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【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 去り際には相応しくないからなのか、 普段の憎まれ口に油が注がれる事はなく。 代わりに寄越された感謝の言葉は彼女なりのものだろうが やけに擽ったく思えてしまう。 添えられた品が妖しげな小瓶でさえなければ、 ]彼等を切り取った景色はロマンスのワンシーンの様だ。 ……首席の薬学部から贈られるものとは、 嘸かし貴重な妙薬なのだろうな。 [ 伸ばしかけた腕を意図的に横切って、 ぐいと胸に押し付けられたものだから。 悪戯っぽく手首ごと掴んで其れを退けた後で、 空いた手で Gift を包み込む様にして取った。 ] (182) 2020/11/28(Sat) 3:34:16 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 指先に包んで収めたままの小瓶の中身は、 頭上で散りゆく花の色に酷似している。 小さな桃色の一欠片が鼻先に乗ったものだから、 塞がった両手の代わりに首を軽く振った。 ] [ 毒薬であるという点のみではない。 茶化した様な台詞に秘められし血濡れた願いを 再び視線がかち合った瞬間に悟ってしまったのは、 彼女が態と残したピースのせいだ。 本当は、導き出せてしまう答と解っている癖に。 銃爪を先に引いた側が取り残されてしまうなら、 態々“幕引き”の約束を重ねるのは何故なのか。 ] [ 信じたくはない、一つの仮説が成り立ってしまう。 ] ( 武器によらぬ“討伐”を望むからには、 彼奴が考える様な事は一つだけだろう。 いっそこの剣の腕前に託しさえすれば、 一瞬で楽にしてやれると誓えたものを。 ……何故、今まで気付けなかった。 ) (183) 2020/11/28(Sat) 3:34:43 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 死人に人殺しは完遂出来ないから、 差し詰め彼女の願いは時間差で■ぬ事なのだろう。 手折られることを望む訳は、 おくびにも出さなかった病状にあるだろうと推測する。 ] [ ともあれば理由を聞くことも出来ず、 気の利いた煽り文句で笑いを齎す事も叶わず 唯「大切にする」と返すのみ。 渡してやる 彼女が帰りの馬車に乗り込むまで並んで歩けば、 立ち止まる時間さえ恋しく思えた。 ] (184) 2020/11/28(Sat) 3:35:38 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ ────最期の砂粒が落ち切った。>>132 ] 息災をとは言わん。 時折使い鳥を送ってやる! [ 飛び上がる馬車に向かって声を張り上げたのは、 慌てて再会の約束を確実にしようと考えたから。 幸いにも彼女の 寄香 は此処に一つ産まれたので、時間をかけたとしても手紙程度なら届けられるだろう。] [ 見上げたのは車輪の付いた箱体ではなく。 視線が逞しい脚の蹄を目で追っていたから、 “見えて”居ることは彼女にも伝わる筈だ。 馬車の中に姿を消す前の刹那に見たものは、 少年少女にしては重すぎる誓を込めた短剣。* ] (185) 2020/11/28(Sat) 3:36:10 |
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