生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a66) 2022/07/10(Sun) 20:12:04 |
【人】 生物学者 アマノ────そう、か。 それを聞いて安心したよ。 なら俺は、いくらでも足掻くことができる。 [一番怖かったのは、ラサルハグ自身が飛ぶ事に背を向ける言葉を吐くことだった。飛びたくない奴に立派な羽根を与えたところで、羽ばたく術は無いのだから。 だから俺は漸くに強張っていた肩の力を抜いて、ふふ、と静かに笑うことが出来たのだった。 "叶わない可能性"だ?そんなの、100%で無ければどうにでもなる。いや、たとえ100%であっても、道が全て消えたわけじゃあない。] (258) 2022/07/10(Sun) 20:56:05 |
【人】 生物学者 アマノ星が持つ重力に干渉を受けない宇宙空間での研究をしたかった俺に、「諦めるな」と言い、ここまで連れてきたのはお前だ。 そのお前が諦めてどうする。 ────今度は俺が言わせて貰う。 「諦めるな」 [足枷になっているのは、義足所持者ゆえの宇宙船免許更新だというのは想像がつく。というかそれしか考えられない。 なら、移植なりなんなり、"生体による義足"であれば問題は無いのだろう? 俺は、ラサルハグ自身が告げられていた解決策 >>143 の存在は知らねど、同じ結論に辿り着きつつあった。ただし、俺ならではの、別の方法で。] お前の左足の細胞から右足部位のみを培養蘇生する。 俺なら、できる。 [は?そんな技術は確立されてない? だから、"俺ならできる"と言ってるんだ。**] (259) 2022/07/10(Sun) 20:58:49 |
アマノは、ラサルハグに、ふ、くく、貰うよ、と手を差し出した。 (a73) 2022/07/10(Sun) 21:37:56 |
【人】 生物学者 アマノ────まあ、無理はしないよ。 [でも、これまで何の道筋も見えていなかったRUKKA-Vの培養方法が確立されつつある。 量が得られるようになれば、検証は多岐試せるようになるし、他の研究員に任せられる部分も増える。 3日間寝ずの番みたいな無茶も、今後はそう必要は無いはずで。] ああ、組織採取の注射は俺、上手くないから覚悟してくれ。 [生体培養は本職ではないから痛かったらごめんなと肩を竦める俺は、もうすっかり元のペースを取り戻していた。**] (271) 2022/07/10(Sun) 21:46:22 |
アマノは、や、さすがに注射はチャンドラに頼むか……[ぶつぶつ] (a74) 2022/07/10(Sun) 21:46:52 |
【人】 生物学者 アマノ【昔の話】 [ラサルハグと俺は、星系工科大学の同期生だった。 同級生なのに3歳の年の差があるのは、俺が美術系に興味があるだの天文学を極めたいだの、入学前にふらふらと遠回りしまくっていたからだ。 当時、移り気ばかりだった──むしろ移り気しかなかった──俺が腰を落ち着けたのは、新入生対象の星間ワープ航法の体験会で見た星空の、壮絶な冷たさと硬質的な美麗さに魅了されたから。 それは、どんな前衛芸術よりも、どんな机上の理論よりも、美しい姿だった。 ────まあ、俺はその後も移り気を発揮して、宇宙を駆ける船をどれだけ早く遠くに飛ばすかという方向に夢中になってしまったわけだけどな。 対してラサルハグは、徹頭徹尾、"自分が船を飛ばす"事にだけ目を向け続けていた。 俺は多分、そんなラサルハグの真っ直ぐな視線にあの頃から憧れを抱いていたんだ。] (272) 2022/07/10(Sun) 21:48:43 |
【人】 生物学者 アマノ────これ、クリスマスプディング、って言うらしい。 お前、食べる? [それは確か、俺の所属するゼミでの冬期休暇前の打ち上げで配られた品だった。 俺は甘味にそれほど興味が無かったし、対して奴はああ見えて甘いものが好物らしかった──学食の定食についてくるデザートを眼を輝かせて食うのが毎度の事だった──し、捨てるくらいなら?くらいの軽い気持ちで渡したそれ。 まさか今でもまだ覚えてるなんて、思ってもいなかったけどな。**] (273) 2022/07/10(Sun) 21:49:50 |
【人】 生物学者 アマノ【研究室/いつかあったであろう日】 [オートクレーブの故障は困る。 いや、どの機材も壊れれば困るものばかりだが。] 圧が、足りない……。 [減圧加圧を繰り返す実験中、その圧の調整がつかないではどうにもならず、そしてどうも宇宙船の空調にも不具合が出ているとかでこの日の船内は少しばかりざわついていた。 このままでは今日の実験体は廃棄処分か、と肩を落としかけたところで現れた救世主がスピカ >>265 だった、という次第。] お、おう。 ────いや、助かる。 [確か彼女は管制官だったはず。 スピカがメカニック的技能をも持ち合わせているのだと知らなかった当時の俺が不安気な視線を送る中、慣れた手付きで工具を操る彼女は、瞬く間に不調の原因を突き止め、驚くほどの短時間で修理を終えてみせたのだった。] (275) 2022/07/10(Sun) 22:02:04 |
【人】 生物学者 アマノ手数かけてすまなかったな。 あー────コーヒーでも、飲んでいく……か? [俺が管制室に足を踏み入れる事は皆無だ。 そして彼女が多く出入りする食堂もまた、俺が多く足を向ける場所ではなかった。 更に言えば、俺は"雑談"なるものがひどく苦手で。 絞り出すように告げた言葉がコーヒー云々だった……というわけだ。**] (276) 2022/07/10(Sun) 22:02:52 |
(a75) 2022/07/10(Sun) 22:07:33 |
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