54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
あ……ダメだ………っ
夜長……まだダメだよ、お預け、な?
[まるで飢えた野獣が食べ物にがっつくように、夜長が自分の逸物を咥えこんでいる。
しかも、自分の指ごと掴んで下着を引きずり下そうとして、中途半端に脱がそうとしていて。
滅多に感じることのできない彼への優越感と、求められている誇らしさを感じてしまう。
しかし、その優位性は、彼が布越しに淫花を突くことで今にも崩れそうなのだけれど。
その中に差し込まれる充足感をこの躰は覚え込まされているのだから。
でも、どうしてだろう。
もっと自分も彼も焦らして感覚を鋭敏にして、いつもよりもっと激しい痛苦のような快感を得たい気がしてならなかった]
んぅ……っ
[深く咥えられて吸われて、そして悪戯されて。
中途半端な刺激に耐えかねて、そのままぐっと下着を押し下げて、全てを彼の目の前に露わにする。
膝のところまで下着を下ろすが、膝のところでまるで拘束されたようになってしまった。
まとわりついた下着は水で濡れて肌に貼りついて動きにくくなるというのもあって。
脱ごうともじもじとしていてもこの体勢では動きにくい。
慌てて彼の口から逸物を外させ、後ろに座りこんで脱ごうとするけれど、上手く脱げない。
しかも、この姿勢だと湯の中にお尻をついているから彼からは見えないだろうけれど、足をあげて人に晒さない場所を見せつけて、誘うようにしているポーズになってしまっていて。
かといって、躰を反転させたら、尻を彼に突き出すような四つん這いに近い姿になってしまうし。
先ほどまでは、優越感を感じていたのが転じて、まるで蜘蛛の糸にからめとられる羽虫のようになってしまっていた*]
[隠れた方が間に合いそうにないのでまた後で。
いとしい人を抱き締めてうつらうつら。**]
[炬燵と君の間に挟まれてぽかぽかのぬっくぬく状態
茹だった蛸よろしく頬が赤くなっている。
しみじみ幸せだなぁ。
そういや去年は年を跨ぐ日に蕎麦やうどんを食べたっけ。
心地よいお出汁の香りに想いを馳せながら]
昨日のお茶のお詫びに何か作りたいな。
君は何を食べながら新年を迎えたいかな?
[コンロも調理器具も食材も願えば生えてくるだろうし、
もしかすると料理番組にありがちな魔法がこの場所なら可能なんじゃなかろうか。
『こちらが出来上がったものになります』。
ちなみに僕は、毎年天の神様の言う通りだ。]
と、……ふふ、暖かいと眠くなるよね。
[振り返って眼鏡にちゅっと軽く音を立てて唇を寄せた。ふふ、隙ありだ。しかし眠いな。君につられてうつらうつら……]**
[たこ焼きをもったままで綿あめの屋台に。
片手というか片腕はは杏音専用と化しているのでそれは杏音にもってもらいつつ]
ん…あーん。
[少し首を傾けるようにして、ちぎられた綿菓子を含み口の中に溶かして]
甘いな。柔らかくてつい食べたくなる。
[綿あめをもしゃもしゃ、他は何を買うか?なんていいつつも屋台をいくつか周っていけば空も暗くなっていく]
[スポットというと、むしろちょっと離れた高台とかになるのだろう。
けれどもそんな場所までいかないし、初めての場所で穴場なんて知らない。
空いてるしここでいいな。と杏音の提案に頷いて]
とても準備ができている。杏音えらい。
[レジャーシートまで用意していた。
川辺の邪魔そうな石を退かして敷かれたレジャーシートに座って]
ああ、こっからなら、転がって見上げながら見るとちょうどよさそうか?
[花火の時間は楽しみだ。途中かった飲み物を渡して楽しみというのに同意して]
もう十分冷えただろうし、できるだろうな。
ほら、あーん。
[それまでの時間、たこ焼きをあーんしあい、他愛もない話をしながらも夜を照らす花火を待つ時間を楽しんで過ごしていく]
[周囲のざわめき、人の流れ。周りを見渡せば
というか、遠くでアナウンスのようなものが聞こえるからそれだろう。]
はじまるみたいだな。杏音。
ちょっとだらしないがこのほうがよさそうだな……よっこいせ。っと
[仰向けに寝転がり星空を見上げていって、爆音が空気を揺らし、音に少し遅れるようにして炎が散り、明滅するように空に咲く]
お…思ったより見応えがあるな。
[続いて花火があがっていく、違う色の花が乱れるように咲いて]
こりゃー、綺麗だな…今まだ課外実習のせいにして見てこなかったが損してたかもしれんな。
[大学から見てたって杏音がいっていたし、ちょっとでも見ればよかった。そんな想いを口にしながら杏音のほうをちらりと見る。その表情は自然と穏やかな笑みであった*]
[先輩と2人であーんしあって。
実習の話しを聞いたり、私の話しをしたり。
他愛もない話しが楽しくて。
時間はあっと言う間に過ぎていく。
レジャーシートに寝転ぶ先輩。
私は帯が崩れてしまうから、座ったまま。
珍しく先輩の事を見下ろしながら。
アナウンスが聞こえれば、空に大輪の花火が咲いた。]
わぁ……。綺麗。
たーまやー。
[一瞬その美しさに息を呑んで。
それから小さく掛け声をかけて。]
綺麗ですね。
[先輩を見下ろしたら、優しい笑みが浮かんでて。
ドキリとしたけれど、私にも柔らかな笑みが浮かんで。
手を伸ばすと、寝転ぶ先輩の前髪を、そっと梳いた。
それから手を繋げば、また、夜空を見上げて。]
これから……、見てけば良いんじゃないかな。
実習の日程が被らなければ……
来年も、一緒に見ましょう?
