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【人】 王子 シール[うさぎのパイに構わないと返事をすれば、 あとはすべて従者がやってくれる。 適当な店を探し、宿の手配までも段取り良く進めてくれる有能ぶりだ。首尾よく部屋が取れたのを、運が良いと笑うので>>5、こちらも笑みを返して頷く] ああ、では荷物を先に置いてこようか。 その後でまたここに来よう、……あの辺りでいいか。 [二階の部屋に向かう前に、一階食堂の空席がある辺りを示す。 奥の壁際の方、通りに面した窓際からは逆の、あまり人が通り掛からないあたり。 店のど真ん中に席を取るより端の方が、護衛も兼ねる従者の負担が減るだろう、という配慮からだが] (7) 2024/01/15(Mon) 23:13:39 |
【人】 王子 シールでは、後ほど。 [長年二人で旅をしている割には、我ながらそっけない態度だとは思うが、打ち解けていないわけではないのだ、 たぶん。 何はともあれ、別々の部屋に入る。 部屋を分けるには理由があった。 身分が違う従者とは同じ部屋で寝泊り出来ない、というのは表向きの理由で……] (8) 2024/01/15(Mon) 23:14:50 |
【人】 王子 シール(何かの拍子に部屋に乗り込まれたらどうしよう……、 という考えが多少なりとも過るのは、どう扱うべきか 彼にそうする理由がないと分かった上でも、 こちら側にどうしても、気に迷いが生じてしまう) (10) 2024/01/15(Mon) 23:19:34 |
【人】 王子 シール[従者を伴って食堂まで降りると、決めていた辺りの席に着く。 パイが来るまでの飲物を勧めてくるので、一緒に選びつつ] わたしも、もうじき18になる そろそろワインが飲める年ではないか、どうだ? [子どもだからとずっと控えていた酒だが、 もう解禁で良いのではないか?と年上の従者を上目遣いに見て、伺いを立てた。*] (11) 2024/01/15(Mon) 23:20:47 |
【人】 王子 シールこの国の王、……即ちわたしの父だが、 王には長い間、跡継ぎである子に恵まれなかった。 国中から高名の魔術師を召喚し あらゆる手を尽くして子宝祈願をした結果、 壮年期が過ぎ去ろうとする頃にようやく 念願の世継ぎが誕生した。 しかも、授かったのは一度に二人。 生まれたのは双子だった。 とある魔女は、王家に双子が誕生した場合、 男児の兄弟であれば王家に吉をもたらし、 女児を含む場合は災いが生じると予言した。 国王は双子の王子が誕生したと触れを出し、 国中が祝福ムードに湧いた。……それが、今から18年ほど前の出来事。 (12) 2024/01/16(Tue) 0:12:52 |
【人】 王子 シールわたしは第二王子で、双子の弟だ。 第一王子は双子の兄で、生まれながらの王位継承者にあたる。 わたしはいずれ、父の跡を継ぐ兄に従い、助け、 隣接する国々と良好な交流関係を築きながら、 民に富と平和をもたらすように国を大いに盛り立てていかないといけない。 幼い頃からそう言い聞かされ育ち、 …───今に、至る。** (13) 2024/01/16(Tue) 0:13:47 |
【人】 王子 シール[先に運ばれた飲物を口にすると、喉の渇きもあって 一気に空けてしまった。 これがワインだったら卒倒したかもしれないが、 そこまでは思い至らない。ぶどうジュースをお代わりして、 ようやく一息吐くと、続けて運ばれてきた料理に ようやく笑顔をみせた] うん、……ここのパイはあまり脂っこくなくて良いな。 臭みもなくて、わたしの好みだ。 夜もまた、同じものを頼んでいいか? このシチューもなかなか……、うん、美味い。 [プロの料理人が調理した温かい食事の何と美味な事か。 痩せた体に見合わない食欲を見せて、 腹が満たされると同時に機嫌もすっかり良くなった] (21) 2024/01/16(Tue) 19:55:23 |
