人狼物語 三日月国


206 【身内RP】愛の形、恋の色

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視点:


行政書士 辺見 華蓮が参加しました。

【人】 行政書士 辺見 華蓮

―――あれから、随分と時間が過ぎた。
(3) 2023/04/10(Mon) 17:50:08

【人】 行政書士 辺見 華蓮

 みんなと最後に逢ったのは、
 神崎さんと小鳥遊君の結婚式だったろうか。

 あまり長い間二人を独占しての話はできなかったけれど、
 ケーキカットにキャンドルサービス。
 二人はとても幸せそうだった。

 「小鳥遊君、神崎さん、おめでとう!
 とてもよく似合ってるよ。」

 彼女のドレス姿に心からの祝福を。

 その時はさすがにチョーカーはつけていかなかったし、
 つけなくても大丈夫という感じにはなっていたと思う。
 これからも仲良くね、私はもう大丈夫だから。
 めいっぱい、そんな気持ちを伝えた。

 海堂もあっちはあっちで随分頑張っているって、
 秋元さんは言っていた。
 彼女がそう言うなら、きっと本当に夢に向かって
 頑張っているんだろう。
 いつかドームをいっぱいにする日が来るかもしれない。
 その時に二人が一緒にいたら、それはとても幸せなこと。

 みんな、それぞれの道を歩んでいる。

 あの日のことは、もういい思い出だ。
(4) 2023/04/10(Mon) 17:52:36

【人】 行政書士 辺見 華蓮

 「…と。もう少し頑張ろっと。」

私は相変わらず大手の行政書士事務所で働いている。
とはいえ私自身も正式に行政書士にはなっているし、他にも士業の資格は取った。
社労士は既に、FPも持っているし、もう少し頑張れば中小企業診断士も。
そのくらいになれば、この年齢でも独立だって十分にできる。

学生の頃はあのサークルで随分無茶な事もしてしまったけれど、
神崎さんのおかげか、今は泥酔して痴態をさらすような事もない。
それに、出会いのようなもの自体がほとんどなくなった。
事務所と家を往復して、帰りには時折ジムに寄って、家では勉強して、それだけ。
他にと言ったら、週に2度ほどバーに立ち寄るくらい。
(5) 2023/04/10(Mon) 17:53:05

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「すみません、今日はちょっと予定があるので・・・失礼します。」

たまには飲みでもどうかという所長には日頃とてもよくしてもらっているけれど、こういう誘いには多少下心が混じっているのも知っている。昔の私なら、あるいは断り切れずに受けたのだろうか。

でもまあ、常通りやんわりと断って、私は私の予定どおりにいつもの場所へ向かった。
(6) 2023/04/10(Mon) 17:53:49

【人】 行政書士 辺見 華蓮

―BAR リーリエ―

落ち着いた暗さの店内をくぐればそこは私の隠れ家。
静かなジャズに密やかな会話、時折シェイカーを振る音、氷の立てる音。
いつも通り、カウンターの右隅から2番目に腰かける。

「すみません、ギネスビールをお願いします。それから…ソーセージの盛り合わせも。」

いつもではないけれど、最初によくする注文。
スーツ姿の私は、この席によく座っているし、金曜は必ずいるから店員さんも私と見ればわかるかもしれない。
私もそう。おすすめを聞いたり、時には会話に付き合ってもらったり。

あまりお仕事の邪魔にならないよう、ずっと喋ったりすることは控えているけれど、
リーリエでの時間は私が自分をさらけ出せる唯一の時間。

時折感じるほんの少しの寂しさを紛らわせる時間。

これからも、そのほんの少しの寂しさを飲み下して私は生きていくのかも。

そんなことを考えながら、オーダーする。**
(7) 2023/04/10(Mon) 17:56:57
行政書士 辺見 華蓮は、メモを貼った。
(a2) 2023/04/10(Mon) 17:59:24

