5 光と闇の幻影月蝕〜Phantom lunar eclipse〜
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| (a2) 2018/12/13(Thu) 23:08:32 |
― ??? ―
聞こえるでしょう?
私の声が――
[闇の中。
響く彼女の声。
それは――誰に向けたモノか。]
聞こえるぞ?
それがどうかしたのか?
ははぁん、貴様、あの図書室のやつだな。
[あーあ、ほら。
学園祭とやらはパァになりそうだ。]
ふふ、その声は。
嬉しいなあ、貴女と一緒に戦えるなんて。
学園どころじゃないわ。
セカイそのものをステージにしてしまいましょう?
[愉し気に。
彼女は笑う。]
セカイそのものを!
はっはっは!貴様も大きくものを言う!!
[合わせて愉快そうに。
それはそれは、からからと笑う。]
よかろう!
セカイを、余の煌めきで掻き消してくれよう!!
……面白そうな話をしていますね?
是非とも、このボクの徒《ボク》も混ぜていただきたいものです。
[石がこすれる様な、硬質な笑い声とともに]
んんんーん?
ふふふ、聴いて驚け見て戦慄け!
セカイを舞台に、大荒れだ!!
──よろしい、宜しい、実に喜《よろ》しいことです。
遍くイシもまた、慶んでおりますよ。
[だれのため?なんのため?
セカイのために死ぬことを決定づけられた、先個体のため。
仮初の役割で得たものを、永遠にしたいため。
虚構の偶像人形《イマジナリアイドール》には、それだけが理由足り得るのだ。]
あら。
貴方は――
[気配に思いを巡らせてから。
ゆっくりと微笑んで。]
お茶会を“観測”してたでしょう?
気がついたわよ、それともわざと気配をこっちに送ってたの?
イシ……石?
……貴様先のローアングラー!!!??
おのれ変態め!!貴様、世界の何を撮ろうというのだ!?
よもや世界単位で個人の情報や映像を抜き、パスを容易に通した上でサイバーテロなど行うのか!?
それにそれに!余のようないたいけな受肉美少女AIを利用し、その肢体を好きに操った挙句衆愚を洗脳する、などと……!!
卑劣!卑劣極まりないぞ!!
[ここ、妄想100%ですよ。]
イシは遍くあり、観ているモノですから。
画映え《アニメニシタラウレソウ》する光景ともあれば、色々と。
健全・個人情報保護・圧倒的なリアリティを銘打ってやらしていただいているのですよ。
基本的には。
あ、ローアングルは
あのイシの趣味です
ので悪しからず。
[あっさり特定のイシを売る、そんなボクの徒《ボク》]
基本的には!!!
つまり基本でないのもあると言いおったぞこいつ!!!
守秘義務ーーーーー!!!!!
よしあの石はもっかい砕くぞ今決めた。
[ローアングラーは出禁です。**]
だいたい、撮るならもっとレフ板使って輝かせよ。
煌めきの足りぬ写真など、1尊をも貰えぬわ。
無粋者。無礼者。
[そういうあれじゃないです。**]
| ―― いくさの残り香を辿りて ―― ……………。 [使徒が市街地に辿り着く頃には、 既に戦闘は終わっていた。 >>0:220点在する学生と思しき死体の山々が、 言葉無くとも戦闘の激しさを雄弁に物語る。] 周囲に膨大な魔力痕跡を感知。 ………検証を、開始する。 [――――ふわりと、手を翳す。 夜闇色のドレスが青白い燐光を放ち、 周囲魔力を情報として書き写していく。] (20) 2018/12/14(Fri) 1:10:16 |
| [……読み取れたのは、"機関"の術式。 そして、神に匹敵するナニカの力……
……それに、学生、異能集団…… 報告にある"委員会"の構成員か。
向こうからは"天界"の天使の痕跡もある。 この事態の収拾の為に遣わされたのだろうか。
複数の力が、このタイミングで動き出した。 そして恐らくその目的は……言わずもがな。] (22) 2018/12/14(Fri) 1:13:57 |
| (………一度、報告に戻るべきか)
一瞬巡らせた思考は、だがすぐに破棄される。 月から星へは「墜ちるに容易く、昇るに難い」。 一度墜ちれば、そう易々と行き来は叶わない。
当代の《管理者》……月神コーネリアスは、 率直に言って、もう、あまり永くはない。
それでも、その残り少ない権能を譲り受けて、 遥々星継ぎ《ネクステラリア》の為に派遣されたのだ、 無駄にすることなど許されない、絶対にだ**] (23) 2018/12/14(Fri) 1:15:42 |
サイリウムや反射板の真似事はむしろ割と得意な部類ですよ?