【人】 王子 シール[城から出たばかりの頃は、見た事もない料理や 口にしたことのない食材に遭遇しては戦々恐々としていたが、 国内外を三年近くも放浪すれば慣れるというもの。 人から出される料理の有難さも学び、好き嫌いも克服した。 あとは酒だけ飲めれば完璧だったのだが ]よし、食事の後は街を散策に行こう。 ここの暮らしや名物なんかも知りたいな。 [街中を往く人々の顔は明るい。 通りに立ち並ぶ商店からは、活気ある声が聞こえる。 居るだけで楽しく過ごせそうな、良い滞在になる予感がした。*] (22) 2024/01/16(Tue) 19:56:56 |
王子 シールは、メモを貼った。 (a1) 2024/01/16(Tue) 20:30:07 |
【人】 王子 シール[一方こちらはというと、長年付き従ってくれている騎士が お役御免にならないかと、日々こっそりと鍛錬している>>25とは知らず。 体力や武術は鍛えられたとはいえ、目の前の従者を超える腕前には、まだ程遠いと感じている。 たぐいまれな武の才があれば、旅を終える頃には師を超えることがあるかもしれないが、互いに鍛錬を続けて居る以上、開始地点から開いている差はそう縮まるものではない。 旅が終わるまでに越えてもらわねば、などと何かの折にきいたら、 そんなつもりはないと訂正しただろう。 旅が終わっても、引き続き指南は頼むつもりだった。 間もなく18歳を迎えようとしている昨今、 城からの隠密が度々われわれの元に訪れては「城へ帰還せよ」と催促されるようになっていた] (28) 2024/01/16(Tue) 23:41:05 |
【人】 王子 シール[このまま国の事も兄の事も忘れて、ついでに路銀の心配もないのであれば、目の前の従者と共にずっと旅をしていたいものだという考えも過るが、そうもいかない身の上だ。 果たせぬ願望は、心に思い描いても決して口にはしない] (29) 2024/01/16(Tue) 23:41:50 |
【人】 王子 シール[食事の後で一緒に街を散策する。 名物は何かと辺りを眺めていたら、花ではないかと従者が言うので>>25] ふぅん……花か。 この辺りは気候も温暖なのかな……。 [花街というと、夜に男が女を買う歓楽街かと思いきや、 昼間のおてんとさんの下で健全に咲き誇る花たちが、花街の呼び名通り街中に溢れていた。 なるほど、美しい街だ。幼い頃からよく遊びに行った城下町にも引けを取らぬ。 ただ、行きずりで立ち寄った旅人に花は不要と、従者と同じように>>26考えていたら、元気な花屋に声を掛けられて] ……、 [店員と従者のやり取りを見守っていたら、おしゃれだと言って気に入ったらしい。 普段は店員の売り文句に財布の紐を緩める事のない従者が、珍しく買う気のようだ] (31) 2024/01/16(Tue) 23:44:30 |
【人】 王子 シールいいんじゃないか? お前に似合いそうだ [言葉の通り、見目麗しい騎士の胸元にこの白い花を咲かせたら、さぞかし似合うだろうと期待を高めていたら、] えっ、?!わ、わたしにかっ [急に差し出されたのでびっくりした。 というか、胸元に触れられるかと一瞬焦って、先に両手で差し出された花を受け取る] 誕生日祝い、……そうか。 あ、ありがとう…。 [騎士と花。似合いすぎる。 ただし、差し出されるのはわたしでいいのか。 贈られる相手が見目麗しき姫ならともかく……戸惑いが大きくて、嬉しいのに素直に喜べない。だが、相手の気持ちが分かる以上、受け取りを拒否するほど野暮ではない] (32) 2024/01/16(Tue) 23:45:08 |
【人】 王子 シール[店員がブローチに出来るとピンを取りに行ったようだけど、] でも、三日で枯れてしまうのだろう…? このままでいい。 [永遠に枯れない花であれば、 身に着けたいと思ったかもしれないけど……。 受け取った花を片手に持って、他へ行こうと従者を促した。*] (33) 2024/01/16(Tue) 23:47:23 |
