのだった。

 そして家族の分のついでというお弁当は、受け取ることに抵抗感がなくて、素直に手を差し出した。
 元々自炊はほとんどしない。休日でも滅多なことがなければしなかった]


  なら、もらっとく。
  わざわざありがとな。


[微笑んで受け取ったのはスタパの紙袋。中身が何かはわかりづらいだろうことも、受け取りやすい理由のひとつだった]
(62) 2021/03/03(Wed) 9:13:10

【人】 上原 隆司

  親御さん、夜勤もあるのか。


>>61大きな家に、夜、独り。
 それも、ストーカーが身辺をうろついている状態で。
 それを想像するとどうしても心配になって、上原は歩きながら矢川のほうを見た。
 歩くペースは合わせているから、彼女は隣にいるのだろう]


  アレルギー無いんだよな俺。
  花粉もなんともない。
  花粉症はいつも他人事だ……。

  蛍は?


[なんでもない世間話は、昨日まではしていなかった。だからかえって新鮮に感じるくらいで。
 話しているうちに、あっという間に学校に着くのかもしれない。

 学校が近づくと物珍しげな視線を受けることになって、上原の気は少し重くなった。
 けれど自分から言い出したことだけに、不満を言う気は無かった]**
(63) 2021/03/03(Wed) 9:13:38

【人】 矢川 蛍

  あ、良かった。
  隆司さん、チョコ系好きなのかなって。


[それに家にある珈琲に合ったなら良かった。
 お世辞かもしれないけれど思わず顔が綻んでしまう。
 それにお弁当も受け取ってもらえてホッとしていた。
 ホッとしたついでに機嫌もかなり上向きになる。]


  そうなんです。でも仕事が好きらしくて。
  中学くらいからは私も家事に慣れてきたから
  心置きなく仕事してるみたいですよ。
  恭介……、幼馴染のお隣さんはもっといなくて
  よく出張しては出払ってるから
  纏めてご飯作って食べる、もよくあったんです。
  だからか、料理は必要ですしたくさん作るの楽しいです。


[だから、一人分くらい増えても手間じゃなかった。
 むしろその分楽しかった。
 恭介に恋人ができるようになってからは
 そんな機会もぐんと減ったし、避けていた。
 だから久々に作れて嬉しかったのもある。]
(64) 2021/03/03(Wed) 10:36:49

【人】 矢川 蛍

  私も無いです。お互い良かったですね!
  この時期、辛そうな人は本当辛そうで……。
  料理の好き嫌いとかも教えてくださいね。
  またお弁当作りたいですし……、
  あ、でも、仕事の日は辞めた方が?


[今日は休みだと聞いていたし、来てくれたから。
 あっさり渡せたし、何の気兼ねもないだろうけど
 仕事の日の朝まで早起きさせるのは可哀想だし
 現状、私が届けにいくのも危ない気がする。
 それに会社では会社の世界があるだろう。
 外で食べる必要があるとか、
 仕事柄取材とかもあるだろうし。]
(65) 2021/03/03(Wed) 10:37:08

【人】 矢川 蛍

   先ずは、お弁当もお口に合えば良いんですけど。


[何よりはそこだ。
 基本的なことは出来ているはずだけれど
 家庭の違いは文化の違いとも言うし
 友達のお弁当の卵焼きの味に驚いたこともある。
 ほうれん草入れちゃうんだ、みたいな。
 そんな風に話しているとあっという間だった。
 あんなに気が重かった学校への道のりが。
 チラチラ、視線は感じるけど
 校門が見えたあたりで足を止める。]


  ここまでで大丈夫です。
  ありがとうございました、隆司さん。
  ……また、後でね?


[そんな、言い方になったのは。
 「帰りもよろしくお願いします」なんて言い方は
 少しよそよそしいかな、と思ったから。
 だから少しでも距離を詰めるために
 詰まってるように見せるために
 そんな言い方をして、軽く手を振るけど。

 ……うん、やっぱりちょっと恥ずかしい。
 照れ臭くてほっぺが熱かった。**]
(66) 2021/03/03(Wed) 10:37:38

【人】 上原 隆司

  チョコは……そうだなあ、
  コーヒーに一番合うと思ってるな。
  定番なんじゃないか?


