196 【身内】迷子の貴方と帰り道の行方
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| おうちに かえりたい? (0) 2023/01/14(Sat) 21:00:00 |
| 身分なんて人間性の証明じゃないよ ぼくはね、いろ〜んな人間を見てきたけど 身分がある、なしで人を好きになるかは ぜーんぜん 別だったから ねぇ、さっきからお姉ちゃんはさ 家のためとか義務って言うけどさ >>119 自分の為って言葉を言わないよね。 愛に愛でこたるのって 自分の不安を何一つ打ち明けないまま 不安を抱えてただ我慢することなのかな? (1) 2023/01/14(Sat) 21:06:38 |
| 恵まれて生きてきたなら結婚の不安は我慢するべきなの? 何も言えない親なら きっとエルメスお姉ちゃんにとっては その程度の相手だって事じゃないの? (2) 2023/01/14(Sat) 21:07:19 |
| (n0) 2023/01/14(Sat) 21:07:25 |
| (n1) 2023/01/14(Sat) 21:07:54 |
恵まれて生きてきた分の恩返しって素敵だし
相手が実はいい人でハッピーエンドって
そんな素敵な未来もあるかもしれないね
でも、そんなの掴める人はそうそういないよ
ぼくはそんな幸福があるなんて信じられない
もう少しと言わずに迷っちゃいなよ
ここで、閉じ込められるまま
眠りにつけば、何も考えないで済むよ?
| (n2) 2023/01/14(Sat) 21:09:17 |
| (n3) 2023/01/14(Sat) 21:09:25 |
……なんでここに居るって決めたのにそんな事言うの?
あ、大丈夫だよ。
僕の一部になってもね、ちゃんと楽しく暮らせるから
ここでは自由に暮らせる
美味しいご飯も綺麗なお洋服もある
雨風しのげる安全なおうち。
好きなだけモラトリアムに浸っていいし
結婚だってしなくたっていいんだ。
ここでぼく達と ず〜っと一緒にいようよ。ね?
……ごめん。この館の権利は彼女にあるから
今君は閉じ込められているんだ。
でも、勝手に館に取り込みはさせない。
それだけは保証するから。
[僕は目を閉じて、迷うように口を開いた。]
もし。もしもね……帰りたくないなら
僕達はそれを受け入れるよ。
───── でも君は……どうだろうね
心をしっかり決めて選んでほしい。
そうでないと、ネリリが納得してくれないと思う
もし、万が一
ネリリが納得しなくて帰りたいと心から願うなら
僕に言ってほしい。
[そう告げれば、僕は席を立った。
食事も気付けば食べきっていたからね。]
今日は疲れただろう?
色々あったしね。休むといいよ。
[そう言って引き留められなければ庭に向かおうと。
ネリリは不満げだけど、僕には逆らえない。
ここに引き留めたい彼女と、意思に任せようとする僕。
話をしたいならどちらも君にこたえるよ。
勿論、休むことを優先しても大丈夫だけどね。]
[
この館の魔法使いは僕だ。
ネリリには館の権利を渡しているに過ぎない。
だからもし、ここから逃げたいが勝つのなら
僕ならそうだね、帰してあげるよ。
それが僕の責任なんだから─────。]**
| [ネリリさんの言い分は……そうですね。 >>1>>2 少々言い返し難い所はあります。 わたくしも自分の言葉が詭弁めいていることは、 自覚していますので。] 身分が人間性の証明になるとは、 わたくしも思ってはいませんわ。 と言いますか、誰も思ってはいないと思います。 けれど、婚姻は家を盛り立てるのに重要な手段です。 そして、自分の家庭が路頭に迷ってはいないこと、 人が幸せな人生を送ろうとしたら、 これもとても重要な要素です。 [金銭や身分が全てとは思いません。 けれど、捨て置ける問題でもないとわたくしは思います。] (3) 2023/01/15(Sun) 0:28:37 |
