人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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視点:


到着:1年 白瀬 秋緒

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 文化祭準備期間・1-C ―

[ ふんわり広がるミニのプリーツスカート
 パフスリーブの縫製はしっかりしているし、
 白エプロンのフリルはやけに手が混んでいる

 そう、これは所謂メイド服
 文化祭で己の所属する1年C組はメイド喫茶とかいう安易な出店をする
 昨今色々とうるせーからか、男子も平等に着るんだが、そんなことはどうでもいい
 問題は今、己がメイド服の試着をさせられていることである
 手芸部のクラスメイトを中心に張り切って作られたメイド服は、
 すげー綺麗だしもう良いんじゃねーの?と、
 いつもの無愛想な表情でモデルとして立っていた
 否……いつもよりも更に不機嫌そうだったかもしれねーな ]
 
(148) 2022/10/12(Wed) 23:50:01

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ と、いうか、あたしはメイド服着る係じゃねーだろーが

 どうしてモデルをさせられてるのかは分からない
 だが、こうして無愛想に突っ立ってると、クラスメイトの一人が言うのだ ]


 「白瀬ってほんと愛想ないよな。お姉さんとは大違いっていうか」


[ その言葉に――己の心はざわついてしまう]
 
(150) 2022/10/12(Wed) 23:51:42

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  あたしの前であいつの話すんじゃねーよ


  ぶっ殺すぞ


[
 ガンッ
、と側にあった椅子を蹴る
 元々キツイと言われがちな目線は、更に敵意を持って相手を睨んだ

 怯んだ相手、と更に周りのクラスメイトに、舌打ちをする ]


  もう良いだろ
  着替えてくる


[ 苛立ちの籠もった声でそう告げて、
 返事も聞かずに教室を出た ]
 
(151) 2022/10/12(Wed) 23:53:05

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 白瀬秋緒
 親に与えられたまま染めてもいない黒髪に眼鏡
 大幅には着崩されていない制服
 見目だけなら真面目、にも見えるが
 性格は真面目からは程遠く、どちらかというと粗暴だ

 とはいえ普段は素行が大きく悪いわけでもないが、
 とある話題となるとこのようになる ]
 
(152) 2022/10/12(Wed) 23:53:51

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 己の姉――夏実は、同じ出弦高校の三年生だ
 生徒会役員をしているし、その上熱心に部活動に参加し部長を務めていた。委員長もしてたかもな
 成績上位で、性格も良く、
 誰にでも優しく、笑顔も可愛らしい

 ――姉は、そういう人だ
 だからこそ、何かと目立つ

 そして姉がそういう人間であるからこそ、
 妹は何かと引き合いに出され、比べられ、……
 ……だから、姉の話は聞きたくなかった
 そうなったのは何時から、だろうな
 ]
 
(153) 2022/10/12(Wed) 23:54:49

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 見た目だけ真面目にしたって、
 成績だけそこそこ良くたって、

 あの人たちはどうせあたしに何も期待してねーのにな
 ……まだ何に縋ってるんだか ]

 
(155) 2022/10/12(Wed) 23:55:47

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ハァ? 旧校舎の幽霊?


[ そんな思いと裏腹に、
 ガワだけは、問題ない生徒であることを
 捨てきれない故に
 授業は真面目に出るタイプであるし、
 文化祭の準備も、己の機嫌を損ねなければ、熱心ではなくとも普通に参加する

 その最中、誰かが話題にだしたとある噂話
 だけどその話を聞いても、怪訝そうな顔をし、そして鼻で笑っただろう
 胡散臭すぎる上に――叶えたい願いなんて、ないし ]
 
(156) 2022/10/12(Wed) 23:56:19

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
  [ ……そう、叶えたい願い、なんて――* ]
 
(157) 2022/10/12(Wed) 23:56:47

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 振替休日 ―

[ そんなあたしが、なんで今、学校にいるんだろうな
 まあ、面白そうだと思ったから、ってのがでかいのかもな
 誘った誰かの功績、かもしれない ]


  はあ……どうも


[ 校門のとこにいる生徒……先輩?に適当に挨拶をして、集合場所だという、昇降口まで

 既に何人か集まっているようだが、
 その雰囲気もあって、いつもの朝の昇降口とはまるで違うものに思えた

 てーか、女子少なくね? と
 その時はそう思った。集合場所にいない、とかで実際少なかったし
 そりゃまー、真面目な女子ならこんな時間に外出るのも難しーわな、と思う
 己は中身は全く真面目でもないから、
嘘吐いて
こんなとこにいる訳だが ]
 
(160) 2022/10/13(Thu) 0:02:02

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  うわ……


[ ミステリー研究会の会長……ということは今日の発起人か
 その人を見たときに声が漏れた
 このうわ……は感想以上のものはない
 オタクというだけでは嫌ったりはしない
 こういう人間、本当にいるんだな……という物珍しいものを目にした感想だ
 己は、二学年上の生徒をよく知らず、この人のことも知らなかったから ]
 
(161) 2022/10/13(Thu) 0:02:46

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  あれ、秋月先輩
  ……えっ?


