【人】 雅楽 雅 [当たり前のような明日が当たり前じゃないって、 頭で理解しているのと、実感するのは全然違った。 もちろん、ずっとそれを意識しているわけじゃない。 多少の不自由はあっても、酷い痛みがあるわけじゃ ないから、曲りなりにも生活していると忘れてしまう。] ───…そういう、誰かの目を気にするの、 やめたいのに。 (私は弱いから、) 気づくとすぐそれに惑わされて。 わかっているのに…… [こうでなければ不幸だと蔑む声に洗脳されて、 どう生きるかの選択も、誰かに認めてもらうために、 多数決に従って決めたくないと思った。] 後世に名前を残したいわけでもないのに、 承認欲求って厄介だよね。 [パレートの法則の派生と言われる262の法則。 2割は何をしたって好きになってくれるひとがいる というけれど本当かな。] (475) 2020/08/04(Tue) 3:49:50 |
【人】 雅楽 雅──え。 [聞こえた提案に隣の彼をじっと見た。] …………本当にお節介なんだね。 [小さく小さく告げる。] 妹さんはいいの? [兄妹水いらずの邪魔はしたくない。 けれど、すぐに断ることも出来きず、 そう問い返した。*] (477) 2020/08/04(Tue) 3:50:00 |
【人】 雅楽 雅 ― 花火大会の朝 ― …いつの間に。 [朝食にとロビーを通り過ぎた時だった。 椅子に掛けていた一人が私のほうへかけてきた。 そのひとが持っていたのは一枚の写真で。 昨日の夜、私が花畑で星空を仰いでいるもの だった。>>2:399] 覚えてないですけど。 [カメラマンだと言う。 正確には本業はデザイナーだがあまり上手くいかず、 カメラのほうの腕で生計を立てているらしい。 あの夜、私を見て、目を奪われたのだという。 あまりに見惚れて?(信じられない)すれ違う時は 声を掛けられなかったけれど、呼んだハイヤーから ホテルを割り出し、ロビーで待っていたという。 (もしかして、ストーカーじゃないの?)] (478) 2020/08/04(Tue) 4:59:59 |
【人】 雅楽 雅 [もういいかな、と今朝はウィッグをしていなかった。 周囲の好奇の視線も、気にしない。 体調優先。 ウィッグも長時間でなければ、それほど負担ではないの だけれどね。 色々な髪形を試せるし。] ……そういうの、私、 私はもう、働く気ないので。 (モデルとか競争激しそうなうえ、 人の目重視の人気商売。普通にあり得ない。) [断って、通り過ぎようとした瞬間、] ち、ちょっとっ! [いきなりの土下座に声をあげる。 これが素なのか作戦なのか、わからないけれど、 不要な注目を集めるのは本意ではなかったから、 私は、そのひとの話を聞くことにした。] (480) 2020/08/04(Tue) 5:00:04 |
【人】 雅楽 雅[まさか、このことがきっかけで、 後に写真集が出されるとは思いもしない。 私をイメージして作られる服やアクセサリーの ブランドは「雪月 snow moon」として 世間では知られ、メディア露出のない、 写真の中だけの私の存在は、実在するのかしないのか という関心と共に、性別問わず、 幅広い支持を集めるようになるのだった。**] (481) 2020/08/04(Tue) 5:00:06 |
【人】 灰原 詩桜いとせめて 恋 しき時は むば玉の夜の衣を かへしてぞきる (恋しくてたまらない時は夜着を裏返して寝ると 夢で会えるというおまじないをして、 あなたの夢を見ようとします。) [ぽつ、ぽつり。 智詞さんが昔の歌で返すなら>>450 私もそこから引用する。 本当に裏返しにしてたりはしないけど、 会えなかったらやっぱりそれだけ寂しいし もっと一緒に居たいな、と思っちゃうから。 でも、そんな我儘も優しく受け入れてくれて>>451 振り返った気配に顔を上げると ……ほら、ズルイ。>>-803 こんなタイミングで言うものだから真っ赤になって ぺしぺし、背中を叩いて降ろしてって。] (483) 2020/08/04(Tue) 8:44:04 |
【人】 灰原 詩桜私だって、智詞さんだけだもん………。 [降ろしてもらったら、前側から抱きついて ぐりぐり、また胸元に頭を擦り付ける。 ちゃんと分かってるよ!って、しがみついて 後日、大丈夫だよって マカロンを焼いてお店に届けた、そんな後日談。 だって、成瀬さんにはより良い環境で働いて欲しいし 智詞さんだって、安心して働いて欲しいからね。 ……それからもごく稀に 良いなあー、って気持ちは出るけれど 本当にごくごく稀、になった。 それから更に経った頃。] (484) 2020/08/04(Tue) 8:44:39 |
