【人】 XIV『節制』 シトラ[ 胸の中、つめたい風が吹き付けるような淋しさを感じた。 世界の崩壊は止められたはずなのに みんなまだすぐ近くに居るはずなのに 世界中でただひとり取り残されてしまったような そんな錯覚に陥った。 頼りなげな足取りで去ってゆくアリアちゃんを わたしは、見送ることしかできない。 見送らなければいけない。 ただ待つことしか、わたしにはできない。そう直感した。 誰より近く、長く傍に居たはずなのに、 誰より彼女を救いたいと願ってきたはずなのに、 誰より大切に想ってきたつもりでいたのに、 わたしはおそらく恵まれて生きてきた方で 知識と経験とは比べ物にならないほど別の物で わたしは、話を聴くことはできても きっと 真の意味では彼女の抱えた想いを理解しきれない。 わたしはいま、彼女の傍にいるべきじゃない。 彼女には、彼女を想ってくれるひとが ──わたしの、ほかにも。 そう思い至ってしまったら、 ]** (244) 2022/12/21(Wed) 22:43:58 |
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。 (a55) 2022/12/21(Wed) 22:48:46 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ ヴェルトの部屋を出て、洋館の廊下を歩き続けていた。 ヴェルトが心配なのは事実ではあるが 見ているだけで何が出来る訳でも無く むしろ、己自身の無力さを痛感するだけだと 部屋自体はすぐに立ち去っていった。 案じてくれている彼にはきっと大丈夫、と頷いて>>119] 僕が恩人? そんなに大それたものでもないと思うけど ……そう思ってもらえるなら嬉しいけどね。 そうだよ。君とだよ。 本当は昨日、話を聞きに行きたかったけど 片付けておかなければいけないことがあってね。 気付けば呼び出すには遅い時間になってたんだ。 [ 彼が因縁の相手と話をしていたように。 男もまた、過去の因縁の話で長引いてしまったのだ。 少なくともこの場には彼しかいない。 いつも通りの反応だな、と思いながらも 見上げる視線はどこか、普段に比べて>>120] (245) 2022/12/21(Wed) 22:56:18 |
【人】 X『教皇』 カルクドラん? 何かいいことでもあった? そうだね、君が食べたいものを選ぶといいよ。 今何が食べたい気分? [ 怯え、不安の色が減っていたような気がした。 昨日までで何かを得たのか、それとも。] 僕に選ばせると、今はがっつり食べたい気分だから 定食とか言うよ? それとも、久し振りに中央の街まで出てみる? [ かつてパーティー中に洋館を抜け出し 二人で行った場所を提案してみるが>>2:129 勿論、近場のカフェでも何処でもお供しよう。] (246) 2022/12/21(Wed) 22:56:30 |
【人】 X『教皇』 カルクドラエーリク、君は神にどう返事を返した? ちなみに僕は、最初は破壊も仕方ない、と思ったけど やっぱり違うな、と心変わりしたよ。 [ 当然気になる内容を投げつける。 この時、“神”への反応が 微妙に違ったことには気付いただろうか。 昨日までの尊敬の念が、削げ落ちていることに。*] (247) 2022/12/21(Wed) 22:56:42 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a56) 2022/12/21(Wed) 23:02:53 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a57) 2022/12/21(Wed) 23:06:50 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ ほんものがやってきたのは2年前>>0:@3。 整った身形に健康的な肌色 作法なんかまるで知らずともきれいだとわかる 品のある立ち居振る舞い。 ただ生かされていた自分とは まるで違う扱いを受けて来たんだと 考えなくたって理解出来てしまった。 必要がなくなったからここに捨てられたのだと 思い、落胆した日の自分を心の内で嘲った。 なんだ、最初から必要無かったのか、って 知りたくなかった事実に気付いてしまったから。 ] (248) 2022/12/21(Wed) 23:19:27 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ どうやったって痣は消せも隠せもしないのだろう 長い歴史の中で試した例くらいあるだろうし、 切り落とせないのだから諦めたらよかったのに。 