【人】 行政書士 辺見 華蓮

オーダーしてすぐにギネスビールとナッツの小皿が出てきたので、カウンター越しに店員さんの顔を見つめ、ふっと笑みを浮かべた。いつもの女性だ。

ギネスは冷やさないほうが美味しいというのが通の意見らしいけれど、私はほどほどに冷えている方が好き。
つまりこのグラスを冷やしたスタイルが好き。
小皿に盛られたアーモンドをつまみながら、私の好みをすっかり理解してくれている、この店員さんの顔を見る。

年は私と同じくらいで、身長も同じくらい?結ったポニーテールと切れ長の目は、なんとなくさっぱりした性格を感じさせる。
同性に好かれるタイプ、かどうかはわからないけれど仕事柄、出会いは多いだろう。
人生経験も多分豊富なんじゃないかな、なんて勝手な想像をしたりもする。
(11) 2023/04/10(Mon) 21:37:53

【人】 行政書士 辺見 華蓮

カウンターに座って話をすることもまあまああったけれど、基本彼女やマスターは聞き手だから、私は彼女達の事はあまり知らなかった。ひょっとしたら名前でさえも。

私の方は、名前に仕事くらいは話したことがあった…というか、話の成り行き上名刺を渡したことがあったと思う。

「行政書士ってやつです。一応、私自身も資格を持ってるので。
といっても、今はそれ専門だけじゃ食べてけないですからね、他にもいろいろ勉強してるところ。
今は他所で勤めてますけど、いつか開業して自分の事務所を持てたらいいなって思ってます。」

そんなぐらいの話は、彼女にも既にしていただろう。
(12) 2023/04/10(Mon) 21:38:52

【人】 行政書士 辺見 華蓮

―今日―

「ありがとう。今日も無事、変わりなしよ。」

差し出された>>10ソーセージの盛り合わせを受け取り、軽く笑ってみせる。
ちょっと疲れたようには見えてしまうかもしれないけれど。
市販のものより随分大きめの、しっかりボイルされたソーセージにマスタードを乗せ、
端を噛んで唇を窄めて咥えつき、ぷりっとした中から溢れ出る肉汁と脂を、小さくぢゅっと音を立てて吸い尽くす。

「ん…おいし……♪」

ギネスの苦味に脂ののった味わい。思わず笑みがこぼれてしまう。
それだけで十分幸せ…ではあるのだけど、ふと店員さんの方に視線を向けた。
(13) 2023/04/10(Mon) 21:41:00

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「何かおすすめのカクテルとかってあるかな?
あんまり強くない…酔い潰れないくらいの。

そうね、あなたのおすすめというか、好みというか、そういうのある?」

そうリクエストしたのは、まだ名前もろくに知らないとはいえ、こうして毎週ならず顔を合わせる彼女の事に、
純粋に多少興味をもったからなのだろう。

あるいは、少し寂しさがいつもより強くて、誰かと話をしていたかったのだ*
(14) 2023/04/10(Mon) 21:45:18

【人】 行政書士 辺見 華蓮

あまり強くないお酒、酔い潰れない程度のお酒。
学生の頃はもっと強いものを好んで飲んでいた。
ウィスキーや焼酎だってロックで飲むのは好きだったし、一番は地酒。
一升瓶の半分くらいは余裕で空けられた。

でも、それはもうしない。
そうやって飲める自慢をした結果、私は自分の価値を損なったというほかないし、
残ったものは特にない。人でさえも。
(19) 2023/04/10(Mon) 23:16:38

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「マリブ・コーク……ラムベースね。
へえ、トロピカルで…官能的な味わい。うん、それをお願いするわ。」

カクテルづくりを見る>>16のは楽しい。
取り出されたマリブとコーラ、氷を入れたグラスに注いで混ぜると氷のからんと小気味いい音が響く。
ココナツの甘い香りは確かに南国を思わせる。
提供されたグラスを受け取り、炭酸の弾ける様に視線を向けた。