[微笑みかけて。
私も初めて会場で見る花火が、先輩と一緒で、良かったって。
思ってる事は、胸の中にしまっておいた。*]
[ん、とお預けという言葉に不満げな息を漏らす。
彼の熱を味わいたいと唇は咥えている。これをお預けにするなどとんでもないと指腹は布越しに花へ触れた。彼の方が優位であるからこその反撃だ。
普段見れない彼の顔が見れるのは嬉しいが同時にその優位を崩したくなるのは、彼の表情が変わるのが見たいため、そうしていると彼が下着を押し下げて、目の前で全てを曝け出す。思わずと息を飲むのは、その美しさ。
逸物を飲む唇は嬉しそうに吸い付きて
彼の更なるストリップを楽しもうとするが]
…ん。
[もじもじとし始めた彼が、逸物を外させて
後ろに座り込み、下着を脱ごうと悪戦苦闘し始めるさまに瞳を瞬く事になった。どうやら、上手く脱げないらしい。動きにくさを表すその動作は、此方からは酷くいやらしいことをしているように見えた。後ろからも足が上がっているのが分かる。湯舟が彼の肉体を隠すのもあって、妙に扇情的で。
その背を抱きしめれば、彼の首に腕を回し]
…見せてくれないのか?
[まだ終わっていないだろう。と問うのは
先ほどの続きを促す言葉だ。まだ途中だったのに、お預けをさせるなんてひどいと、彼が苦闘する下着には触れず、湯の中で彼を背後から抱いて、後ろ側に熱を押し付けた。――熱い其れは、しっかりと固くなっている。彼の妖艶な姿に興奮したのだから、最後まで。いや、後始末をつけてほしいと]
…なあ、鬼走。
駄目、か?
[焦らして感覚を鋭敏にしたい。
其れは此方も同じ、焦らして焦らして、とろとろにしたいと彼の逸物の下にある玉袋を優しくもんで、腰を押し付け。甘い息を背後から吐きだすと、何だか自分が普段と違う衝動に苛まれている気がして。
くすっとその髪をわざと食した*]
暑かった。毎年恒例だが羊の毛刈りなんかもさせられてな。
[なんていなかった間こと実習のことなんかも話しつつ、そっちはどうだった?なんて話しながらしばらく会えなかった時間を埋めていれば時間は経つものだ。
多少浴衣が着崩れても気にしない男のほうはごろんと転がり見上げて]
かーぎやー。
[掛け声に合わせて掛け声を合わせる]
ぁあ、夜空っていうでっかいスクリーンに流してるって思えばより豪華にも思えるよな。
[火の花というだけあって美しく広がる光景をみながら、髪をなでる杏音に身を任せつつ置いていた手を握られたので、もう一度杏音をじーっとみて]
…家ならなぁ、膝枕でも頼めるんだけどな。
[人目があるのでそれも、他にも色々と断念しつつ]
そだな。
…それに杏音といなかったらこんなにじっくり見なかったかもしれないし、前に知っていてもあまり大差ないか。
[考えてもみれば彼女がいなければそこまでして見なかっただろうと思えた。
杏音がいるからこその時間なのだろうなぁ。と花火の明かりに照らされた杏音の顔をみて、なら、損したことにはならないか。と納得をしつつ、仰向けだからこそできることをしよう。]
杏音。
[呼びかけてこちらを見下ろしてくれる杏音にスマホを構えてカメラ機能。
見上げるようなアングルだから花火をバックにした撮影。
可愛らしい浴衣姿の杏音を撮影するのであった*]
[でっかいスクリーンって言葉に笑みが零れる。]
贅沢なスクリーンですね。
でもこのむせ返るような暑さと、火薬の匂いは……
映画館には無い、現地の特権ですかね。
ふふっ。
膝枕は、また今度。
脚が痺れない程度の時間でお願いします。
[微笑んで、軽口を交わして。
先輩の思い出の中に、私と一緒に居る時間が、特別な時間として刻まれるなら……、それは嬉しい事だなと、じんわり思う。]
[呼びかけられて、振り向いて。
スマホを構える先輩に、愛おしそうに微笑みかけた。
ちょっとずるいと思う。私も先輩の写真欲しい。
後で絶対写真撮ろう。
心に決めて、それから花火の時間を堪能した。*]
[きみ眼鏡好きすぎじゃない?
本体なのか?実は眼鏡がわたしの本体認識なのか?
そんなことより。
赤い頬に気付いてそろりと指の背でなぞる]
すこしあついかい?
のぼせないといいんだが。
お詫びも何もあれは健康を思っての善意だろう?
ならなんの問題もない。問題なく飲めたしね。
きみは噎せていたようだが……喉は平気かい?
まぁきみはのんびりみかんでもたべていたまえよ。
[背後から天板に手を伸ばしておみかんむきむき。
スウィーティーすきなんだけどね。
いまはキリッとかがみもちに?ゆきだるま?
