23 【完全身内】Días preciosos【R18RP村】
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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が1人、王子様が1人、四不象が1人、祟狐が1人、欺狐が1人、三つ巴が1人、共振者が1人、慟魔が1人いるようだ。
| 青年らの行く末を知るものは未だいない。 (0) 2020/02/27(Thu) 0:00:00 |
[
────…また、この 夢 か
魘されるのにももう慣れた ]*
[ 真面目に報告しなさいと注意したら煽られた>0:>37
気性が荒いとかいうレベルで済ませていいのか
教会の常識から叩き込んでやった方が良いかもしれない
当然だが、裏で起こった事
ご機嫌が悪い理由などは知りもしない
報告されていないからね ]
ああ、シルビアさん
今は対吸血鬼用の新たな武器を模索中です
それと、あの半吸血鬼に
今は注視しているところです
[ 特務機関の長が声をかけてくる
彼女は吸血鬼を完全に滅しようと願う者
この世界にも派閥の様なものはある
大抵は吸血鬼を憎んでいる、が
吸血鬼は当然教会と敵対しているし
中には吸血鬼を崇めるカルト的な
よく分からない団体もあるかもしれない ]
[ そして己は
己の探究心を満たす様な
研究が出来るなら、そう
人は一体何処まで強く在れるのか?
吸血鬼の不老不死の原理は?
心と記憶はどこまで結びついているのか!
だがその為には必要な物が多い
武器屋は平和では儲からないように
お金がなければ研究できない
争って貰わねば研究できない!
この世の進歩に犠牲は付き物だ
化学と魔術の進歩の礎となれ ]
[ そんな狂った魂の奥に秘めたものを
1番はじめの目的だったものを
知るものは誰一人居ないだろう
手段と目的が歪んでしまったのだから
己ですら、分からず見失なう ]
[ ー レポートNo.0319 ー ]
個体名:クラレンス
種族 :半吸血鬼(元人間)
当機関の者が連れ帰って来た子供
亡くなった彼等の証言と
No.0319の半吸血鬼化した体質から
真祖によるNo.0319の吸血鬼化の途中で
当機関ハンターと真祖が接触したものと考えられる
以上の経緯により
真祖を目撃している可能性が非常に高く
真祖へと繋がる手掛かりとなるだろう
追記
前例の元人間半吸血鬼の様に
自己破壊または逃避の兆候が見られる
非常に精神的に不安定である為
記憶処理を行おうと思う
特定の記憶を抽出する手段を開発し
真祖への手掛かりを手に入れたい**
[ 相変わらずこの半吸血鬼は非協力的で
苛立ちと不快。疑心が困惑していた。
よくよく半吸血鬼を観察すると
時折左手首の袖に触れていること
あの日から
ぼんやりと沈思しているようであった。 ]
……おい!
戦闘中にボーッと、してんな!
[ 腰から銀の短剣を引き抜く
呆然と佇立している半吸血鬼に狙いを定めていたグールを
一気に詰め寄り刺し貫く
轟ッ…巻き起こる風とともに剣の先から
赤い、赤い血のような炎が広がり
半吸血鬼────クレメンスとの間に輪を作る。
時間稼ぎのようなもの
グールは超常の炎に弱いので焼け焦げて灰となる。 ]
雑魚相手怪我すんな
怒られんの俺なんだぞ!
[ 募る苛立ちの正体も、不明瞭のまま怒号する
チリチリと周囲の地は焼け、腐った肉が焼けて
不快な臭いが鼻をつく
それにも況して、この男の様子の奇妙さが不快だった。 ]*
そんな疑問と違和感ばかり抱えたまま
日が昇らぬうちに宿へ戻る
左手の革紐を触りつつ、朝を待った ]**
──酒場の2階──
[酒場の2階は経営者一家の住居スペース
一家といっても今はお兄ちゃんと私の2人だけ
前はお父さんもお母さんもいたけれど
色々あって…うん、いなくなっちゃった
お兄ちゃんも一時期は離れて暮らしていたけれど
それにもおおーーきな理由があるから
今は休んで欲しいのです]
お兄ちゃーん
どうしたの?なんか気になることある?
[最近前にもまして出かけているような?
気のせいならいいのだけど、やっぱり心配です
だってあんなことがあった後だし、って言ったら
困った顔をされるかも、しれないけど]
それとも、地下のことでなんかある?