一口喉に運べば、喉に抜けるさわやかな炭酸とココナッツの香り。

「ラムとコーラ……うん、絶対間違いないやつ。普通のラムじゃなくてココナッツの香りが効いてるのが、
なんだか本当に南の島に行ってるみたい。
いいチョイスね……ありがと。」

片手でグラスを掲げ、くいっと一口、二口。南国の香りが咥内に満たされる。
深く、深く息をついた。
(20) 2023/04/10(Mon) 23:16:57

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「甘くて強いのが好き、か。って事はあなたもまあまあ飲める方?
珍しいんだ。こういうオーダー…
いや、なんとなくね。バーテンダーだと、男性客に声かけられたりする事ありそうってイメージがあってね。
そういう好みみたいな…聞かれたりするのかなって思ってた。」

控えめに言っても、顔立ちはいいしスタイルも女性らしさがしっかり出ている。
仕事ぶりも、私が見ている限りは真面目でしっかりしている。
そういう人は間違いなく男性にも人気があるものだ。恋人などいるのでもなければ。
(21) 2023/04/10(Mon) 23:17:09

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「そう。酔わないくらいがいいの。飲もうと思えば飲めるけど…
そういうのはもうやめたんだ。色々失敗もあったしね。

……自分を許してくれる、か。
ふふ。じゃあ、今甘えたい気分なの?」

彼女が作っているカクテル>>18は、誰もオーダーしていない。
彼女自身のためのものだろう。
飲みたい気分なのかな、なんて思いながらそんな事を聞いたのは、軽い気持ちから。

ただ、彼女の言うことはよくわかった。
自分に言い訳したい気分、甘えたい気分。
私が昔やたらと飲んでいた時も、心のどこかにそういう気分があったのかな、と今では思えるから*
(22) 2023/04/10(Mon) 23:18:51

【人】 行政書士 辺見 華蓮


ちなみに、彼女が私の食事中に視線をそらして少し居心地悪そうだった>>15のには気づかなかった。

そのぐらいリーリエで食べるソーセージは美味しいもので、その間は幸せな気分に浸っていたはずだから。
気づいていたとしても、別段気にはしなかっただろうけれどね*
(23) 2023/04/10(Mon) 23:21:57

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「確かに。ラムコークなら家でも作れるけれど、マリブは…うん、こういうところで飲むならこっちね。」

少し特別感のある香り。官能的といわれるのも確かに納得がいく。
オーダーの事やバーでの仕事の内情はわからないにしても、彼女の話の一端からだけでも、
一部の男性客相手の苦労は何となくしのばれた。
飲みの誘いや、個人的なことを聞き出されるのは確かに気分はあまりよろしくないだろう。
下心交じりであれば特に。

「なるほどね。自分で作ったものの味はわかっておきたい、そりゃそうだ。
…そっか、うん。あなた、結構モテそうだもんね。
私も似たようなものかもしれないけど。」

女性が恋愛対象。それに応える代わりに、自分の事を小さく付け加えた。
正確には恋愛対象がはっきり女性というわけではない。女性でも抱ける、抱かれられるという程度のもの。
昔付き合っていた相手は男性だったし、恋愛を介しないにしても、ほとんどの相手は男だった。
もっとも、その記憶は大半ないのだけど。
女性は1人だけ。しかも恋愛関係ではなし。ただ、決して悪くはなかった。
精神的な満足という意味では、ある意味男以上だったかも。
なんてことをふと思う。
(27) 2023/04/11(Tue) 6:23:34

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「まあ……ね。酒の席での失敗は本当にいろいろしたわ。
学んだよ、すごく。

そっか。…そうよね。そういう事もあるもんね。」

甘えたい。許されたい。許されたい、というのはどういう気持ちだろう。
アルコールを言い訳にしたいと思うことは私もあったけれど、そういうことだろうか。

彼女のグラスから漂うアーモンドとアプリコットの香りは正に杏仁豆腐のもの。
フレンチコネクションの名前は知らなくても、この香りは一度嗅いだら忘れない。
乾杯とは言わないにせよ、私も軽くグラスを掲げてマリブコークを呷った。

