【人】 III『女帝』 シャルレーヌ―――売店:フォルと [ 小さく謝る声>>30にゆるく首を横に振った。 急に結論から話したのだから、 真意が伝わってないのは仕方がない。 そしてきっと私もフォルの真意を汲み取れていない。 だから今こうして、話し合おうとしているのだ。 『行かないよ』 その5文字をきいたら、肩の力が抜けた。 続く言葉>>31に一瞬目を見開いたけれど、 彼が考え込む様子を黙って見守った。] (81) 2022/12/20(Tue) 16:41:29 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ [ それから、小さく笑って話してくれる彼を、 じっと見つめて。 生きててほしいのはお互い様で、 私もフォルが箱庭に行くなら止めないし、 彼が望むことは叶ってほしいって思ってる。 でも…] …そうよ、ひどいわ。 [ そう責める言葉を吐いたら、 約束のことだと思うかしら? もちろん約束を破ろうとしたこと、 考えると胸が痛むけど。] 私は、フォルにシャルって呼ばれるのが一番好きなのに、あなたは他の誰かに任せようとしたの?ひどいわ。 [ 誰でもなくあなたに。 いつもの軽口に応える時の、拗ねた振り。今のあなたが、どう受け止めるかはわからないけれど。] (82) 2022/12/20(Tue) 16:42:53 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ そしてまた俯くあなたを見つめながら、 私は立ち上がった。 思い詰めた表情をしてしまったかもしれない。 それからあなたの隣に座って、そのまま抱きついた。] …ずっとこうしてみたかったの。 [ 少しずつ増えていった売店の書籍の中に、 恋愛小説が何冊かあって、それが私の密かなお気に入りで。 でも、恋とか遠い世界の物語で、 自分には無縁だってずっと思っていたけれど、 もしできるのなら、その相手は──] …でも、ちょっと違う…? [ 違和感があるのは、体勢的に無理があるせい。 でも、一度くっついてしまったら、 もう離れたくなくなったから、 彼が動かない限り、不自然に抱きついたまま。 彼の体の冷えや震えに気づいてしまったら余計に] (83) 2022/12/20(Tue) 16:46:13 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ 約束は、まだ有効? なら、付け足したいことがあるの。 [今まで当たり前すぎて、あえて口にしなかったこと。] 死なないで。 私より長生きして。 ほんの少しだけでもいいから。 私のすぐそばで生きて。離れないで。 …最期まで一緒にいてほしいの** (84) 2022/12/20(Tue) 16:47:12 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a22) 2022/12/20(Tue) 16:55:37 |
【人】 XIV『節制』 シトラ── 選択の時 [ どうしても寝付けずに、わたしは日記帳を取り出した。 文字と文章の練習を兼ねて書き始めた日記帳は 早数冊目になっていた。 日付が新しくなる毎に字が整い、文は長くなり アリアちゃん記録で埋め尽くされていた日記に 記されるひとの名前が増えてゆく。 編み上がったセーターを、 フォルスさんに見せに行ったときのこと。 売店奥のスペースで あまいカフェオレをいただいたこと。 タナトスさんに、字を綺麗に書くには どうすればいいか尋ねてみた日のこと。 マドカさんとユグさんに、おすすめの本を 教えてもらいに行ったときのこと。 エーリクさんに初めて会った日のこと。 キュリアさんに、編み物以外の お裁縫を教わりに行ったときのこと。 カルクさんに慰めてもらった夜のこと。] (85) 2022/12/20(Tue) 16:56:33 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 植木鉢を運ぼうとして落としてしまったこと、 包丁で手を切ってしまったこと、 クッキーを焼こうとして焦がしてしまったこと、 お皿を洗おうとして割ってしまったこと。 話そうとしてくれた誰かが居たのに、 泣き出してしまってうまく話せなかったこと。 失敗も後悔も懺悔も詰め込まれたそのノートは 同じくらい楽しかったこともすべて呑み込んでいる。 言わば成長の記録。眺めていると少し落ち着く。 不意に、窓を開けてはいないのに カーテンの裾が揺れたような気がした。 窓の外を見上げれば冴え冴えとした月が 柔らかな光を放って、こちらを照らしていた。 ……もしかしたら、誰か起きているかもしれないし この景色を見るのも最後になってしまうかもしれないし 夜の散歩に、出かけてみようかな。 そのひとの後姿を見つけたのは 廊下を歩き始めて、すぐのことだった。>>3:3] (86) 2022/12/20(Tue) 16:56:36 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 悲しむひとが少しでも少ない方がいい。 そう思った時点で、答えは出ていたのかもしれない。 わたしの選択は最初からほとんど決まっていたし 神様を前にしたいまも、答えは変わらない。 けれど、 わたしはきっと、いまから このひとを悲しませてしまう。 悲しませたくなかったはずの、このひとを。 襟を正し、長い上着の裾をぎゅっと握った。] …………、 わ わたし、 ……わたしは──── ** (87) 2022/12/20(Tue) 16:56:42 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―朝:玄関ホール― [ 世界を滅ぼすのはやめにしよう。 神からその言葉が出てきた時、クロが感じたのは安堵。>>3 証持ちたちの多数が世界の崩壊を選ぶなら、それも仕方がない、その考えを支持しよう。クロはそう考えていた。