【人】 王子 シール[誕生日のお祝いとして贈られた花を手に、 従者と並んで街中を往く。 旅に必要な買い出しは、宿へ戻る帰り道に行う事にして>>38 人々が賑わう通りを眺めながら、気になる商店を覗いたりした] エース、…ちょっといいか? [本屋の前で足を止め、少し先を歩く従者に声をかける。 店頭にある古ぼけた本を手にとると、表紙を捲った] 古代魔術語の……辞書みたいだな。 こんな小さいサイズのものがあるなんて、便利だ。 [わたしは剣士だが、魔術の心得も多少はある。 暗がりを探索する時の夜目や、地下迷路に印をつけるマッピング、ごく簡単な怪我を治す治療魔法など、どれもごく初歩的なものに過ぎないが。 旅の途中で魔術語が刻まれた石碑を見かけるなどして、 解読に成功すれば新たに魔法を習得する事もある。 辞書は願ってもないアイテムだ] (41) 2024/01/17(Wed) 13:27:19 |
【人】 王子 シール[ごく普通の魔法使いなら、この辞書に記載されている分はすべて頭に入っているのだろう。かつて魔術を学んだ誰かが、不要になって手放したものかもしれなかった] これが欲しい……、いいか? [値段を見たが、高いか安いかはよくわからない。 昼食時に注文しようとした葡萄酒よりは、安いかもしれない。 わたしは過去に買い物で大失敗をやらかしたので、 今や財布は完全にこの従者が握っていた。 路銀にどのくらいの余裕があるか分からないので、 毎回このように伺いを立てることにしている。 旅の荷物は出来るだけ軽い方がいいが、 このくらいの辞書なら邪魔にはならないはずだと、 必要に応じて熱弁しよう。 果たして、辞書は無事に手に入れる事ができただろうか] (42) 2024/01/17(Wed) 13:27:40 |
【人】 王子 シール[本屋を出て、再び街の通りを往く。 それにしても、この辺りは本当に花の良い香りに満ち溢れている。 アロマの効果なのか、気候の良さも相俟って、ただ歩いているだけなのに気分がいい。 時折手元の花を眺めて、くすぐったそうに笑ったりもする。 幸せとは今のような一時をいうのだろう。 しばらくすると、今度は従者が声をかけてくる>>38] うん……、? [改めて鼻を利かせると、確かに言われた通り。 付近に花屋がある訳でもないのに、周辺には 独特の香りが漂っていた。 こちらは大して気に留めなかったものの、 従者は好奇心を刺激されたらしい。 行ってみたいという案に反対する理由はなく、 促されるまま彼の背中をついていく] (43) 2024/01/17(Wed) 13:27:59 |
【人】 王子 シール…───うわっ、 ぷ… [複雑に入り組んだ路地を抜けた先で急に従者が立ち止まるので、 危うくその背中に追突しそうになった。 避けてもらった横からひょこっと顔を覗かせると、見慣れない光景が目に入る] ……あれは、……娼館? [記憶の中にあるそうした建物よりは大分小綺麗に映るのは、 まだ日が高い時間帯だというのもありそうだけど、] ……洒落てる…? [傍らの従者と、遠くにいる少女を交互に見て首を傾げる。 従者はこの顔なのだから、きっと百戦錬磨なのだろう。 慣れていそうな彼が、建物や少女を洒落ているというのだから、やっぱりちょっと良い意味で風変りなのだろう……けど、] (44) 2024/01/17(Wed) 13:28:15 |
【人】 王子 シールエースは、ああいった場所を…… 利用したことが、あるのか…? [わざわざあのような場所で金を出さずとも、街中で目当ての女に声をかければ用件は満たせそうな顔をしているけれども。 それはともかく洒落ていると言ったのだから、関心があるかもしれなくて] 何なら、……今夜は自由にして、いいぞ。 [自身があの場所を利用する事よりは 隣人の関心があちらにあって、 夜の時間を過ごす事の方が気がかりだった] ……ああ、わたしは宿の部屋で過ごすから、 心配は無用だ。留守番くらい出来る。 それに、 今夜は早く休もうと思うしな [風呂に入って体を清めた後は、 部屋で手元の花を時々眺めながらゆっくりと過ごすのも悪くない、と思って。**] (45) 2024/01/17(Wed) 13:28:35 |