になっているのでもう暫しそのままでいてもらおうか。
白い筋をそのまま
眼鏡にばかりキスする唇にむにむに押し付けてみる]
[膝に絡まる下着は、膝頭をぴったりとくっつけるようにしてしまって。
そして後ろから抱きしめられて、これ見よがしに熱をこすりつけられている。
別にここで色々とすることに反意はないのだけれど、この状況はどうにかならないものかと、自分を束縛するものに関しては動揺している。
彼はそれに気づいているのかいないのか、そんなことはどうでもいいのか、湯の中でもがいている自分を抱きしめている]
あ、あのな―――……ひぅっ
[ちょっとそれどころじゃないから、と口を開きかけた自分に、彼の手が自分に伸びてくる。
焦らすかのように玉袋の方だけ触れて揉んで。
そして熱を露わにするようにそれを押し付けてきて。
彼が押し付けてくる際に、尻の割れ目にすりっと擦り付けられている熱杭が、自分の花の表面を撫でるように擦る。
彼に髪を噛まれ、ツン、と引っ張られるような感触にこそ鳥肌が立つくらい痺れて。
はぁ、と湯より熱い息を吐けば、彼に背をもたれさせる]
こっち……。
[自分の体を支えている彼の右手を、自分の右胸に触れさせる。
それは右胸の飾りをいじってほしいというおねだりで。
その代わりとでもいうかのように、後ろ手で彼の熱杭をきゅっと握る。
湯の中だしそして体勢的にどうしてもぎこちなくなるけれど。
それを上下に擦り、先端をくすぐり、尻肉に挟むようにしながら腰を動かして。
彼に何かを思い起こさせるように、悪戯を施した*]
[セルフ束縛をしているような彼の背を抱きしめて
彼へと悪戯な手は伸び、熱源を素通りし玉袋だけを触れて遊んだ。彼に熱を預け過ごす湯は暖かい。湯の中でもがく彼が溺れると危ぶんでいるわけではないけれど、彼が背をもたれさせてくれたら、ふっと笑い。嬉しそうに食した髪を離し、すり寄っただろう。外気が触れていない肉体を寒さに晒すけれど、その寒さが気にならないほど、密着し、誘われるままに手を伸ばした。
支える手を離せばより近づく距離。
彼の胸板に触れて愛そうと]
此処、好きだな。
―― ふっ …こら。
[おねだりに答えるように
優しく胸粒を撫で、そうしてそれから軽く抓っていたが、後ろ手で熱杭を握る手が、そのまま擦りくすぐり、尻肉へと挟もうとする悪戯には軽く静止をかけた。最もその静止は言葉だけ、彼に笑いかければ、軽く抓っていた胸粒をきゅっと強く摘み、ひっぱり、湯の中で彼の乳首を伸ばす。悪戯っこに対するお仕置きにしては甘く、甘露を零させるような行為で
そうして、悪戯好きな彼の腰を手で掴めば
そのまま自分の上に乗せよう]
…なあ、こっちにおいで
上に乗って
[彼の花を逸物で軽く突きたいと
流石にそのまま挿入するのは危険だと分かっているから、湯の浮遊感を利用した焦らし行為なのだが、片手で腰を掴みあげ、もう一方は彼が強請ったように胸粒を押しては引っ張り、愛撫を与えて、はくはくと啼く花に先端を何度かキスさせようと心みて、お尻で挟むよりこっちの方がいいだろうと
彼に感想を尋ねれば、浮遊感を使い、腰を揺らめかし
湯舟をぱしゃり、ぱしゃり音たてた*]
[僕じゃない、僕の神様が君の眼鏡に恋してるんだよ。
正直僕も驚いてるんだ。小細工なしの一発勝負だぞ。
実は眼鏡が本体だと照れ隠しだ言わせんな恥ずかしい。]
そうか、問題ないなら良かった。
僕もだいじょうぶだよ。
心地良すぎて少々ぽやぽやしているが。むぐ……
[剥く方には慣れているが剝いたものを食べさせて貰うのってなんだか新鮮だな。押し付けられたみかんをあーんと口内に招き入れて、爽やかな香りを纏った君の指先も逃げられなければ一緒に吸わせてもらった。
おみかんおいしい。何個でも食べられそう……]
もっとたべたいなぁ……
[例のあちらは後ほど。君の指先をあぐあぐ咥えながらの寝言。
眠るか食べるかどちらかにしろと呆れられてしまいそうだ。]**
[欲しい箇所に欲しいものが与えられないもどかしさ。
満たされる心地よさを知っているからこそ、水の浮力を利用して躰を浮かされて、そしてそれを思い起こさせるのは、ずるい。
我慢できなくなる。
彼の膝の上でようやく両脚をそろえて、下着を膝から抜き去ることができて。
その間でも彼は几帳面にもおねだりした胸の飾りへの悪戯をするから、なかなかうまく進められなかったのはあるのだけれど。
何度もからかうように先端部分が入り口部分を擦るから、そこはひくひくとうずいてしまっている。
見てろよ、となぜか訳も分からない敵愾心のようなものが浮かぶ。
この風呂は位置によって深さが変わっている。
夜長が座っている場所では彼の胃のあたりまでしか湯がない。
彼の方に向き直ると足を開き、彼の腿の脇に足を置く。
彼の首に腕をかけて体を支えれば、彼に体重をかける形になるけれど、それこそ浮力で重さをそれほど感じないはずだ。
彼を少し後ろに押し倒しての、M字開脚のような形になるが、膝頭は湯の上だが肝心な箇所は湯の中だから羞恥はそれほどなくて。
彼の首に腕をかけて、そして彼の剛直を手にとって腰を浮かせる。
腰を上げれば一瞬彼の前に全てが露わになってしまうが、すぐにそれは湯の中に消えて。
そそり立った自らの屹立が顔を出す程度だろうか。
風呂場で愛し合ったこともあるから、こういう時はゆっくりしないと負担が大きいのを知っている。
しかし、不思議と湯がとろりとしているようで、淫口に押し当てられた剛直はずるっと勢いに負けて簡単に入り込もうとする。
不思議な温泉もあるものだ]
はぁ……んぅ……あん……っ。
[外だというのに声が漏れてしまうのを、必死に彼の肩口に顔を押し付けて殺して。
ずず、とずっと欲しかったそれを強引に奪うように内側へと飲み込んでいく。
奥へと押し込むより中を抉るように腰を回し、彼がしていたより大胆に腰を上下に動かしだす。
ぱしゃばしゃ、と激しく揺れる水面は彼の寒そうに見えていた肩にもかかった]
これだけで足りるのか……?
