「今日も、明日も、その先も！」───で、ございますか。





いかがです？わたくしめが皆様の退屈を吹き飛ばす
催しをご提供いたしますよぉ。
しかもしかも、優勝者様には！
“なんでもひとつ願いを叶える権利”を差し上げます！！！
何と太っ腹な事でしょう、こんな機会…
二度はございませんですよ？

さあさあ我こそはと思われる方！
を希望の上、舞台にお上がりくださいませ！

カグラ様、ベニエ様、スミレ様、ようこそおいでくださいました！
どんな美しい花も俯く程麗しい女性方にご参加いただきまして、
わたくし真に光栄でございますよぉ！

>>3カグラ様
知るも知らぬも逢坂のなんとやら！
さあ、細かい事は気にせずゲームにご参加くださいませ！

>>4ベニエ様

いえ、ごほん、勿論ご期待に答えさせていただきます！
ええ、ええ！

>>@0スミレ様
ようこそいらっしゃいました！
ごゆるりとおくつろぎくださいませね！

>>8ベニエ様
いえいえいえ！
勿論お菓子に変えて召し上がって頂くもよし、
踏み潰しても良い音が致しますよ！ええ、ええ！

>>12カグラ様
それは丁度ようございました！

ええ、ええ、なんでも一つ願いを叶えて差し上げますよぉ！
勝ったらの話ではございますが！

そしてお察しの通り、ゲームは楽しいものでございます！
楽しくて楽しくて、ずぅっとやっていたくなってしまうくらい
楽しいものと存じます！

さてさてさて。

[こほん、と咳払いひとつ]

改めまして、皆様ようこそお集まりくださいました！
心から歓迎いたしますですよぉ！

皆様方が出演されるこの物語は素晴らしい取れ高でしょう事、
わたくし既に確信しております！
ああ、本当に、楽しみでございますね！！！

[嬉しそうにそこらじゅうを飛び跳ねている]

ささ。
最初の運試しからどうぞお始めになってくださいませね！

>>19ベニエ様
ああっ失礼いたしました！
この失態、どうお詫びした物か…。
ああそうです、踏んで頂ければよろしゅうございますね！

さあ、さあ！どうぞお好きなようになさってくださいませ！

[さっと足元に跪いた]

ああっベニエ様っ！
激しい、激しゅうございますぅうう！！！

[ぴゅーっと出ているのは苺ジャムだよ☆]

おはようございます、良い朝でございますねぇ！
宴の始まりまで、今暫しご歓談くださいませね。

[おどけた仕草で礼をした]

これはこれはミィ様、ようこそおいでくださいました！
ええ、ええ、よろしゅうお願いいたしますよ！

それはもう楽しいこと請け合いでございますよぉ、
おかしなワンダーランドの中でも一等おかしな催しを
執り行わせていただきますゆえに！！

[楽しげに跳ね回った後、くるりと宙返り]

ああっこんな幸せが続いてよろしいのでしょうか！？
よろしいのでございますね！

[乱暴されながらハァハァしている]

>>55ベニエ様
だだだだだダメです何を仰いますか恐ろしいっ…！[ガクブル]

頭数が居ないのに催しものは開催出来ないのでございますよぉ！
どうかどうか、考え直してくださいませ！
わたくしを踏んでいただいて構いませんから何卒！

[若干ハァハァしつつ足元にすがり付く]

「ここはどこかしら」

見知らぬ地で、あなたはそう言った。
気付いたら立っていた場所は知っている場所とは随分違う。

ここに来る前はどうしていただろうか？
大きな穴に落ちてきたような、前触れもなく現れたような。
少なくとも、ここが“自分の元居た場所”でないのは確かだろう。

「あらあらァ」

周りを見回して、あなたは声に出す。

それにしても、歩いている人の格好は皆ハイカラな物ばかり。
お祖母様からは禁じられている、キラキラやヒラヒラが目の前を行き交って。
ついには仮面の小柄な男が近付いてきて、“げぇむ”とやらに参加しないかと話し掛けて来た。

それは楽しい事だろうか、それは楽しい事だろう。
しかも自分は丁度とても困っている。
願い事を叶えてくれるとは、渡りに船だった。

賢いあなたは全部わかっていて、だから誘いに頷いたのだ。

「毎日毎日毎日毎日、すっっっっっっごく退屈」

あなたを知らぬものは居ない地で、息巻いた。
甘くておいしいお菓子も、この退屈を吹き飛ばすには足りない。

欲しくないものも、欲しいものも、全部あなたは持っている。
お菓子の国の第三王女、その地位は誰もが羨むものだろう。
けれど同時に、少なくとも退屈だけは、等しく皆に訪れるものらしい。

「退屈を吹き飛ばす、ですって？」

それは本当か、とあなたは聞く。

曰く“なんでもひとつ願いを叶える権利”を得られるゲームをしませんか、と。
急に目の前に現れた小柄な仮面の男が妙な誘いをするものだから、興をそそられたあなたはその遊びに乗ってあげる事にした。

興を削ぐような真似をしたらお菓子にしてしまえば良い。
お菓子にして、ぐりぐり踏み潰してしまえば良い事だ。
それにゲームは楽しい。つまんないゲームもありはするものの。

あなたは“何でもなくない日”を期待して、誘いに頷いたのだ。

そこ、そこっ！
いちゃつこうとしてるんじゃございませんよぉおおお！！？？

[にゅっと割って入って妨害のポーズ]

私の目が黒いうちは許しませんとも、ええ、ええ！
羨ましい！絶対許しませんとも！！！

[じたんばたんびくびくびくん]

カグラ様ったらぁ…お茶目さん☆

[ぴゅーっと苺ジャムが出ている。ぴゅー]

[びくびくじたばたうねうねうね]