【人】 薄氷 詩桜─大学4年、秋頃─ [結婚してから一年と少しが経ったころ。 平和に過ごしていたし、 資格の勉強も頑張っていくつか取得していたし、 家事もこなしていた……と思いたい私だけど。 就活のストレスからか ぐったりすることが多くなってきていた。 卒論の方はどうにかなる見通しだけれど なんだか最近、眠くて、眠くて。 朝に起きれない。 昼間も眠くてたまらない。 暇があればこんこんと眠ってしまう。 そんな日々が続いていた。]** (486) 2020/08/04(Tue) 8:46:39 |
【人】 英 羽凪[カランコロン、と2つに増えた下駄の音。 夕陽が落ちてしまった代わりに、並ぶ提灯が足元を照らす。] はしゃいで、はぐれんなよ。 探すの大変だったんだからな。 [繋いだ手が熱くて、そわそわしながら。 素知らぬ顔で隣を見れば、薄闇に浮かぶご機嫌な横顔に目を細めた。 さっきよりかわいく見える気がするのは、祭りと浴衣のせいにしておこう。] りんご飴かー、昔よく二つ買ってたな姉ちゃんが。 その場で食べる用と、持ち帰って食べる用。 冷蔵庫で冷やして切って食べるのがおいしいんだってさ。 [これ余ってると思って食べようとしたら、怒られた。>>454 そんなりんご飴の思い出話をしつつ、屋台が並ぶ方へ。] (487) 2020/08/04(Tue) 13:03:51 |
【人】 英 羽凪りんご飴の屋台あったぞ。 大きさとか色々あるけどどれにする? あ、かき氷もある。 おじさん、レモンひとつくださーい。 [早速見つけた屋台にて。 りんご飴と、かき氷をひとつずつ買おうか。] (488) 2020/08/04(Tue) 13:05:21 |
【人】 英 羽凪[それから。] なー。 一個はいらないから、一口ちょうだい? [瑛の返事を聞く前に、素早く。 一口がぶっとりんご飴をかじれば、おいしい、と笑った。**] (489) 2020/08/04(Tue) 13:06:23 |
【人】 悪の科学者 清平 一華ー プールサイド ー [連絡先の交換というのは他の人はたぶん当たり前のようにやっていることだ。 そして目の前の彼にとってはかなり勇気のいることだろう。 彼は弱気が無い人ではない、 むしろとてもある人だ。 彼の教鞭を通じて勇気を受け継いだ教え子は数多くいることだろう……もしかしたらいつかその中の誰かが正義の味方として立ちはだかってくることさえ考えられる。 けれど、彼本人は……勇気はあるが、 勇気の消費量について少し違うようで……連絡先交換についてはとびきり多く必要とした…そういうことだろう。] …………。 [それが分かっていて我儘を言った。 彼がそういう人だって理解しているのに……ほんの少しの不安だって、不確定要素がどちらかぐらい予想はつけられたはず。 なのに彼の意図を汲み上げないで、全部を言ってもらった。 彼から伝えてほしかったから。 ーーしかも、「好き」という言葉まで出るとは予想しなかった。] (490) 2020/08/04(Tue) 16:08:45 |
【人】 悪の科学者 清平 一華…ーー私も、完壁な人よりも、大事なものを守り通す堅さのある人の方が好き 正確には…完壁よりも堅いあなたの方が、 私は好き [ただ、彼を気遣って、彼に気遣われても、 変われるものは無く。 進めるためには、我儘を言うのは有効だ…彼なら応えてくれるから。 でも彼に応えさせることに平静でいられるわけではない一一悪事ならば気兼ねなくできるのに。 それでも一一と、彼の胸元に自分の頭を預けて。 初めて、しっかりと彼に触れて。] (491) 2020/08/04(Tue) 16:09:12 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞ワーカーホリック ― 仕事中毒に休息を ― [ 仕事はそつなくこなすのに、 休憩が苦手なんて、面白い子だな>>460 ものの数分で休憩から戻ってきたときは、 驚いてしまったけれど。] それは良かった、 私の大切な友人がくれたものだから 味には期待してたけど、成瀬さんからも お墨付きをもらったなら、間違いないね [ 今は、お菓子の感想もくれるようになって、嬉しく思う。 結婚してから、少し客足が遠のいていた気がしたが 明るく可愛い働き者が店の仲間に増えてから 徐々に客が増えていた。 ――きっと、彼女にファンがついたのだろうね。 楽し気に笑って、さて次はこっちの勉強をと。 古書の話、好きな本の話、それから――… 君の好きな人の話も聞いたかな? 仕事先に不安があれば、いつでもおいでなんて 冗談半分、本気半分で誘ったりもしたりして。 