| 少なくともその点においては保証がある。 親としては信用に足る材料が1つ明確にある訳ですから、 それこそどこの馬の骨とも分からない方よりは、 安心できても、おかしくはないのではないでしょうか。
[本当にお父様もお母様も善良で、 沢山愛情を注いでくれたのです。 わたくしの幸せを思っての、祝福であるに違いありません。] (4) 2023/01/15(Sun) 0:29:18 |
| わたくし自身の為とは、確かに言いませんでしたね。 でも本気で自分の為と自信を持って言うことは、 そんなに簡単な事ではありませんわ。 自分の為になるかどうかが決まるのは、 これから先の事ですもの。 わたくしなりに自分の役割を果たしたい。 それだって、わたくしの本心です。 [そんな言葉にも、 ネリリさんは納得は出来なかったのでしょうね。 空気が一変して、何か様子がおかしい気がすることに、 >>n0 魔力など一切持たないわたくしも気が付きました。] (5) 2023/01/15(Sun) 0:31:05 |
[ネリリさんの言葉に、
すぐに返事はできませんでした。
死んだように眠り、夢を見続けること。
そんなことを夢想したのも、一度や二度ではありません。
けれど、まさかこんな形で叶うとは思いませんでした。
息をのんでいたら今度は女性の声が。
内容はとても恐ろしいものでした。
何か質の悪い冗談では?と思いたい気持ちもありましたが、
ネリリさんの言葉が女性の言っていることが事実であると、
証明しています。]
楽しく暮らせている?本当にそうでしょうか。
先ほどの女性の方、ここで何不自由なく
暮らしているようには思えませんけれど。
実際、わたくしは先ほどまで彼女の存在すら知らなかった。
少なくともこの屋敷内で自由なのだとしたら、
わたくしが既に彼女と顔を合わせていても、
おかしくない筈です。
[態々わたくしに警告するために、
声を発してくれたのですから。]
[戸惑うわたくしに、男性が状況を説明してくれました。
100%の善意で
わたくしを歓迎してくれたわけではないことは、
少々悲しく思いましたけれど、
彼が取り計らってくれるのであれば、心強いです。
問答無用で館に取り込まれることは、
避けられるようですから。]
もしや、ここへくるお客様は皆、
わたくしや先程の女性のような感じなのでしょうか。
[被害者の数を想像すると……痛ましい気持ちになります。
無邪気にここへ来る人間をもてなして、
迷う客人に選択を迫り、自身の住処に取り込んでしまう。
これは果たして……。]
[楽しかった筈の宴が、白けた空気で満たされたころ、
彼が休むよう促してくれたので、
一先ず入浴を済ませ、部屋で休むことに決めました。]
お気遣い、有難う御座います。
お風呂で温まってから、休むことにします。
[今は頭が混乱しているので、
どちらとお話をしても有益にはならないでしょう。
体も頭も疲れ切っています。
「お休みなさいませ」と挨拶をして、食堂を後にしました。]
[食堂から出ていくエルメスから、何かがはらりと落ちた。
それは、"Louis"と美しく刺繍されたハンカチ。
エルメスはそれに気づくことなく、部屋へと戻った。**]
[ネリリにとってその言葉は響かない。
家の為にエルメスが自分の役割を果たすという事が
幸福には見えていないからだ。
彼女にはそれだけが本心の全てに見えていない。
子供の癇癪は理屈を受け付けはしなかった。]
彼女はもう、意識が寿命に近いからね
自由自在とはいかないのは仕方ないよ
あと、体がないんだから、見なくて当然だよ
ぼくだってそうだよ
[楽しく暮らせている
それは彼女に当てはまらないのは自覚しているのか
そこに関してはネリリは反論はしなかった。]
[正直、僕の事も彼女の事も
もっと強く拒絶され、信じられないと
そう言われる覚悟もしていた。
彼女はそれを得策としなかった賢さがあるのか
それでもなお、僕の言葉を信じたのか
詰め寄られることはなかった。
]
……ここに招かれるのはね
“家に帰りにくい理由がある人
”なんだ
そういう人を招いている。
エルメスさんも心当たりがあるんじゃないかな?