[そう囁いて、欲しかったら奪えと煽ろうか*]
[どうやら拘束を外すのはうまくいったようだ。
上にのった彼の花はひくひくと疼いているようだった。
溶かしているわけでもないのにともすればすぐに陰茎が入ってしまいそうだ。敵愾心を抱かれているとしらず、んと彼が此方に向き直るのを見た。
――それどころか、普段なら正気では行われることのない恰好を彼が見せたことに目を見開いた。首に回された腕が此方に支えられれることを望んでいるように思えて、手で彼を掴み、支え。
自ら痴態を進んでみせる彼を見つめた。
もっとも、湯船が邪魔して、あまり見えないと彼は思っていたけど。彼がその行動をとってくれたことが興奮の材料で何より
見えるのだ。思った以上に]
……はっ ……く
鬼走っ、まだ、慣らしてないだろう
[一瞬露わになる彼の裸体。
そして湯に浮かぶ逸物。扇情的を分かってやっている。そんな気がした。以前、風呂場で愛したときよりも感覚が際立っていた。不思議なとろりとした湯が、彼の花を開かすのを助けるようだった。剛直が彼の中に入っていく。
彼の花を心配するけれど
思った以上に、すんなりと入っていき
呻き声が漏れた。完全に主導権が握られている。
そんな気がして、息が興奮を揚げる。必死に肩口に顔を押し付ける彼の背をなで、そのまま奥へと押し込まれ、中を抉るように自分が気持ちよくなるよう、動く彼は可愛いく、此方の欲望を煽ってくる。
このまま彼が好きに蹂躙するのも
ありだと思っていた。けど]
……っ、、 ――鬼走っ
[彼が煽るのだから
唇は、彼を呼び。そのまま噛みつくようなキスをして、肉欲を下から押し上げるように腰を振った。彼の身体を押し倒す程の勢いで何度も湯の中で腰を揺らした。湯の浮遊感を利用して下から、上へ、深く挿入し、腰を揺らし。
彼の花へ雄を出しいれするたびに湯が入り
ぷくぷくと気泡が溢れ
湯舟が揺れる]
…はっ、なあ
鬼走っ、さっき、足を開いていただろ っ
あれさ、
結構見えてた。 くっ ん
[彼の羞恥を煽るように囁けば
一層強く、逸物で中を貫き。彼の中、白濁を吐き出したいとノックを行った。媚肉が熱を奪おうと収縮する。まるで子宮のよう。いや、彼は自分の雌だから孕みたいと思ってくれているのだと自惚れ、肉体を掻きだき。
バシャンとひときわ大きく波打つ。
腰を抑え、一気に貫きて
水が蠢く中へ、彼の中へと白濁を吐き出した*]
[どうしてだろう。
まだ彼を受け入れたばかりなのに、感度が高すぎるし、大胆になってしまう、とどこか遠い頭で考える。
彼に抱かれてぐでんぐでんになっている時になってしまうような感情。
酔って彼とこうしている時のように、後で羞恥で死にたくなるのに、止まらない。
感情を隠せなくなっている。
ばしゃっ
ばしゃっ
と水が跳ねる音にすら酔っているようで。
荒々しい口づけで息を奪われる]
―――なっ………、う、嘘だ……っ
[どこか静かな彼の囁きに、一気に現実に引き戻されるのに、躰が止まらない。
ああ、ここは外なのに。
もしかしたら、外で誰かが自分たちが抱き合っているのに気づいているかもしれない。
激しくセックスしているというのが誰かに気づかれたら。
あられもなく、男に組み伏せられ、よがり啼いている自分の姿を誰かに見られたら。
湯と空気も、彼からにじみ出た先走りの液も彼を受け止める自分の腸液も全てが入り混じって彼が自分の中を激しく穿つ。
快感と恐れとで彼を締め付ければ彼の形を覚えるかのように自然と躰をくねらせて。
そんな羞恥や恐怖は全て、考えられなくなっていた]
ああ―――っ、あんっ……あんっ!