【人】 王子 シール[なお、娼館を利用したいのか?と聞かれたら、 きっとムキになって反発した] わっ、わたしはあのような場所で ハメを外したりしてはならんのだっ! そのっ、関心があるとかないとかではなく、 ダメなものはダメなんだからなっ [年頃の男子として、関心がないと言えば嘘くさいし、 あるというのも気恥ずかしい] そんなこと、いちいち聞くなっ 無礼者め…… [旅に出てからずっと無礼講なのだから、咎めたところで今さら感半端ない。そう思ったから、聞こえるかわからない小声で付け足すのが精一杯だった。**] (46) 2024/01/17(Wed) 14:14:45 |
【人】 王子 シール[娼館を訪れた事はあるのかと訊ねて>>45 すぐに返事が来るかと思ったらそうではなかった。>>51 こちらを憚ってる? というわけでもなさそうで。 旅に出てから間もなく三年経とうとしているが、 自分の預かり知らぬ処で適当に欲求を解消しているかと思いきや、 (そうしてくれて一向に構わなかったのだが) そうではなかったようで、逆にこちらが少し驚いてしまった] わたしを置いてそんな事しない……?>>51 そうか、…… 顔に似ず真面目なんだな [顔に似ずと思わず言ってしまったのは、 顔が良いからこそ遊んでいそうといった先入観からで、すぐに失言だと気付くと従者に頭を下げた] (55) 2024/01/17(Wed) 22:26:29 |
【人】 王子 シールいや、お前を不真面目と思った事は一度もないよ。 すまない……、あと、驚いてしまって 別に悪い意味ではなく ……わたしに遠慮せずとも?いいのに [三年間共に旅をしてきて、 一度たりともムラムラした事はないのだろうか。 わたしに仕える前は、荒くれ者だったとは聞いている。 悪事三昧から改心したらしいが、やりたい放題から急に 禁欲生活に切り替える事など出来るのだろうか。 わたしには想像がつかないから、 ちょっとは事情を聞いてみたいとは思ったけども] (56) 2024/01/17(Wed) 22:26:48 |
【人】 王子 シール[わたしの興味は目の前の従者だけに向けられたものだったのに、 娼館に対してだと解釈したのか、急に強引に誘ってきて>>52] ヤダッ!!そんなのムリムリムリ!! そっ、それに、万が一どこぞで子でも成そうものなら、 色々マズいのだ、っ、て、いやぁ〜! [力でまともに張り合えば叶いっこないのだが、 わたしが子どものように駄々をこねて地面に足を踏ん張ると、 従者から先に手を離した。>>53 娼館の入口に立つ少女は、こちらの様子に気付いただろうか。 やりとりの声までは届かないにせよ、男同士で揉めている風にも見える光景は、一体どのように映ったのだろう] ……まぁ、どこぞの国では羽目を外す王子が いるかもしれないけどな。 うかつに手を出して、王家以外に後胤を残すような 真似はしたくない、という意味だ [頭を垂れて詫びる従者にだけ聞こえように、もぞもぞと伝える。 お互いに目の前の建物には行かないという事だけが決まった] (57) 2024/01/17(Wed) 22:27:33 |
【人】 王子 シールカンパ〜イ [機嫌よくグラスを合わせてみたものの、 一口飲んだらクラッと世界が回って] ……うっ [グラスを置いてテーブルの上に突っ伏す。 う〜〜……頭がグルグルして 話をするどころではなくなってしまった。*] (59) 2024/01/17(Wed) 22:30:50 |
【人】 王子 シール──回想・金銭でやらかした話── [あれは三年前、 武者修行兼見聞の旅に出てまだ間もない頃だった。 旅立つ前は路銀はわたしが管理するようにと言われていた。 旅を共にする従者は忠実なる騎士だが、元はあらくれ者。 資金を持って、わたしから離れる事もあり得るかもしれない、 という懸念からだった。 そもそもどちらが持とうが、旅の途中で従者がわたしを 殺せば有り金を奪う事が出来たわけだが、 ここまで平和に旅が出来ているので、その点は杞憂だったわけだ。 そうして旅に出た訳だが、 旅に出る事は元より、今まで城下町ですら自ら買い物をしたことがなかったわたしが、まともな金銭感覚を持っている筈がなく。 城を出て数日後、賑やかなバザーに立ち寄った。 露店に並ぶ装飾品があまりに美しく見えたものだから、 思わず手に取って眺めてしまった] (60) 2024/01/17(Wed) 23:26:41 |