……信じて貰えるかわからないけど
最初からその存在を取り込むために
招いているわけじゃないよ
ただね、ネリリは残ると決めた人が
どこかにいなくなるのを良しとしない。
……だから取り込もうとする。
残るなら、逃がそうとしないネリリから
守り切れる保証はしてあげられない。
ごめんね
でも、決断をする時間の間なら……必ず。
[そう、ここは最初は違った。
ただ帰れない人が、帰りにくい人が帰る事の出来る
そんな場所にしようと思ったはずだったのに。]
うん、わかった。おやすみなさい。
[彼女が立ち去るのを止めはしない。
話をしたくないなら、それもまた選択の一つ。
立ち去る前に一声だけはかけようか。]
最後こんななっちゃってごめんね
もう一度言わせて。おめでとう。
そして、よい夢を─────
[何をいい人ぶっているんだと
どこか冷静な自分の心が告げてくる。]
[ネリリの行為を止めきれてない時点で同罪だ。
僕が本心から、その行為を止めればいいだけだ。
それが出来ない。
それを拒む自分がいる事もわかっているんだ。
残ってほしい。
近くにいてほしい。
誰か、誰か僕の隣に……
その願いがある限り
僕は君の物語の悪役にしかすぎないんだ。]
[ネリリの声と共にふわり、と浮いたそのハンカチ。
名の刺繍を見れば"Louis"という名前。]
……彼女の名前じゃないね。
[身内のを偶々拾ってもっていたのか
はたまた例の婚約者のハンカチを刺繍したものか
この時点で判別は出来なかった。]
僕がもっておく。
ネリリが何か聞かれたらそう答えておいて。
……今日はもう一度庭をみてから休むね。
君も、ちゃんと休んで頭を冷やしておいて。
おやすみ、ネリリ
[エルメスの服は、気付けば戻っていることになる。
ご馳走が並んでいて、花が降っていた場所も
気付けばそれらが消え、綺麗に整えられている。
誰もいなくなった場所を見つめて
一人の体が透けた緑の髪の少女は膝を抱えて蹲った。]**
− 回想 −
[ ここはどこだろう、と迷い込んだのは
魔法使いのおうちだった。
わたしは、家族に嫌われていた。
わたしは、家族に殴られていた。
わたしは、家族に捨てられた。
なぜここに? そう言って目を丸くする存在は
赤くて綺麗な人だった。
最後に綺麗な人を見れて幸せだったな。
そして、目を閉じるはずだった。]
[人が入り込めないようしていたはずだった。
どこか隙があったのか。
もしくは無意識で僕が願ってしまったのか。
その子供は僕の元にやってきた。
でも少女はぼろぼろだった。
魔法でいくら癒しても、消えかける命を繋げない
それ位危険な状態だったんだ。
人が目の前で死ぬのは嫌だった。
それが幼い少女ならなおさら。
僕は必死に考え、それを実行してしまった。]
あれ……? あれれ?
わたし、しんでない……の? あれ?
