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【人】 帰宅部 津崎絵音……いやいや、マジで優しすぎ 何度も会ってくれるとは限らないんだから、 自分のこと願っとけって [ 思わず見つめた後、視線を前に戻し苦笑した 千葉が何を思い他者の為願うことを思いついたのか>>0:624 深くは察せなくても、 知られたくない奴の為なのが含まれてるのは分かる。 でも、どうしても願いたいことがあるから 絶対同じことは出来ないから、そう言ってしまった。 オレなんて、ずっと自分のことしか考えてないのになぁ。 だから千葉や他の奴がもし言わない悩みを抱えていたって 気づきもしていないんだろうね。 なんだか自分が恥ずかしくなって、 少し歩くペースを早めたのだった。* ] (11) 2022/10/15(Sat) 0:48:46 |
【人】 帰宅部 津崎絵音── そして探索へ/旧校舎内 ── [ 埃っぽい倉庫に近い、独特の香りがする。 古びた校舎内を、スマホの懐中電灯機能で照らした。 ──どうか無駄足じゃありませんように。 誘ってきたミス研と、幽霊がいそうなところについて話したり 誰かに声を掛けられたら答えたり、 あちこち教室を覗き込んだりしつつ、 色々考え行動したけど探索隊から離れはしなかった。 一階では収穫無く、 生者が鳴らす軋みと足音は階段を通り二階へ。 ホラー映画みたいな怪奇現象なんて全く起きない、 何の痕跡も見つからない。 やっぱりこんなの信じるのが馬鹿だったのか、と 思い始めていた時のことだった。 ] (19) 2022/10/15(Sat) 1:19:42 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 廊下の突き当たりで、気づいてしまった。>>n0 明かりも持たずに淡く光り、 それでいて輪郭しか捉えられない白いもの。>>n1 声が聞こえるのに、鼓膜を震わせられた感覚がない。>>n2 漫画でよくあるテレパス能力って、こんな感じ? その思考は多分、現実逃避だったのだろう。 驚愕で声一つ上げず立ち竦み、動けなかった。 ──優しい言葉が、望んだまま告げられるまでは>>n3 ] っ、本当に!? [ 棗や会長がいるだろう前方に身を乗り出すように歩み出た。 意図せず大きくなった声は、悲鳴に続き>>1 そして、裏返っている。 それによりより彼女──らしき者が見えるようになった筈が 笑って見えた口が、本当にあったのか分からない。>>n4] (20) 2022/10/15(Sat) 1:20:01 |
【人】 帰宅部 津崎絵音ん?何が? [ 慣れ親しみつつある声が向いたのなら>>32 少しのタイムラグの後に、そっちを見て あの白い影とは性を違えながらも、 何処か似た優しげな声で問い返した。 無気力で怠そうな津崎を半年程見続けてきた千葉には、 どう聞こえたか、それどころでは無かったか。 本当に疑問に思ったのではなく、 大丈夫であることを示す意味を含めたつもりだったけど。 ] ああ…………、 取り合いにはならなさそうで、良かったよね [ ふと、旧校舎に向かう前の相手とのやり取りを思い出し ぽつりとそれだけ付け足して。 相手には見えないながら、マスクの下で微笑を向けていた。 会話にはならないか、或いは途切れたのなら すぐにまた宙を眺め始める。* ] (85) 2022/10/15(Sat) 8:48:11 |
帰宅部 津崎絵音は、メモを貼った。 (a10) 2022/10/15(Sat) 8:53:43 |
【人】 帰宅部 津崎絵音── 翌朝 ── ……うわ [ 朝起きたら爪に土が詰まったまま着替えもせずベッドで寝てた。 えー、最悪なんですけど?シーツ汚れてないだろうな、おい。 でも、久しぶりの感覚だ。 ちゃんと眠るとこんなに身体が軽くなるんだね。 まるで死んじゃったみたいだ、なんて ……流石に大袈裟すぎるんだけどさ。 スマホを確認すると、やけに早い時間。“津崎らしくない” 土と一緒に泥のように眠ってたせいで二度寝は難しそう。 とりあえずシャワーを浴びてくることにした。 ] (113) 2022/10/15(Sat) 10:39:47 |
【人】 帰宅部 津崎絵音『武藤』 『漫画読みたいっていってたじゃん』 『あの映画になったやつ』 『貸してくれんの?』 『いや』 『お前にやるよ』 『だから出来るだけ早く読んどいて』 (114) 2022/10/15(Sat) 10:40:10 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 汗を流しすっきりした後開いたのは、友人同士のグループ。 おはようの挨拶一つなく用件から始める。 運動部所属で朝が早い相手からは、予想通りすぐ返信が来る。 あの少年漫画はオレも好きだったんだけど。 後悔はないようにと、決めていたから。>>0:298 置き勉派の軽い荷に話題にした漫画を詰め込んで、 リビングに近寄ることもなく家を出ることになる。 母親はもう朝から食事なんて用意出来ないし、 昼まで寝ているから、避けなくてもいいんだけど、 出来たばかりのメッセージグループからは>>4 その時もう通知はあっただろうか、未だだろうか。 どちらにしても朝は名前を眺めるだけで、 開くことは無く、アプリを閉じた。 ] (115) 2022/10/15(Sat) 10:40:30 |