【人】 王子 シール旅のお守りに良いと思わないか? お揃いのペンダントを持とう。 [わたしは商人のトークにすっかり乗せられて、 美しい装飾が施されたペアのペンダントに心奪われていた。 巷では恋人たちが持つようなものだが、 世間知らずなので、そのあたりの情報には疎い。 途中までは従者も側に居てこちらのやり取りを見守っていたが、 近くでスリ騒ぎがあったとかで、従者の気が逸れた隙に、商人の言い値で手に入れてしまった] (61) 2024/01/17(Wed) 23:27:42 |
【人】 王子 シールとても縁起が良い石だそうだよ。 うん、……よく似合う。 [自分の首に掛かったものと対になる装飾が施されたペンダントを 従者の首にも提げて満足する……までは、良かった。 超ゴキゲンな買い物を済ませた後で宿に向かったが、] (62) 2024/01/17(Wed) 23:28:04 |
【人】 王子 シール……あれ? 金が足りない、……な? [財布の残金をロクに確認せずに露店で使い果たしてしまったらしい。そう判明するや否や、従者は買ったばかりの二つのペンダントを持って、宿の外へと出て行ってしまった。 わたしには、この場から一歩も動くな、ときつく言いおいて] (63) 2024/01/17(Wed) 23:28:33 |
【人】 王子 シール[しばらく経った後で従者が戻ってきた時は、 掌中にはペンダントはなく、代わりにあの場で支払った金が丸々と収まっていた。 世間知らずの坊ちゃんは騙せても、元荒くれには通用しなかったという事だ。 以降、資金管理は従者が担う事になった。 無論、わたしはそれには従うしかなくて。 おかげで以降の旅は、贅沢出来ないものの、極端にひもじい思いもしなくて済んだ。 途中で冒険者向けの依頼をこなすなどして、 得た報酬を資金に足したりもして。 今でもこうして健やかに、食いつないで旅が出来ている。*] (64) 2024/01/17(Wed) 23:31:02 |
【人】 王子 シール……んっ [水を飲んでくれと言われるまま>>69 一回目は上手く飲めたけど、二回目の喉が鳴る前に口の端から水が溢れて顎や首が濡れてしまった。それに気付いたのか、すぐにグラスが口元から離される。 薄っすらと目を開けると、心配そうな顔をした従者と目が合った。 ゆっくりと瞬きすると、目尻から零れた涙が頬を伝った。 悪酔いで気分が悪くて] んうぅ……、気持ちワルイ…… まだパイ食べてないのに……もう無理…… [空腹に初めての酒を入れたのが良くなかったのか、 胃の内側がドクドクして、胸がムカムカして、 喉に何も通せない気がする。 手つかずのパイを諦めないといけないのが悲しくて、さめざめと泣きながら、従者の手を借りて椅子から立ち上がろうとする] (71) 2024/01/18(Thu) 0:24:43 |
【人】 王子 シール……うっ [部屋に戻ろうとするも、やはり足に力が入らない。 不本意だが、従者におんぶしてもらうしかなかった。 こちらに向けられた背にしなだれかかると、 後ろから肩に腕を回して両手をだらりと前に垂らす。 初めての酒が判断を鈍らせ、 これまで一度もしてこなかった体同士の接触を許す] (72) 2024/01/18(Thu) 0:27:00 |
【人】 王子 シールな、な、なんでお前がそこにいるんだっ?! [恐らく様子を伺いに近寄ってきたであろう従者に声を荒げるが、二日酔いの喉はしわがれて思うように声が出ない。 ……そんな事より] いや……いい、……先に水をくれ。 頼む…… [こめかみの痛みを堪えながら、コップ一杯の水を所望した。**] (78) 2024/01/18(Thu) 9:18:31 |
