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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>41 ニコロ

「子どもの頃からあ……ベテランさんですねえ。」

弧を描いた口元で感心を示す。
またひと口とピザを咀嚼すると、続いた言葉には悩むしぐさを見せた。

「あー、いいんですかあ。んー……」
「曲名がわかんないんですけどお、えっとお」

控えめに。
それでも照れは特になさそうな様子でハミングし主旋律を奏でる。
少し聞けばすぐ、レオンカヴァッロの『子守唄ニンナ・ナンナ』だとわかるだろう。有名な曲だ。

「……こんな曲ですけどお、わかりますう?」

小首をこてり。

#街中 #公園
(53) 2023/09/12(Tue) 15:21:11
「了解した。じゃあそのように。」

潰せとの言葉に喉で笑いながら
次の会合のことも頷くだろう。 

先に出ていった同胞の背を追って
もう一匹の凶狼もこの場を後にした。

為すべき事を為しに行く為に。

【人】 法の下に イレネオ

>>51 ダヴィード

どうも貴方は健啖家らしい。それを知るのもきっと初めて。
人が何を好み、何を食べ、何を選ぶかは個人の自由に委ねられている。体質なんかもあるだろう。けれど、まあ、よく食べれば食べるほど、安心するものだ。健康っぽい、というイメージだけで。
泣かない、名前を呼ばないと言われれば、そういう童謡もあったなと思い出す。

「そうだな、迷子になるなよ。仔猫ちゃん・・・・・じゃないんだろう。」

なぞらえるなら自分は犬のおまわりさんか。まあ、悪くない気もする。犬は好きだった。
軽く冗談を飛ばせば手をひらと振って見送るだろう。小走りに逸りが見えて少し可笑しい。暫くその背中を見ていたが、やがて寛げていた足を組むとポケットに手を突っ込み、中を探ろうとして、やめた。
子どもの前でわざわざ吸うものじゃない。
道のそこここで路上喫煙をしている通行人はいるわけだが、そこはそれ。禁止されているわけではないから止めはしないし、自分だってしないではないが、今は。
そんな風にしたから、戻ってきた貴方が目にした姿は変に手持ち無沙汰に見えただろうか。これは携帯なんか取り出して、埋まってもいないスケジュールを確認しているらしかった。

ずい、と差し出されたところから冷気を感じれば顔を上げて。

「おお。」
「おかえり。……ジェラート? だな。」

黄色と茶色、貴方の手、腕、そこから顔へ。
視線を移して、問う。

#商店街
(54) 2023/09/12(Tue) 16:01:12

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>53 ダニエラ

「言っても我流だからな。
期間こそそれなりにあるがプロには劣るさ。」

感心されることは満更でもないものの
所詮アマチュアなので持ち上げられすぎも面映ゆいのだ。

「そりゃあ勿論。折角だからな。
曲名が分からんのか。ん。」

貴方が歌って聴かせた旋律から
それが何の曲かはすぐに分かる。

「ニンナ・ナンナか、懐かしいな。
良いぜ。んじゃ、リクエストにお応えして。」

軽く音を確かめてから
貴方が歌ったのと同じ旋律が伴奏と共に奏でられる。

複音ハーモニカの独特の音色が
懐かしさを増して感じられるかもしれない。

#街中 #公園
(55) 2023/09/12(Tue) 16:04:50

【人】 陽光の元で ニーノ

ふにゃふにゃと動く白い頭を見下ろしては時折指先で撫でる。
誰かに触れられたことも気にしない小さな猫は、紙皿に注がれたミルクを一生懸命飲んでいた。
スラムに近い路地の裏。休日に予定がなければこっそりとこの辺りに来てしまうのは常のこと。
足を運んでいると知られれば今の家族に良い顔をされないとはわかっているが、わかっているからこそ相手はこんなところに来やしない。バレはしないだろうのちょっとわるい魂胆だ。
今日は先客が居たのでお邪魔しますと貢物をしたわけだが。

「大きくなれよ〜……」

陽も暮れかけてきた時間帯、ぼんやりしてたらなんだか眠たくなってきてしまった。
行儀悪く座り込み薄汚れた壁に凭れながら、ちいさな生き物に語り掛けた声は微睡んでいる。
子猫はやっぱりミルクを飲むのに必死なので返事はしない、代わりにゆぅらりと短い尾が揺れていた。