だから、積極的に世界を守りたいとは主張しなかった。 ……でも。 本音を言えば、別に世界に滅んでほしくはなかった。 人がたくさん死ぬのは、やっぱり嫌だし。 裏切られ、切り捨てられる痛みを与える側にはなりたくなかった。だってそれは、とても悲しくて辛いものだと知っているから。 だから、その決定はクロを安心させるものだった。] (88) 2022/12/20(Tue) 17:07:58 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ (89) 2022/12/20(Tue) 17:08:18 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[離れがたく叫ぶのは、運命の輪だろうか。 混乱の初期に死んだ運命の輪は、悲しい崩壊を見ていないからか、神を慕ったままだった。 無意識に涙が一つこぼれた。 けれど、それと同時、すっと自分の一部が消えてしまったような感覚。涙と一緒に出ていってしまったように。>>n1] …………。 [はぁ、とため息を一つ。**] (90) 2022/12/20(Tue) 17:10:30 |
【人】 ][『月』 エーリク[ 言い表せない、天地がひっくり返るほどの 多幸感を味わった事、少し後悔している。 離れがたくなってしまう。だが、こうなると 知っていても尚、僕は貴方様の胸にすり寄って>>0 いただろう。 そっと御手が、肌に触れる。 途端に、溢れ出した涙は 久方ぶりに、悲壮や悲観、不安からではなく 幸せの色をしていた。 言いたいことも聞きたいことも山ほど あったはずなのに。今この時、 それらはすべてどうでもいいことのように 思えた。 さようならを口にしたことすら、悔いている。 その背を追いたい。やはり間違っていたと 手のひらを返したい。 それでも 呼び止める声は出なかった。 ] (91) 2022/12/20(Tue) 17:26:45 |
【人】 ][『月』 エーリク[ ぽたり ぽたり 素足に落ちる頃に、涙は温度を失って 冷たくなっている。 ついていけたなら、きっと楽なのだろう。 己の抱える苦しみなど、塵のような些事に 様変わりするのだろう。 それでも、崩壊を願わない 誰かがいる。 では、その誰かのために? ――否である。 ] (92) 2022/12/20(Tue) 17:27:02 |
【人】 ][『月』 エーリク[ 苦しみを捨てることよりも、 苦しみと共に生きることでしか、 なし得ないなにかがあると、 身をもって教えてくれた人がいる。 苦しみを乗り越えること、罷りならずとも 苦しみを伴っていたからこそ、 過ごせた時間がある。 それらを全部なかったことにしてしまうには この生命を、謳歌し過ぎた。 ] (93) 2022/12/20(Tue) 17:27:22 |
【人】 ][『月』 エーリク[ 壊れてほしくないものがある では、生きよう。彼らと共に。 なくしてほしくないものがある。 なら、生きよう。彼女らと共に。 実にシンプルな答えを得てしまった故に、 僕は貴方様の背を追えない。 涙に彩られたまま、 月 夜の散歩へ戻るとしよう。なにせ今夜は、月が綺麗に 見える夜だ。* ] (94) 2022/12/20(Tue) 17:28:31 |
【人】 ][『月』 エーリク―― 翌朝のこと ―― [ もしかしたらその後か、 集められる前に、誰かと喋ったりしたかもしれない。 細かな傷を拵えた素足を、 薬師に自ら診てもらいにいったりも、 したことだろう。 再び玄関ホールに集まるようにとの達しが 届けば、重い足取りで玄関ホールへ向かうだろう。 ――どのような結果になるやら、 神妙な面持ちで。 皆が揃った後に、神が呆れたように 口を開いた。滅ぼすのはやめにしよう>>3、と。 ] (95) 2022/12/20(Tue) 17:29:23 |
【人】 ][『月』 エーリク[ どうしてだ、と問うような声に、 返す言葉は持ち合わせていない。 きっと、何を言ったとしても、 選択が覆る事はなく、また 貴方の思いも変わることはないのだろうと 思った故に。 ] ……共が必要ならば そう言えば良かったのです。 ――けれど、全員でないと、 きっと貴方は満足しないのでしょうね 誰でもいいなら、 一人でいいなら、僕などいかがです [ そうすると思わなかったからこそ、 口にした言葉を誰かに咎められる事は あっただろうか、あったとしたら バツの悪そうな顔をしてみせた。 ] (96) 2022/12/20(Tue) 17:29:48 |
【人】 ][『月』 エーリク そうですか――……… [ いらないと神が言う。 ずきり、と心の奥で破裂音がする。 こころがいたい。 けれどきっと、貴方のほうがもっと痛いの ではないだろうか。 やがて貴方がさようなら>>7、を口にする。 昨晩己も言った言葉であるというのに、 貴方からそう言われると、身を引き裂かれるような 心地がした。 ] ――ああ!! [ そうして彼の体が崩れ落ちる。 側近くにいれたなら、その体を支える手伝いを 申し出た事だろう。* ] (97) 2022/12/20(Tue) 17:30:09 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a23) 2022/12/20(Tue) 18:41:52 |
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。 (a24) 2022/12/20(Tue) 18:42:45 |
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。 (a25) 2022/12/20(Tue) 20:46:20 |
XIX『太陽』 ヒナギク(匿名)は、メモを貼った。 2022/12/20(Tue) 21:28:31 |
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