「わかるよ。…うん、大人になると、素直に人に甘えたりするのは難しいよね。
飲んでも、自生制が効かないこととかあって、失敗したりして、なんとか立ち直って…」

今はもう、サークル時代みたいな失敗もしないはず。
失敗して失うものは大きいし。
寂しさを我慢するほうが容易いからそちらを選んだ。
(28) 2023/04/11(Tue) 7:00:56

【人】 行政書士 辺見 華蓮

ごくりと喉を鳴らしてグラスを傾けマリブコークを飲み干す。

ふと、差し出されたコースターに書きつけられた名前に目が止まった。


「薫さん?杓谷さんね。
そう言えば、いつも私のオーダー、先に準備してくれてるよね。
ありがとう。って、前から言いたかった。」

彼女、薫さんの整った顔を見つめて目を細める。
それから空になったグラスを差し出した。

「私にも、あなたが飲んでるのと同じもの。もらえるかな?」*
(29) 2023/04/11(Tue) 7:16:29

【人】 行政書士 辺見 華蓮

美人、と容姿のことを言われるのはよくある。
仕事柄もあり、身だしなみはきっちりしているつもり。
でも嬉しいものだ。


「んー?ふふ、ありがと。
 薫さんも私以上に綺麗だと思うけど。
 …大丈夫、少し強めくらいなら。
 それより、貴女の飲んでるものに興味が出たってことかな。」


両手で頬杖をつきながら、薫さんの手際を観察させてもらう。
アマレットとブランデーだったっけ。混ぜ合わされればブランデーの豊潤な薫りにアマレットの杏仁の芳香。合わさって芳しい。
薀蓄に耳を傾けつつ、一含みすれば口内が満たされる。
(32) 2023/04/11(Tue) 19:06:02

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「へえ、犯罪組織の映画…
 ホントだ、30度。強いわけだわ。でも…いいね、これ。 
 うん、気に入ったかも。」


もう一度口に含めば久々の強いアルコール。体の奥に熱が入るのを覚えた。
薫さんから、話を聞くと言ってくれたのはそのあたり。
グラスを軽く揺すりながら、少し苦笑い。


「弱音か。…そうなのかな。
 …そうかもしれないね。
 わかっちゃうんだろうな、こういうの。」


でも、それは彼女も同じではなかったか。
この甘くて強いカクテルを彼女は、甘えたいとき、自分を許したいときに飲むと言っていた>>18
それを仕事中に飲むものだろうか。

合わせて添えられた言葉>>31に、ふと顔を上げ、ウインクと視線が合った。
(33) 2023/04/11(Tue) 19:06:37

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「あはは。ありがとう。…でも、いいの?
 ゆっくり話を聞いてもらえるのはありがたいけど…」


ただの客にそこまで付き合ってもらうのは悪い…
と言いかけて、言葉を止めた。
もちろん、ただの客にそこまでする道理なんてないはずだ。
だから、彼女は私のことをただのバーの客とは見なしていない。

彼女は自分に言い訳したくて、私は思いを吐き出して甘えたい気持ちがあって。私は彼女に興味を惹かれた。


なら、答えは一つしかない。
(34) 2023/04/11(Tue) 19:11:13

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「ううん、なんでもない。
 明日は休みだし、薫さんが良ければ、お仕事終わりに
 外ででも話を聞いてもらえたら、嬉しいなって思うわ。」


ウインクに応えるように、頬杖のまま小首を傾げてみせた*
(35) 2023/04/11(Tue) 19:13:33

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「ん、そうなんだ。
 じゃあ、このまま待たせてもらおうかな。」


どうやら、私の勘違いというのではなかったらしい。
それに、社交辞令というわけでもなかった。
くいっとグラスを煽るのに合わせて、私も。互いにカクテルを飲み干せば、アマレットの香りと強い酒精が喉を灼く。
薫さんの声をかける先、>>37マスターの方に視線をやれば、快諾してくれた様子。