[ その隣、見知った顔を見かければ、少し驚いたような顔をした>>24
 同じ風紀委員の先輩である秋月
 驚いたのは、ここに参加していることではなく、
 主催の隣で手伝いをしているらしいこと
 えっ?そっち側?という意味である
 ミステリー研究会に籍があるとは知らなかった
 己の知る秋月はバスケ部であったはず
 それも、もう遠い話のように思えるが

 尤も、事前に秋月に誘われていたならば、その時点で気付くべき事だったのしれない
 文化祭の準備期間中の委員会
 文化祭の風紀のために、委員会の仕事も色々あったから、そこで ]
 
(162) 2022/10/13(Thu) 0:03:20

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 風紀委員になったのは、委員会に所属していると内申点が良くなるからで
 まあそれと、己や友人の校則違反を誤魔化せるだろうという打算も大きい

 それは、秋月と、少し似ているかもしれない>>66
 否、そんな優しい思いなんかじゃないが
 ]
 
(163) 2022/10/13(Thu) 0:03:55

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ それから、隣にもしもまだ、赤髪の先輩がいて、>>39
 そして彼と話している金髪の先輩がいるならば、>>146
 会釈はした
 二学年上の生徒は、繋がりがなければよく知らない

 ああ、でも、雨男の噂は聞いたことがあるかもしれない>>37
 今年の文化祭も、ちょっと雨降らなかった? そこで
 とはいえ、目の前の生徒と、顔までは一致しないが ]
 
(164) 2022/10/13(Thu) 0:04:38

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ ああ、そうか、名前を聞かれていたんだった、と、
 誰かにもう一度促されて思い出したか

 ……かったるそうな表情で、己の名前を告げた ]


  ……白瀬秋緒。一年


[ 特に三年生の前では告げたくない名字だ
 姉は何かと目立つから。思い当たられる可能性が高い
 そしたらほら、また、面倒な事になるだろーが* ]
 
(165) 2022/10/13(Thu) 0:05:17
1年 白瀬 秋緒は、メモを貼った。
(a32) 2022/10/13(Thu) 0:14:10

1年 白瀬 秋緒は、メモを貼った。
(a35) 2022/10/13(Thu) 1:29:56

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 白瀬、と
 その心底面倒な名字を告げた直後

 ……案の定、というべきか、「白瀬の妹」と声が掛かる>>204 ]


  ……あ゛?


[ 思わず凄んだ声を出してしまったが
 声の主の事は……知っている。一方的にだろうが
 自己紹介されたように、姉と同じく生徒会に所属していた大木だ
 見たくもないものというものは、逆に目についてしまうものであり、
 そもそも姉は、視界に入れようとせずとも、何かと目立つ人間
 その目に付きやすい姉の近くにいるならば、自然と認識もするというもの
 生徒会役員として、姉と親しい人間として
 あと、そう、この人も、目立つ人だし
 応援団顔負けの声の大きさとか、
ギャップ萌えの事とか


 先輩ということは知っているし、
 クラスメイトとは違って、この人に悪気がある訳ではないことも分かる
 さっぱりした人だと、思ってるし
 けれど不快をあからさまにしてしまうのは、もう反射的なものだと思ってほしい
 相手にどう受け取られるか、までは、考えが及んでいないが ]
 
(213) 2022/10/13(Thu) 9:08:42

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ……コンニチハ、大木センパイ


[ 「こんばんは」でも「おはよう」でもなく、第三勢力の挨拶
 平坦なトーンで、名前を呼んで、 ]


  あたしの前で、姉の話、しねーでもらえますか?
  あたし、あいつのこと、嫌いなんで


[ 流石に、悪気のない人間に「ぶっ殺す」は言わないが
 他の人間なら「うぜえ」程度で一蹴していた可能性もあった
 だけど、比較的冷静な声が出たのは、姉と親しく、それから副会長をやるような人間である、大木相手だったからかもしれない
 「妹さんか?」の答えの代わりに、文章にはなっている言葉を吐き出した
 目だけは、不機嫌そうに大木を捉えていたけれど

 大木が姉と親しいならば、姉があたしのことを悪く言わないことも知っているだろう
 その隔たりについてどう思われるかは……あたしにとってはどーでもいいことか
** ]
  
(214) 2022/10/13(Thu) 9:10:19

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 殆ど会話をしたことがない人間に対して、
 我ながらめちゃくちゃに態度の悪い返答だったと思うのだが
 返ってきたのは、素直な謝罪の言葉>>216
 ……こういう反応こそ、副会長を務められるような人間性なのだろうなと思う
 でも、だからこそ、己にとっては
真っ当な人間であるからこそ
気に食わない ]
 
(244) 2022/10/13(Thu) 14:50:31

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ なんとなく、この人も上のきょうだいであることを、察していたのかもしれない
 弟がいると言われても、ああ、と納得する程度には>>217
 兄姉は弟妹を可愛がるもの、なのかもしれないが、
 己には上のきょうだいの気持ちなど、きっと一生実感出来ない
 同時に、下のきょうだいの気持ちも、分かってたまるか、と思う
 なんだって己よりも出来る姉が、既に前に居る気持ちなんて

 きっとそれがきょうだいの認識隔たりなのだと思う
 まあ、他人でも、人間関係なんて一方通行になるものか

 大木の家庭環境まで知る由もないが
 正反対を"役割分担"と捉えられるのは、本当に真っ直ぐなんだなと思うだろうし、
 ――良いご両親だったんでしょうね、と、悪態すらついてしまうかもしれない ]
 
