「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 ![]() (a10) 2022/11/26(Sat) 20:37:35 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム―― 早朝:リリーと ―― 「やぁ、遅かったじゃないか。 私の方から来てしまったよ。」 外へと踏み出した彼女>>9へと声を掛ける。 驚いてくれれば、「怪人」の面目躍如というモノだ。 「『美』を魅せにいくのだろう? 早速、行こうじゃないか。 今なら、どこかに空いたスペースが残っているだろう。 ――どうして?とか、なんで?とか、面倒な質問は聞かないでおくれよ?」 有無を言わさず、彼女の手を取って歩き始める。 人々の熱狂の真ん中、中央広場へと。 (27) 2022/11/27(Sun) 0:22:11 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム―― 中央広場のはずれ:リリーと ―― 劇場と劇場の間、小さな路地。 多くの人々が、こちらには目もくれず通り過ぎていく。 ステージもなく、土埃だけが舞う開けたスペース。 ――自分が『美』を魅せるのに、打って付けだ。 「色々、答えを考えたんだがね。 私は結局、どこまでも表現者だ。 『魅せる』以外に方法を知らない。」 彼女に投げかけられた問い。 どれだけ言葉を並べようと、どこか空虚な気がして答えを出すことが出来なかった。 だから、『魅せる』事にしたのだ。 「一曲、とびっきりの舞いをお願いするが、いいね?」 彼女がどんな反応を示したか、わざわざ確認もしていない。 私は私の「魅せ方」を見せるだけだ。 あの日、初めてバーで会った時のように。 ――けれど、今日は彼女も共に居る。 (28) 2022/11/27(Sun) 0:23:48 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム路地の暗がりに立ち、何事かと振り返った客の注目を一身に浴びる。 ――この瞬間が、たまらなく心地よい。 私が『美』を披露し、皆が魅せられる、それがこの世界の全て。 私は大きく息を吸い、高らかに声を上げる。 (29) 2022/11/27(Sun) 0:24:05 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントムForza! Alziamo tutti la voce! さぁ!みんなで声をあげよう! Alla nostra dea, facciamoci sentire! 我らの女神へと、聴かせてみせよう! 大きく、胸を反らせて声を張り上げる。 広場の全ての者へ届けと言わんばかりに。 (30) 2022/11/27(Sun) 0:24:39 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントムBattete i tacchi, battete le mani, ballate! 踵を鳴らし、手を叩いて、踊りあかそう! Suoniamo i nostri liuti, battiamo i nostri tamburi e facciamo rumore! リュートを弾き、ドラムを打ち、騒ぎあかそう! 立派な劇場など必要ない。 ステージも、客席もない。 けれど、自分がここに居る。 誰にも邪魔されることなく。 (31) 2022/11/27(Sun) 0:24:56 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントムSuoneremo finché avremo vita! 私達は命の限り音を鳴らす! Nessuno può tapparci la bocca! 誰も、私達の口を塞ぐ事など出来はしないのだから! 言葉に込めた意味は、きっと彼女に伝わる。 問いへの答えの全てを、彼女へ『魅せた』。** (32) 2022/11/27(Sun) 0:25:11 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 ![]() (a17) 2022/11/27(Sun) 0:33:57 |
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