#路地裏
(56) 2023/09/12(Tue) 16:07:16

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>49 黒眼鏡

「それじゃキミの顧客は上客ばかりだね」

飲まない人間もそれなりにはいるだろうけれども。
差し出された紙袋の中身を確認すると、確かに何か他のものが入っている。

「おや、今日はおまけ付きかい。
 飴も焼菓子もありがたくいただいておくよ」

渡されれば特に嫌がる様子は見せないし、素直に受け取っておく。
シエスタの時のいいおやつになりそうだ。

「はは、キミにそういうお節介をいただくとはね。
 まぁ、大事なときはこれでちゃんと寝てるさ。あまり常用すると薬が効かなくなるだろう?」

#Mazzetto
(57) 2023/09/12(Tue) 16:19:43

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>55 ニコロ

「んふふー。」
「上を見たらきりがない〜ってやつでしょうかあ?」

控えめにくすくすと喉が鳴る。
あなたが曲名を口にすると、「あー。」と短い感嘆詞。

「そのまんま、子守唄なんですねえ。曲名。」

そんな短い感想だけ残し、また演奏に耳を澄ませる。
懐かしい旋律に、ハーモニカの音色。
いつの間にか、目を閉じて聴き入っていた女は、曲が終わると今度は拍手をしなかった。

「……思うんですけどお。」
「プロに劣ったとしても、いいと思うんですう。」
「ニコロさんのハーモニカ、あたしはすごおく好きですよお」

素直な感想に、照れはない。
いつの間にかほとんど食べてしまっていたピザの最後のひとくちを、ぱくりと頬張って飲み込んだ。

「ごちそおさまでしたあ。」

#街中 #公園
(58) 2023/09/12(Tue) 16:25:18

【人】 黒眼鏡

>>57 エルヴィーノ

「幸い、そういう客に恵まれているよ。
 まったく、いい商売だ」

暢気なことをいいながら、自分の分の珈琲もいれてカップを傾けている。

「余ってたからな。
 まぁ貰ってくれ。

 まったく、客に倒れられたら俺が困る。
 あんたの体のことだ、良い感じにやってくれよな」

特に余計なことを聞くでもない。
それでもそういうことを口に出すのは性分だろうか。

「帰りも車に気ーつけなよ。この辺、海辺で開けてるから皆スピード出しやがる」

#Mazzetto
(59) 2023/09/12(Tue) 17:05:37

【人】 法の下に イレネオ

その日。
男は一日資料を漁っていた。定位置のデスクだけではなく資料室や警察図書館にも足を運び、年嵩の警部に話しかけることも。そうして何やら書き留めたり、写真を撮ったりを夕刻頃まで繰り返して。

「見回りに出ます」

そこらの先輩、或いは同僚か後輩辺りに声をかけたのは陽が落ちる頃だった。上着に手帳を携え、普段通りの足取りで署を後にする。

#警察署

(60) 2023/09/12(Tue) 17:09:41

【人】 法の下に イレネオ

さて。
数刻の後、男の姿は共同墓地にあった。
さく、さくと土を踏み、ゆっくりと見回るようにして墓石を覗き込む。時々手帳にも目をやり、更に時々、何かを書き込む。
墓参りをしている、風には見えないだろう。

あたりには誰もいない。
最も、それは好都合だった。死者を悼む人の前で、明らかに浮いた行動をするわけにはいかないから。
何もなければ、暗くなるまでそうしていたはずだ。

#共同墓地
(61) 2023/09/12(Tue) 17:10:24

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>38 テオドロ

「おわっ、テオドロか?」 

まさか知り合いに独り言を聞かれてると思わず足を止めた。
そもそも後で連絡をしようとしていた相手だ、少しの都合など融通させるかいつもの店で会う約束を取り付けようと体を向ける。

「Ciao,その姿は久しぶりに見たが今日もいかしてるな。
 しかし悪いなあ、温泉よりも三日月島に因縁があるもんだから一人ではお断りなんだ。
 テオドロが一緒に付き合ってくれでもすれば話は別だがなあ。
 こういう時は気を張るような女相手より、お前みたいなやつと行くほうがほうが気分が晴れる」

先程までのまごつきを誤魔化すように口の端を上げて調子良く話す。
あなたが行かないのなら行かない、とわかりやすい主張。機嫌良さげに植木鉢に向き合うその姿に目を細めた。