いい、いい、イク、ぅぁ……夜長ぁっ
[最後は声を殺すこともできなくなって泣き叫ぶようにしながら、喘ぎよがりまくる。自分からも腰を振って、彼の背中に爪を立て、
感じる奥を彼が突く度に、ないはずの子宮を抉られている気がしてなおさら感じる。
男でしかない自分の女の部分を彼に引きずり出されて。
中に湯より熱いものを感じながら、湯の中に白濁を吐きだしていた]
お湯………汚れちゃっただろ………。
[荒い息を整え、ぐったりと彼の腕の中に躰を預ける。
これでは、湯を抜いて、湯舟を磨きなおさなければならないだろう]
……どうせ汚したんだから……これ以上汚れても、同じだよな。
[元来生真面目で、こういうことは許せなくて。
いつもなら、この状況で慌てふためいて、即座に風呂から上がって始末に駆けまわっていただろう。
でも、今日はそんな気が起きない。
旅の恥は搔き捨てというより、後で綺麗に掃除するつもりでいるからの言葉でもあるが、いつもより慾に忠実になってしまっているだけだ。
こんなに長く風呂に浸かっているのに、ゆだらないのが不思議だ。
きっと外気の冷たさと中の熱さが絶妙なのだろう。
これならどんなに長風呂してても湯あたりしなさそうだ。
足を上げ、彼に背中を見せるように繋がったまま後ろを向く。
そのまま膝立ちになって、そろそろと、彼の剛直を自分の中から引き抜こうとして……そのまま動きを止める。
まるで腰が抜けたように、上手く膝立ちできなくて。
こくん、と喉を鳴らす。
それなら、仕方がない。
先ほど彼の前ではしたない姿をした時に、彼が確かに“見えてた”と言っていたのは記憶にあるけれど、と後ろ向きなら彼にあられもない姿をしているのは見えていないという言い訳で、先ほどと同じ姿勢をとって。
今度はもっと大きく脚を開き、背をそらせて。
彼の腹に手を置いて、中から彼を剛直を脱こうと腰をあげようとするけれど、焦らすように腰を振り。
湯のせいなのか、放った白濁がまとわりついているのか、力を失っているはずの彼のその箇所はまだなぜか固さが残っていて、、それをじんわりと味わいながら、甘い息を吐いた*]
[唇を塞いだせいで途切れた問い。
余の寵愛というには些か苛烈かもしれないが
を
一身に受け続けていたというのに
未だに理解していなかったとは……。
驚きもしたが、合点もいった。
(ならば、今日は
少しばかり甘やかしてやろう)
唇の合わせ目を抉じ開けた先には
閉じられたままの歯列。
抵抗するようなら、すぐ罰を与えるつもりだったが
首を締めることはせず
ぬるついた舌でエナメル質を辿り
歯茎を舐って、早く開けろと催促するに留めた。]
[僅かに間があって、堅い門扉が弛む。
その隙を逃さず押し入れば
懐かしい感触に、体がカッと熱くなった。
衝動のまま
顎を掴んだ手を、ぐっと引き上げ
喉元が全て顕わになるほど仰向かせれば、
かつてのように
たっぷり塗り込めたいと
口の中に唾液が溢れ出てくる。]
[余は、体液に
特殊な効果を含ませることが出来る。
濃さや、相手の耐性によって若干の差はあるが、
アルコールを摂取した時のような
酩酊感を味あわせたり、
自我を開放させ
内なる能力を啓かせることも可能だ。
力こそ全てだと思っている野人どもには
パワーアップをちらつかせ、
権力や名誉を欲する識者には
血入りの盃を与え、地位や役職を約束する。
そうやってセーマをまとめ上げてきた。]
[だが、ジャックに与えてきたのは
そのどちらでもない。
発情を齎し、
快感を増幅させ、
淫らにイキ狂わせようとする
媚薬的なものばかり。
上から下から
溢れるほど注ぎ込んだ体液の効果は
その身に受け続けた彼が、一番よく知っている。]
[癖になってしまうほど、させてきた行為。
けれど、今日は
効果を含ませることなく流し込んだ。
唇で出口を塞いで
全て飲み下すのを確認したら、
久しぶりなのにちゃんと出来て偉かったな?と
褒めるように]
……ん、 ちゅっ、 ぐちゅ…
[言葉にするより伝わるような甘さで
舌と舌を擦り合わせ、口腔内を撫で回す。]
[上顎のなだらかな曲線を
舌の付け根の裏側を
ジャックの感じる箇所を余す処なく
舌先で可愛がりながら
(これでは褒美ばかりだ、
粗相の罰も与えなくてはな。)
薄い布の下で主張をはじめた両胸の粒を
目で追うことも
指で探ることもせず
寸分違えず摘み上げて、キツく強く押し潰した。]*
[歯越しに感じる舌の動きに
期待が募って、抑えられない。
溜まった唾液をコクリと飲み込み
開いた隙間から――彼が入ってきてくれた。]
……ッ
[舌と舌が触れ合う前に上を向かされ喉が開いた。
温かい体液が、流し込まれてくる。]
[危険なものであることは知っている。
意思とは関係なしに官能を開かれ感じ入り
どれほど醜態を晒して来たか判らない。
拒まなければならないと頭で思う。
だけど、塞がれた唇。
鼻腔にはいっぱいに彼の匂いが拡がり
口の中にもとろりとした彼の熱が届く。
狂おしい程の切なさ懐かしさに胸中を荒らされて]
……ッ、ん、……っく、……ん、……
(イノセントさまの……っ)
[目を瞑り、舌先で受け止めにいき、
記憶の通りの味を堪能してしまう。
コク、コクと飲み込む音がやけに大きく聴こえた。]
[もともと熱を孕んでいた身体が
一層熱くなっていく。
最後の唾液を飲み干し終えると
やっと、舌同士が触れた。]
…ン、 …っちゅ、 …っんん、
[下で小さく縮こまって
震えるだけのオレの舌が
優しく愛でるように擦られる。
甘いキス。頭の芯が蕩かされていく。]
[仕置きの筈が優しいのはどうしてか。
わからない。
こんな風にされるのも善いということだけ解る。
知り尽くされた口腔内のすきなところを
可愛がってもらえると
と頸から腰にかけて
キモチイイのが蟠って留まる。]
[はちみつのように甘ったるい善さが続き
突如、両胸の先に
ぎゅ……っ
と
痛みと喜悦が生まれた。
またイク……!]