他の客も少なければ、そのくらいは融通が利くのだろうか。
しばらく待っていれば、私服に着替えた彼女が現れる。
(39) 2023/04/11(Tue) 21:58:36

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「ううん、そんなに待ってないよ。
 どこがいいかな。
 私はこの辺はこのバーとランチを食べるようなところしか
 普段立ち寄らないし…
 カフェもいいけど。……でも、そうね。
 薫さんの部屋でもいいなら……
 お言葉に甘えさせてもらおうかな。

 ゆっくり話をさせてもらうなら、そっちの方が
 いいかもしれないしね。」


囁きに小さくうなづいて返す。
わざわざ部屋にあげてくれるというのなら、断る理由はもうない。
私の部屋は家具と本棚とベッド程度の殺風景なものだけれど、彼女はどうだろう。
自宅をバーカウンターのようにしている人も中にはいるらしい。
そういうものだったりしたら、そうでなくても面白そう。

だから、彼女の部屋を、と。そう所望した。
(40) 2023/04/11(Tue) 21:59:25

【人】 行政書士 辺見 華蓮

歩きながら、隣の彼女に視線をやる。

彼女といったのは結わえた髪と女性らしさをしっかり感じるフォルムのせい。けれど、こうして近くで見ると顔立ちは少し中性的なものを感じなくもない。
短髪にしたら一瞬迷ってしまう可能性もある。

けれど、私の印象では彼女はやはり女性だった。
こうして私を誘ってくれる人は、なんだかんだで時々いる…というか、実際今日も所長に飲みに誘われたりしたわけで。
それらは全て男性だったのだけど、彼らと今隣にいる彼女の間には、うまくは言えないけれど何か違うものがある、気がした。

もっとも、最終的にはそんなに違いはないのかもしれない。
違うとしたら、多分それは私の感じ方なんだろう。

その正体はわからないけれど、ただ、彼女が私に興味を持ってくれていること、私もそんな彼女に興味を持っていること。
それだけはどうしたって確かだった*
(41) 2023/04/11(Tue) 22:08:34

【人】 行政書士 辺見 華蓮

リーリエから歩くことほんの数分。
エレベーターに乗って案内された3回の1LDKの部屋は、私の間借りしている部屋よりは洒落た感じになっていた。
通されたソファに腰かける。


「お邪魔しまーす…… いい香り。
 ラベンダーと…オレンジね。
 ううん、そんな事ないわ…十分面白い。
 私の部屋はもっと殺風景だし。来てよかった。」

少しぶしつけかなとも思いつつ、ざっと眺めた部屋はさっぱりしていたけれど、大きめのソファに、カクテルやお酒についての本を収めたラック、カウンター式のキッチン。
確かにこれなら、人を誘って飲みなおすにも不便はないだろう。
彼女の人となりは信用できると感じているし、誰の邪魔も入らない。カフェよりもこっちでよかった、と自分の選択の正しさを内心誇った。
鍵を閉めた音>>44は特に気にならなかった。
(46) 2023/04/11(Tue) 22:48:59

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「そうね… アルコールはもういいかな。
 もしソフトドリンクかノンアルコールの何か…
 あれば一杯だけ。
 おつまみはそれで充分かな。お願いしてもかまわない?」


薫さんに応えながら>>44、彼女が準備する様子を眺めていた。
こうして誘いがあって部屋に通してもらっているし、恋愛対象は女性だとはっきり聞いている。
だから、話をして、場合によってはその先だって十分考えている。

彼女の秘密だけはこうしていても知る由はないけれど。
自分に言い訳したいのだとしたら、まさに今こうしている誘いの事だと思っているから。
(47) 2023/04/11(Tue) 22:49:34

【人】 行政書士 辺見 華蓮

薫さんが飲み物とおつまみを持ってきてくれたら、


「えっと… そうね。まず乾杯する?
 何にって話だけど……二人の健康とか、
 ……出会いは…ちょっとくさいかな?