(245) 2022/10/13(Thu) 14:51:15

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ……どーも

  そーっすね
  クラスでは、結構噂にはなってたんすけど


[ 先程よりは不機嫌さを潜めて、しかし気怠げに、感謝になっているのか怪しい言葉を告げて
 それから今度は素直に、質問に答えた

 教室で、誰かが話題にしていた噂話
 でも結局、そいつらは誰一人として来ていないらしい
 あたしもあたしで、誰かとつるんで行こうとするよーな人間じゃねーし
 そもそも、ここには己以外の一年生は、精々ミス研の人間しか居ないように思える
 まー別に、気にはしていないが* ]
 
(246) 2022/10/13(Thu) 14:52:20

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ そう、別に、同学年が少ないことを気にした訳ではない
 同い年の女子がこんなとこ来るか?と言われたら、いやー……ねーわ、という結論に達する

 けれど、その辺の三年生との会話が一段落つけば、
 一度、昇降口から離れた
 三年生が多い空間だったから……という、そっちは少々気にしたかもしれない
 ……別に、逃げた訳じゃねーし ]
 
(247) 2022/10/13(Thu) 14:53:23

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ……あ


[ ふらりと向かった場所は、集合場所からは少し離れた自販機 
 ガコン、という良い音に、先客が居ることに気付く>>210 ]

  聖奈先輩


[ 自販機の前にいたのは見知った顔だったから
 その名前を呼んだ ]
 
(248) 2022/10/13(Thu) 14:53:55

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 白瀬秋緒は、バドミントン部に所属している
 背が高いから、バスケ部とか、バレー部とか、誘われた事もあったが
 あたしがチームプレイ出来る人間に見えるか? もし見えるとかぬかす奴が居たら、そいつは信用ならねーな
 とはいえ、素行のいい人間て奴は、大抵部活動に熱心だから
 何かには所属しようとした結果の個人競技だ
 普段体育館で活動してるから、もう半面で活動する運動部のことは偶に見掛ける。バスケ部とか

 とはいえ、そこまで熱心にやっている訳ではない
 サボりも常習犯だ
 まー幸い、そんな厳しい部ではねーから
 活動しているという実績が欲しいだけなら、ちょうどいい
 あとは、ほら、家に帰りたくねー時の大義名分だ


 それは"エンジョイ勢"と呼ぶのかはさておき
 体育館での活動、もしくは、グラウンドでの外練
 ふらりと逸れるのはわりと良くあること
 もし未國のサボりが、夏の一日じゃなかったとしたら、
 そこで出会った事もあったかもしれない

 そうでなければきっと、出会ったのは「なっちゃんの妹」として、だ* ]
 
(249) 2022/10/13(Thu) 14:54:53

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 自販機のところで、未國と言葉を交わしたか
 もしかしたら暫く駄弁っていたのかもしれないが

 特に欲しい訳でもなかった飲み物片手に
 二人でか、一人でか、昇降口まで戻る。
 二年生の先輩女子二人を見掛ければ>>226
 女子が増えた、と思っただろうけど
 二人とは知った顔であったか、どうだったか ]
 
(255) 2022/10/13(Thu) 15:39:55

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  あれ……


[ その向こうに知った顔を捉えれば、目を瞬かせた
 否、ここに来ていることが、珍しいというタイプでもない……のだろうか、今は ]


  絵音……さん


[ 昔の真面目そうな少年の面影もない、周りから浮く見目
 久しぶりに見掛けたような気がしたから、思わず声が出た
 
(256) 2022/10/13(Thu) 15:40:50

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 己と、それから姉は、幼い頃からピアノ教室に通っていた
 本人やりたがった、というよりかは、両親がやらせたがった、の方が真実だが
 それでも子供の頃はまだ、練習をサボらない程度には、真面目さに実態はあった
 どうでも良くなって、辞めたのは、中学の時だったか
 姉はそれからもピアノを続けていたけれど

 その同じピアノ教室に通っていたか、発表会で見たのか
 そうでなければ、同じ中学で表彰されてるのを見たんだったか
 同じ地域に住む、同世代で、全国コンクールまで出場していた子、といえば、
 同じものをやっているなら、話ぐらいは知ってるもの
 まあ、もしかしたら、昔は『絵音くん』と呼ぶ程度には、仲が良かったのかもしれないが ]
 
(257) 2022/10/13(Thu) 15:41:46

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 全国まで出場するようなピアノを愛し愛された人
 その人がピアノを辞めたこと……までぐらいは、知ってただろうか

 だけど……この高校に入学して、
 久しぶりに目にしたその姿は、まるで別人だった

 ……勝手に、なんとなく、置いていかれたような気分になった
 全く知らない津崎が、そこに居たから
 だけど、そう、中途半端に見目だけ整えている自分より、余程"分かりやすい"
 だからこそ――どこか拗ねたように、疎外感のようなものを覚えたのだろう
 ]
 
(258) 2022/10/13(Thu) 15:42:23

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 少なくとも今は、姿を見つけたからと言って、明るい顔で駆け寄る関係ではないと思っているし
 むしろ仲が良かったのは姉の方な気がする。姉は、コンクールも出場していたし
 とか、そんな、態々声を掛けることもないだろうという言い訳を重ねながら、
 暫く、ぼんやりしていた* ]
 