ッあ、イッ、あぁ…っうゥンン……っ!
[勝手に達するのはいけないこと。
けれど目を見開き顔を逸らし唇を離し
イッてしまいます、と
申告しようとした時にはもう達していた。]
[下半身には触れられずに二度も達して
身体の中心が切なくて切なくて、堪らない。
けれど今はそれより
強い罪の意識に眉が寄り、顔が歪む。
ビク、ビクと腹の奥から響く震えは
すぐに収まらない。]
っイノセント、さま……すみ、ません……っ
[筋肉質な身体の痙攣が収まらぬうちに
主人に謝っていた。
粗相を重ねた、貴方の犬は。**]
[嘘じゃないさ。と彼に笑ったのはついさっき。
吐き出された白濁が湯に漂う。それを見てしまったと思ったけれど、でも達した瞬間の彼は美しかった。それにぐったりと身体を預ける彼の焦りが見れないのだから、いいか。と思ってしまった。欲望に忠実になったのは彼だけではない。
そうだな、とこれ以上汚す事を予感させル言葉を返し。
もう少しこの揺蕩う湯の中で彼を抱きしめて
温まっていようと思ったのだけど]
……おい。
[背を向いた彼が、酷く扇情的な姿を晒す
まるで交尾を強請る雌のようにお尻を掲げて、振っているようにみえた。彼が逸物を抜こうとする姿は出し入れをしたがってるようにもみえることに気づいていただろうか。思わず、声が上ずったけれど、そのまま片手で抱きあげ、そのまま彼の手を温泉の縁に導けば、交尾の体勢を取ろう。
ぱしゃと音が鳴る。
彼の黒い髪を耳にかけて]
…気づいていたか
さっきの俺ので自慰をしているように見えたぞ。
[悪い子だ。と彼の胸を掴めばきゅっと粒を抗議のように摘み。
後でお仕置きだな。と笑えば、そのまま奥へと挿れていこう。ずずっと音を鳴らすような気さえもする。先ほど吐き出した白濁がすべりとなって一気に奥まで領地を広げた。はっと息をはき、ふと、ある事に気づけば顔を上げて。
ある一点、雪世界の、林をじっと見つめれば]
なあ、あそこに誰かいないか――?
[そう尋ねた。
かさっと動く音を敏感な彼の耳は捉えるだろうか。その瞬間、彼の最奥を貫く逸物を引いて――一気に奥まで貫こう。ああ、やはりこの湯がおかしいのかもしれない。いや、彼に酔っているだけか*]
ふぅ……流石にちょっと逆上せてきてしまったかな。
[君の両腕から一度するりと抜け出して炬燵の外へ這い出し、
君に対面するように向き直って君の両太腿を跨ぎ
そのまま腰を下ろし直した。
よし、これで君の顔がちゃんと見られるね。
足が炬燵から出ている分火照りも少し和らぎそうだ。
別の意味で熱くなってしまいそうなのは脇に置いて、
君の(今夜こそ)唇に甘えるように唇を寄せて君にむぎゅっと抱きついた。
そのままうつらうつら、おやすみ……]**
え………うわっ
[唐突に片手で抱き上げられた。
手を湯舟の縁に置かされて、なんだろうとすれば、後ろから胸の粒をいじられた。
囁かれた内容から、抜こうとしながら、固さを持つそれを楽しんでいたことを、彼はしっかり気づいていたらしい]
お仕置きってなんで………っ
ああン……っ
[彼の微笑み交じりの言葉に質問をぶつけようとすれば、そんな意識もふっとぶような一撃を貰ってしまう。
一息に奥まで彼の剛直で擦られれば、崩れて湯の上に落ちてしまいそう。
奥まで触れられたそれの十二分な固さに、二の腕に鳥肌が立つ]
な―――っ!?
[あそこに誰かいないかという彼の言葉に全身に緊張が走る。
思わず片手で口を覆い、思い切り喘いでいる自分を羞恥心から覆い隠そうとするが、激しすぎる律動で、思わず絶叫が喉から洩れてしまった]
あああああっ!!!