[私が出来るのは教会の取り締まりの目とかを
ちょっとだけ欺くこと
それも実は教会内部のひとがほとんどしてるし
怪しくない人を、うん、秘密の場所へ案内すること
だからきちんと聞いておけば
多少の力にはなれるでしょう?]*
あの半吸血鬼の注視は引き続きしていて頂戴
真祖に繋がるかもしれない
あの子を逃がすつもりはないの。
[ 誰しもが目的如何はあるものだ
あのハンター見習いの坊やが──復讐に燃えるように
狂気的な思考の研究者にも嘗てはあったのだろう
それも私には無関係のこと。]
その為にあの子を、見習い風情を
ミゲルを相棒につけたのだから。
[ 喪失記憶を刺激するか否か?
今は誰にもわからぬことだ、ああだが
ミゲルが勘づく可能性はあった。
調査資料に目を通す。
彼らの出身は同じ村────だ。
故にこそ監視につけた。
故にこそエッセンスとしてヒントを時折与える
嘗ての知人が人間で成り下がった
記憶失きものが知人だと言ってくる
────どちらも滑稽だ ]*
| あの子が世界が消えたから あの子がもういないから
ぼくは……────。 (L0) 2020/02/27(Thu) 18:22:03 公開: 2020/02/27(Thu) 18:30:00 |
| 幼馴染みの訃報から 半年は過ぎたころだったか
村の人達の自分への扱いが冷たくなった。 どうして、だったのか。
明確な迫害を受けたわけではない。 いないかのように振る舞われるだけ。
親代わりであった神父も、そう 以前とは異なり仕事を理由に僕と一緒にいなくなった。
ぼくが悪い子だから? ぼくが…なにもできないから?
あの子が過るのは、 神父さんが他の子の頭を優しくなでているとき
何という事は無い。 僕が村で普通の待遇を受けていたのは
村でも裕福だったあの子と あの子の親が目を掛けてくれいたからだ。 (L1) 2020/02/27(Thu) 18:22:07 公開: 2020/02/27(Thu) 18:30:00 |
| あの子だけでなく あの子の優しい両親が貧しい村の 教会に援助をしてくれていたからだった。
それでも僕はこの理不尽さは 世界からあの子がいなくなって
世界から優しさがなくなったのだと思ってしまったんだ。
幼かった、愚かだった おとなたちの汚さになんて気づかなかった
気づいてしまった今だって 真冬に手をかじかませながら井戸水を 持ち運んで零して寒さで凍えそうになった時のように 夜に煌めく一等星のようなあの頃を 探してしまう
(L2) 2020/02/27(Thu) 18:22:31 公開: 2020/02/27(Thu) 18:30:00 |
[ あれから
ぼんやりしている、と言われればしていたのだろう
元より戦闘には非協力的と評されていたが
それ以上に、自分の命はどうでもいいかと言いたげに
戦いの場で立ち止まる姿は奇妙だったろう ]
…………。
[ 目の前で炎が広がる
火が嫌いだとか苦手だとかそんな事はない
灰となり焼け落ちた肉の匂いは当然不快だが
そんな事も気にしないとばかりに
燃え残りの小さな火を見つめて ]
( 怪我をしたからってなんだよ )
[ 叱られるだろう告げる声
気にかけられているのは自分ではない
そんな仲でも当然無かったし
あまりに今更な事でもあったが
あの日に出会った同胞らしき者の言葉を
想起させるには充分だった ]
( …自由に生きる権利、か )
[ ひとつの道しか知らない囲われた者
レールの外がどうなっているかは知れない
向こう側はより棘の道かもしれなくとも
確かにあの言葉は優しかったのだ
半吸血鬼という身では滅多に触れられない、それが
忘れられずに、彼を一層悩ませ続けている ]
[ 一通りの怒号を聞いた後に
自分の剣を抜いて、グールに向けた ]
…………そう。
[ 口数も行動も
そして口答えの回数も減ったその姿は
やはり奇妙に映るだろうか
考え事の結論はいつも決まっている
血をなるだけ吸いたくないと考え続ける限りは
教会の支配下からは逃れられないのだ、と
………緋の目は、なにも見ていない
態度が不快だと言いたげな、その顔すらも ]*
──酒場の2階──
[ 帰ってきてグラス一杯の水と共に飲むのは
本来は機関にしか出回らない吸血衝動の抑制薬
ぐーっと一気に飲み干していれば
気分の落ち着きと同時に訪れたのは妹の声 ]
前に買い出しに出た時に
同胞を1人見つけてしまってね?
