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【人】 2年 山田 舞― いつか/優しい指先>>2 ― っ [髪に触れる感覚に、びくりと肩が跳ねた。 目を固く瞑り視界の閉ざされたわたしには、先輩が一瞬固まってしまったことも、犬鳴先輩の名前が出されたことも気づかないまま。 大丈夫、と繰り返す、低く少し掠れた声が。 髪に覆われた鼓膜をやさしく叩く。 それがフリだなんて、わたしには見抜けないから。 お茶を淹れてあげるからねって言葉も 指先の温度も 井田先輩は優しいってことをこれでもかと教え込む。 先程まで求めていた感触が与えられることに、 しばし目を細めて、うっそりと酔いしれれば。 ほろほろと解れていく心と比例してこぼれ落ちていく涙も止まって。時折しゃくりあげるくらいまで落ち着いたら。 まだぼんやり霞のかかったような思考のまま問いかけた。] せんぱいたちの 間で はやってるんですか ? おんなのこのあたまを撫でるの… * (24) 2020/11/11(Wed) 0:49:00 |
2年 山田 舞は、メモを貼った。 (a8) 2020/11/11(Wed) 0:53:42 |
【人】 1年 高藤 杏音── 朝:映画研究会部室 ── [朝も早く、部室のドアを開けて。] おはようございます!! [顔を出したのは高藤杏音です。 犬鳴先輩と、井田先輩に笑いかけて。] (26) 2020/11/11(Wed) 0:57:46 |
【人】 1年 高藤 杏音井田先輩。昨日お勧めしていただいた 『6才のボクが、大人になるまで。』見ました。 最初は、時事ネタも絡めた映像の脚本をどうやって書いたんだろうとか気になったりしたんですけど…… 最後の山のシーン。 あそこで本当に、すーっとしました。 それまでの、ずっと生き辛さを抱えたような、変わり続ける家庭環境や抑圧や、そう言うの。 多分これからもあるんだろうけれど。 あのハイキングのシーンで切ってくれたのは、すごく読了感が良くて、彼の人生に幸いがありますようにと素直に思えて。 ……うまく言えないんですけど……。 大人になるって責任も伴うけど、自由になれるってことなのかなとか。 すごく、最後に胸のすく映画でした。 多分、教えてもらわなきゃ見なかったと思います。 私、山の事が分かるとは、やっぱり言えませんけど。 でも、教えてくださって、ありがとうございます。 今日も美味しくお肉と五平餅いただきますね! [今日、天音先輩と映画を見る約束されてたから、先に井田先輩に感想だけ伝えときたかったんだ。*] (27) 2020/11/11(Wed) 0:58:01 |
【人】 4年 犬鳴 崇そうなんですか。 鍋も馬刺しも美味しそうですね。 [何た言ったが、この男は食に無頓着だった。 面倒が続けば一週間毎日マックとかやりかねないほどに。] 井田くんは調理できないんですか? [素朴な疑問。 自分が扱えない食材を買ってきたのだろうかと。 と言いながら『サイファー』を取り出して、新しいディスクを入れる。 入れたのは車で無茶苦茶するシリーズの最新作。 元プロレスラーのハゲと、世界一かっこいいハゲが悪に立ち向かう作品だ。]* (28) 2020/11/11(Wed) 1:00:58 |
【人】 4年 犬鳴 崇おはようございます、高藤。 [ちょうど『スーパーコンボ』をセットしたところで高藤がやってきた。] 今日も元気ですね。 [当たり障りのない普通の朝の挨拶。]* (29) 2020/11/11(Wed) 1:02:52 |
【人】 1年 高藤 杏音[我ながら感想がだだ長くなってしまった。いけない。 語るのを止めろ口。 でも先輩が、山の事が分からない自分に。 山の良さを教えようと、お勧めしてくれたのがこの映画だったから。 お土産を食べる前に、見ておきたかったし。 先輩に、感想を語りたかったんだ。 今日は2限から授業が入ってるから、一度退席するけれど。 犬鳴先輩がまだ居るなら、後でタワーリングインフェルノについても語りましょうよ。なんて、笑って告げて。 でももう少し、口数には気を付けようねとか思う私でした。**] (30) 2020/11/11(Wed) 1:03:03 |