[意識が戻った時、気付いたら立派なお屋敷にいた。
綺麗な服を着て、体もどこも痛くない、空腹もない。
夢? と首を傾げた。
それに、自分の体はやけにふわふわしていた。]
……ごめんね。
君の命を元の体のまま繋ぐことは出来なかった。
でも、意識だけは守れた。
初めまして。
僕は魔法使いだ。
[それが僕たちの始まり。]**
[意識の寿命……それほど長く
この屋敷に留まっていたのでしょうか。
ネリリさんの姿を見せられない理由も分かり、
先程の女性と、大きく事情は変わらないように思えました。
少なくともネリリさんは、楽しそうに振舞っていました。
だからきっと、ここに残ることで
楽しく暮らせている人も中にはいるのでしょう。
ここにしか救いの無いような、
人生を送っていた人もきっといるでしょうから。]
[100%の善意とは言えませんが、
ネリリさんに善意がない訳ではないのは分かります。
相手は魔法使いで、ここはそのテリトリー。
無策で当たり散らした所で
無力であるのは分かり切っていますし、
そんな
誰の為にもならないこと
をしたって
仕方がないでしょう。]
成程。
通い慣れていた筈の道で何故か迷って、
この館以外の何処へもたどり着けなかったのは、
そういう事情だったのですね。
寄る辺のない者を招いてもてなし、
ここに残るか帰るかの選択を迫る。
今まで帰ることを選んだ方はいないのですか?
そしてその方は、どうなったのでしょう。
[帰ると決断をした人も、取り込んでしまったのだとしたら、
流石にわたくしも匙を投げますが、
そうでないのなら……。]
[疲れている時の決断は碌なものにならない。
わたくしにもネリリさんにも、
恐らく頭を冷やす時間が必要でしょう。]
有難う御座います。
誕生日を祝ってくれたこと、とても嬉しかったですわ。
お料理もとても美味しかったです。
貴方様もお疲れでしょうから、ネリリさんも……
ゆっくりお休みくださいね。
[2人に睡眠をとる必要があるかは分かりませんが、
そんなことは関係なく、誰だって見る夢が
良いものである方が良いのには違いありません。*]
[お湯の張られたバスタブに身体を沈ませれば、
強張った脚などが解れていくようです。
今日は大変な一日でした。
家に帰りにくい理由……
わたくしの場合はやはり、結婚の問題でしょうね。
家や家族に関しては、不満などある筈がありません。
ネリリさんは色々な人間を見てきたと言っていました。
でもその多くは、この屋敷に招かれた人ではないでしょうか。
ここに招かれる人間は等しく、"家に帰りにくい人"。
家に帰りにくい理由のある人ばかり見ていたら、
どうしたって考えや印象が偏るでしょう。]
[未だもって名前の分からない赤髪の男性。
貴族式に優雅にお辞儀をしてみせたけれど、
わたくしが名乗っても、名前を教えはしなかった。
どうしても言えない理由があるのでしょうね。
ネリリさんは今この屋敷の権利握っているけれど、
この屋敷自体は彼の所有物。
ネリリさんのお話を聞きたいと言った時に、
小さく「ここに来てからのならいいかなぁ」
と言っていました。
最初からここに居た訳ではない。
であれば、誰よりもこの屋敷に囚われているのは、
彼女自身ではないでしょうか。]
[灰被りの魔法はとうに消え、
わたくしは部屋にあったネグリジェを着て、寝台へ。
決断するまでの間は保ってくれると、
彼は言っていましたけれど、
その猶予は幾ばくでしょうか。*]
―
翌朝:庭
―
[しっかりと休んだおかげか、すっかり疲れは癒えていました。
屋敷から外に出て、庭を眺めます。
見事に咲き誇る桃色の薔薇に、白色の華鬘草。
ハートの形の鈴蘭のようで、とても愛らしい。
花言葉の中には
"あなたに従う"、"流れに任せて"そんなものもありましたね。
今置かれている状況を思うと、少々身震いします。
念の為、外に出られるかどうか試してみましたけれど、
やはり敷地から外に出ることは出来ないようでした。**]
[あの声の彼女は確かに長く意識が留まっている
後に来る人が同じ目にあうのが心配なんだろうね。
その心配が最も過ぎる。
ここにしか救いがない人は勿論いた。
その人たちの中には生きる希望すら失って
館に体を取り込めることを知れば
自分から志願して消えるような子もいたよ。
生きる気力がある子は
落ち着いたら自力で自立していったな。
他の理由もあって結果旅立っていった人ばかりだ
僕がそれで満足出来ればよかったのにね。]
[頭で分かっていてもそう動けるかは別だ。
感情のままに動いてしまう人だって珍しくない
仕方ないという理性で留まれるのを
凄いと知らないんだろうね。]
……そうだね。
帰る事を選んだ人は勿論いるよ。
その人はちゃんと家に帰したよ。
加えてこの館にはもう二度と来れないようしてる。
[捉えようによっては薄情かもしれないね。
でも、帰ると決められる人に
迷い道は二度もいらないだろう?]