[上原の職場には自由に使えるコーヒーメーカーがあるが、しばしば妙に苦いコーヒーができている。
 お湯が少ないのか、それとも粉が多いのか、それともその両方なのか。一定の味ができるはずなのに、作る人によって味が違った。

 そこで個包装の一口チョコレートを上原がコーヒーメーカーのそばにこっそり置いたら、いつの間にか常時補充されるようになっていた。

 「コーヒーにチョコレートは定番」と元々思っていた上原は、改めてそう認識したのだった]
(67) 2021/03/03(Wed) 13:12:40

【人】 上原 隆司

  仕事好きで仕事する分には問題ないよな。
  嫌々働いて忙殺されるんじゃ気の毒だが、
  本人が楽しいなら止める理由がない。


[そう言いながら自分のことを思ってみると、上原もなんだかんだで仕事は好きなのかもしれなかった。
 取材で聞く話には嫌気が差しつつも、仕事を辞めてやろうとは思ったことがなかった]


  今から家事ができると、この先楽だろうな……。
  遠くの大学でも自炊に抵抗無いだろ。


[学生時代、やたらと軽視することになった食生活を上原は思い出していた。
 食費を抑えようとして自炊をするか、安くて雑な食事になるかは人それぞれであるが、自炊に慣れていれば学業を圧迫することはない。
 将来、一人暮らしの学生生活になったとしたら、間違いなく有利であろう。

 ちなみに「いい嫁になれる」的な前時代の発想は上原には浮かばないのだった。同僚には女性も多いせいなのかもしれない]
(68) 2021/03/03(Wed) 13:13:09

【人】 上原 隆司

>>65 >>66仕事の日のお弁当はさすがに頼みづらかった。
 上原の昼食は社員食堂か外食がほとんどで、自分で用意するときはだいたいが買ったものなわけで、人目が気になる。
 いつ、どうやって受け取るかという問題も確かにあった]


  仕事の日はさすがに気が引けるな……。

  好き嫌いはそこまで激しくないから、
  大抵のものは美味しく食えるよ。


[それはお世辞でも嘘でもなんでもなかった。日常の食事の範囲では、上原に特に嫌いな食材は無かった。代わりに際立って好きなものも無かったのだが。
 だからよその家庭の味でも、意外に思うことはあるかもしれないが、食べられないことはないだろう。

 そんな風に雑談をしながら歩いていれば、校門が見えて、そこを目指す人の数も増えていた。
 このくらい人目があればもういいだろうと、矢川が足を止めれば上原も足を止めた]


  ああ、じゃあまた帰りに。
  気をつけてな。


[同じように手を振って、校門を通るまでは見送ることにしたが。
 人目がどうしても気になって居た堪れない気持ちになって、上原は赤くなるよりもむしろ、少し顔色が悪かったのだった]**
(69) 2021/03/03(Wed) 13:14:08

【人】 矢川 蛍

  進路は……まあ悩んではいます。
  管理栄養士とか慣れたら良いですけど。
  楽器は趣味で続けたいなあって。


[去年はバリトンサックスでのソロパートを任されたが
 それはそれで、プロの道を目指す……とかはあんまりだ。
 確かにそれはとても魅力的な世界だけれど
 そこまで自分が没頭して練習できるかと言えば
 わからない、と言うのが本音だった。
 たまに"吹いてみた"で動画を上げるくらいが丁度良いし
 それに見合う実力くらいは身につけたい。
 ちなみに、まだそうしたことはしていないけれど
 去年ディープ・パープル・メドレーを演奏した
 その時の動画はネット上にアップされていたりする。
 でも仕事にするなら、親の健康も考えて
 食事に関することかなと思っていたのだ。]
(70) 2021/03/03(Wed) 13:57:33

【人】 矢川 蛍

  じゃあ、休みの日はまた作って良いですか。
  今度はお弁当箱も用意しますから。


[仕事の日はやはりちょっと、らしい。>>69
 だから今度はまた休みの日に、と提案して
 少し赤い顔のまま学校に向かった。
 後ろで顔色悪くなってる隆司さんに気づいたなら
 もう謝り倒していたとは思うけど
 あいにく、それには気づけないまま。]
(71) 2021/03/03(Wed) 13:57:50

【人】 矢川 蛍

[その後、先ず自分に質問してきたのは友人の凛だった。
 例のストーカーの、前の被害者でもある。
 お付き合いを始めたといえばなんだかとても喜んでくれて
 ほたるには年上の方が合うと思ってた、だって。
 他に質問してきたのは部活の仲間。
 朝の人は? と昼休みに聞かれたから、同じように。
 室井くんとできてると思った、だって。
 室井くん……つまりは恭介と。
 恭介は幼馴染でお隣さんだよ、と笑う。
 振られたまでは言わなくて良いよね。
 そんな中、遠くから睨みつける姿はあった。
 あったけれど、友達や仲間がそれとなく傍にいてくれて
 一人になる時間がなかったのは有難い。
 ありがとね、とお礼を言ったなら
 今度はマカロンで良いよとか、チョコチップクッキーとか。
 うん、今度焼いて来るねと穏やかにいられたのは
 昨日からの出来事が一番大きかったと思う。]
(72) 2021/03/03(Wed) 13:58:06