三年 菊波 空は、メモを貼った。 (a9) 2020/11/11(Wed) 1:04:54 |
【人】 4年 井田 嶺 しないよ。 すると食に貪欲になる。 貪欲になると山に登れない。 [食に無頓着なのはこの同期と似たり寄ったりかもしれない。 それこそ一週間クスクスだけ食べていても、街に戻ってこなければたぶん耐えられる。] 買ってきたのは、部室に持ってくれば誰かが喜びそうだと思ったからだけ。 誰かが料理してくれれば俺も喰えるし。 [流れ出したワイルド・スピードの音を聴きながら、椅子に座る。 いつもは差し入れ持ってこない分、たまに買ってくる土産くらいはみんなが驚きそうなものを持ってくることにしてるのだ。*] (31) 2020/11/11(Wed) 1:16:34 |
【人】 4年 井田 嶺 おはよう、高藤さん。 [その時扉が開いて、飛び込んできた高藤さん>>27に振り返って。 おっとコーヒーいる?] ああ、もう観たんだ。 エンディングは、本当にあそこで切ってくれてよかったよね。 あの前でもあの後でも、メイソンJr.の人生に影がかかったままだったと思うし。 ああじゃなければ、縛られたままだったよ、きっと。 [もともとが非現実的な企画と、馬鹿みたいに書き直された脚本。 それでもリンクレイターはあのラストは決めていたと、インタビューで言っていた。 その思いが、すごくよくわかる絵だった。] 山のことは、本当のところは俺だってわかってないよ、きっと。 けど、気持ちよくなってもらえたみたいで、お勧めした甲斐があったよ。 肉とかは冷蔵庫入ってるから、あとはよろしくね。 [にっこり笑う。 自分が進めた映画を誰かが気に入ってくれるのは、それだけで気持ちいい。*] (32) 2020/11/11(Wed) 1:17:48 |
【人】 4年 犬鳴 崇そうなんですね。 [社交性も高く、ストイックで気もよく回る。 同じ男として嫉妬、は覚えないがいい男だと思う。] 井田君はなぜ彼女がいないんですか? [疑問に思ったのでどストレートに投げつけた。 井田ならこっちのこともよく知っているて、面倒な反撃はこないし。 スピーカーからはテンポの良いヒップホップが流れていた。]* (33) 2020/11/11(Wed) 2:24:52 |
【人】 4年 犬鳴 崇─ ある日の自室 ─ [とある人物の伝記的作品を二つ観た。 一つは『Jobs』 もう一つは『Steve Jobs』 Appleの創業者スティーブ・ジョブズの映画だ。 前者は2013年に公開され、バタフライエフェクトの主演を務めたアシュトン・カッチャーがジョブズを演じている。 Appleの創業から追い出され、そして復帰するまでを伝記的に描いている。何よりこの映画のすごいところはビジュアルだ。ラストのクレジットで役者と本当人物が並べられるのだが、これがよく似ている。 初めて観たときはアシュトン・カッチャーがイケメン過ぎるのではと思ったが、若いジョブズは全然負けていなかった。 なお、Apple関係者からは「もっとくずだ」と不評であった。 後者は2015年に公開され、原作はジョブズや関係者に取材して製作された伝記「スティーブ・ジョブズ」で、Apple関係者からはかなり実像に近いと評されていて、実際見比べるとこちらの方が格段にクズである。 どちらが面白いから賛否分かれるところだろう。 前者はエンターテイメントとして見る分にはいいし、伝記として見るなら後者ということになる。] どのみち。 “クズ野郎”ですね。 [だが、世界で最も偉大な経営者の一人であった事実は変わらない。]* (34) 2020/11/11(Wed) 3:10:49 |
【人】 2年 山田 舞"良くないと思います" [その一言が、出てこなくて。 それどころか離れていきそうなその掌を追うように 自らスリ、と頭を擦り寄せて。 してほしいならいつでもするよという先輩の言葉が 頭のなかでリフレインする。 やがて先輩の手が、ひと撫でするたび 頭の芯が焼き切れそうな感覚に襲われ初めて。 うっすら開けた視界の先に、 此方を心配げに見る井田先輩と目が合えば] ッ ご、ごめんなさい… ! [サァァァっと意識が醒めていく。 自分はなんてことを先輩にさせていたのだろう! 焦る気持ちにがばりと勢いよく立ち上がり、深々と礼をひとつ。 そうしてそのまま180度反対方向を向いたら、猛スピードで駆け出した。] (37) 2020/11/11(Wed) 3:51:15 |