 まあ、でも…乾杯。ね?」


なんて話してみるのだ。私の話はそれからでもいいはず。
聞かれたら、少しずつ話し始めよう*
(48) 2023/04/11(Tue) 22:50:42

【人】 行政書士 辺見 華蓮

差し出されたのはスポーツドリンク。ちょっと意外ではあったけれど、確かに酔い覚ましにはこういうのがいいのかもしれない。
手に取れば、グラスの冷たさが心地良い。
薫さんが腰を下ろすのは私の隣。ソファだから当然とはいえ、こんなに短時間でこんなに距離が縮まっていることにも、
それに特に違和感を感じていない自分にも驚いた。


「ふふっ。そうかも。健康はちょっとまだ早いかな。
 薫さんも…まだ20代かな。私もまだ28だし。
 うん、じゃあ二人の平穏に、かんぱい。」


今より若かった頃、というと学生の頃だろうか。
確かに懐かしいし、あの頃の話なら楽しいこともいっぱいある。
話したくないこともあるにせよ。


グラスをかちりと小さく合わせて、喉に運ぶと多少とも火照った体に潤いがしみ通っていく気がした。
(51) 2023/04/11(Tue) 23:22:48

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「いただきます。…うん、おいしい。いつも、夜はおつまみくらいであんまり食べないから。」


口に運ぶのはクラッカーに乗せたチーズの小片。もう少し何か食べたかったお腹にはちょうどいい。
もう少し飲んだところで、薫さんの方から話を促されてそうだった、とグラスを置いた。


「ごめんね。そうだった、こうしてるのが楽しくてついつい。
私の話、聞いてくれるんだったもんね。」


膝の上に置かれて、先を促すように軽く叩く手にふっと緊張が解かれて表情を崩す。
にこりと笑う薫さんの方に視線を向けながら口を開いた。
(52) 2023/04/11(Tue) 23:23:03

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「といっても、具体的に何がってわけでもないんだけど……
寂しさと甘えたさっていうのは確かにある、のかな。
そんな大した話でもないんだけどさ。

私ね、学生の頃はもっといっぱい飲んでて。酔い潰れるまで飲むのが普通だったんだ。
それでいろいろトラブルなんかもあったりして…まあ、今更いうのも恥ずかしいけど、お持ち帰りみたいな。
でも、私はその事ほとんど覚えてなくて…また同じような事を別の相手とやっちゃったりして。

そういうのが続いて、さすがに痛い目も見たから泥酔するまで飲むのはやめて… 今はもう本当にやめたんだけど。
(53) 2023/04/11(Tue) 23:33:49

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「逆にお酒が入ってないと、
 なんかうまく人とプライベートに付き合えないっていうか、
 なんかうまくいかなくて……

 ずっと誰かと付き合うとかそういうのもなくて、
 このままずっとそんな感じで生きてくのかなって。
 それも悪くはないけど、なんかね……
 たまにそれが無性に寂しくなったりもする、みたいな。
 そんな感じ。」


なんだか思ったよりまだ酔っているのか、あまり脈絡のないような話になってしまった。
でも、聞いてくれると言ったんだし、構わないかなって。


「…うん、大した話でもないかもしれないけど。
 薫さんは…そういうのもなさそうだよね。」


なんて、ふと話を聞いてくれている彼女のことを尋ねてみた*
(54) 2023/04/11(Tue) 23:34:32

【人】 行政書士 辺見 華蓮

話し終えて、スポーツドリンクを一口。甘酸っぱいピクルスも口の中で噛み締める。
少しの間静寂が訪れた気がした。
具体的にはっきりとしたことは言っていないけれど、多少強めのアルコールが入っているから言えること。
こういう事を口にするだけでも、やっぱりお酒の力が必要になる。
まして人と親密になろうとするならなおさら、という感じだ。
それで結局理性まで飛ばしてしまっていたのが今までだったわけで。

ただ、こんな風にそれを言葉にしたのは… そう、自分から口にしたのはほとんどない事だった。


「わかる、かな?
 でも、仕事始めてからは特にそういう思いは
 強くなったかもね。
 どうしても、社会的な信用がないと
 やってけないところだから。
 弱い自分を見せたくない、もそう。」