(259) 2022/10/13(Thu) 15:42:56

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 大木と ―

[ 実際のところ、拒んでいるという評価は正しい
 姉と仲の良い相手と親しくしたくはない、というのもある
 別に、大木が悪い訳ではない。悪いのは、己の心持ちだ
 ]


  あー……そーゆーもんすかね


[ 己が一年でありながら来た人間であるから、ピンと来なかったが
 言われてみれば、ミス研主催とか、人によっちゃなんか怖いだろうし、
 それに、年上だらけよりは、年下だらけの方がまだ参加しやすいというのは、理解が及ぶ気がする
 発起人が三年というのもあるだろうけれど、
 道理で三年生が目に付く訳だ
 ということは、ふらっとやってきてしまったのは、ともすれば失敗であったのかもしれない
 ]
 
(267) 2022/10/13(Thu) 16:29:56

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  そーすね。まーせっかくだし

  ……は? お菓子?


[ とはいえ、楽しもうという言葉を拒絶はしない
 来てしまったんだから、つまらないよりは楽しい方が余程良い

 が、お菓子という単語には、少し驚いたような顔をした
 お菓子ってなんだよ、遠足じゃねーんだし、みたいな、
 何の話だ?という怪訝さもあからさまだっただろう

 指の先を辿ると、そこにあるのはピクニックじみたバスケットで、余計頭が混乱した
 お菓子って言っても、想像したのは市販菓子だったのだが、更に斜め上だ ]


  ハァ?


[ 意味わからん、みたいな声は、普通に大木に聞こえているだろう

 己がその差出人に気付くのは、もう少し後のこと* ]
 
(268) 2022/10/13(Thu) 16:31:11

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 料理部 ―

[ 料理部ってさ、ほら、試食とか出来るんだろ
 というようなアレな理由で、入学当初仮入部に行ったことがあった
 入るつもりは、あまりなかったのに


 でもさ、ほら、皆でお菓子を作るっていうのが、意外と楽しかった
 だからその後も、部活サボって、調理室にふらっと現れたりして、
 見学と、ちょっかいと、時に試食をさせてくれたかは、部員次第だろうけど
 駄目だったら、調理室前の廊下から覗いていた
 もしかしたら、嫌がられたりした結果、籍だけは置いたかもしれない 

 調理室での時間は、己にとって、そう悪いものではなかった
 バスケ部で見掛ける先輩が、兼部してることもわりと直ぐに気付いた>>113
 持った感想は、バスケ部のレギュラーも狙えそーなのに意外だな、って感じだったけど、
 でも彼が――楽しそう、だったから
 物珍しい目線も、徐々になくなっていっただろう

 個人的に話すことも、もしかしたら、あったかもしれない

 まあ、だからこそ
 バスケットの提供主が彼であると知ったなら、
 あー、と、納得もした、だろう** ]
 
(269) 2022/10/13(Thu) 16:32:06
1年 白瀬 秋緒は、メモを貼った。
(a50) 2022/10/13(Thu) 16:40:32

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 回想・姉の友だち ―

[ それは、己がバドミントン部に所属してから、未國がテニス部を引退するまでの間の事、だったかもしれない
 部に所属したてでありながら、速攻で、初めてサボった時の事、だったかもな ]


  ああ゛?


[ 己と彼女、どちらが先客だったか
 ともあれ、近くにいた彼女……たぶん先輩だろうな、ぐらいの認識はあった彼女に、
 「なっちゃんの妹」なんて、聞き飽きたフレーズを聞かされれば、
 常のように、否、その時は何時もより更に不機嫌な声が出た

 ……と、いうのも、サボった理由っていうのが、
 バド部の先輩からの視線が痛かったから、で
 運動部っていうのは、まあ一種のステータスに成り得るものだと思っている故に所属しているが、
 ジャージを着なきゃいけないのは心底面倒だった
 きっちり書かれて主張する名字は、
 この校内では「白瀬夏実の妹です」と言ってるようなもんだ ]
 
(423) 2022/10/13(Thu) 23:37:47

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ハ? あっき……?


[ けど突然あだ名で呼ばれて拍子抜けしてしまった>>271
 その後素直に謝られるし
 なんか、悪態も続けてられなかった
 ……たぶん、それは、「なっちゃんの妹」と呼ばれ続けなかったからだ
 名前知ってんだな、って、他人事のように見つめて
 
 うん、だから、妙なあだ名もスルーしてしまった ]


  へえ、そーなんすか


[ 姉、夏実の友達だという、未國という先輩
 まー友達なら、名前知っててもおかしくないし、という点で、友だちという言葉に信憑性はあった
 あとまー、突然馴れ馴れしい故に、姉と直ぐ友達と言い合えそーな人だな、とか

 ただ、拍子抜けはしたものの、それは心を開くとかではなくて、
 ふーん以外の感情のなさそうな相槌を打って、それ以上何も言わなかった ]
 
(424) 2022/10/13(Thu) 23:39:23

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  あ゛?