そのうち、周囲一面を輝かせるイシのイシをお見せしましょう。
[まああのイシ《ピンクタントウ》はまた砕いてもよいと思います。
バックアップあるので具体的には気が晴れるまで**]
| (a7) 2018/12/14(Fri) 1:29:53 |
むむっ?
輝くのはよいが、余より目立つなー!
サイリウム芸は場所を取る上に、主役そっちのけで自らが目立とうとするから好かぬ!
故に余のライブでも芸は禁止である!
[それはそうと、じゃあピンク担当は気晴らしに砕くとしようね!*]
| ─ 曇り、くすんだ、過去のイシ ── [──── 一説によると。 もしも人間が進化して超能力を得た場合、 何かを見るのに目は必要なく 言葉を交わすのに口は必要なく、 物を持つのに腕は必要なく、 地を歩くのに足は必要なく、 一切の無駄を削ぎ落としたその姿は、 石に近しいものになると言われている。 あらゆる面から見ても、 「彼ら」 は…… ……いや、 イシは、 ヒトよりも遥かに優れている、筈だった。] (29) 2018/12/14(Fri) 11:48:02 |
| [にも関わらず、我々は >>19あの日敗北した。 その衝撃たるや、深く刻まれ消える事はない。 中には絶望したイシもあっただろう。 中には妬んだイシもあっただろう。 そんな中、自分に湧いたイシはというと、 ……単純に、「勝者への興味」であった。] (30) 2018/12/14(Fri) 11:48:20 |
| [だからこそ、月長石《ムーンストーン》は…… ルナルフェルテは、ヒトの調査を買って出た。 月に赴き、かの創星の《管理者》に仕えれば、 必ずや敗北の理由が解るであろうと信じて。
悟られぬよう力を封じ、月の神殿へ昇る。 あの心地よい「集合知の感覚」を手放すのは、 当初は随分と戸惑われたものだ。
そうして幾星霜。気の遠くなる程の長い時間、 月のイシは、ヒトの世を眺め続けた。] (31) 2018/12/14(Fri) 11:49:52 |
| [一度目の任期の時、彼女は帰還を拒んだ。 二度目の時も、三度目の時もそうだった。 その光景が、あまりにも" "だったから。
そうして幾度となく任期を延長し…… これがこの星への久方ぶりの帰還となる。 以前は五月蝿いほどに感じたイシたちの聲が、 今は掠れたノイズのようにしか聞こえないのは。
力を封じ、あまりにヒトに近付きすぎたせいか。 或いは同胞に、裏切り者と断じられた故か……**] (32) 2018/12/14(Fri) 11:51:34 |
| (a10) 2018/12/14(Fri) 12:05:03 |
さて、こちらも始めましょう。
あまり周辺被害《アトノコト》は考えておりませんので、
適度に紛れ遊びください。**
お互い様だな。
余もそこらはあまり考えてはおらぬ。
まあ、大した障害にもならぬであろ?
ま、お互い様よね。
大丈夫よ、私の幻影月《ファントム・ルナ》がなんとかするから。
[くすくすと笑っていて。]
だから――ね。
コーネリアスは私が始末するわ。
[構わないでしょう?と念の為の確認を。]
よかろう。
余としても《管理者》には思うところあるが、そこまで執着するわけでもない。
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