188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】
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[ けれど神様、それでもわたしは
この世界の生きとし生けるものすべてを
あいしているのです
あなたのことも、
──あいしていたのです
]
[『正義』と『力』は
殺し合いの末、相討ちとなった。
一進一退の攻防
互いに満身創痍、そうして果ての、最期。
『力』の最期の一撃は、
『正義』の心臓を、静かに鋭く貫いた。
『正義』は『力』に抱きしめられた、
その事に気づいてはいたが、
それを振り払うことができなかった。
否……したくなかった。
『正義』の唇が戦慄いて、
何かを吐き出そうとした……が、
その何かは形にならず、代わりに鮮血が溢れる。
『正義』の手から、愛剣が滑り落ち、
からんと軽い音を立てた。
けれど『正義』が剣から手を話した時には、
やっぱり既に“ 手遅れ ”だったのだ。
『正義』は息絶えた………
『力』を道連れにして。]
[ 『ありがとう』
止めてくれて
『ごめん』
道連れにして
────鮮血が覆い隠した言葉たち]
[ だって、『太陽』の死は、事故だったのだから。 ]
[『嫉妬してるとハッキリ言うなんて、キミもやるじゃないか。
別に悔しくはないよ』
そんな声が聞こえた、気がした*]
[ 愛したものを理不尽に叩き壊された。
それが他でもない彼女自身の手であったから、
もはや責めることさえもできなかった。
仮にそうはならなかったとして、遠からず
『正義』や『教皇』の手が下っていたのかもしれない。
けれど、けれどそれでも、
誤りも罪も罰も背負ってでも
きみが生きてさえいてくれれば僕はそれでよかったのだと
―― 狂おしいほどの恋を水底に沈めて
考えて考えて、行き着いた思考の果てで、
彼女が選択した永遠の闇に救いを求めた。
もうすべて壊れればいいと思った。
もう止まれない僕を誰かに止めてほしかった。
]
| [ そこには地と空がありました。 それ以外のない、静かな世界でした。
『箱庭の神』は、地と空の境界を、 ぼんやりと見つめていました ] (195) 2022/12/21(Wed) 9:15:09 |
|
“ …………何をしに来たのだい? ”
[ しかしそこに響く音があるのなら、 神はそちらへと視線を移しました。 少年じみた姿になっても、口調はそのまま、 創造主のそれでした。 呆れのような、空虚さを孕んだような、 そんな声でした。
神には分かりませんでした。 己より世界を選んだ子が、また自分の元へ来たことが。* ] (196) 2022/12/21(Wed) 9:16:10 |
| “ ………… ” [ その答え >>197に、神は目を伏せました。 言葉も出ないようでした。 今更何を話すことがあるというのでしょうか。 ] “ ここへ来たらもう帰れないとは考えなかったのか? ” [ 箱庭に何もなくても、誰もいなくても、 このひとはやはり、『箱庭の神』なのでした。 箱庭へ行くも帰るも、神の意思ひとつなのです。 ですが神は、それについてなんにも言いませんでした。 ただ未練がましく扉を開いていただけでした。 知らなくても当然のことなのです。 この世界で暮らそう >>3:314などと、 あろうことか神に言っていたというのに。 どうして扉を潜ったのか、やはり神には分かりません。 ] (199) 2022/12/21(Wed) 13:31:33 |
|
“ ……今は何もないがね ”
“ これから美しい世界になるはずだったのだ ”
[ 神は大地へと視線を向けました。 “今は”何もありませんが、 皆が集まれば、生まれるものもあるはずなのです。 望む物があれば、神も共に世界を創るつもりでした。
けれど今となっては、神が独り居るだけの 寂しい世界なのでした。* ] (200) 2022/12/21(Wed) 13:32:25 |
[ わたしは教皇にたずねました。
愛とはなにかを。
教皇はこたえてくれました。
いとしいとおもうこころ。
いとしいとはなんでしょう。
わかりません。
けれど ]
この花はうつくしいとかんじます
けんめいに 生きるさまが
朽ちるさいごのすがたまで うつくしい
これが 『 いとしい 』 なのでしょうか
[ わたしがいのれば
この花もまたうつくしくさきほこる
かがやくすがたにもどれるかもしれません。
けれど わたしは
もうおわりをつげようとする そのままを
その 在り方に こころをよせました。 ]
[ わたしにはわかりません。
じゅんすいとは、やさしいとは
どんなもののことを いうのでしょう
わからない――
――どうしてか ときおり
あなたが くるしげなのかも
わたしには わかりませんでした。
あのとき まで *]
*
[ 吊るされた男はいつもわらっています。
となりにすわっているわたしに
ときおりもうしわけなさそうに、わらいます。
――わかりません。
どこかいたいのですか。
くるしいのですか。
たくさんかんがえるあなたは、
やはりわらっていました。
わたしはあなたのそばに はなをそえます。
『 いとしい 』を知ったから。
いつのまにか吊るされた男のまわりは
ひつぎのなかのように
花でいっぱいに なりました。
おせわをやく、ただしいのでしょうか。
――わかりません。 ]
[ ――わかりません。
わたしはどうしたら おだやかなやすらぎを
あなたにも わけることができますか? ]
[ それから。
愚者がころされました。
ひとつのこうきしんによって。
なにもわからなかったわたしのこころに
かなしみがたくさんあふれました。
かなしくて、かなしくて。
ずっとなきつづけて。
吊るされた男はわらっていました。
くるしそうなこえをきいて
わたしはようやく かおをあげます。
わらっています。
くるしそうに。
いつのまにか吊るされた男のまわりに
たくさんあったはずの
花はかれていました。 ]
[ ――いけない。
わたしは、花をさがしにいこうとしました。
ちかごろのあなたは
とてもおもいつめているように みえました。
だから、すこしでも、 ]
え?