  張っ倒すぞ


[ そうしてたら、ぽんと、軽く出た言葉に、酷く気分を害された気持ちだった>>272
 見た目の話ではないことは、分からなくて、
 そもそも、何においても姉を引き合いに出されるのが嫌だった
 悪気がないのだと分かっても、冷静になれる余裕が当時はなく、
 初対面の先輩に思いっ切り暴言を吐いた

 と、いうのも、姉と同じ高校に入学して間もない時期、
 中学から姉が居なくなってマシになっていた「白瀬の妹」がまた増えたことで、
 特に心がささくれだっていたからである。]
 
(425) 2022/10/13(Thu) 23:39:57

【人】 1年 白瀬 秋緒

― そして今 ―

[ その後、何があったか、
 己はこの人を聖奈先輩と呼んでいるし、
 彼女のことが嫌いでもない

 初回に訂正しそびれたあだ名は、
 今では普通に受け取っている
 だって「妹」より、余程個人を指しているだろ
]


  どーも
  聖奈先輩こそ
  こーゆーの、来るんすね


[ こんばんはでもおはようでもこんにちはでもなく……適当な挨拶を返して
 聖奈先輩、もとい自販機の方へ近寄っていき、缶のミルクティーのボタンを押した

 こういう催しが嫌いと思っている訳でもないし、
 自販機に向かう間聞こえた言葉からは、実際楽しめる質なのだろうということが察せられるが
 ……態々こんな休日の夜に赴くタイプでもないと、思っていた
 己の未國への印象は、そのようなもの ]
 
(426) 2022/10/13(Thu) 23:40:44

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  そーっすね
  つっても今日は忍び込んでるよーなもんすけど
  そーゆーのも、わくわくするんすか


[ 未國と同じく缶の蓋を開ける
 そろそろ冷たい飲み物だと厳しい季節だ
 しかし校内で合法的に茶や水、精々スポドリ以外の飲み物を飲めるのは、高校生になって世界が変わったこと
 日がとっぷり暮れるまで部活動をやってていいというのも同じく
 とはいえ今日は、普通は入ってはいけないはずの時間に、
 入ってはいけないところに忍び込もうとしている
 そこに対してテンションが上がるタイプ?それで態々来ている?
 ……そうであるような気もするし、違うような気もした
 願いのことを口に出さないのは無意識だったけれど
 己が突っ込まれたら痛いところだったから、かもしれない
* ]
 
(427) 2022/10/13(Thu) 23:41:57

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 世良と ―

[ それはまだ、到着して間もない折だ
 風紀委員の先輩に挨拶して、
 嫌いな名前を口に出した時

 隣にいた先輩は、妹とは口に出さなかった
 なるほどというような表情も見てはいなかった
 だから、姉と同じクラスとは思わなかったし、
 まして隣の席であったことがあったとは……全く>>300
 口に出さないのは、彼にも思うことがあった、とは知らない>>302
 初対面だし
]


  ハァ?


[ が、彼の発した言葉は、「妹」と言われるよりも心に刺さったかもしれなかった>>301
 可愛いメイド服。
 なんだその認識、と、怪訝そうな目を向ける
 己は結局、本番ではメイド服を着ていないから
 胡乱な認識が正しいとすれば、それは苛立って教室から出たあの時だろう
 メイド服を見られる事は特に気にはしないが、
 メイド服の人だと思われるのは心外すぎるんだが
 あとなんか、メイド服で認識してることにちょっと引いた ]
 
(449) 2022/10/14(Fri) 0:16:23

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  はあ……


[ それもあって、名前を呼ばれた時に思ったのは、なんか軟派な人だな、という事だった>>303
 姉との区別で下の名前を呼ばれることはよくある事だから、
 そこについては気に留めない ]


  ……まあ、気が向いたら
  ……先輩、で、良かったっすか


[ この人が周りと話してるのは見てたと思うし、
 ひとりで暇してるは嘘だろうなと思ってたが
 軟派な人だなーという認識は変わらずとも、
 実際、一年生は少ないし、
 知らん同級生より、誘ってくれた先輩、というのもまあ悪くもないような気がした
 “あたし”を誘ってるし

 あとほら、適当な人間ぐらいが話してて楽だから
 とかなんか失礼な事を思いながらも、
 もしかしたら旧校舎探索の折、隣にいく己が居るかもしれない
 ……し、居ないかもしれない
 未来とは気まぐれに選ぶものだから ]
 
(450) 2022/10/14(Fri) 0:17:07

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ なお、雨男の噂が一年の間に一気に広まったのは、
 一年のどこかのクラスでなんか不運で有名な先輩?が?
 珍しく幸運を得たのを目撃した一年が多かったからだろう
 赤髪とは耳に入ったような気もする

 ただ、もし、その不運男が目の前の彼と知っても、
 それだけでは、彼の側に行きたくないとは思わなかっただろう   
 不運。それが自分の身に降り掛かろうと、……恐らく己は、それさえどうでもいいと、思ってしまうから* ]
 
(451) 2022/10/14(Fri) 0:17:29

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 探索にお菓子 ―

[ バスケットに対して上げた、ともすれば間抜けな声
 それに対してデカい大声を上げる大木を、思わず睨んでしまった>>311
 これは、何が可笑しいんだよ、という意味合いであり、
 気恥ずかしさを隠す意味もある
 だから、さっきよりは、可愛げがあったかもしれない

 とはいえ、普段の声と同様デカい声で笑うのはやめてほしいが ]


  手作り……すか


[ 説明を受けて真っ先に思い浮かんだのは、料理部の事
 己は籍だけ置いて稀に参加するだけの人間だが、
 なんかこういうとこに、そういうの持ってくる人間が、ぱっと 頭を過ぎった ]