#街中
(62) 2023/09/12(Tue) 18:12:52

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>56 ニーノ

場所を違えたような……いや、逆にこの場所にお似合いの。
微笑ましい光景を眺める影がひとつ。
路地裏の奥から現れたのは、こちらも場所を違えたような
子供人気の高い(当人調べ)先生だ。
モーテルからの近道を通った結果の遭遇に首を傾げた。

「(子供……、じゃないな。どこで見たんだったか)」

自分の容姿も大概、一部を除いて
子供並でしかないのに浮かぶ考えをぐにぐに捏ねて、
どこかで多分盗撮カメラ越しに見た気がする姿をじっと観察している。
目元のクマは爆睡の結果幾らか薄まり、
へばりついた笑顔は常と変わらず。

ぱっと見は仔猫を警戒するような距離で、
路地裏からどう出ようか迷っている風にも見えるだろう。

#路地裏
(63) 2023/09/12(Tue) 18:39:31

【人】 Chiavica テオドロ

>>62 ルチアーノ

「そんなあんたは、
 紛うことなきルチアーノですね」

色男に褒めていただけるなんて光栄。誉めそやしと皮肉が半分。そんないつものにやついた笑みで応対して。

「……ええ?いや、気を張る相手よりかって気持ちは分からないでもないが……俺はあんたを散歩に連れ出す為に予定空けられるほど暇じゃないんですけど」

続いた言葉には困惑気味。嫌でもちゃんと休息は取れだのお節介な人たちの言葉を思い出すし。とはいえ言い出しっぺ。これできっぱり断るのも無責任というもの。

「そっちが俺の非番の時に合わせてください。着いて行かせたいんなら文句は言わせませんからね」

最初から向こうは『お前が行くなら』ということを示してる以上は然程不当でもない条件であるのに、あくまで譲歩してやる、というポーズは崩さない。

なんならエプロンと植木鉢が同じ画角に収まってる以上は最早親しみ易い仕草ですらあった。

#街中
(64) 2023/09/12(Tue) 19:10:46

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>59 黒眼鏡

「そう。まぁ、キミが繁盛してるお陰で僕もいい物に恵まれているんだから助かるけどね」

最近のノッテの幹部にしては話が通じる方で助かるが、やはり変わった男だと思う。
どうせ客の素性など隠していても調べていることだろう。客とはいえ、警察の自分に向かって倒れられたら困るなどとは、おかしな話だ。
まぁ、どうせ世辞のひとつではあるのだろうけれど。

「僕の方こそ、キミが居なくなるとそれなりに不都合がでてくる。
 ワルい事をして検挙されないように気をつけてくれるとありがたいんだけどね」

マフィアは嫌いだ。
それでも、関係を絶てない事情もあるから多くは語らない。
互いに弁えられるからこそ、ありがたく利用させてもらってるわけだが……さて。

「忠告に従って車にも精々気をつけるとしよう。
 あぁ……そうそう。情報の方もいつでも待ってるよ。腕のいい義肢装具士を探してるんだ」

その言葉を残すと、じゃあねと軽く手を上げて海風の香る道路へ向かう。
止められなければそのまま、乗ってきた車で引き返していくだろう。

#Mazzetto
(65) 2023/09/12(Tue) 19:11:36

【人】 門を潜り ダヴィード

>>54 イレネオ

食べ物は分かりやすく人間を幸せにしてくれて、それは時折愛情の代用品となる。
目に見えないものの代わりに煌びやかな宝飾品を贈ることもあれば、温かなスープの一杯を差し出すこともある。
そのあたたかさに男は貪欲だった。

小走りで駆けて行く間に考えは巡る。
貴方の好きなものはなんだろう。次は教えてくれるだろうか。
こんな話をするのは初めてだから、変に思われていやしないだろうか。
定番のフレーバーを用意してもらって、両手に感じる冷たさにまた急かされる。
誰に叱られるでもなく、人のために急ぐのはやっぱり好きだ。

「只今戻りました。
 えーと、その通りです。レモンと、チョコレート。
 どちらがお好きですか?それとも、両方?」

両方、と問う男の顔はいたずらっ子の顔だ。
勿論ジェラートのカップは小さいものだから、両方と言ってもあっさり食べられてしまう量だが。


#商店街
(66) 2023/09/12(Tue) 19:27:55

【人】 陽光の元で ニーノ

>>63 カンターミネ

うと、うと、うと。
少しずつ船を漕いでいた男はもうちょっとで眠りの底に落ちてしまうところで──けれど唐突にぱっと顔を上げる。
重たい瞼に言うことを聞かせるように、何度か瞬きを繰り返してから。

