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【人】 封じ手 鬼一 百継■ドラマシーン@ 感情取得 ■相手:誘蛾 ■場 所:A大通り 成否判定:(6)(2)2d6 感情:6) 憧憬/劣情vil (1) TSO 2021/04/20(Tue) 22:27:19 |
【人】 封じ手 鬼一 百継■フレーバーシーン:この都について その昔……遠い昔。 あやかしの湧き出る間欠泉のような、人間が近付くことが能わぬ地があった。 当時の帝に命じられ、そこに陣を敷き、封印を施したのが、鬼一の先祖だ。 鬼一は、封印を監視し、護るために、この地に居ついた。 すると自然と、鬼一家に仕える豪族や民たちもそこに住む。 こうして、鬼一が治める今の都が出来上がった。 百継は、この都のことが好きだった。 民は良く鬼一を慕い、官人たちはみな有能で、情に厚い者ばかり。 百鬼夜行という困難が、一層、この地を愛する心を強くした。 さて、貴族とは自分の足で歩くことを好まぬらしい。 このような都の往来、大通りなら尚のこと、牛車の中から姿を現さぬのが常である。 しかし、百継は、都を歩くのが好きだった。 わざと宮仕えの小童に見える服を着て、目立たないようにすることさえある。 今日も、そんな日だ。 自分が護る地を自分の目で見てまわること、それが百継の喜びのひとつだ。 冬を越え、はっきりと明度をあげた陽が額に差し、頬に当たる風も温もりを帯びている。 春ももう終わろうとしている。 大通りは行きかう人々の活気であふれていた。 (5) TSO 2021/04/20(Tue) 22:59:36 |
【人】 封じ手 鬼一 百継>>1 誘蛾 感情取得:憧憬/劣情 === >>5続きから そうして町歩きを満喫し、そろそろ帰ろうかといったところで、百継は、聞き慣れた新鮮な音を耳にした。 「!」 振り返ると……当たりだった。 風来者の吟遊芸人のように、道端に立ち、弦楽器を鳴らし歌う彼の音楽家、誘蛾がそこにいた。 あや あや そおれ どうぞ…… どうか ひとつ 見ては ふたつ 聞くたび さしのべ さそふ あやかしの…… 誘蛾の奏でる音楽は、不思議だ。 胸が鈍く痛む程懐かしくも、星の音より珍しくも感じられる。 透き通ってまっすぐに心を通り抜ける、透明な音いろ。 彼女は、仮にも鬼一邸に部屋を置く宮廷音楽家の身分にある。 望めば、最上級の香を焚いた部屋で美しい織物に囲まれ、主人に命じられた時のみぽろぽろと弦をはじいていれば良い。 むしろ、それが推奨される態度だ。 (6) TSO 2021/04/20(Tue) 23:16:06 |
【人】 封じ手 鬼一 百継しかし、誘蛾はそれをあまり好まないようだ。 時々このように、普通では考えられないような場所で、惜しみなく奏で、披露する。 過去、百継が彼女に、"何故普通の貴族然としていないのか"と尋ねたところ、明確な答えは得られなかった。 ただひとこと、ちいさなちいさな声で、"窮屈 は……"とだけ、聞こえた気がした。 それ以来、百継は、誘蛾が自由に振舞うことに何の意見もしないようになった。 彼女の正体を、心を、百継は何も知らない。 宙を漂う蝶のように、彼女は常に、百継の理解をすり抜けていく。 しかし、身分や常識など歯牙にもかけず、気まぐれに歌いたい場所で歌う彼女に、百継は親近感を抱いていた。 --- 誘蛾のまわりにできていた人だかりは、彼女が歌を止めると、三々五々、散って行った。 ふうとちいさく息をついた誘蛾が顔を上げると、そこには彼女の主、百継が立っていた。 「まこと素晴らしい歌声じゃ。 お主は天より音を授かったとしか思えぬ。 館へ帰るのか? ……帰ったら、ひとつ、歌ってはくれぬかのう。 その……儂のため」 [*] (7) TSO 2021/04/20(Tue) 23:17:56 |
【人】 封じ手 鬼一 百継■サービスシーン @:状況(1)1d6 A:解決(1)1d4 相手:継置 アイテム:(2)1d6 テラーダイス取得判定:(5)(3)2d6 (8) TSO 2021/04/20(Tue) 23:25:43 |
封じ手 鬼一 百継は、メモを貼った。 (a2) TSO 2021/04/20(Tue) 23:29:36 |
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