【人】 XI『正義』 マドカ (369) 2022/12/15(Thu) 19:26:04 |
【人】 XI『正義』 マドカ[僕には、君の口にした『怖い』が分からなかった。 だから、笑顔の裏で本当は、 疑問符を浮かべていた。 世界が壊れちゃうから? 僕たちの『箱庭』があるのに? どうして怖いんだろう? 同時に、僕にとってはまだまだ子どものような 君の反応を、かわいらしく思った。 君が知ったら、その場違いさに驚いたかもしれない。 ] (370) 2022/12/15(Thu) 19:26:42 |
【人】 XI『正義』 マドカ[僕は今のところ、『証』持つ僕らと、『人間』を、 天秤の両翼に乗せるつもりはなかった。 いつの頃からか、僕にとっての『人間』は、 とてもよく似ているけれども僕らとは違う生物で、 だからそもそも同列に考えていない。 そして、『人間』は。 『人間』という生き物は、簡単に死んでしまう。 何の罪も咎もない『人間』でさえ、 理由もわからないままに命を奪われる。 ならば、『人間』の過ごす世界などいっそ、 まとめて滅びてしまった方が『平等』だ。 ────かつての、『箱庭』のように。 最後に一人も残らない物語なら、きっと、 誰も文句のない『平等』だ。] (371) 2022/12/15(Thu) 19:27:19 |
【人】 XI『正義』 マドカまた、22人揃った『箱庭』が生まれるなら、 僕は『うれしい』と思うよ。 [本当に、22人は揃っているのか。 ……それ以上掘り下げてはいけないと、 本能が強引に思考を止めた。 歯車が軋む音がする。] 世界が壊れちゃうのは……うぅん。 そういう運命だった、んじゃないかな。 [ひどく他人事な声色で、 笑みを浮かべたまま宣った。 幸か不幸か、僕にはこの洋館の外に、 **]未練など一つもなかった。 心寄せた『人間』は、既に一人残らず死んでいる。 それは、 幸 でもあり、不幸 でもあり。そして僕はそのことを、あまり自覚していない。 (372) 2022/12/15(Thu) 19:28:50 |
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。 (a56) 2022/12/15(Thu) 19:30:33 |
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