【人】 王子 シール[水に入ったコップを受け取ると、中身を一気に飲み干した] ……っ、ふぅ…… [生き返った心地がして一息吐く。 手の甲で口元を拭ってから、従者を見上げた] ……で、お前はどうしてここに居るのだ? [と、調子が戻った声で促せば、ゆうべの顛末を聞いただろうか。 話を聞いた後は、ここは自分の部屋だというのに、居心地の悪さを感じたかもしれなくて] (79) 2024/01/18(Thu) 13:25:42 |
【人】 王子 シールそうか、……心配かけたな。 お前にも食事を中断させて悪かった。 それに一晩中そこに居たのだろう? ベッドで休ませる事が出来なくてすまない…… [従者から視線を逸らし、両手の中に収まった空のコップを見つめながら、罰が悪そうな顔をして詫びを重ねる] (80) 2024/01/18(Thu) 13:26:43 |
【人】 王子 シール[しかし、酒に関しては懲りたわけではなく、] ……酒の飲み方にしても、最初にしては無謀だった。 まずは先に食べて腹を満たしてから、ワインではなく エールのようなアルコール度数の低い物からにすれば、 次はきっと……。 [酒を飲む事自体を諦めてはいなかった。 お前は何か苦言を述べたかもしれないが、男子たる者いずれ酒を嗜む術は身に付けなければならぬ、と退ける。きりりっ] (81) 2024/01/18(Thu) 13:29:03 |
【人】 王子 シールよし、……ではこの後で食事に行くか。 ああ、もう立てるよ…大丈夫。 いや、食事の前に風呂だな……。 お前も部屋に戻って身を清めてくるといい。 それか、部屋で休むなら食事を運ばせるが、どうだ? [などと言って、今日のこの後の段取りを決めただろうか。 この街での滞在予定は明日まで。 買い出しは昨日済ませたから、今日は周辺の情報収集や今後の予定を決める事にする。 後で食堂で待ち合わせようと言って(きっと扉の外で待機しているだろうけど)退室を促した。**] (82) 2024/01/18(Thu) 13:29:44 |
王子 シールは、メモを貼った。 (a3) 2024/01/18(Thu) 13:35:38 |
王子 シールは、メモを貼った。 (a4) 2024/01/18(Thu) 14:10:04 |
王子 シールは、メモを貼った。 (a5) 2024/01/18(Thu) 14:15:41 |
【人】 王子 シール[食事の後は、腹ごなしも兼ねて街へ探索に出る。 本日の天気が良い。花街の通りは今日も咲き誇る花が そこら中にあって、眺めもいい] この街は本当に美しいな。 二日といわず、もっと滞在したいものだが…… [明日でわたしが18歳になるということは、 王城に居る双子の兄も同じように成人の年を迎える。 お年を召した父王の事を考えれば、王子であるわたしが いつまでも放浪しているわけにはいかない。 なので、のんびりもしていられず。 今はまさに、王都へ帰還の途中であった] (94) 2024/01/18(Thu) 21:58:17 |
【人】 王子 シール冒険者が腕試しで向かうとなると、 それなりの準備が必要じゃないか? [宿に戻って武装の準備が必要かとも思ったが、元は成人になる誰もが挑んだ試練なのだから、そこまで難易度は高くなさそうだ。 とはいえ、中には恐ろしい体験をした者がいると聞けば、手ぶらで向かうのは心許なくて] 奥に祠があるなら、魔術語が刻まれた石碑が あるかもしれないな。 昨日買ってもらった辞書を持って行っていいか? あと、成人の儀式なら昨日の花も身に付けたい。 こういうのは、形式が大事だからな。 [昨日は身に付けなかったが、花屋からピンは受け取っていた。 宿の部屋に戻って、まだ咲いている白い花を手に取ると ピンを取り付けて左胸の上に飾る] こうすると何だか、大人になるのだという自覚が 芽生えて来た気がするな…… [簡単に準備を済ませた後、わたしたちはピクニックへ 向かうような軽い気持ちで街の近くにある洞窟へと向かった。*] (96) 2024/01/18(Thu) 22:00:28 |
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