きっとまわりの大人はみんな解っていた。 それでも諦める訳にはいかない誰かがいただけで。 まぁそうか。そりゃそうだ。 王子さまをつくるつもりなら必要なのは 『痣が無い事』だけじゃない。 何にも知ら無い頃ならまだしも、 その頃のぼくにはもうある程度の理解は出来て ほんとに無知だったなぁって、 過去を懐かしんだだけで終わった。 なんだかわりとどうでも良かったから。 それしか無かった頃なら落ち込みもしただろう。 けれど――… ] (249) 2022/12/21(Wed) 23:20:17 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ『プロセラー!』 [ おひさまみたいに笑うきみがぼくを呼ぶ声がする。 きみの笑顔を求めてぼくの傍を訪れてくれるひともいる。 それだけでぼくの毎日はわりと満たされていた。 ] (250) 2022/12/21(Wed) 23:21:30 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ―― 夜明け前・屋根裏部屋 ―― [ ぼんやり目を開けたらまだ真っ暗闇で。 天窓から差し込む月明かりの淡いスポットライトに 舞う埃が照らされきらきらひかってた。 >>11誰かいた気がする。 けれど今はこんなとこ誰も来ないだろう。 >>3:3わざわざ答えを聞きに来るなんて思っても見ないから 夢でも見たのかな?って納得して 寝起きでまだぼやけてる視界に瞬きをふたつ、みっつ。 そこでようやく不自然な温もりに気付いて 瞬きで幾らか晴れた視線を下ろせば 胸の辺りに、夜に似合わぬ色>>132を見つけた。 彼女に教えられて、覚えて 最近では随分とぎこちなさも減った手付きで そろりと冷えた太陽の色を撫でる。 見た目通りに冷え切ったそれに 温度を灯そうとするみたいに、繰り返し、繰り返し。 ] (251) 2022/12/21(Wed) 23:25:17 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ こんなとこになんできみが居るの。 疑問に思うのではなく、ちょっと呆れる様に思う。 なんで、なんてわかりきってる。 きっと心配して、探しまわってくれたんだろう。 過去のぼくが誰にも必要無かったとしても わりとどうでも良いって思えるくらい きみにぼくが必要だって全身で伝えてくれる事に 救われてるぼくはたしかに此処に居て。 此処に来て暖かさを覚えてしまった所為で 寒さを理解したぼくもいる。 あたたかな日差しの下でも時々感じる寒さを訴えてみたら くっついて、だきしめれば寒くないって おしえてくれたのも君だった気がする。 そんな事を考えながら、寒そうな肩を抱き寄せて 腕の中に閉じ込めた。 もう一度目を閉じれば、きみのちいさな吐息の音を さっきまでよりつぶさに感じる。 あんしんしきった溜息が勝手にこぼれて、 きみの吐息のおとにかさなった。 あったかいな、っておもいながら 旋毛に鼻を埋めて、意識が途切れるまで 眠るきみのぬくもりをかんじていた。 ] (252) 2022/12/21(Wed) 23:27:14 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ ……――なのに何故だろう。 まだなにかが足りないんだ。 贅沢に慣れ過ぎてしまったんだろうか? 呼べない知らない名前が喉の奥につっかえる。 ひとのぬくもりを知ってしてしまった所為で 『きみ』が隣に居ない事が、こんなにもさみしい。 * ] (254) 2022/12/21(Wed) 23:32:02 |
【人】 T『魔術師』 シン………… [ ヴェル兄さんのベッドへと、 その布団に顔を埋める。 もうひとつ、自分の中にあるものに、 ぼくはどうしていいか分からなかった。 ……いや、あるのではなくて、 なくなった んだ。生まれてから、ずっと隣り合わせで生きてきたもの。 魂に刻まれているらしい感情。 ぼくの心の中にいた、『魔術師』が。 神様が持っていったのだろうか、とは思ったけど、 理由については、今は重要ではなくて。 ずっとそこにあったもの、 ずっと苦しかったもの、 抗いたいたいと思っていたもの。 ……まさか、こんな形で、 逃げられるみたいに、なくなるとは、思ってなくて。 ずっと煩わしいと思っていたけれど、 いざ「さよなら」すると―― 案外、寂しいものだな、と思った。] (261) 2022/12/21(Wed) 23:40:38 |