「…………」

顔を向けた先には少々距離の開いた場所で立ち尽くす人影。
こちらは貴方に見覚えはない、ないので考えていた。
たまたまここを通った誰かか、それともスラムで生きる子どもか。
にしては服装が小綺麗なのでやはり前者か、というか子どもというには体付きが……いや、どちらにせよだ。

「……ごめん、猫苦手?
 でもこの子が先にここに居て、オレが邪魔しに来ちゃって。
 だから場所代支払ってて〜……ええと、そう……」

笑みを浮かべてくれてはいるが、自分に、というよりかは子猫を警戒しているようにも見える。
なので無害ですよを伝えようとして口を開くも、先ほどまで寝惚けていた頭は上手く働かない。

「…………だいじょうぶ。
 噛んだりしない、オレも……安心して、通っていいよ」

オレも……?それはそうだろ、何言ってんだ……。

チョイスミスに気が付いたのは言葉にしてから、適当に流してくれたらいいなとぼんやり思っていた。
ちなみに子猫はまだ元気にお食事中。

#路地裏
(67) 2023/09/12(Tue) 20:06:18

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>61 イレネオ

日暮れ頃、人気のない墓地。

「……あれっ、もしかして」

やや遠くから、ぱたぱたぱたと小さな足音。
手には掃除用具や草木の手入れ道具を持って。
人影がひとつ、あなたの方へやって来た。

「やっぱりイレネオさんですっ。
 どなたかお墓参りですか?それとも私と同じで、
 墓守のおじいさんの代わりに手入れをしに来たとか…」

暗くなりつつある中とはいえ、その声や顔に覚えはあるだろう。
どこかの店先であなたも見知ったもののそれ。
少女然と、マキシ丈のワンピースの裾を揺らしながら。

ここが墓地である以上、ある程度声は控えめに。
長身を目一杯見上げて、あなたに問い掛けを一つ。

#共同墓地
(68) 2023/09/12(Tue) 20:25:13

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>67 ニーノ

顔を上げ、喋り始めてもこちらは何を言うでもなく。
噛んだりしない、オレも……の辺りでようやく反応があった。

「ぷふっ!あぁいや失礼、ククッ、なるほど、
 いやいや、ふ……ふふ……か、噛まれる……ぐふっ……」

ばっちり聞かれたらしいその発言がどうもツボをついた。
しばらくの間ちょっと待て、と手の平を見せて震えている。
ややあってから大きな息を吐いて、にやけた面のまま。

「んんっ、失敬。猫も『オレ』も苦手じゃない。
 どこかで見た覚えのある顔だったからどこだったか
 思い出そうとしていただけでね……
 まさか噛まれる危機があったかもとは思ってもなかったが」

ここでもう一度吹き出し、小さくせき込む。

「こほん。まあ、たぶん街のどこかで見たんだろう。
 俺は良くあちこち歩きまわってるからな。
 それで、こんな場所にオレくんは何の御用かな?
 仔猫目当てならもう少し安全な場所がいいぞ。
 お昼寝なら尚更。全身盗まれてもおかしくない場所だ」

仰々しく手を広げ、首を傾げてみせた。
白衣が靡き、仔猫には少し怖いかもしれない。

#路地裏
(69) 2023/09/12(Tue) 20:28:21

【人】 無敵の リヴィオ

>>52 ニーノ

恥ずかしいと口にする君へ頷くのは、
その気持ちが"普通"であると知っているからこそだ。

「きっと似合うさ、楽しみにしているよ」

まるで君が自分へ見せてくれる前提に微笑みかけ。
綺麗なブロンドだ。似合わない色はないだろうとは思うが、
君の髪で輝く可能性の色を思い浮かべた。

そうこうしているうちに、小さな声で聞こえた「恋人」という言葉。
それに合わせて思春期のような反応に、珍しく男は吹き出した。

「…いや、残念ながら今はフリーだよ。
 友人というのも違うね」

まるで勿体ぶるように言葉を選んで、指先を滑らし顎を撫でる。
言えない相手ではないし、可愛い後輩からの贈り物というだけだが、
面白い反応を見せられては素直に返すのも……というところ。