[ 吊るされた男が つぶやくことばを
りかいするまえに
そのくびもとからは あかいちが
あふれだしました。 ]
[ それでも
それでも あなたは わらっていました。 ]
[ どうして どうして どうして
わたしの いのりは とどかないのですか
きのうまで 癒えたはずの きずぐちから
ちをとめることは できないのですか
――わかっています。
わたしはあなたに、ちからを つかっていないから。
いま、きずをとめることはかなうでしょう。
けれど きずがすべていえるまで
あなたはずっとくるしむことに なります。
わたしはそれをかなしいとおもいました。
もう、……もう、いい。
いやです。よくはありません。
あいはんするふたつのおもいをかかえながら
わたしは あなたのあたまを なでるのでしょう。 ]
[ わたしはわらいかたをしりません。
かなしいしか しりません。
だからあなたのまねごとをして
つくったえがおは
とてもふしぜんです。
でもはじめて あなたのために
つくったえがおです。
かなしくて、くるしいとき
わらうのでしよう?
だれもかなしませたくないから
わらうのでしょう? ]
[ 吊られた男のからだから
あたたかなたいおんがなくなるまで。
おわりのおとずれる、そのときまで
死神は ずっと
あたまを なでつづけていました。
ちにぬれても、
うごかなくなっても、
その、さいごまで。
ほほえみは 吊るされた男を
みおろしつづけました。
そのねむりが せめて おだやかであるように
―――さいごまで *]
[ ――――
箱庭崩壊の折、『魔術師』は『箱庭の神』を頼った>2:/12。
けれど何もしてくれなかった神に、
『魔術師』は怒りを覚え、失望し、
そして――見限った。
箱庭崩壊にあたって、神に対し一切の期待をしなくなった。]
[『月』とは多くを語らい、共に過ごす時間も多く
私にとって大切な存在でした。
花壇の薔薇が枯れたと聞けば
共に育てよう、と申し出て手伝いました。
あなたの美しい髪を切るのはとんでもない、と私が洗い
また、逆に私の髪も洗い、梳いていただきましたね。
贈り物も多くいただきました。
それでは私もお礼に、と負けず多くの品を贈りました。
特にハックマナイト入りの銀色の櫛は
あなたに似合うだけでは無く
私が持つタンザナイト入りの銀の聖杖と
お揃いのように見えるので、特段お気に入りでした。
『死神』や『吊るされた男』らとの会話が
“心癒される”一時とすれば
『月』との会話は“心安らぐ”一時でした。]
[ しかし、私は愛を『与える』ことに慣れていても
『与えられる』ことには慣れていなかったのです。
私は勿論、あなたのことを愛していました。
故に、あなたには最後まで
真実と願いを伝えられずにいたのです。
そのか細く美しい手が、血に塗れて欲しく無かった。
優しいあなたに、一生心に残る傷を与えたく無かった。
愛するあなたに、幸せでいて欲しかった。
悲しい思いをして欲しく無かった。
私には、覚悟が足りなかったのです。
今は争っていても、いつかは皆が理解し合い
争いも収束すると思っていました。
この心に這い寄る暗澹たる存在を自覚しながら
目を反らし続けていたのです。
]
…………。
[ 一度思わせぶりをしておきながら
言い淀むのは、確かに私の責任です。
そして悟ったのです。
あなたは私の悩みに、変化に。
既に気付いていたのでしょう。
それでも私を思い、私の為に尽くしてくれる
あなたの命を散らしたくない。]
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