【人】 帰宅部 津崎絵音── 昨夜のこと/グラウンド ── そうだよ、時間を貰えたんだからしっかり考えて [ 何でもない顔をしようとしている、なんて>>117 全く気がつくこともなく、冗談の続きも始めずに。 その時のオレは千葉と話しているようで、 此処にいない“彼女”のことしか、願う先の結末しか 考えられていなかったのかもしれない。 ] …………幽霊っていうより、神様みたいだった [ 少しのおどろおどろしさも無く、白く光る姿 思い出しながら息を吐き、目を細める。 それからまた、千葉すらも意識から外してしまい やがて誰かと連れ立つこともなく一人帰った。* ] (131) 2022/10/15(Sat) 13:47:16 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 少しづつ登校してきた生徒が増え、騒がしくなる。 件の武藤は既に練習に出ていて顔も合わせておらず 誰かに声は掛けられることなく、佇んでいたので。 完全に意識が逸れており、 ごく普通の挨拶に思いっきり肩が跳ねた。>>121 ] 何、オレのこと馬鹿にしてるの? 猛吹雪に決まってるじゃーん [ 笑う側になる筈だったオレをビビらせんな。 ……多分、こっちがぼうっとしてただけで 千葉は普通に声掛けたんだけど。 振り返った時の睨む表情はすぐに失せ、 雪じゃ済まさないぜ、と笑って胸を張る。 全く誇るべきところではないけど、 こーいう風に振る舞ったほうが安心するでしょ。 ] (132) 2022/10/15(Sat) 13:48:30 |
【人】 帰宅部 津崎絵音おはよ、千葉 軽音ってこんなに早くから練習が……あ、もうこんな時間? [ 改めて挨拶しつつ時間を確認したら、思ったよりは早くない。 飽きもせず一人で長いこと突っ立ってたらしい。 普段から怠慢な奴が早起きしたところで、 時間を有意義になんて使えないんだね。 ] なんかさ、昨日すげーぐっすり寝たわ お前はあの後寝れた? [ 窓を背にし寄り掛かり、少し廊下の様子に目を向ける。 取り決められた大切な秘密だけど>>3 幽霊とか旧校舎とか具体的な単語を出さなきゃ、まあ大丈夫だろ。 自分の様子を含め、昨夜のことは大体覚えている。 だから特に変わりなく見えた相手を心配はしてない、 心配される側だった自覚がある。 だからただ、何気なく聞いてみただけ。* ] (133) 2022/10/15(Sat) 13:49:24 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ その問いにはどう返せばいいか分からず>>178 触れることなく別の話をした。 イジられもせず真面目に問われて恥ずかしかったわけではない。 解釈に身を任せるのもどうも気が引けて、 本当の理由もなんだか言う気になれなくて。 自分に関係ないことはろくに記憶しちゃいない 逆に言うとそうじゃなければ覚えている。 千葉はあのオレをどう思ったんだろう。 何か思うほどオレを知らないといえば、そうかもしれないけど。 元通りなようでそうではない。 板についてきた“らしさ”を一時忘れた代償。 自分を何も知らないから好ましい、なんて ]随分酷い友好感情の向け方かもしれない。 (179) 2022/10/15(Sat) 16:01:45 |
【人】 帰宅部 津崎絵音ふーん、そういうもの? [ 朝練は千葉のところには無いそうだ。>>159 軽音にも部活にも縁遠い学生生活なもので分からず 部員の個性というよりは、 どこの学校でも軽音楽部はそうなのだろうと解釈した。 ] 寝れなくてベースとか流石だな でも、そういうのは防音室でやるもんだ [ 眠れない時の暇潰し、普通はスマホをいじるとかではないのか。 それくらい本当に好きなんだろうと、 他メンバーの歌声や演奏を支える低音を思い出した。 うちは一戸建てではあるが、 ピアノが置いてある部屋にその辺の対策はしてある。 真っ当な人間は基本夜に寝るからな。 勿論職種で色々あったりもするだろうけど。 ] (180) 2022/10/15(Sat) 16:02:06 |