……そう。
この状況でありがとうが聞けるとは思わなかったかな
うん、勿論。僕らもちゃんと休むよ。
ありがとう、エルメスさん。
[ネリリはまだ兎も角僕には睡眠が普通に必要だ。
じゃあ、と別れればあとは一人歩くだけ。]
− 翌朝 −
[外に出ようとしている。
その気配はネリリにはよくわかっていた。
彼女は美味しそうな匂いをふわり、と漂わせる。]
……おはよう、お姉ちゃん。
ご飯あるよ? デザートもつけるよ
体型が心配なら食べた後太らない魔法かけれるよっ
[その声は叱られた後の子供のよう。
機嫌を伺うような響きをもっている。
会話を拒絶するなら、彼女は黙るであろう。]**
[念のために、ここを出られないか試した後、
朝食の匂いが鼻を掠めました。
ネリリさんの声は叱られた子供の様で、
彼女なりに自分のしたことを
反省してるのではないかと思えました。]
お早う御座います。ネリリさん。
そうですね、朝食を頂きましょうか。
デザートは付けて頂きますが、
体型を維持する魔法は不要です。
[その様に伝えて、また館の中へ。
確かに嫁入り前ですし、体型は気になる所ですが、
肝要なのは美意識と自制心。
何の努力も無しに美しさを保とうとしても、
結局はその精神が見目に影響してしまうものです。]
[食堂へ入れば、昨日と同じ一番下座の席に着きました。
ベーコンエッグのパンケーキにジャガイモのポタージュ、
新鮮(そう)なミルクに、苺のソースのかかったヨーグルト。
わたくしが日頃から
食べ慣れているような朝食メニューでした。
「いただきます」としっかり言って、
ナイフとフォークに手を伸ばします。]
朝食もとても美味しいです。
昨日のお話しを早速蒸し返すのもなんですけれど、
体のない方々も食事はなさっているのでしょうか?
ここへ残る利点の一つに、
"美味しいご飯もある"と言っていましたね。
[出来るだけ何でもないことのように言ったつもりです。
今のわたくしは、現状をそれほど悲観してはおりません。]
[赤髪の男性ははっきりと、
帰る決断をしたものは帰したと言っていました。
結局の所、本人の意思が尊重されるわけですから、
あとはもう、わたくし自身の問題です。
一度ここから出たら、もう二度とここへは来られない。
当然の措置だと思います。
ネリリさんを説得できるほどの覚悟のある方が、
またここへ迷い込むような
悩みを抱えることがないのは勿論の事、
この館、及び魔法使いの存在が明るみになり、
国が捜査に乗り出したりなどしては、
お二人にとっては危険な展開となりましょう。**]
!!
うんうんっ! ご飯用意するよっ!
そうなんだ? わりと欲しいって子多かったけど
まぁいいならいいかっ
[叱られなかったおかげか
途端に元気いっぱいの声となった。
朝の食堂に人は見当たらない。
青年は同席をしないようだ。]
へへーんっ。美味しいでしょっ!
ん? そうだね、食事はする人はするよ。
僕も食べたい時は食べるよ。
やっぱ美味しいの食べるといいよね〜
えーとね、体はないから
実物を食べるわけじゃないんだけど
魔法で見た目や味や満腹感をたいかんできる
……とか聞いたかな。うん、確か。
まぁ理屈はおいておいて、
美味しいのがい〜っぱい食べれるってこと!