#街中
(70) 2023/09/12(Tue) 20:32:53
そしてこちらは不意に貴方の正面に置かれる椅子。
更に背後で困惑の気配──振り返れば一人の女が、
あなたに何て声をかけるか惑うようにまごついていた。

「……あ、あの。貴方がお酒、飲むの?」
「……女の子が頼もうとするからダメなのかしら」

貴方が手当たり次第に何かを叫んでいた様子は見守っていたのか、おっかなびっくりに椅子を頼めば、貴方のテーブル正面側に椅子が配置されて女はおずおずとそこに座る。

「それじゃあ……モヒートを」

望んだものはテーブルの上に現れた。

幸運の神に恵まれたらしい。
椅子と同じようにその場に瞬きする間もなく、グリーンが映える爽やかな夏向けのカクテルがすぐ傍に出現した。

「わっ、本当にでてきたわ。
 凄いわね、手品師の人が運営するお店なのかしら?」
「お嬢さん、きっと有名店であろうここはどこかわかる?」

モヒートにまだ口は着けずに軽くグラスを傾けて艶やかな色を味わっている。
貴方の"地"が些か出ている事も知らない女は、きっと男勝りな愛らしい少女なのだろうと誤解……誤解ではないかもしれないが、とにかくそう思ってそう問うた。


「おいなんでだよ!不平等だろ不平等!!」

不意に現れた──ように思えた──あなたに何かを言うより先に、
現れたカクテルを認めれば不平を嘆いた。
もちろん憤りを向ける先は夢だ。あなたではなく。

「あークソ……何処ってこんなん夢だろ夢。
 こんな出鱈目な店あったら世界中で話題沸騰間違いなしだ
 予約で軽く30年は待たされるね。」

「それにしたってこの差はなんだ?
 深層心理で俺の肝臓が反逆してやがんのか?内臓如きが…」

諦めたのかレモネードをちびちびとやり始めた。
所作がおっさん臭い。

「んで、わけわかんない夢に招待されたご感想は?signorinaお嬢さん

【人】 黒眼鏡

>>65 エルヴィーノ

「そうだろうそうだろ、
 持ちつ持たれつというやつ」

なんとも楽しそうに笑う。
若者と話すと楽しい、などと前にこぼしたことがあるが、
本気だったのだろうか。

「万が一俺がいなくなっても、
 引き継げるようにはするがね。
 そこは…アフターサービスだ」

物騒なことを口に出しつつ、
無害をアピールするように両手を挙げて。
店の扉をからん、と空ける。

「そうしてくれ。
 情報もうちの商いだが、これはいつ入るかわからない。
 気長に待っていてくれ」

よほど暇なのか、店の外まで出てあなたの車を見送る。
手を振るでもなく声をかけるでもなく、
あなたの姿が見えなくなるまで見送っていた。

#Mazzetto
(71) 2023/09/12(Tue) 21:44:21
「ご、ごめんね私だけ頂いちゃって……
 ……お嬢さん、今おいくつ?」

思った以上に悪態をつく、どことなくおっさん臭い様子を見て思わず「差し出がましいけれど」と言いたげな声色でそう問い直す。

「夢、夢なのね。夢なら……うーん……
 でも夢でも見逃がしちゃうのはよくないと思うから……
 18歳以上なら、私が代わりにお酒を頼んでも、
 このモヒートを渡しても全然構わないのだけれど……」

肝臓が反逆?と、独特の言い回しについていけてないのか、些か疑問符を沢山浮かべ、困惑を一切隠しもしないまましどろもどろにそう提案する。

「……え?」

「感想、感想……そうね……」
「……夢だと言うなら、もう少し美しい庭園みたいな
 場所ならよかったかもしれないかなって」

なんて迂闊に呟けば、薄ぼんやりとした空間に薔薇の庭園が周囲に花を咲かせだす。早送りする映像化のように葉から蕾に、そして花に変わり咲き誇る様子は、まさに夢としか思えない光景だ。

「……わ、わ……」

それを願った当の本人は、夢をすっかり信じ込んでいるにもかかわらずその様子に思わず口を覆って言葉も出なくなっているが。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>69 カンターミネ

今度は先程より重くない瞼を動かし何度も瞬きをしながら、ちょっと待てポーズの貴方を見つめていた。
じわりじわりと理解し始めたのは先ほどの言い間違いを流してもらえていないこと、それをはちゃめちゃに笑われていること。