薫さんの手が彼女の方に戻って、彼女の話の番だと理解した。
だからちょっと身を乗り出して、薫さんの方に耳を傾ける。
(59) 2023/04/12(Wed) 7:40:36

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「そっか。薫さんもそういうこと……あるんだ。
 貴女はカウンターから見てたらさっぱりして
 なんだか格好良くて…
 私とは違うんだろうなって思ってた。
 その久しぶりの相手に私を選んでくれたのは… 
 うん、すごくうれしいかな。」


頭に軽く手が触れて、肩を緩く引き寄せる。身を任せて、さっきよりも近くなった。
私にも、それは自然な距離に思えた。


「ああ、あのマスターさん。…そうなんだ。
 そういう事あるよね。
 私も、事務所の所長なんかは、仕事上の上司としては
 すごく信頼してるんだけど…
 いっそ誰でもいいからさっさと見つけてくっついちゃえば
 面倒もなくなるのかなって思ったりもするけど、
 それもなんか踏み出せなくてね。

 多分、私もうそこまで男性とお付き合いしたいとか
 結婚しないととか、そうは思ってないんだろうな。

 ふうん……そっか。なんかあるんだ。
 いいよ。私も今の話で全部が全部ってわけでもないしさ。

 そっか。じゃあ、ずっと前から気にしてくれてたんだ。
 …知らなかったな。
 でも… うん。悪い気分じゃない。」
(60) 2023/04/12(Wed) 7:44:20

【人】 行政書士 辺見 華蓮

いろいろと相槌を打ったり、言葉を添えたり。
ぐっともう一口。触れられるほど近くにいる薫さんの方を見つめた。

「ってか、そう言ってもらえるのは嬉しいかな。
 薫さんも、十分魅力的だと思うし。
 こうしてる今は店員と客でもないしね。

 お酒がなくても寂しさを埋めてくれる…か。
 そうね。…いい提案だと思うな。
 で、私も薫さんに同じようにできたら、
 もっといいと思うんだけど。」


告白というには大分遠回し、単なる女性の友人としてでも違和感のない言い回し。ただ、そう言いながら、私も彼女の手に自分の手を重ねながら告げた。寂しさを埋めるにもいろいろあるとでも言いたげに*
(61) 2023/04/12(Wed) 7:49:17
行政書士 辺見 華蓮は、メモを貼った。
(a4) 2023/04/12(Wed) 7:49:36

【人】 行政書士 辺見 華蓮

二人して手を重ね合い、視線を合わせる。
酒精混じりの熱い息がうっすら顔にかかる。
私に好意をもってくれているのはとうにわかっていたけれど、どうやら思った以上に私のことを想ってくれていたらしい。

握られた手に温もりを覚えながら、彼女の話を聞いて…目を瞬かせた。


「え?そうなんだ。ごめんね、てっきり女性だとばかり思って…
 両方……?」


手が導かれるのは服の上からもわかる膨らみ。
そして、股に薫さんの手が触れる。
素直に取れば、つまりそういう事になる。
最初はシーメールというやつかと思ったけれど、手術をしていないとも言っていた。
(65) 2023/04/13(Thu) 12:42:38

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「…えっと。つまり、その…元々両方あるってことでいいのかな。 身体的には。」


先天的な両性具有というやつだろうか。知識として知っていても、見るのは初めて。
薫さんの振る舞いになんとなく引っかかるものがあったのも、今なら理解できる。
ただ、咄嗟にどう答えたものかはわからず、薫さんの話を聞いていた。
最初こそ確かに驚いたものの、静かに、先程までと同じように。
困り顔の薫さんをそのまま見つめながら。
口を開いたのは、薫さんの話が終わってから>>64