[ 出かけているのは彼の様子見も込み込み
夜にハンターも連れず1人で出歩いてた事やら
その明らかに無の境地のような表情だとかで
何かしらに大きな問題がありそう、と
赤の他人だろうが気になるだろう? ]
[ たくさん外を出歩く事で
妹に心配されていることも
それは多少は…気付いてはいるけれども
そうそれは、ふかーい事情込みでね
教会と同胞達の動向の視察と
それから半分同胞が暴れたりしないか
それを見る目は、止められない ]
どうにも上手くいってないようだし
どこかで一度、ゆっくりと話をしてみたいよねぇ
そろそろこっちからアプローチしてみようかな?
[ ありがたいことに
妹は少し危ない事でもたくさん協力してくれる
話合いながら新たな計画を紙に記した
さてさて、今度の計画はどうなることやら! ]*
[ 燃え尽くすような──炎が広がる
チリリッと燃える髪の毛の先
過呼吸を起こしそうであろうとも
瞳に恐怖が映ろうとも
誰も誰も気にも留めない
こんな暗い昏い世界で
底に潜む憎悪だけが生きる証だ。それだけでいい。 ]
( …────…火が、こわい )
[ どうせ使わざるを得ないのだ
グールの爪がこの男に向けられていた時に
発現したのが気まぐれでなくとも ]
[ 狂気の実験の成れの果て
───…超常の能力は人の身には負担しかない。
成長を止めた体同様に
精神も止まったかのように ]
だからっ!
後ろだっていうんだよッ!
[ グールが2体半吸血鬼の男へ向かっていた
男の反応は、遅い ]
( ──────……ッ )
[ 恐怖心を胸の奥に仕舞い込んで
炎を発現させる。敵を、標的だけを焼き尽くす。
周囲一帯にグールが倒れている。
ほとんどが焼失した惨憺たる状態だ。
きちんと戦え
能力使わせるな
一体何を考えてるつもりだ。
過ることは山ほどあった。
────それでも視線はその赤い目ではなく ]
アンタ、怪我は?
[ グールにやられた右腕から血を流して
疲労が濃い気配を漂わせて
尋ねても届かないことを、尋ねる ]
……ホントは、言うなって言われてたけど
アンタが死んだり逃亡したら
処分って名前で始末されんの俺の方なんだ
[ 親のいない子どもを集めた非人道な実験
その適性試験を合格しなかった者の末路など
この半吸血鬼には、無関係だろうけれど
言い訳には、充分成り得た。 ]
戦うのが嫌なら、
その辺で戦ってるフリしてるだけでも
……別にいいよ。
アンタさぁ戦うのは嫌なんだろ?
お互い、処分も処罰も受けたくないだろ… *
──酒場の2階──
[お兄ちゃんは混血なんだそうです
吸血鬼っぽいとこを私は見たことはないけれど
吸血衝動を抑える薬を飲んだ落ち着いた様子に
うんうん、今日も元気そうと1人で納得して]
あ、そうなのね?
うまくいってなさそうなの
それじゃ心配だよね
[教会に所属してるひとみーんなが悪いと思ってないけど
教会自体はあまり好きにはなりきれないのも本音で
お人好しのお兄ちゃん
それでも誰かのために頑張るお兄ちゃんは
私の自慢のお兄ちゃんなのです! ]
それじゃ前みたいに誘いこむ?
うーんとおとなしく来てくれるかはともかく
来てくれたらお話は、出来るだろうし
…無理に裏切れってわけじゃないしね
[でも教会の、お兄ちゃんの同胞さんの扱いは
宜しくないのは目に見えていて
お兄ちゃんのスカウト率はかなり高い
抑制剤。
その為だけにやりたくもないことをやらされる
まるで奴隷みたいな扱いは、私も好きじゃない]
最初は話し合いね、話し合い
お兄ちゃんのお仲間だけで
[新しい紙に書かれる計画
こう見えてお兄ちゃんは人脈あるし、なんとなんと
共存派のリーダーなんだよ、凄いでしょう!
アジトは酒場の裏の床を細工した地下にあります!]*
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