こういうのをぼくは食べるかなっ
[エルメスの視界に入る位置に
ぽんっと苺たっぷりパンケーキが一つ。
それは手には触れず、見るからに透けている。
それに手を伸ばせば触れる事は叶わない。]
体がないって自由でいいよ〜
飛べるし、病気しないし、痛くないしっ
でもなんでかなぁ……望んでこうなった人もいるけど
最終的に寿命前に寝ちゃう人ばっかだったなぁ……
あっ、
今のなしなしっ!
とにか〜くっ! ぼくとしてはお勧めってこと!
他には? 知りたいことある?
なんでも聞いてみてよっ!
[なお、エルメスの国に関する心配は杞憂であるが
それは問わない限り知ることは無いであろう。]
− 回想:館について −
[僕が自分の館を持つと決めた時
手伝ってくれた魔法使いがいた。
彼は変わり者で、発明が好きで、頓珍漢な物から
役に立つものから色々楽しそうに作っていた。
そんな彼に頼まれたことがある。
どうしても、病弱な少年の願いを叶えたいと。
僕の魔法使いとしても能力をあてにして
この館を作るのの手伝いを対価に
僕も彼の願いを叶えた。]
[この館で、魔法使いじゃない彼女が
なぜ魔法を意のままに使っているのか。
それはこの館と契約させたからだ。
ほんの数個だけ創り上げた特殊な魔道具
一つにつきたった一人にだけ使える魔法。
契約が出来て、その契約者は魔法の恩恵を受ける
その内部にいれば、体や心が魔法で守られ続け
そして魔法使いのように振舞える。
魔法がそこまで万能かと言われるならそうだね
そうじゃない。けど、
僕は特殊だから
、ね。
はたから見れば彼女は魔法使い。
この場ではそれでいい。]
[流石に危険だと思ったから
特殊魔道具の存在は僕と彼の秘密だ。
彼はその病弱な少年に汽車を与え
夢だった空への冒険の旅に出た、とか聞いた。
僕はそれを、死にそうな少女に使った。
その少女はきっと自覚していない。
守られているからこそ、今でも心が元気な事を。]**
[体型維持の魔法は好まれるのですね。
まぁ気持ちは分かります。]
何でも魔法に頼るのはよくありませんわ。
[席に着くと、
今日はまだ男性と出逢っていないことに気が付きます。
朝は遅めなタイプでしょうか。]
[食事に関しては問題はないよう。
栄養補給ではなく、完全に娯楽という位置づけですね。
苺のパンケーキはとても美味しそうでした。
試しに手を伸ばしてみましたが、触れることは出来ません。]
飛べるのは最初は楽しそうですが、
実体がないのは味気が無いように思えますね。
[とは言え、それはわたくしが今、健康体であるから。
怪我や病気で不自由な方にしてみれば、
これほど有難いことはありません。]
(やっぱり、彼女たちを悪と断じることは出来ませんね)
[
ん?今なんでもって言いましたわね?
昨日は余り詮索するのも……と遠慮をしましたけれど、
こうなってしまっては話が変わってきます。
場合によっては一生(?)の付き合いになる訳ですし、
訊かない手はありませんね。]
まずお聞きしたいのですが、
貴女のお兄さま、
赤い髪の男性の名前を教えて頂けませんか?
なんとお呼びしたらいいのか分からず、
不便しております。
ネリリさんは
ここで生まれ育ったわけではないようですが、
どのくらいこの屋敷で生活していらっしゃるのですか?
あと気になっていたのは、
魔法使いは国に厳重に保護されると聞いております。
何故ネリリさんはここで暮らせているのでしょうか?
[ネリリさんは、そもそも生きていると言えるのか?