[びりびり、と足先から脳天までしびれるような感覚に躰が動かない。
ひく、ひく、と躰を蠢かせ、息もとまるような突き込みに。
ぽた……ぽたり……と、ひくつく鬼走の屹立の先端部分から、白い糸のように精液が流れ落ちていった]
……。
あれ、どうせ獣かなんかだろ……夜長の嘘つきぃ……。
[そう恨みがましく呟くと、不本意な形に達したばかりの自分の屹立をぎゅっと握りしめた*]
[お仕置きなんて言いがかりもいいところだ。
けれど、それすらもアクセントだとばかりに彼の中を苛み。囁きは、彼の羞恥を刺激させた。片手で口を覆い隠す彼が、可愛いい。けれど誰かがいるんじゃないかと危ぶむ彼の中を容赦なく進み、熱源は最奥を激しくついた。絶叫が響く、しんしんと降る雪にしみ込むような声が、彼の媚肉がが此方の雄を締め付け、欲望を加速させる。
そうして、彼が果てた。
正直な話興奮した。誰かがいるかもしれないと声を抑えたのに抑えきれなかったところも――この状況で果てた姿も、全て興奮の源で。
ひくつく屹立から落ちる白が湯舟を漂うのを見て]
…そう、かもな。
けれど、お前だって狼だろう。
なら、獣に間違えられたのかもしれないじゃないか。
[屹立を握り締めるのを後ろから覗き見れば
ゆっくりと雄を彼の花から抜き出そう。少しばかり彼の中に出してしまったがまだだしきれていないそれは、天へとそびえ、肉欲の形を物語る。彼を縁から起こせば、背後から抱きしめて先ほど、音がしたという方向を指さし。
片手で腹部を撫でた]
…――雌の狼と間違えられたとか。
[ここに孕ませに来たのかもしれないと
腹部を柔く掴み。だから、此処は俺専用だと見せつけたのだと笑い。喉を鳴らした。彼の耳が獣のように変わるのを知っている。だから、敢えてねっとりと唇は耳朶を食し、愛する事を楽しみとしていた。敏感な彼の肉体は、雄のそれだ。けれど、抱かれ慣れている雌の肉体でもある。
―可愛い、可愛い鬼走]
…なあ、そろそろ上がるか?
[またあとで、始末をすればいい。
雪を見ながら温泉で酒を飲むという野望もある。けれど、今飲みたいのは彼だ。布団の中でしっぽりと、彼を味わいたいと湯にあたった身は考える。そう――まだまだ、終われそうにない。彼がもう無理だと啼いても止まる気がしない。
彼の色香に誘われた獣なら此処にいると。
手を引いて温泉からあがろうか*]
[狼なんか、こんなところにいない。同族ならわかるし、あの気配はせいぜい兎かなんかだ。
ぼんやりと彼に後ろから抱きしめられながら思う。
雌の狼だなんて―――自分は夜長の前でしか雌にならないし、それに]
………俺が狼だとわかったのなら、なおさら俺に手を出すわけないだろ。
[狼は番を替えないから。
目の前の雌狼に番がいるのが明らかなら、手を出してこない。
彼が自分の中から剛直を、ことさらゆっくりと抜き出していく。
まだ固いそれは、まだまだ彼が自分に対して慾を持っていることをアピールしているようで。
固いそれが中から引き抜かれる感触に、ぞくぞくと躰を震わせてしまう。
。
精をこぼし、とろとろになってしまっている自分に、まだまだ終わらないとばかりに、彼が場所を変えることを促してくる。
汚してしまった湯殿が気になるけれど、頷いた]
うん、あがろうか………
[ここで抱き合って、二人で獣のように睦みあうのもいいけれど。
彼が雪見酒の野望を持っているのは知らなかったけれど、でも酒を飲むより彼に酔いたいとは思っていて。
まだ不思議とうずいてしまう自分の躰をもてあまし、そして彼に手を差し出した]
悪い……。ちょっと手ぇ貸して……。
[膝が少しがくがく言っている。
彼が湯あたりかと心配すれば頬を染めて顔をそむけて答えないだろう。
そうではなく、感じすぎて腰や膝にまだ力が入らないだけだから*]
良いなぁ、アイス……食べたいなぁ……
暖かい場所で食べるアイスってなんであんなに美味いんだろうね?
[炬燵と君の間でぽつりと呟いた。
スウィーティーと蜜柑のキリッと鏡餅をぼんやり眺めている。]
[彼の言葉に堪らないと愛おしさが溢れた。
そうだな、と自らの発言の愚かさを嗤うばかりだ。狼は番を変えないのだから、彼の発言は自分の番だという証拠だった。怒られてもしかたないぐらいの内容だったはずだ。彼の中から名残惜しくも離れたそれは熱を未だ有している。まだまだ愛し足りないと思うのは身体も心もおなじ。彼だってもっと愛されたいと思っていると頷く姿に思えて、はにかみが浮かび。
差し出された手を握りしめて]
……ん?
ああ、のぼせたのか?