  あー……青葉先輩


[ だから、大木に提供主を紹介されたとき、
 本人の予想通り、でしょうね、という顔をして納得した>>422

 この人が、料理を提供されて喜ぶ人を見るのが好きな人ということは、知ってるから>>356
 あとは……料理部にいる時に穏やかな顔をしている気がすることも ]
 
(465) 2022/10/14(Fri) 1:35:56

【人】 1年 白瀬 秋緒


― 青葉先輩 ―

[ 思えば、仮入部の時から、
 調理室にいる唯一の男子生徒は目に付いた
 まあ雰囲気が緩かったから、こういう人もいるんだなーって、そんな印象だったけど
 だから、バスケ部にも居ると分かってからの方が、物珍しい視線を向けたと思う

 ……部活に、貴賤はない
 それは、頭では分かっているはずなのだけど、
 やはりこういう、大会を目指すでもない部活の事は――己はどこか、下に見ているのだろう
 内申点を兎に角気にする連中と、同じように

 だけど、部活をサボるような人間より、
 楽しそうに好きな事をやる人間の方が、余程輝いて見えた

 己は、料理部に知り合いがいた訳ではない
 それでもたぶん、料理部の人たちは、私を迎え入れてくれていただろう
 「他の部員が出入りする程緩い」のだから
 まあ、だからこそ、と言うべきか、
 入部することは
評価においても
全く必要のない事なのに、入部を検討し始めた ]
 
(466) 2022/10/14(Fri) 1:38:17

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ……そー、すか


[ その日も、部員でもないのに調理室にいた己が、
 偶々お菓子を配っていた先輩、天ヶ瀬に、
 入部について尋ねたのは偶然でしかない
 ……本当は、偶然ではなかったのかもしれないが
 運動部と兼部している人間として、意見を聞いてみたかった、から

 背を押されるような言葉
 部員が増えると予算も増えるとか、それを聞いたのもあるのかもしれないが
 ともあれ、中途半端な時期、料理部に、籍を置くことになった

 まあ、とはいえ、参加が熱心になった訳ではなく、
 調理室にふらりと訪れる頻度はそんなに変わらなかった
 ただ、変化したことと言えば、調理側に回ることが増えたということだろうか
 まあ、そう、意外と楽しいのは、ずっとそのまま変わらない感想だった ]
 
(467) 2022/10/14(Fri) 1:39:00

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  お菓子?


[ 入部して間もなく、天ヶ瀬に尋ねられたのは、そんなこと>>309
 即答は出来なかった
 女子はお菓子が好きなものだというテンプレはあるが、
 己はそこまで熱心に好きでもない ]


  ……別に、嫌いではねーです


[ とはいえ、この先輩には、ふらっと調理室に現れてはお菓子をもらってたこと知られてるんだけどな
 調理室に来ていた目的を、誤解されていても仕方ないとは思うが、返答はどう受け取られたか ]
 
(468) 2022/10/14(Fri) 1:39:22

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  はい?


[ 続いた問いについては、質問の意味がよく分からなかった
 そんなこと、考えたこともねーな、って ]
 

  ……よく、分かんねーすね


[ 考えたことねーし、実感したこともない
 だから、考えても分からず、質問は突き返した

 それでも彼は、ふんわりと笑って、素直に返答を受け取る
 なんか、調子狂うわ
 とは言ってもそれが、嫌いではなかった
 賑やかな調理室でお菓子を食べるあたしは、
 きっと何時もの尖った雰囲気が幾分鳴りを潜めている
 ……ってーのは、自分では、判ってない
 ]
 
(469) 2022/10/14(Fri) 1:40:20

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ そんな時間に、水を差すような事が起きたのは、入部して暫く経った頃
 その頃には、天ヶ瀬の事を青葉先輩と呼ぶようになっていたはず
 その天ヶ瀬にとっては、何気ない話題のつもりだったのだろうが
 己はそれを聞いて、瞬間的に沸騰してしまった ]


   先輩でも冗談キツイすわ


[ ひどく冷たい声が出た
 天ヶ瀬を睨み付ける目には、不快感が浮かんでいる ]


   あいつなんか誰が呼ぶかよ


[
 みんなで食べるのは、嫌いじゃなかった

 でもあいつがいるなら、ひとりで食べた方がマシ

 流石に物に当たるまではしなかったが、目を逸らして立ち上がり、調理室を出ていった
 ……それから、どうしたんだったかな
 もしかしたら、調理室に行くことが減ってたかもしれないし、  
 もしかしたら、天ヶ瀬と、今は元のように戻っていたかもしれないし ]
 
(470) 2022/10/14(Fri) 1:41:48

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ みんなで作ったお菓子は、確かに美味しかった>>310
 だから、あたしだって ――――

 心の中に僅かに灯るものは、足で踏み潰すように、捻り潰した** ]

 
(471) 2022/10/14(Fri) 1:42:28
1年 白瀬 秋緒は、メモを貼った。
(a78) 2022/10/14(Fri) 1:45:22

【人】 1年 白瀬 秋緒

― “絵音くん” ―

[ 津崎絵音と出会ったのは、まだ小学校に上がる前の話だ
 幼馴染、と言うには過ごした時間は長くはないが、
 知り合ってからの年月で言えば、唯の知り合いというには微妙だろう
 何せ、気が付いたら絵音の事を知っていたというくらいには、己が幼い頃の話だ