【人】 帰宅部 津崎絵音……おー、そうだな [ 言葉を選びながら千葉が口にしたのは>>160 きっと、心からの言葉だろう。 通りがかった生徒を目で追うふりをして、 一時視線を相手から逸らしながら答えた。 ] でも、待ち時間が長いんだよな。三日とかさぁ オレは昨日済ませる気で行ったっつーの 千葉がアレのことで相談あったらいつでも聞くぞー? [ 暴露大会は無くなってしまったことだし。 ──まあ、皆に本当の願いを言うつもりは無かったが。 願いのことを知らず、あまり乗り気でもなかった千葉に 昨夜は最後に少しきつい言い方をしたと思う。 もし自身の中に秘めず誰かに話したくなった時は、 自分でいいなら話を聞くつもりはある。 別の理由で心を重くしたとは露知らず。>>157 要らないかもしれない提案をしたのだった。** ] (181) 2022/10/15(Sat) 16:02:56 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ やっぱり千葉の悩みのラインってそこなんだ。>>183 自分との差を改めて感じさせられたけど、表に出さず頷いた。 内容がどうであれ助けになる気は変わらない。 それから、昨日あれこれ気にしてくれたことを思い出す返しに 少しばかり沈黙することになる。 寄せた眉は不快感の表現ではなく、思考の為に。 まず前髪でこれもまた見えないかもしれないけど。 ]んー、オレはむしろ悩まないようにしたいみたいな 悩むとドツボにはまって、 何も解決しないほうを選んでしまいそうというか…… 出来るだけ考えないで、 三日間有意義に過ごせたらそれで……? [ 言われて考えて、自覚するものがある。 不動なんじゃなくて、揺らがないようにしたいんだ多分。 誰にだって██本能くらいあるもんだ。 垂らしたままの右腕を、左手で摩った。 時折行う癖のようなもの。* ] (237) 2022/10/15(Sat) 20:42:19 |
帰宅部 津崎絵音は、メモを貼った。 (a29) 2022/10/15(Sat) 20:46:18 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ グループの中なら何も伏せずに喋れるんだろうけど、 どうしたものか、真面目な話を躊躇う理由があった。 参加者一覧に乗る一人、 存在に気づいて以降気に掛ける余裕も無かったかつての妹分。 冷静さを失っていた癖によく覚えている。 あれ、お前の声だろ秋氏Bあいつって誰なんだよ。>>229 無邪気に語られたピアノへの気持ち>>0:620 切っ掛けも想いも自分と同じで、 一層に彼女が可愛く思えた記憶。 なんで二人共、こんなに変わっちゃったんだろうか。 離れた彼女を追い掛けることもなく、>>0:616 完全に繋がりが絶たれたのは自分自身のせいで。>>0:617 今ではこちらが逃げていた。 ] (243) 2022/10/15(Sat) 21:30:32 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 夏実からもそうだ。 この高校に通う筈がなかった二人は、一年前出会い。>>0:621 息が詰まる心地で立ち尽くす、妹と自分の馴染みの後輩へ 笑顔で名前を呼び、再会を喜んできた。 よくあると言えばそう、けれど理想と違う夏実の現在。 少しの陰も差していないように見える語り部の姿が ──憎くすら感じたのだ、オレは。 母のお気に入りだった夏実は明るく、才能に溢れ、理知的だ。 幼い頃、発表会で初めて会った時も 紹介される前に「絵音くん」と呼ばれて驚いた。 勿論母が話していたから初対面で呼べたのだろうが、 家庭の話をする程好かれそして記憶していたのは夏実。 惨めな自分をこんな光のような人間に見られたくない。 もしかしたら教室を閉めた理由とオレの現在も 彼女の中では語られずとも結びついているのかもしれない。 ] (244) 2022/10/15(Sat) 21:31:16 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ それからすぐ、見つけては逃げ回るようになった。 声を掛けられて、聞こえないふりをして去ったこともある。 罵詈雑言なんて吐けないよ。 自分の全てがあいつに負けてるって分かっていたら。 夏実のことだから、多分それでもオレを嫌いにはなってない 今の彼女は忙しいし、周りに沢山人がいる だから逃げていく昔の弟分なんて、構えなくなっただけだろう。 そんな誰にでも愛される少女が 無気力に自堕落になっていた落伍者に願いを抱かせた。 あの笑顔の下にある哀れみを思い描くと吐き気がする。 同じことを他の、昔を知る奴らからも想像してしまう。 無意味な死体同然なら、 本当に墓の下で眠れればよかったんだ。 誰もオレを見ないでくれ、忘れてくれ。 大多数を変えるのが困難なら──* (246) 2022/10/15(Sat) 21:35:26 |
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