…いや、今からもっとのぼせるか。
[体調が悪い訳ではないのは、近づいた顔を見なかった事から想像がついた。彼の腕を引きよせれば、片手を膝裏にくぐりこませ、いわゆるお姫様抱っこの形を取れば、そのまま湯舟から上がり、部屋へと戻ろうか。濡れてしまうのがきになれば、部屋の木の椅子に彼を座らせて、まずはバスタオルを持ってこよう。
そうして、彼に暫く待っていてくれと声をかければ
布団をしきはじめただろう]
……何だか、恥ずかしいな。
[
そういえば全裸だった。
*]
[唇を振り解かれた時は驚いたが
催淫効果もないのに
痛みで達する様は──堪らなかった。
かお
それに、嗚呼… この表情だ。
オーガズムが抜け切るより早く
自分の失態を悔い、反省を口にする様子に
空虚になっていた身の裡が
じわじわと満たされていくのを感じる。
だが、
渇いたままで居るよりも
僅かな水を与えられた時の方が
より強く、餓えを自覚する。
今の自分がまさにそうだった。]
どうやら、もっと罰を受けたいようだな?
[喰らい付きたくて仕方ない己の欲を
体良くすり替え、言い放つと
押しつぶした二粒を
手袋越しの爪でギュッと摘んで引っ張る。
伸び切り、限界で弾ければ
今度はその空いた手で
腕を掴んで、引き摺るようにして部屋へ入った。
痛みに感じて粗相する駄犬だ。
少しばかり首が締まろうと構うまい。]
[そうして壁際まで来ると、漸く手を離し、]
M字に足を開け。
余す処なく見えるようにな。
[低い声で命じて、
欲に灼けた視線でじっと見つめた。]*
あ……っ
[本当に手を貸してもらうだけでよかったのだけれど、彼はこともなげに自分を抱き上げてしまう。
重いのをためらい、申し訳なくてせめて負担にならないように、と彼の首にしがみつくようにして。
木製の板間の上の木の椅子に座らされ。後で服を取ってこなければとぼんやり考えていれば彼がタオルを持ってきてくれた。
どうしたのだろう、と思いながら躰を拭いていれば、彼が布団を敷いてくれようとしていた。全裸で]
ごめん、俺、気付いてなかった。
[手伝えばよかったと後悔しながら、彼の傍に行くが二人とも素裸で何をしているのだろうと思えば笑ってしまう。
思えばこういうのは仲居さんがやってくれるはずだが、勝手にしてしまってよかったのだろうか。手順とかあったのでは、と思うが敷く方は大丈夫だろう。片づける方はお任せしよう]
ほら、髪ちゃんと拭いて。
[彼の髪にバスタオルをかぶせて自分の手で拭いてやる。
電気を消して、窓を閉めれば外の様子が見える。
雪に覆われた景色。もう少し時間が経てば、完全に闇に閉ざされて、雪の白さだけが浮かぶようになるのだろうか。
布団に潜り込めば、洗い立てのリネンのさらさら感が素肌に気持ちがよかった。
彼が敷いてくれた布団に包まれ、夜長に甘えるようにぎゅっと抱き着く。
このまま眠ってしまいそうになるけれど、そんなもったいないことはできない。
夜長に足を絡ませ腕に触れ、鼻先にキスを落として笑みを浮かべる。
イタズラっぽく彼の躰を撫でまわすのは、温泉の不思議な効能が残っていたからかもしれない*]
[そんなこともあろうかと。
どこからともなくもち包みアイスをとりだした。
流石にこれは食べさせるのは難しかろうと
紙の蓋をペリペリ剥がしてはいどうぞしておいた
2/4の確率でラ神が出してくれたよ。
おたべ。]
[
ゆびをあぐあぐされた仕返しに
歯科検診宜しく歯をいじり倒してやろうとしたり
抱きついて眠るきみを元祖お布団に運ぼうとしたり
しようとした名残が残っている。
眠ってしまった相手に劣情を催すほど理性は死んでいないが
無防備に身体を預けてくれるこの状況に
何も感じないわけでもない。
若い頃ならこの体勢は何かと問題があっただろうなぁと
無意識に考えて悲しくなったのでやめた。
いや、うん、気が長すぎるだけで
枯れているわけではないんだ。
なんだかそういう心配をされている気がしなくもないが。
若々しくもないが衰えているわけでは、たぶん…]
!!
アイスだ!食べていいのかい?
[差し出されたもち包みアイスを見て、それから君を見て目を輝かせた。ピックをアイスに刺して大きく口を開けてひと口。伸びるお餅とバニラアイスのハーモニーに思わず頬を抑えた。
ふたつあるよ、君は食べないかい?]
[ピックがひとつなんだよなぁ。
気にせずおたべとよしよししておいた。
餌付け、かわいい。
アザレア は あじを しめた]
── 中秋の名月 ──
[春はお花見、夏は花火。それから秋は、すすきを見ようと、約束して。
秋の日の夜、部室にお団子を差し入れた帰り、先輩を如月川に誘った。]
日が落ちるの、大分早くなってきましたよねぇ。
[そんなことを言いながら、のんびり歩いて。
川のほとりには、ふわふわとすすきが揺れている。
春に約束して以来、時折先輩を散歩に誘ったりしてたから。すすきの揺れる川原を歩くのは、初めてではなかったけれど。
日が落ちるような時間にこうして誘うのは、初めてだった。
何時も遅い時間は、真っすぐ駅まで送り届けてくれてたから。]
今日は中秋の名月らしいから。
せっかくだから、お月見しましょう?
[にこにこと、機嫌良く。
先輩と並んで川原を歩いて。
お団子は部室で食べたけど、温かいお茶は持ってきてる。
理由は本当はなんだって良くて……
先輩と一緒の時間を、過ごしたかったんだ。*]
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