 「秋緒ちゃん」と呼んで、優しく接してくれる、年上の男の子>>330
 品行方正であり、滲み出る気品に、
 子供心に、王子様みたいだと、思ったものだ
 勿論、子供の頃の話、だが

 子供の頃の一歳差というのは大きいものだ
 「絵音くん」はそれぐらい、己に取って大人っぽく映っていた
 まだ仲良く出来ていた小学校低学年の頃は、彼の兄らしい振る舞いを存分に受け取っていたし、
 見掛けたら、明るく駆け寄っていくぐらいには懐いていた

 何より「絵音くん」は、ピアノがとても上手かった
 そもそも彼と知り合ったのはピアノを通じて、だが、
 己と姉が見てもらっている「津崎先生」の息子であることを理解したのは結構後だった>>328
 だからこそ、と言うのかもしれないが、
 なんの柵もなく、「絵音くん」のピアノを素晴らしいと思えた
 同年代の誰よりも難しい曲をミスなく弾く姿
 魔法みたいに、思って、視界に光が舞うようだった ]
 
(615) 2022/10/14(Fri) 23:30:47

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 津崎先生は……悪い先生ではなかった
 親にやらされたピアノであったが、楽しいと思えるぐらいには
 ……悪いのは、あたしだった、ってだけ
 津崎先生は、姉を気に入っていた
 幼い頃は全然分かってなかったけど、色々、色々世界の解像度が上がるにつれて、理解してしまう
 津崎先生は、直接言うことはなかったかもしれないが、
 ――ああこの人も、姉ばかり見るのだなと
 実際、姉の方が良い生徒だったし、実力もあったのだから、当然なのだが
 そう気付いたら、馬鹿馬鹿しくなって、どうでもよくなって、
 レッスンをサボるようになり、逃げるように教室をやめた

 「絵音くん」も段々練習で忙しくなったり、
 年齢的にも昔のような関係でいられなくなったりして、
 たぶん、辞めるときも、挨拶はしなかった
 姉と同じく、「絵音くん」も住む世界が違うと、理解してしまったのもある ]
 
(616) 2022/10/14(Fri) 23:31:12

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ とはいえ、姉はまだ津崎先生のところに通い続けていたし、
 中学も一緒だから、まだ「絵音くん」との繋がりはなくなった訳ではなかった
 コンクールの演奏を、聞くこともあっただろう

 唯、己が中学二年生の頃だ、
 姉の通っている、己の通っていた、ピアノ教室は閉じられた>>332
 理由が、息子の事故であることぐらいは説明してもらえただろうか
 姉は文句も言わず、今までの感謝を告げて、別の教室に移った 
 ……「絵音くん」については、
 姉は中学を卒業してしまっていたし、己も違う学年であるし、何より距離を置いていたから、詳しくは分からない
 だけど、ピアノ教室が閉じられたことで、完全に、繋がりは絶たれてしまった ]
 
(617) 2022/10/14(Fri) 23:31:48

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  …………


[ 同じ高校に入学しても、やっぱり態々声は掛けなかった
 避けられている、と思わなかったのは>>299
 己も彼に近寄らなかったからだろう

 未國と別れて、飲みかけのミルクティー缶片手に戻った昇降口
 一瞬目が合った、気がした>>436
 だけど直ぐ、逸らされる

 何があったのか、とも聞けない
 だから、その変化の深刻さを全く知らないまま、
 幼稚な置いてきぼりを、的外れに感じている
 そもそも最初に離れたのは、己であるというのに
 ]
 
(618) 2022/10/14(Fri) 23:32:27

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 絵音くんは、嫌だからピアノを辞めたわけしゃなかったの?
 じゃあ、絵音くんの“願い”は ――――

 ……そんな考えが過ぎっても、どうしようもない* ]

 
(619) 2022/10/14(Fri) 23:33:13

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ 絵音に、両親のことを話すことはあった>>330
 その時は無邪気に、「両親が応援してくれてるから頑張る」みたいな事を言っていたと思う
 
 己の両親は……まあ所謂、教育熱心な人たちだ
 二人とも高学歴で、子供の頃から真っ当に頑張れば輝かしい未来が待ってるのだから、
 そう育てるのが当然と思ってる人たち
 そう、別に、ごく普通の、よくいるような人たち
 だから、物心もつかないうちから、ピアノもやらせていたという話
 
 だけど……あたしは両親みたいにデキの良い子供ではなかった
 逆に姉は、両親の理想に沿う子供だった
 だから両親は姉に期待するし、己に対してはどうして出来ないのかと嘆いて怒るし
 両親には姉がいる。あたしが頑張らなくても全然問題ねーじゃん
 そう気付いた頃から徐々に、頑張っていたことがどうでもよくなって、不真面目になって、
 まー、そんなだから、両親は己に何も期待しなくなる>>155
 そのくせ、子供が不真面目なのが許せないのか、相変わらず怒ってくる
 ……あたしはあたしで、見えるところだけでも真面目にすることを、捨てられない

 そんな、よくある、特別不幸って訳でもない話

 ……まー、だからこそ、絵音くんもピアノについて両親と何かしらあったのかもしれない、と
 微妙にズレた考えをしていた、のもある
 ]
 