「っち、ちが──言い間違え!
 寝惚けてたの! オレは噛みつきません!」

で、突然さっきまで隣に居た人間が声を大きくしたので、子猫がびくっと震えた。
それにすぐに気が付き「あっ、ごめん…」と声を小さくすると同時に、なでなで。
落ち着かせるように額を指先で擦ってやったが、続く貴方の言葉にはまた声が大きくなりそうになった。何とか堪えた。

「危機はないってば、も〜……
 ……オレはキミのこと見たことない。
 でもよく街うろついてるのは一緒だから、見られてたかも。
 というかオレくんじゃなくてニーノだかんな」

「あと子猫目当てじゃなくて、ただの里帰り……育ちがそこで。
 昼寝は確かに……ちょっと気が抜けてたのは認めるけど。
 っていうか、キミこそ猫は苦手じゃなくても『オレ』には苦手意識持ってた方がいいんじゃない、こんなところに座り込んでるやつ危ない人間かもしれないだろ」

『そこ』とスラムに続く道を指差しつつ、最後の言葉には「女の子だし」と付け加えた。いや勿論危機は無いんだけれども、意識としてこう……。
靡く白衣に関してオレくんは勿論怯えていないが、子猫は少し警戒したようで無害そうな大きいやつの後ろにぴゃっと隠れた。

#路地裏
(72) 2023/09/12(Tue) 21:56:31

「29だけど」

29だけど、ではない。

レモネード片手に椅子にどっかと座り、肘をついたまま。
文字通り夢のように変わっていく景色を見ながら半目になる。
何でもありか、とでも言いたげに。

「ていうかタッパもあんたとそんなに変わらないだろ。
 口振りからしてあんたも成人だろうし」

実際、両者の身長はそう変わりない。
そして未成年飲酒を咎める側ならあなたは成人だろうと推測した。

「夢の中でも未成年飲酒を見逃せないとは
 随分正義感に溢れたお人だな。普段は教師でもやってるのか?」

椅子から立ち上がり、庭園の薔薇を一つ手折りながらそう尋ねる。

相手は所詮は夢の中の住民、詮索する事に大した価値は無い。
この自称29歳は今はそう思っている。
とはいえ詮索するような事を言ってしまうのは職業病か。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 リヴィオ

「……う、うん」


「あッいや、"はい"、です!」

目の前にいるのは黒猫ピンを付けていてもかっこいいなと思える顔がいい相手。
微笑んでそんな風に言われるとなんだか気恥ずかしさが湧いて、瞬時の声は小さく砕けたものになってしまった。
が、すぐさま上司への返事としては相応しくないと気が付き、謎の訂正を加えている。
流石せんぱいは無敵だ……とまた謎の感心を抱いていたところ、恐る恐るの問いに返ってきたのはとりあえずの否定と。
でもなんだかちょっと含みがあるかのような言葉と所作で……。

「フリーだけど、友人じゃなくて……?」

「……も、もしかして今から可能性がある、みたいな……
 それともえっと、なんか……ひみつのかんけ〜…」


なに、なんなのせんぱい、その反応と顎撫では……!

とまでは流石に言葉にしないが、ぐっと握った拳には堪えた何かが現れている。
ぐるぐると深く突っ込むか葛藤して思考を働かせる中──気が付いたのはそうじゃないことで、そしてかなり今更の気付きだ。

「──はっ、リヴィオせんぱい仕事中じゃん!
 ごめんなさい!オレと話してたら平和を守れないですよね…!」

#街中
(73) 2023/09/12(Tue) 22:07:44

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「こんにちはー。」

仕事帰りのジェラート店。
この日注文したものはカップのピスタッキオだった。
いつもはコーンだけれど、こういう日がたまに存在する。

「いただきまあーす。」

スプーンでジェラートをひとすくい。
女の、たまの楽しみのひとつだ。
(74) 2023/09/12(Tue) 22:08:17

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

車を停めて紙袋を手に男は石段を上がる。
街中に入ってくれば美味しそうな匂いやら賑やかな声がそこかしこから伝わってくるが、興味を示すことはない。
風に靡いた髪を追って見上げると、頭上からひらひらと……蝶が飛んできた。
珍しいなと目で追うと、蝶は横に回り込んできて、男の肩に止まってしまった。

「僕は花でも止まり木でもないんだけど……」

足を止めたのもつかの間、再び動き出せば飛び去るだろうと歩いてみたが、何故か蝶は暫く動かない。

#街中
(75) 2023/09/12(Tue) 22:17:30