「そっか。じゃあ、私のこと好きだっていうのは本当なんだ。
 私に触って、気持ちよくして、寂しさを埋めたいって
 そう思ってくれてる。
 
 それに、今日だけじゃなくて、ずっと。
 恋人としていたいって思ってくれてる。
 ってことだよね。

 うん、身体のことはさすがにちょっと驚いちゃったけど…」
(66) 2023/04/13(Thu) 12:48:52

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「でも、うれしい。…すごくうれしい。」


顔を崩しながら告げたのはその一言。


「きちんと知り合っては間もないけど、
 私は薫さんの事、素敵だと思ってるよ。

 だから、触れ合えたらいい…そうしたいと思ってる。

 それに、私はあんまり男とか女とか関係ないって
 思ってる方だし、むしろ精神的には女性的な方が
 親しみやすいっていうか、
 
まあセックスはがつんと強めが好きだけど…


 と、ともかく。薫さんの話聞いてね。私…」

 
股に触れている薫さんの手をとって、自分の胸の下、心臓にくっつける。服越しでもはっきりわかるだろう。
心臓が信じられないほど早く強く鳴っている。
(67) 2023/04/13(Thu) 12:56:56

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「ね?こんなに興奮しちゃってるんだよ。だから…

 きて?」


頬に触れる指を受け入れ、軽く目を閉じて薫さんに唇をさしだそう。
むしろ私から顔を寄せて、身を乗り出して。
触れやすいように*
(68) 2023/04/13(Thu) 12:59:02

【人】 行政書士 辺見 華蓮

胸の膨らみの下、心臓に触れた手が震えてふふ、と息が漏れる。
なんだか初々しい反応。私より人生経験は豊富そうなのに。


「ふふ。んっ…」


目を閉じて、軽く触れあう柔らかさ。重ねて何度も味わってみる。
私も舌をそっと伸ばし、ちょんと舌先を触れ合わせて触れ合う。
今はスーツ姿だけど、上着を脱いでしまえばシャツ姿に、胸の膨らみもはっきり見えるはず。
それを鷲掴みに、こねあげられる。シャツ越しでもたっぷりとした胸は指を沈ませていく。
寄せて、持ち上げて、夢中になってくれる。でも同じ揉まれるのでも、なんだか優しく、
押さえるところも気持ちいい…ような気がする。


「ん、ふぁ。う、ん……」


ソファの背もたれに押し付けられ、首筋を食まれたら自然と悩ましい声が鼻に抜けた。
(71) 2023/04/13(Thu) 22:05:41

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「そっか、ごめんごめん…
 激しいのっていうか…女の子も好きで、むしろ
 そっちの方が気持ちは通じ合うのかなってのがあって。
 でも、気持ちいいのはやっぱり奥まで届く男性の方かな…
 みたいな。そういう話。

 実際激しい経験はいっぱいしたんだよ。
 他の人の話だから詳しく聞かれるまではあんまり
 言わないけど、いろいろ……
 泥酔して自分じゃ覚えてないのもあるけど。
 うん、わかった。誘いすぎないようにする… 
 なるべくだけど。」


強く吸い付いてキスの痕を残すのは、愛情だろうか。それとも独占欲?
どっちもよく知っている感情。今は懐かしさすらあるけれど。
首筋へのキスは柔らかく、でも下に履いた黒いパンツスーツの前を開かれて、下着越しに軽く叩かれると、
じくりと久々に女の部分が目覚めてくるのがわかる。
(72) 2023/04/13(Thu) 22:06:37

【人】 行政書士 辺見 華蓮

「ん……そうね。最初は優しめからの方がいいかも。
 いっぱい甘やかしてほしい、かな。」


囁かれるままに、耳元に落ちるキス。耳から犯していくような声にぞくりと震えつつ、
薫さんが手を当てていた股間のふくらみに手を当て、さわりと上から撫でた。


「そうだ…… 聞いてもいいかな。
 薫さんは両方、使ったことあるの?
 男の方と… 女の方と。」


私からするにも、聞いておいた方がいいだろう。
薫さんがどんな風に愛されたいかも、知っておきたいから*
(73) 2023/04/13(Thu) 22:07:59
 




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