穏やかで、賑やかに、 これから先も、楽しく仕事を一緒にしていただろう*] (492) 2020/08/04(Tue) 18:31:08 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞― 花火大会 ― [ きっと色々な奇跡が重なって、 今、違う色を持って生まれたもの同士 一緒にここにいれるのだろう>>432 寄り添って、微笑む顔を見つめていれば、近づく距離。 重ねやすいように、背中を丸めれば、 触れるだけのキスをする。 悪戯っ子が笑いながら、嬉しい願いを口にする>>433] そう、だね――… [ そのいつかは、きっと遠くない未来くる気がするけど。 今はまだ、初恋、恋人同士の時間を楽しみたい。] (493) 2020/08/04(Tue) 18:33:26 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞え、っと――し、詩桜? [ 可愛くおねだりされてしまえば、 呼んであげたいのだけど、呼んでみたら、 なんだか気恥ずかしくて、ぽっと頬が赤くなる。 あぁ、暑いなぁ、なんて貰った扇子を開いて パタパタと風を送る。そのまま、ちらりと詩桜に視線をやって] これは……慣れるのに、時間がかかるかもしれない 今は、まだ……たまに、で許してくれる? [ ドキドキしてしまって、ぼそぼそと呟くようにお願いを。 それから、また唇を重ねて] (494) 2020/08/04(Tue) 18:33:28 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞― ある日のこと ― [ >>483昔の歌を口にすれば、返歌を贈られて いつもそんな風に想ってくれているんだね。と 嬉しい気持ちで胸がいっぱいになる。 こちらの気持ちも伝えれば、彼女を背中から降ろした。 ぎゅうと抱きしめられる。 胸に埋まるその頭を、彼女の気が済むまで撫でていた。 寂しい気持ちも、羨む気持ちも、この幸せな気持ちも、 昔は本の中にしかないものだと思っていた。 彼女のおかげで知っていく本当の感情、 時に振りまわされて、受け入れて、振り回して。 こうして、人は人と繋がって、紡いでいくのだなと思う。*] (495) 2020/08/04(Tue) 18:34:38 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞― 実りの季節 ― [ 入籍をして、ひそやかな挙式をあげて それから、一年と少し経ったころ。 蒔いた種が、芽吹き、実りを迎える――そんな頃。 古書店の敷地にある家に、詩桜は一緒に住んでいて。 勉強があるから、そんなにやらなくてもいいと 母や妹が言っていたけど、家事も頑張ってくれて。 ――ちなみに、我が家は和食が多い 就活が思いの外、大変そうで。 何か息抜きを提案しようか、そう考えていた時。 『あらやだ、詩桜ちゃんおめでたじゃない??』 『マジか、兄さんちょっとすぐ病院つれてこ!!』 母と妹が、店に駆け込んできて、 慌てて病院に連れていきました。] (496) 2020/08/04(Tue) 18:36:19 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞[ 一年は、もう少し、恋人気分を味わいたいと 両親からの孫コールを無視していたけれど。 卒業するまで待とうか。 そんな気持ちもありつつも、両親の年齢を思うと 孫の顔を見せてあげたいという想いもあって。 詩桜にも相談して、 避妊をするのをやめたのが、いつだったか。 それがようやく、実を結んだのか。どうか。 病院で、診察結果を一緒に待ちながら ドキドキと先生の言葉を待っていた。 彼女のお腹に、――命は芽吹いていたかな*] (497) 2020/08/04(Tue) 18:36:43 |
【人】 動画投稿者 時見 ユエ[>>476彼女の視線が自販機に向かっていることは気がつかなかった。 彼女の話を聞きながら(特に承認欲求のくだりにはまったくその通りだと苦笑を零して)視線は空の月に刺さる。 コーンスープは常識的な額だったし、きっと水も問題ないだろう。 >>477戸惑う声と小さなお節介、の声に微笑みながらようやく視線を合わせる。] 雅さんが気にすることじゃないでしょ 俺や俺の妹が雅さんのことをどう思おうと、俺の妹が雅さんを勝手に誘った俺をどう思おうと (498) 2020/08/04(Tue) 18:56:45 |
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