というのは流石にデリケートな問題ですので、
男性の方に聞きましょう。**]
[そっか、偉いね〜、と楽しそうな声が響く
青年の方は朝が遅めもあるが
同席を遠慮したというのは余談である。]
……そっか、エルメスお姉ちゃんは
味気ないって思うのか。人って色々だなぁ
ぼくにとって体っていらなかったしなぁ
だからいやがる人がいたのかなぁ。うーん、わかんないや
っと? あれこれやっぱ聞きたかったんだね
いいよ。順番にこたえるね。
えーとまずはあのお兄さんの名前だけど……
……あれ?
待ってね、えーとんーと
ごめんね、よく考えたら
聞いた事なかった
ええとね、他の人も聞いた事あったけどね
名乗らなかったし管理人さんと呼ばせてたり
お兄さんだったりはあったけど……
本人に聞いて♡
……ごめん
ええと、次ね。どのくらいここにかぁ。
んー、体がこうなってから時間感覚がふわふわで
具体的にはわからないんだよね。
ただずーっと長いのは確かかな。
エルメスお姉ちゃんよりはずっとずっと生きてると思うよ。
あ、でもお姉ちゃんはお姉ちゃんね。
あ、国の事はね、えーと
『ここで生きるのは国の許可はとってある』
『だから心配することはないよ』
『役割は果たしているから』だって!
これでいいかな? 他にあるならどうぞ?
[どうやらネリリの知る情報には限りがあるようだ
国の保護についてはまるで諳んじるような
そんな響きがある。]**
[赤髪の彼の名前を、
ネリリさんさえも聞いたことがない?
家名であるならまだしも、
ファーストネームすら知らないとは。]
成程、分かりました。
ご本人に直接伺ってみます。
[にこりと笑って流しましたが、
恐らく本人に聞いても答えてはくれないでしょう。
名前を隠す目的は、正体を隠すことに他ならない。
つまり彼は、
相当名の知れている存在なのではないでしょうか。
まぁ、それだけでは
全く当たりのつけようもありませんけれど。]
[時間経過に関しては、
具体的な答えが返ってくることを
期待していた訳ではないので、
頷きながら聞いていました。
国に対してはきちんとしているようですが、
やっているのはあの男性のようですね。
役割を果たしているのも彼だとしたら、
魔法使いであるのはあの男性の方なのではないでしょうか。
名を名乗れぬほどの、大物であることが予想されます。
(個人的には、偽名を使った方が良いのでは?
と思いますが)
ネリリさんは勿論、
あの男性の見た目年齢もあてにはなりません。]
今ここには、どのくらい人がいるのでしょう?
意識の寿命と言っていましたが、
それはどのくらいなのですか?
ネリリさんは、どのように魔法を習得したのですか?
[しかし質問するのも難しい状況ですね。
男性に聞けば、はぐらかされるでしょうし、
かと言ってネリリさんに聞いても、
具体的に把握していないので、
要領を得ない回答になってしまう……。
色々聞きましたが、
ネリリさんへの質問はこんな所でしょうか。**]
うん、そうして。
ごめんね〜役にたてなくてっ
ううう〜……
どれくらいの人、か……
ん〜〜どう答えれば正解なのかな……
今いる“人”は一人……
いや、お姉ちゃん入れて二人が正確かな。
ぼくは人とは外れた存在なのはわかってるし
[自身の存在が普通でないのは
ネリリはなんでもないように受け止めている
故にけろりと告げた。]
ぼくと同じ存在だと……
もう寿命間近の人しかいないからなぁ
いるけどいないのかなぁ
うう〜〜うまく言えないごめんっ
意識の寿命はまあ大体人間の寿命と同じ位かな
それくらいが精神の寿命ってあの人も言ってた。
ぼくが魔法を習得したの?
……あ〜
これは内緒だっけ?
まぁいざとなったらあの人が対処するからいっかぁ
───── ……正確に言うと気づいたら
館に来てからだったのは確かだよ。
ぼくじゃ全然答えになってない事ばっかだね
ごめん〜〜〜
答えてくれるかはわからないけど
あの人のがいっぱい知ってるよ。
今はまた庭にいるみたい
行ってみる?