【人】 T『魔術師』 シンう〜〜〜〜〜〜 [ 布団に顔を埋めたまま唸る。 ぼくは『証持ち』ではなくなった、ということで、 そして、それはみんなもそうなんじゃないかと思っていた。 ――今更、今更、なくなってしまったって、 『証持ち』でないぼくなんて、 "外の世界"のどこにも存在していない。 この小さな世界が崩れるなら、 ぼくはそのまま消えてしまいそうだ。 今日がぼくの新しいはじまりの日なんて 言われたって、 なんにもないぼくは、今更生きていくことが不安で、 どうしようもなくて、今更何も出来ない気がして、] (262) 2022/12/21(Wed) 23:41:35 |
【人】 T『魔術師』 シン……っ、う、 う、う [ 溢れた涙は布に吸い込まれていった。 そうだね――ぼくが泣くのは、 いつもヴェル兄さんの前だった。 誰も来なかったら良いのに、と思いながら、 喪失感と、不安と、どうしようもない感情に、 泣くことを、止められなかった。**] (263) 2022/12/21(Wed) 23:42:01 |
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。 (a58) 2022/12/21(Wed) 23:44:07 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ── 回想:邂逅の日 ── [クリスタベルにはじめて会った日の帰り道。 帰る先に家はない。 雨風を凌げる場所を確保できている程度。 あのスラム街で、自分はそこそこ有名だ。 あの日以来身体も鍛えて技も盗んで 逞しく生きるために強かであるために いきて、いきて、いきて、いきていた。 陽が沈むと少し肌寒くなる。 寝床に帰ると石壁からレンガを外し 中から私物を取り出した。 薄布だけどないよりもマシである。] はあ…… [興奮冷めやらぬとはよく言ったものだ。 薄布よりも体温の方があたたかくて、 また会えると思うと胸がいっぱいになった。] (264) 2022/12/21(Wed) 23:49:22 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[夜、と呼ぶ声と、 撫でる手を思い出す。 ぎゅっと目を瞑った。 寝転がって、 空を見て、] ……… 夜だ。 [そうか、今が夜なのか。 スラム街は薄暗く街灯もなく、 建物の隙間から見える空に星がよく見える。] (265) 2022/12/21(Wed) 23:49:34 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[意識したことはなかった。 そもそも月や星の事もよく知らなかった。 ただの空に見える遠い光。 だけど、夜の中に、それがあって。] (これがおれのなまえ、…) [泣きそうだった。嬉しかった。 何があっても絶対に、絶対に、 彼/彼女の事だけは裏切らないと、夜に誓った。*] (266) 2022/12/21(Wed) 23:49:49 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 痛みを忘れ、苦しみを忘れ、 その根にある何かさえも忘れようとした。 それは目に見える瑕疵として表れることもあったけれど 幸いにして表立って看破してくる誰かはいなかった。 少なくとも、今この時までは。 望む姿を映す水鏡。 そうでありたかったし、あれていたと信じていたい。 ] (267) 2022/12/21(Wed) 23:54:09 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 私達は脆弱で、自分のものでさえない心に振り回される。 謂れなき忌避感も謂れなき好意も等しく。 ぎこちない距離感を作り出す誰かたちも、 親密な仲であるように見せる誰かたちも、 それは一定のまぼろしの上。境界のぼやけた認識。 全ては前世の因縁の上に築かれた砂上の楼閣なのか? そんなわけがない。そう信じていたい。 その思いは偽りなき本心である。>>3:30 前世の因縁の上に積み上がった想いでも 重ねてきたものはすべて私の、私達のものだ。 そう信じることが呪いになって跳ね返って、 記憶の中の夢見る少女を殺すことになるとしても、 そうと知っていても、――信じると、決めた。>>3:272 ] (268) 2022/12/21(Wed) 23:54:27 |
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