【人】 2年 山田 舞[この事から学んだことは3つ。 ・わたしは頭を撫でられるとやばい。 ・井田先輩の優しさは危ない。 ・犬鳴先輩は頭を撫でられるのがたぶん好き。 ということ。]* (38) 2020/11/11(Wed) 3:52:24 |
【人】 外国語学部3年 天音 和花― 朝 ― [ 1限目が始まる1時間前。 部室によってから、講義室へ行こうと、 いつもの鞄に保冷タイプのエコバックをプラスした姿で 部室の扉を開いた。] おや、おはようございます [ すんなり開いた扉に、誰かいるとは思っていたけど 2人以上いるとは思わずに、ぱちくりと 驚いた顔を浮かべた挨拶をした。 犬鳴先輩、井田先輩それから杏ちゃんもいたかな? 会話の邪魔にならぬよう、そそくさと] (40) 2020/11/11(Wed) 5:18:45 |
【人】 外国語学部3年 天音 和花私はとりあえず、荷物を置きに [ そう言いながら、冷凍庫の前にやってくれば 冷凍した食材が入ったパックと 魚料理が入ったタッパーを二つ、冷蔵庫に鎮座させて。 既に先に入っていた肉と五平餅に、] おう、これが [ にしし、と嬉しそうな笑みを零して、立ち上がり。 腕時計を見て、もう行かねばと] 1限目の必修だけ受けて、戻ってくる予定です では、また後ほど! [ 部室内に残っている人たちい、ひらり手を振って。 入った来たときと同様に、そそくさと出ていった。 1、2年で頑張ったので、実は、単位自体はもう足りている。 なぜに必修科目は、1限目のことが多いのでしょう。 欠伸をしつつ、講義室へ**] (41) 2020/11/11(Wed) 5:18:47 |
外国語学部3年 天音 和花は、メモを貼った。 (a10) 2020/11/11(Wed) 5:20:13 |
【人】 4年 犬鳴 崇おはようございます、わかちゃん。 [今日は朝から人がやってくる日だ。 天音も何やら冷蔵庫に収めているし、意外と大人数になるのかもしれない。] いってらっしゃい。 [そうして忙しなく出て行く天音を見送った。]* (42) 2020/11/11(Wed) 5:39:11 |
法学部2年 胡桃塚 太陽は、メモを貼った。 (a11) 2020/11/11(Wed) 7:03:53 |
【人】 3年 櫻井 快人── 一方その頃櫻井は ── …ぁ? [朝だ。 ……朝日が登ってるから、多分朝。 いつから開けっぱなしだったのか、カーテンは全開。 室内めちゃくちゃ日に照らされている。] …朝じゃん… [それは分かった。 問題は…] え、何曜日?何日? [もしかしたら、今日は日曜日じゃないかもしれない。 慌てて目の前の雑然というのも烏滸がましいほど雑多にものの溢れた(オブラートマシマシ)机の上に手を突っ込んで、日付の縁になりそうなものを探した。 見つけたスマホは、死んでいた。 可哀想に、餓死だ。] (43) 2020/11/11(Wed) 7:42:43 |
【人】 3年 櫻井 快人 っちゃー…… [続けてスマホの充電ケーブルを探す。 そんなことをしているうちに、いやパソコン見た方が早くね?と気づいてしまったので、可哀想なスマホはまた餌にありつき損った。 エンディングロールも終わって固まってた画面を縮小。 おっと。] やっべ… 24時間跳んでんじゃん… [時間跳躍。 …んなわけない。 この部屋がいけないんだ。 気づくと時間が消える。 そんな理不尽な責任転嫁を、4年目に突入して住み慣れた部屋にぶつけた。] えー…今日必修あったっけ… [また出席日数の計算をし直さなくてはならない。 ギリギリ攻めるのスリルあっていいじゃん。 馬鹿言え、そんなのは落とさないで初めて言えるセリフだ。 既に単位数の不足でダブったやつが、何を言う。 まぁ、だから今年取らないといけない単位はとても微々たるものなのだ、黙れ小僧。お前に単位が掬えるか。 ] (44) 2020/11/11(Wed) 7:49:22 |
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