あ、そうだ。
お姉ちゃんの? じゃないのかな?
お名前違いのハンカチ あの人がもってるよ
[庭に行くならそれを引き留めはしない。
まだ話したい事があるなら
ネリリは喜んで会話を続行するであろう。]**
[どこか恐縮している様子のネリリさんに首を振り。]
いいえ。
"分からない"というのも、重要な情報ですわ。
[実際話を聞けばどんどん、彼の輪郭が露わになる。
結局の所、彼が具体的に何者であるのか、
それ自体が重要なのではありません。
ネリリさんの行いを、咎めはすれど止めはしない。
彼ほどの人なら、きっと本気になれば止められる筈です。]
[証拠がある訳ではありませんが、
想像を広げれば広げるほど酷く
歪
に思えて、
何とも胸が痛くなるものですね。
わたくしの表情にも、影が差しました。]
[ハンカチのことを言われれば、
慌てて洋服のポケットを探りますが、
やはりわたくしが落としてしまったよう。]
最後に聞かせてください。
ネリリさんは、今幸せですか?
[それだけ聞いて、「有難う御座いました」と言えば、
赤髪の彼に話を聞こうと庭へ行きました。]
[再び庭へ出ると、
すぐに彼を見つけることが出来たでしょうか。
花の香りを楽しみながら、澄んだ青い空を見上げます。]
お早う御座います。
わたくしの落とし物を、
預かって下さっていると聞きました。
[まずは落とし物を回収しましょうか。
お話しはそれから……。**]
? そうなんだ
エルメスお姉ちゃんは頭いいんだね
ぼくはそういうのさっぱりだよ
[少女は少女のまま。
無邪気に自分の知る世界のまま話すだけ。
分からない事が情報なのもわからない。
その顔に影が落ちた理由もわからない。
故に、その質問も意図を考えず
感じるまま答えるだけ。]
− 庭 −
[パチリ、パチリと鋏の音が静かな館に響く。
朝食は部屋でとった。
こちら側の存在が2対1で会話すると重圧になるだろう
そう思ったからの措置だった。
そうしていたら声がかかったから
振り向いた。]
うん、おはよう。
あ、ネリリから聞いたんだね。
これ、どうぞ。
[ひとまずハンカチを手渡そうと差し出した。]
さて、ネリリと話はしたかな?
帰るかどうか決め手は見つかった?
それとも、ぼくともお話が必要かな?
帰りにくい理由について語ってくれてもいいし
気付いた事について言ってみてもいいよ
[流石に二人の会話は聞いてないけど
ネリリに対する口止めはそう強いものじゃない
何をどこまで把握した上で自分に何をぶつけるか
それを見届けるように眺めた。]*
- 回想 -
[彼女は意識が残った事を喜んでくれた。
館の敷地から出られなくても、
その中では自由に出来る存在として
まだ生きていられるんだって笑ってくれた。
それからは、幸せだった。
話しかければ応えてくれる存在がいる。
幽体みたいなものだけど仮初の姿を与えてやれば
その存在とかくれんぼしたり、追いかけっこをしたり
魔法を使う練習にもよく付き合った。
子供が出来たみたいで嬉しかった。]
ねえ。ぼくはね幸せ者だと思うよ
でもぼくみたいな幸運な人は多くないよね、きっと
魔法使いさん、どうにか出来ない?
[そうだ。
彼女みたいな存在はこの世界にきっと溢れている。
なら、そういう人達なら
僕のこの館に招いてもいいんじゃないか……?
家に帰れない人。帰りたくない人。
帰りにくいそんな人。
彼女も賛成してくれた。
そうして、この館に数年、数十年に一度
帰り道を見失った迷子の人たちを招待した。
全てに手を差し出す程傲慢にはなれなかったけど、ね。
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