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【人】 ]]『審判』 チェレスタ―― ただの歌うたいにはなれない者の見る夢 ―― [チェレスタの部屋には楽器が数多くある。 しかしそのすべては今は音を立てずに眠っている。 ベッド傍のチェストには小さなハーモニカと一匹だけの羊のぬいぐるみ。 それらと寄り添うように置かれている硝子のオルゴール。 ある青年が戻ってくるまでの預かりものであるそれが、>>443 今は静かに音を奏でている。 あとは、筆記具の動いている音だけがある。 便箋に向けてそれなりに綺麗な字を綴っているのは部屋の主であるチェレスタだ。 ……手紙を書いている。一座の者へ宛てて。 彼らは、やはり、思った通り、滅びかけた世界を見て回りながら、 悲しみを少しでも忘れ去れるような、楽しい舞台を提供しているらしい。 彼らがまた、洋館の最寄りの街に戻ってきた時、 これを託すべく手を動かしている。 その一部がこれだ] (533) 2022/12/25(Sun) 23:49:33 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ『 書き残そうと思います。 あの日、箱庭の神が現れてからの証持ちの物語を。 私だけでない、他の証持ちからも少しずつ話を聞いて。 もちろん完璧な物語とは言えません。 すでにこの世界を去り、箱庭に行ってしまった者もいます。 でも、22人が揃って、色んなことと向き合ったからこそ、 世界が滅びなかったこと。 そのことをどうしても世界に残しておきたい。 そうして、できた物語は貴方達に託します。 』 (536) 2022/12/25(Sun) 23:50:02 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ『 物語を、歌劇、いやちょっと違う、民謡? そんな感じにするのはあなた達の方が詳しいと思いますから。 そうして歌として、私たちの物語を、 語り継いでくれると、嬉しいです。 …私やあなた達、今代の証持ちの皆が生きている頃には、 何も伝わらないかもしれないけれど。 いつかきっと、大丈夫な時が来るって今は信じられるから。 いつかの未来で、歌ができたのなら、 真っ先に私に教えてほしく思います 』 ** (537) 2022/12/25(Sun) 23:51:43 |
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