【人】 IX『隠者』 アリア[ 痛みを忘れ、苦しみを忘れ、 その根にある何かさえも忘れようとした。 それは目に見える瑕疵として表れることもあったけれど 幸いにして表立って看破してくる誰かはいなかった。 少なくとも、今この時までは。 望む姿を映す水鏡。 そうでありたかったし、あれていたと信じていたい。 ] (267) 2022/12/21(Wed) 23:54:09 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 私達は脆弱で、自分のものでさえない心に振り回される。 謂れなき忌避感も謂れなき好意も等しく。 ぎこちない距離感を作り出す誰かたちも、 親密な仲であるように見せる誰かたちも、 それは一定のまぼろしの上。境界のぼやけた認識。 全ては前世の因縁の上に築かれた砂上の楼閣なのか? そんなわけがない。そう信じていたい。 その思いは偽りなき本心である。>>3:30 前世の因縁の上に積み上がった想いでも 重ねてきたものはすべて私の、私達のものだ。 そう信じることが呪いになって跳ね返って、 記憶の中の夢見る少女を殺すことになるとしても、 そうと知っていても、――信じると、決めた。>>3:272 ] (268) 2022/12/21(Wed) 23:54:27 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 因果は巡る。遠い遠い神話の時代の業を背負って。 冷たい森の中で目が覚めたあの時だろうか。 冷たくなる師の手を離したあの時だろうか。 私はきっと、ここに来るずっと前からもう悟っていた。 望んだ愛は得られない。 それが私の、――『隠者』の背負う報いなのだと。 ] (269) 2022/12/21(Wed) 23:54:45 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ この身はあくまで魔女で、王子にも姫にもなりえない。 この才も想いも夢さえも借り物で、 本当の「私」が持つものなど果てなき絶望と諦観だけ。 それを唾棄したい私とそれでいいと思う私 どちらも真実で、……私には必要だった。 胸にある想いも、目に映る景色も すべてが真実だと保証された世界は ひどく残酷だ。 それでも、私は、私達は ――生きるしかないのだ。 ] (270) 2022/12/21(Wed) 23:55:01 |
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新