(620) 2022/10/14(Fri) 23:34:53

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ ところで、何故その優秀な姉が、
 特別進学校ということもない、ごく普通の公立高校である出弦高校にいるのかというと、
 有名私立高校の受験日に体調を崩し、それでも大丈夫だと振る舞って無理やり受験した結果落ちた、という、
 こっちはこっちでよくある話かもしれない

 それでも姉は、両親に謝った上で、明るく振る舞い、逆に両親を励ますまでしていたし、
 両親はそんな姉を“許した”
 だから、両親は相変わらず、姉を愛している

 そんなだから、姉と絵音は双方期せずして出弦高校で顔を合わせている訳だが……
 二人がどう思ってるかは、推測のしようもない
 閑話休題


 そんな姉は、教室を移っても続けていたピアノを、
 高校二年生の途中、あっさりと辞めた
 「他にやりたいことが出来た」という理由で
 姉は、そのままプロを目指せるぐらいの実力があった訳ではないが、
 このまま続ければ、どこかの音大には受かるだろ、ぐらいの実力はあったはず

 ――その姉のせいで己はピアノを捨てたのに?
 優秀な人間は、落伍者の思いなど知らず、無邪気に踏み躙っていく

 姉が生徒会に入ったのは、きっとその頃
 部長職についたのもそれぐらいかな
 本当に、真っ当に、「他にやりたいことが出来た」という理由だ ]
 
(621) 2022/10/14(Fri) 23:35:13

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ ―― そんな姉貴を身近に持って、
 好きになれって方が無理じゃね?
 別に、理解されなくたって、良いけど* ]

 
(622) 2022/10/14(Fri) 23:35:47

【人】 1年 白瀬 秋緒

― 未國と ―

[ それで、戻る前、未國と何を話してたかと、いうと ]


  へー、そーなんすね


[ 来た理由は「誘われたから」だと、未國は言う>>538
 あー、まー確かに、仲良い人に誘われたら、来るタイプかもしれない、とは思う
 が、次の返答に、あーそもそもこういうの好きなタイプなんだな、と認識を改める
 同学年で、二年半過ごした訳じゃねーんで
 未國という人間を深く分析出来ている訳では全然ない ]
 
(625) 2022/10/14(Fri) 23:54:35

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ そもそも出会いの時から、未國はよく分からない人間だった
 キレて暴言を吐いた己に対しての反応が――爆笑だったからである>>536
 馬鹿にしてんのか???と更にキレるところ、だったのかもしれない
 悪意あってからかっていたなら、実際はっ倒していたかもしれない
 でもその、キレられたのが予想外、みたいな反応に、キレさそうとした訳ではないことは辛うじて分かった

 その上で、最高と言われるのも、それはそれで意味分からんすぎるけど
 己にとっても未國の反応は予想外だったのだ
 そしてなんだか、今のささくれだった己を“許された”気がしたから


 未國がどうして自分を気に入ったのかは分からない
 でも、それからも怯まず未國は話し掛けてくるし>>537
 あと未國は、友人と言ってる姉のことを、話さなくなったし
 己も拒絶せずに、今まで来ている
 未國のようなタイプが付き合いやすいと思うのは、己も同じ、なんだろう ]
 
(626) 2022/10/14(Fri) 23:55:04

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ そりゃ、姉は間違ってもあんな荒々しい声を出さない>>535
 妹の事を引き合いに出されたら、むしろ喜ぶかもしれない

 何においても引き合いに出されたくない、というのはそうだけど、
 女らしく可愛い姉と特に可愛らしくない己を、
 見た目の話に限っても、散々比べられてきた、のはある
 クラスメイトが、軽率に話題に出すぐらいには>>150
 今更、似ててほしいとか、思わない>>537
 ただ、放っておいてほしかった

 だから、そう、姉の話題を出さないのは、己と付き合うにあたっては、正しい ]
 
(627) 2022/10/14(Fri) 23:55:29

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ………………


[ そして今
 届いたのは、未國の何気ない呟きだった>>539
 それに対して……直ぐに言葉が出なかった

 何せ己は嘘を吐いてここにいる身である>>160
 逆に言えば、嘘を吐かなければ、こんな夜に出歩けない家庭環境だ
 ちなみに嘘の内容は「塾の自習室」だが、
 両親の反応は激励するでもなく、平坦な物だったから、
 適当に耳触りの良い理由を言っておけばいいといえばいい

 己がここに来たのは、自分の意思ひとつではあり、
 ワルイコトできる勢いという意味なら、羨ましがられるもの、なのかもしれないが ]
 
(628) 2022/10/14(Fri) 23:56:06

【人】 1年 白瀬 秋緒

 
[ ワルイコトしても良いと思ってしまう子供を形成した家庭環境にあることは、果たして幸せか?

 ……わかんねーけど ]

 
(629) 2022/10/14(Fri) 23:57:03

【人】 1年 白瀬 秋緒

 

  ……聖奈先輩は、
  今が、つまらねーんすか

  あたしのこと、そんなに羨ましく見えるんすか


[ 未國の呟きに重ねたのは、そんな言葉
 返答が何であっても、気にしなかった ]


  ……面白い事、起きるといーすね


[ 未國が、楽しめるといいなと思ったのは本音
 暗に『旧校舎の幽霊』の話題を出して、
 あたし、もー行くっすわ、と
 その場を離れた

 未國が何を願うのかは、少し、気になりながらも
* ]
 
(632) 2022/10/14(Fri) 23:57:27